
「2,000万円を資産運用したいけれど、どのような方法がいいんだろう?」
もしかしたらあなたはいまそうお考えではないですか?
老後資産として3,000万円必要と言われる昨今、できるだけ多くの資産を持っておくことが重要です。そのためには給与に加えて資産運用をして安定的に資産を増やすことが必要となります。
この記事では、2,000万円を運用する際におすすめの資産運用方法を紹介していきます。徹底リサーチした内容をお伝えするので、この記事を読めばあなたに合った資産運用方法が見つかることでしょう。
この記事が安定した資産運用のためのご参考になれば幸いです。
目次
1、2000万円貯まったら資産運用するべき理由は?
今の日本の低金利の状況で2,000万円の余剰資金を預金として預け入れたとしても、資産を増やすことは、ほぼ不可能といってもいいでしょう。
よって、今ある2,000万円の貯金を元手に貯金では期待できないリターンを得られる資産運用を考えてみるべきでしょう。
現在、富裕層とよばれる人たちは、貯金以外の資産運用を行って富を築いています。2,000万円を増やしたいのであれば富裕層を見習って貯金以外の資産運用をしていきましょう。
2、2000万円を資産運用する目的をしっかり決める!
投資にはリスクとリターンがあります。リスクが低いものは期待できるリターンも低くなります。この状態をローリスク・ローリターンといいます。
また、リスクが他の金融商品との関係で相対的に中間くらいで、リターンもそこそこ期待できるものがあります。
この金融商品をミドルリスク・ミドルリターンといいます。
そして、ミドルリスク・ミドルリターンの金融商品よりリスクが高いものほどリターンの期待値も高くなります。この状態をハイリスク・ハイリターンといいます。
もし、リスクがゼロでリターンが期待できるものを目にしたら、疑ってかかる方が良いでしょう。リスクとリターンは等価交換になるのが原則です。
投資商品をリスクとリターン別に分類すると以下のようになります。
運用資金として2,000万円あるなら、あまりハイリスク・ハイリターンの投資はおすすめしません。ミドルリスク・ミドルリターンもしくはローリスク・ローリターンの投資をおすすめします。
3、2000万円資産運用するなら分散投資が基本!
(1) なぜ分散投資が基本なのか?
資産運用するなら分散投資が基本です。
なぜなら、資産減少リスクを下げることができるからです。
つまり例えば、1,000万円の資産があることを前提に、1,000万円分A社の株式を購入した場合とA社の株を500万円購入し、あと500万円分は個人向け国債を購入した場合を比較してみましょう。
仮にA社の株が10%下落した場合、分散投資していないと損失は約100万円です。これに対して分散投資していた場合の損失は50万円で済みます。
このように、分散投資は資産価値減少リスクを下げることができます。
そして複数所有している金融商品一覧のことをポートフォリオと言います。そして分散投資のために複数の金融商品を所有することをポートフォリオを組むと言います。ここで、ポートフォリオの対象となる金融商品はあらゆるものを含みます。株式や投資信託はもちろん、債券や金、FXなどが含まれます。
(2)ポートフォリオは価値変動要因が異なるもので組む!
では、ポートフォリオはどうやって組んだらよいでしょうか。
リスクを下げるという目的を達成するには、価格変動要因が異なる者同士で組むとよいでしょう。
例えば、国内の株式の価値は投資先企業の業績や景気の影響を受けます。これに対して、例えばREITはもちろん景気に影響を受けるものの、主として投資している不動産の価値に影響を受けます。
ですので、現物株とREITでポートフォリオを組むことでリスク回避という目的を達成することができます。
4、2000万円資産運用は直販型運用会社で!
(1)鎌倉投信
2008年設立の独立系の資産運用会社です。
鎌倉投信が独自の基準で企業を選定し、長期にわたる資産形成と企業の持続的な業績の向上を目指します。
商品は、「結い2101」の1本のみで商品名からもおわかりいただけるように、企業との結びつきを大切に運用しています。
基本理念は、「これからの日本に必要とされる企業に資金を投じる」という共感しやすいものとなっています。
2019年2月13日時点の基準価格は、18,371円 純資産38265百万円
(2)投資会社JapanAct
Japan Actは、日本ではまだ数少ない独立系の投資会社で、日本におけるアクティビスト投資の新鋭として、個人投資家の間でも注目されています。
Japan Actは、日経平均やNYダウなどの主要指標のパフォーマンスを上回るリターンを目指し、「絶対収益」を追及する独立系投資会社として、個人投資家から注目されているだけではなく、コーポレートガバナンス・コードが改訂された変革期の日本市場におけるアクティビスト「物言う株主」としても、注目を集めています。
Japan Actは、「改革者として、日本市場にイノベーションを起こす」というビジョンのもと、短期的な利益を追及せず、中長期的な投資スタンスで経営陣との対話を通じた関係構築を図り、企業価値・株主価値向上を実現し、リターンの最大化を目指しています。
パフォーマンスの秘密や利回りについて、詳しい内容は問合せしてみてください。
資産運用のプロの意見を聞くチャンスになると思います。
5、2000万円を資産運用元本保証で増やすなら!
