貯金「2000万円」は運用すべき?知っておきたい注意点とおすすめの方法

貯金が2,000万円も貯まったら、何に使おうか考えるだけで楽しくなりますよね。ですが、もっとお金があったら良いなとも思いませんか?

お金を増やすには、仕事や節約だけでなく、資産運用を始めるのがおすすめです。元手が2,000万円と大きいので、資産運用でもまとまった収益が期待できます。

この記事では、2,000万円を運用した方が良い理由や、おすすめの運用方法を紹介していきます。基礎知識を押さえて資産運用を始めましょう。

2,000万円の貯金を運用した方が良い理由

2,000万円の運用方法

これからの時代に資産運用が不可欠なのは、不確実な将来に備えるためにお金が必要だからです。2,000万円もの貯金がある方は、それを元手に運用すれば、資産を大きく増やしたり、年金代わりの不労所得を得たりして、老後まで豊かな生活を送れるチャンスがあります。

1990年前後のバブル期とは異なり低金利時代を迎えたため、預金だけではお金は増えません。また、少子高齢化のため年金を期待するのも難しいです。将来のお金は自分で準備する時代だからこそ、お金に働いてもらってお金を増やす資産運用の考え方が重要なのです。

2,000万円の運用シミュレーション

実際に2,000万円を運用すると、どのようにお金を増やせるのかシミュレーションしてみましょう。利回り0%(=預金)、3%、5%で20年間運用したのが以下のグラフです。
2,000万円の運用シミュレーション

利回り3パーセントの場合は約3,600万円、利回り5パーセントの場合は約5,300万円に増やすことができることがわかります。資産運用をすると、2,000万円を3,600万円や5,300万円に増やすことができるのです。預金で放置しておいたらいつまでも2,000万円なので、将来のお金の不安を解消するためにも、資産運用を始めましょう。

2,000万円を運用する際の注意点・ポイント

お金のなる木を育てる

2,000万円を運用せずに放置しておくよりも、運用して増やした方が良いことをご理解いただけたと思います。しかし、資産運用の基礎知識がまったくない状態で始めると、損をしやすいことも事実です。

そこで、この章では初心者でも資産運用で大きな失敗をしないよう、気を付けるべき注意点について解説していきます。以下のポイントを押さえ、大きく損をするリスクを低くして運用していきましょう。

運用する目的を明確にする

2,000万円の資産運用を始める前に、資産運用をしてどのような生活をしたいのか、目的を明確化しましょう。数ある投資商品の中から自分に合った商品を選ぶには、目的に照らして商品を選択する必要があるからです。

例えば、リスクを取って2,000万円を3,000万円、4,000万円と大きく増やしたいのか、運用の利益は少なくても良いから元本が保証された方法で運用したいのかなどです。また、自動で振り込まれる配当金などの不労所得を得たい方は、年間何万円の不労所得が欲しいのかによって取るべき方法が異なります。

2,000万円を運用する目的をはっきりさせてから、どのような方法で運用するのか考えていきましょう。

リスクとリターンの関係を理解する

投資にはリスクがあるため、リスクとリターンの関係を理解した上で、運用方法を選びましょう。

一般的に、投資のリスクとリターンの大きさは比例します。投資におけるリスクとは、一言で言えば元本割れのリスクです。

つまり、大きなリターンを狙うほど大きなリスクを取ることになります。元本割れを恐れてリスクの低い投資方法を選ぶ場合、リターンも低くなります。利回りが大きいほどリスクが大きい傾向にあるので、利回りだけで運用方法を決めないようにしてください。

分散投資でリスクを下げる

資産運用を始めるなら、投資先を複数の銘柄や商品に分散させましょう。分散投資をすると、リスクを低く抑えられるからです。

一つの投資先に2,000万円を全額投資していた場合、その投資先が破綻したら投資家は大きな損失を被ります。2,000万円が半減したり、もっと少なくなったりする可能性があります。

しかし、複数の投資先に2,000万円を分散投資していた場合、一つの投資先が破綻して大きな損失が出ても、他の投資先の利益が補ってくれ、全体としては小さな損失に抑えることができます。

分散投資をすると大損するリスクを下げられるので、2,000万円を運用する際も分散投資を心がけましょう。

運用にかかる手間や手数料を理解する

資産運用をするには、手間と手数料がかかることを理解しておきましょう。

手間とは、投資家が投資したい商品や銘柄を調べたり、実際に売買したりすることです。忙しくて資産運用に手間をかけられない方や、初心者で調べたり売買したりするのが大変だという方は、プロに運用を任せられる「ヘッジファンド」や「投資信託」のような商品を利用すると良いでしょう。

手数料とは、売買手数料や為替手数料、プロに運用を任せるために発生する信託報酬や成功報酬などのことです。ほとんどの商品には売買手数料などの手数料がかかるので、自分が運用したい商品の手数料は高すぎないかを確認しておきましょう。

