退職金は定期預金での運用がベスト?金利を比較してみよう!投資も選択肢の1つ!

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定年まで一つの企業に勤めた場合に受け取れる退職金の平均額は、2,000万円ほどに上ります。まとまったお金が手に入るため、「とりあえず定期預金に預けておこう」と考える方が多いでしょう。

定期預金は安全に運用できる半面、利回りが低いといったデメリットもあります。人生100年時代と言われ、定年退職後に30年前後の生活があるので、お金を増やせる「投資」という選択肢もあります。

 

この記事では、退職金を定期預金に預けるメリットやデメリットを解説し、退職金専用の定期預金の金利をまとめた一覧表を紹介します。さらに、投資で増やす方法も紹介していくので、預金と投資バランスの良い資産運用の参考にしてもらえたら幸いです。

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退職金を定期預金に預けるメリット

退職金を定期預金に預ける場合、メリットは次の2つが挙げられます。

  1. 元本割れしない
  2. 退職金専用定期預金は高金利

まずは、定期預金の良いところを押さえ、退職金の運用方法の参考にしましょう。

メリット1:元本割れしない

定期預金は元本割れしないので、退職金を減らさずに運用することができます。この後解説する投資と比べると利回りが低いですが、「1円でも減ってしまったら困る」という方には定期預金での運用をおすすめします。

なお、預金は「元本保証」と言われますが、銀行が破綻した場合などに確実に保証されるのは、一つの金融機関につき元本1,000万円とその利息のみです。これはペイオフという制度で、1,000万円を超えた分は保証の対象外です。

1,000万円以上預金するなら、複数の金融機関に分けて預金するなどの対策をとりましょう。

メリット2:退職金専用定期預金は高金利

一般的な定期預金は最大でも0.02パーセントほどの金利で非常に低いですが、「退職金専用定期預金」なら高金利が期待できます。具体的な値は後で一覧表にして紹介しますが、多くの金融機関で1パーセント以上の金利を狙えます。

退職金を定期預金に預けるデメリット

これまでお伝えしたメリットがある一方で、退職金を定期預金に預けるならデメリットもあります。デメリットとしては次の2つが挙げられるでしょう。

  1. 利息が少ない
  2. 預入期間が短い

デメリット1:利息が少ない

一般的な定期預金は利息が少ないため、退職金を放置するだけではほとんどお金は増えません。メリットの項目でお伝えしたとおり、「退職金専用定期預金」は高利回りですが、預入期間が終わったら普通の定期預金での運用となります。

一般的な定期預金の金利は0.01パーセントから0.02パーセントと低いので、お金を増やすことは期待できません。さらに、これだけ低金利だとインフレ負けのリスクが高いです。

 

インフレとは物価上昇のことで、日本は将来的に物の値段が上がっていくことが考えられます。例えば、今は100円で買えるものが10年後に110円になるといった現象がインフレです。

定期預金に退職金を置いておくだけではほとんど利息がつかないため、元本はそのままの金額で放置されることになります。その間に物価が上がれば、退職金で買えたはずのものが買えなくなるということが起こり得ます。

金利の低い運用だと、このようにインフレ負けして相対的にお金の価値が下がってしまうデメリットがあるのです。

デメリット2:預入期間が短い

退職金専用定期預金は高金利が魅力ですが、預入期間が短いデメリットがあります。商品の一覧表はあとで紹介しますが、預入期間は3ヶ月が一般的であることがおわかりいただけると思います。

数字のマジックとして注意したいのが、金利は年利であることです。預入期間が3ヶ月で金利が6パーセントの場合、3ヶ月で6パーセント増えるのではありません。

1年で6パーセントの金利がつくのですが、預入期間は3ヶ月で1年の4分の1になるため、金利も4分の1ほどと考えておきましょう。

 

また、満期を迎えると一般的な定期預金に変更されます。結局のところ低金利での預金になってしまうため、お金を増やしたい人にとって退職金専用定期預金は魅力が小さいでしょう。

退職金専用の定期預金のコースまとめ

退職者専用の「退職金専用定期預金」のコースをまとめます。いずれも、一般的な定期預金よりも高金利であることが魅力です。

なお、データは2020年1月現在のものです。商品の取り扱いや金利・預入期間は変更になる可能性があります。

金融機関名金利(年利)・預入期間
三井住友信託銀行0.9%〜7.05%・3ヶ月
みずほ銀行3%〜6.2%・3ヶ月
三菱UFJ銀行5%・3ヶ月
滋賀銀行5%・3ヶ月
1.3%・1年
北越銀行1.01%〜3.01%・3ヶ月
十八銀行3%・3ヶ月
トマト銀行1.61%・3ヶ月
大光銀行1.01%〜1.31%・3ヶ月
0.31%〜0.41%・1年
広島銀行1.01%・3ヶ月
0.51%・6ヶ月
0.26%・1年
中国労働金庫1.01%・3ヶ月
東和銀行1%・3ヶ月
0.6%・6ヶ月
もみじ銀行1%・3ヶ月
山口銀行1%・3ヶ月
北九州銀行1%・3ヶ月
静岡中央銀行0.8%・3ヶ月
0.5%・6ヶ月
0.21%・3年
0.21%・5年
仙台銀行0.5%・6ヶ月
0.08%・1年
三井住友銀行0.5%・3ヶ月
東山口信用金庫0.41%・6ヶ月