(1)銀行預金
①特徴(メリット)は
銀行預金は元本が保証された金融商品です。日常生活において、なじみやすく、普通預金は利用しやすいという特徴があります。銀行に単に預け入れをしているだけなので、楽な資産運用方法といえます。
②想定利回り
銀行預金は主に普通預金と定期預金の2つです。想定される金利は、銀行により異なりますが、定期預金の場合で、最高で年利0.02%程度となります。また、金利はメガバンクよりもネットバンクの方が高い傾向があります。
③デメリット
銀行預金のデメリットは金利が低く、定期預金の場合は満期まで引き出しができないことです。
④始め方
銀行に普通預金口座を開設して、普通預金口座から定期預金への預け入れを行います。なお、先ほどもお伝えしましたが、メガバンクよりネットバンクの方が利回りが高い傾向があります。
(2)個人向け国債
①特徴(メリット)は?
国債とは、国が発行している債券で、満期(償還期)に元本の金額が返済される予定のものです。例えば、100万円の債券を5年間(償還期間)預けたら、5年後には、基本的に100万円が返済され、加えて金利を受け取ることができます。
個人向け国債は国が発行している債券のため、国が破綻しない限りは、安全に運用でき、最低購入金額1万円で株式より取り組みやすい投資商品であるともいえます。
また、個人向け国債は3年、5年、10年ものの3種類に分かれます。
②想定利回り
個人向け国債の金利は、3年と5年ものが固定金利で、10年ものが
変動金利です。金利の利率は0.05%程度で、定期預金より高めとなってい
ます。
③デメリット
個人向け国債は預け入れ期間が長いので、現金化しにくいのがデメリットです。金利も定期預金より少し高めであるので、当分、手をつけない予定の資金で運用する必要があります。
④始め方
個人向け国債は、証券会社で投資用の口座を開設して、購入することがで
きます。インターネットで「個人向け国債 口座開設」などと検索して表示
されるサイトの中から選んで取引を始めてみてください。
6、2000万円で資産運用おすすめのミドルリスク・ミドルリターン4選
(1)株
①特徴(メリット)は
株を購入するということは会社のオーナーになることを意味します。
株購入するメリットは、キャピタルゲインを得られることです。キャピタルゲインとは、値上がり益のことで、株価が安い銘柄を買い、高くなったタイミングで売ることで得られる、差額分の利益です。
また、配当金を得られることもメリットです。
配当金とは株主が年1~2回の頻度で受け取るお金のことで、株主総会で1株につきいくらかが決定され、支払われます。そして、株主優待というメリットもあります。株主優待は会社により、異なりますが、食事券や商品券など、内容はさまざまです。配当金と株主優待を合わせ、インカムゲインとも呼ばれます。
②想定利回り
配当金の利回りは上場株式で2%前後となっています。
③デメリット
株価は銘柄によって変動しやすく、損失をこうむるリスクがありま
す。
④ 始め方
株は証券会社で投資用の口座を開設して、購入することができます。
(2)投資信託
①特徴(メリット)は
投資信託とは、自分の代わりに、ファンドマネージャーに運用を依頼するものです。投資信託では、世界のさまざまな投資商品に分散投資できま
す。なぜなら、ファンドマネージャーは集めたお金を自身が適切と判断したさまざまな金融商品に投資するからです。
②想定利回り
投資信託で得られる運用益は分配金という形で投資家に還元されます。
③デメリット
投資信託では、信託報酬について注意するべきでしょう。信託報酬は、投資対象や運用の方法により異なりますが、1%以内が目安でそれ以上だとかなりの負担になります。
④始め方
投資信託は証券会社で投資用の口座を開設して、購入することができます。
「投資信託 口座開設」と検索して表示されるサイトの中から選んで投資を開始することができます。
(3)ETF
①特徴(メリット)は
ETFは上場投資信託のことで、投資信託の中でもインデックスファンドと呼ばれる投資信託そのものになります。投資対象先が上場して取引されているものをいいます。ETFのメリットは、特定の銘柄や投資商品だけを対象としていないため、リスク管理ができ、市場全体や相場全体の成長を資産の増加につなげることができます。