残念ながら、退職金専用定期預金は取り扱いをやめる銀行が増えてきています。また、取り扱っていても、将来的に金利を下げていくことが多いです。

そのため、今後も上の表より種類が少なくなる可能性が高いです。

退職金の運用におすすめの投資方法

退職時に預け入れしたい退職金専用定期預金があれば、ぜひ活用しましょう。ですが、退職金専用定期預金は種類が減ってきていることもあり、別の運用方法も考慮に入れたいところです。

そこで挙げられるのが、定期預金よりも利回りが高い「投資」です。

 

これから紹介する投資方法は預入期間が決まっていないため、自分が好きな年数だけ運用することができます。5年、10年といった長期の投資も可能です。

ここでは、退職金の運用におすすめの投資方法を6つ紹介していきます。それぞれについて詳しく解説していきましょう。

  1. 投資信託
  2. ETF(上場投資信託)
  3. REIT(不動産投資信託)
  4. 株式投資
  5. ロボアドバイザー
  6. 投資会社

投資方法1:投資信託

投資信託は、資産運用を投資のプロに任せられる商品です。株式や債券など大まかな投資先は自分で決める必要がありますが、具体的な銘柄選びは投資のプロに任せることができます。

投資信託の利回りは1パーセントから3パーセントが平均です。退職金専用の定期預金と同程度ですが、投資信託には預入期限がないため、長く運用することができるメリットがあります。

 

投資信託は運用をプロに任せる商品のため、投資の知識が少ない初心者でも失敗しにくいことが特徴です。退職金を減らしたくないという方は、投資信託でプロに任せる運用をしてみてはいかがでしょうか?

投資方法2:ETF(上場投資信託)

ETF(イーティーエフ)は日本語で「上場投資信託」と呼ばれています。投資信託の仲間ですが、証券取引所で売買できる特徴があり、株式のように時々刻々と価格が変動する商品です。

ETFの利回りは3パーセントから5パーセントが平均です。ほとんどの退職金専用定期預金よりも高利回りが期待できます。

また、投資信託よりも手数料などのコストが低く抑えられるため、利回りも投資信託より高めの傾向にあります。

 

ETFもプロに運用を任せる商品なので初心者でも失敗しにくく、退職金の運用におすすめです。ただし、証券取引所を通じて売買する必要があるため、注文方法を身につけなければなりません。

簡単で決して難しくはないため、初心者から上級者までにおすすめできる運用方法です。

投資方法3:REIT(不動産投資信託)

REIT(リート)は日本語で「不動産投資信託」と呼ばれています。REITも投資信託の仲間で、投資先を不動産に限定した投資信託です。

REITの利回りは4パーセントから6パーセントが平均です。定期預金より高いだけでなく、数ある投資方法の中でも高利回りの商品です。

 

REITもプロに運用を任せる商品なので初心者でも失敗しにくく、退職金の運用におすすめです。ただし、ETFと同様に証券取引所を通じて売買する必要があります。注文方法を理解してチャレンジしてみてください。

投資方法4:株式投資

株式投資は、投資家が株式を買うことでお金を企業に出資する投資です。企業はそのお金で事業を行って利益を出し、投資家に「配当」という形で利益の一部を還元する仕組みです。

株式投資の利回りは、3パーセントから5パーセントが平均的です。退職金専用の定期預金よりも高利回りが期待できます。

 

株式投資が退職金の運用におすすめなのは、銘柄によっては株主優待がもらえるメリットもあるからです。株主優待で企業の自社製品やサービスの割引券をもらえば、生活費の節約にも役立ちます。

投資方法5:ロボアドバイザー

ロボアドバイザーは、毎月決まった金額を自動で多様な商品に投資してくれるサービスです。投資先を選ぶときも、簡単なアンケートに基づいてリスク許容度を診断し、個人に合ったバランスで投資先を決めてもらうことができます。

ロボアドバイザーの利回りは投資する商品によりますが、3パーセントから5パーセントほどが平均と考えておくと良いでしょう。退職金専用定期預金よりも高利回りが期待できます。

 

ロボアドバイザーがおすすめなのは、投資に手間をかけたくない人です。ロボアドバイザーは定期的に評価額の見直しを行って投資金額のバランスを整えてくれるため、投資の手間がかかりません。

ロボアドバイザーを利用する手数料はかかりますが、退職後の時間を投資以外のことに使うことができます。

投資方法6:投資会社

投資会社は投資信託に似ておりプロに資産運用を任せる投資方法です。「ヘッジファンド」や「アクティビストファンド」などの種類があり、これらの名称の方がなじみ深いかもしれません。

投資会社に運用を任せると、下落相場でもプラスの利回りを期待することができます。平均的には5パーセントから20パーセント程度の利回りと考えておきましょう。

 

なぜ他の投資方法よりも利回りが高いのかというと、投資信託などが投資できない専門的な商品を駆使しているからです。投資会社は上昇相場でも下落相場でも利益を出すことを目標として、高利回りが見込める投資を行っているのです。

投資会社への投資がおすすめなのは、退職金のうち500万円や1,000万円といったまとまった金額を投資に回せる人です。投資会社は、原則として1,000万円以上を申し込みの最低金額にしていることが一般的です。

資金に余裕がある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

退職金の投資で注意すべきポイント

退職した人は仕事による収入がないため、投資に失敗すると再起不能になってしまう恐れがあります。そのため、投資を始める前は次の3つのポイントに気をつけましょう。

  1. 投資するタイミングを分散させる
  2. 投資する商品を分散させる
  3. 分配金の有無を確認する

注意点1:投資するタイミングを分散させる

投資するタイミングを分散させるだけで、投資商品を高値で買ってしまうリスクを抑えられます。投資信託や株式の価格は日々上下するため、複数回に分けて買うことで「最も高いときにまとめ買いするリスク」を下げることができるのです。

さらに、投資する金額を一定にしておけば、安いときはたくさん買い高いときは少なく買うことが自動的に行えます。この買付方法を「ドルコスト平均法」と呼び、購入単価を抑える方法として有名です。

 

ただし、投資タイミングを分散させることがデメリットになるのが、上昇相場の場合です。上昇相場の場合、複数回に分けて買うよりも早い段階でまとめて商品を買った方が安く済みます。

とはいえ、上昇相場か下落相場かといったことは後から結果的にわかることで、将来どちらの相場になるかを予測できるものではありません。投資タイミングを分散させることで商品を高値づかみするリスクを下げられるため、実践することをおすすめします。

注意点2:投資する商品を分散させる

預金は元本保証ですが、投資はそうではありません。運用に失敗した場合、お金が減ってしまうことがあるのです。

投資で失敗しないためには、投資する商品を分散させることが重要です。

 

投資先を集中させて一つの銘柄に全財産を投資していた場合、その銘柄が破綻したら全財産を失ってしまうかもしれません。このようなリスクを避けるためには、複数の銘柄に分散投資することが有効です。

例えば、「定期預金」「投資信託」「株式」に3分の1ずつ分散投資するといった方法がおすすめです。元本保証の定期預金で手堅く資産を守りつつ、余剰資金を投資信託と株式に振り向けて高利回りを確保する運用ができます。

注意点3:分配金の有無を確認する

投資では、利益の受け取り方が2種類あります。

  • 売却時に買値と売値の差額を利益として受け取る方法
  • 預金の利息と同じように振り込まれる配当金や分配金を受け取る方法

どちらの受け取り方の商品であるか、すなわち、分配金があるかないかを確認しましょう。

 

売却しなければ利益を受け取れない方法の場合、投資商品を買って放置しているだけではあまり意味がありません。資産総額は増えるかもしれませんが、収入にするためには売却という手間をかける必要があるのです。

一方、配当金や分配金が受け取れる方法の場合、投資商品を買って放置しているだけで、利益の一部が証券会社や銀行の口座に振り込まれます。手間をかけずに不労所得を手に入れることができるのです。

どちらの利益の受け取り方がベストかは、投資家の考え方によって異なります。ですが、退職金の運用をされる方は年金以外の収入がない方が大半だと考えられるため、生活費を補うためにも不労所得が得られる投資方法の方が向いているでしょう

まとめ

退職金の運用方法として、定期預金と投資について解説してきました。

定期預金は元本保証で安心である一方、利回りが低くインフレ負けのリスクがあります。退職金専用定期預金は高金利ですが、短い預入期間が終われば普通の定期預金にスライドされ、低金利とインフレ負けのリスクを背負うことになります。

 

一方、投資なら1パーセント以上の利回りを長期にわたって期待することができます。元本割れのリスクがあるので退職金全てを投じることはおすすめできませんが、定期預金と投資の両方を始めて攻めと守りの資産運用をされてみてはいかがでしょうか?

まとまった金額でできる運用方法については下記の記事で具体的にまとめていますのでぜひご参考ください。

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