②想定利回り
ETFの運用益は分配金という形で投資家に還元されます。ETFの種類にもよりますが、分配の利回りはおおむね2%~5%前後となっています。
③デメリット
ETFでは、信託報酬がいくらくらいかについて注意するべきでしょう。具体的な金額は、投資対象や運用の方法により異なりますが、1%以内が目安となります。
④始め方
ETFは証券会社で投資用の口座を開設して、購入することができます。インターネットで「ETF 購入」と検索して表示されるサイトの中から選んでみて下ください。
(4)REIT
①特徴(メリット)は
不動産を投資対象とした投資信託をREITといい、日本ではJ-REITと呼ばれています。不動産投資は、投資金額が千万円から億単位になることもあります。REITだとそれを投資信託として購入できるので、資金が小額でも投資が可能です。
②想定利回り
REITの運用益は分配金という形で投資家に還元されます。ETFの種類にもよりますが、分配の利回りはおおむね3%~6%前後となっています。
③デメリット
REITでは、信託報酬について注意するべきでしょう。高い信託報酬は、投資対象や運用の方法により異なりますが、1%以内が目安で、それ以上だとかなりの負担になります。
④始め方
REITは証券会社で投資用の口座を開設して、購入することができます。
7、2000万円で資産運用おすすめのハイリスク・ハイリターン2選
(1)FX
①特徴(メリット)は
FXは外国為替証拠金取引とも呼ばれます。日本の円とアメリカのドルを両替して、差額分で利益を得る仕組みになっています。またレバレッジという仕組みがあり、レバレッジ10倍の場合、1万円の証拠金で1万円×10倍=10万円相当の取引が可能です。
レバレッジ1倍ではリスクはそこまで大きくありませんが、このレバレッジを上げるほどハイリスク・ハイリターンに近づきます。
②想定利回り
ここは正直レバレッジをどのくらい大きくするかにより、利回りも大きく変わります。
年利10%以上を狙う方には、個人の口座ではかけられる最大レバレッジ25倍をかけている方もいます。
③デメリット
円高や円安の影響で為替差損の損失を被るリスクがあります。これはレバレッジが大きいほど損失も大きくなるので、初心者であればあまりレバレッジを大きくしすぎないよう注意しましょう。目安としては2〜3倍です。
⑤ 始め方
FXは証券会社で投資用の口座を開設して、購入することができます。
インターネットで「FX 口座開設」などと検索するとサイトがたくさん出てくるのでそれらから選んで口座開設しましょう。
(2)先物取引
①特徴(メリット)は
先物取引とは、将来の予め定められた期日に特定の商品(原資産)を現時点で取り決めた価格で売買する事を約束する取引です。
②想定利回り
先物取引は投資対象が多岐にわたります。金や銀などの資源から、小麦粉や小豆などの食料の原料、債券などになります。
実は、先物取引もFXと同様にレバレッジをかけることができます。
少額の証拠金を預けるだけでその何倍もの取引をすることができるのです。
レバレッジをかければ5〜10%以上の利回りを出すことも可能です。
③デメリット
先物取引の対象となる金や銀などの資源から、小麦粉や小豆などの食料の原料、債券などは、世界情勢や環境の変化による受給のバランスの変動で激しい値動きをすることがあります。
その場合、事前に預けた証拠金以上の損失が発生してしまうケースもあります。
④始め方
先物取引は証券会社で投資用の口座を開設して、購入することができます。
まとめ
運用資金として2000万円あるなら、あまりハイリスク・ハイリターンの投資はおすすめしません。ミドルリスク・ミドルリターンかもしくはローリスク・ローリターンの投資をおすすめします。
この記事が安定した資産運用のためのご参考になれば幸いです。
太田 清比古(おおた きよひこ)
個人トレーダー・ファイナンシャルプランナー
学生時代から投資に目覚め、個別株・FX・投信・仮想通貨等手広く経験。
証券系のシステムエンジニアとして勤務する傍ら、独学でFPを取得。
余暇を利用しての投資の研究と実践を欠かさない。