2,000万円の運用方法:元本保証されている

コツコツと貯金する

ここからは、2,000万円の運用におすすめの方法を紹介していきます。

まずは、元本が保証されている定期預金と個人向け国債について紹介します。リターンよりもリスクを重視し、1円でも元本割れの可能性があるのは嫌だと感じる方は、これらの商品で資産運用を始めましょう。

定期預金

定期預金とは、一定期間はお金を引き出せない預金のことです。普通預金と違って自由に引き出せませんが、普通預金よりも高い金利が設定されています。

定期預金のメリットは、元本保証なのに高金利が期待できることです。とはいえ、近年定期預金の金利も下がっており、最高でも年利0.02%程度です。実情は「普通預金よりはマシ」という状態ですが、2,000万円もの貯金を放置しておくのであれば、普通預金よりは定期預金を活用した方が多くの利息を受け取れます。

 

定期預金のデメリットは、一定期間はお金を引き出せないことです。期間は半年や1年を選ぶ方が多いですが、1ヶ月から10年などさまざまなタイプが用意されているため、お金を引き出せなくても困らない年数で契約しましょう。

2,000万円を預けるなら、1,000万円を10年、500万円を2年、500万円を1年、のように分けて運用することをおすすめします。一般的には長期ほど金利が高いので、10年ものを活用しつつ、お金が必要になったら1年もの・2年ものを解約して使うことができます。

個人向け国債

個人向け国債は、国が資金調達のために発行する債券です。投資家は半年ごとに利息を得られ、満期が来たら元本が返済されます。

個人向け国債のメリットは、元本が保証されていることです。財務省が元本保証と公言しているため、預金と同様、元本割れのリスクがない商品と思ってもらって構いません。

 

個人向け国債のデメリットは、利回りが低く、お金を増やす運用にはあまり向いていないことです。2021年5月時点では、3年もの・5年もの・10年もののいずれも金利は0.05パーセントとなっており、定期預金よりは魅力的ですが、高金利とは言えません。

利回りよりも元本保証を優先したい人におすすめの商品です。

2,000万円の運用方法:プロに委託できる

投資のチャートを分析する

銘柄選びや実際の取引など、資産運用の面倒な部分を投資のプロにお任せできる商品もあります。資産運用にかける手間や時間を少なくしたい方は、こうした商品を活用していくのがおすすめです。

ただし、プロに委託するために手数料が高めに設定されている傾向があります。プロに任せられる商品を購入する場合は、手数料をよく確認してから投資を始めましょう。

投資信託(インデックス型)

投資信託は、大勢の投資家から預かった資産を運用会社が運用する商品です。運用会社に在籍するファンドマネジャーなど、投資のプロに運用を任せられるメリットがあります。

投資信託には「インデックス型」と「アクティブ型」があり、インデックス型は市場平均と同じくらいのパフォーマンスを目指す商品です。市場にある数百・数千の銘柄に投資することで、市場平均と同程度のパフォーマンスが得られる設計です。

 

インデックス型投資信託のメリットは、市場平均から大きく離れた損失が生じにくい設計になっていることです。利回りの目安は1パーセントから3パーセント程度です。

言い換えると、市場平均を大きく上回る利益を狙えないデメリットがあります。すなわち、ローリスク・ローリターンの商品であるため、リスクは低くしたいけれど、預金や個人向け国債よりは高い利回りを狙いたい方におすすめです。

投資信託(アクティブ型)

アクティブ型の投資信託は、インデックス型投資信託よりも高いパフォーマンスを狙う投資信託です。つまり、市場平均を大きく上回る利益を狙うことができます。

一般的なアクティブ型投資信託の利回りは5パーセントから10パーセントほどですが、経済動向と運用方針がマッチすれば利回り20パーセント以上をたたき出すこともあります。

 

ただし、インデックス型投資信託より良い成績を収められると決まっているわけではありません。プロが運用するアクティブ型投資信託でも上手く運用できず、損失が生じることがあります。

また、アクティブ型投資信託はインデックス型よりも手数料が高い傾向にあります。購入する前に手数料を理解し、手数料を上回る利益を期待できる商品を選びましょう。

ETF(上場投資信託)

ETF(上場投資信託)とは、証券取引所に上場している投資信託のことです。上述の投資信託と同様、プロに運用を任せられる商品です。

ETFと一般的な投資信託の大きな違いは、売買の方法です。投資信託は銀行や証券会社の窓口などで売買できますが、ETFは証券取引所で売買します。

 

投資信託の方が販売コストは高いため、手数料を節約したいならETFがおすすめです。ETFはインデックス型投資信託と同様にローリスク・ローリターンの商品ですが、手数料が少ないため、投資信託よりもパフォーマンスが高いメリットがあります。

デメリットとしては、最低投資額が投資信託よりも高額なことが挙げられます。ETFは1口あたりの金額が銘柄によって異なりますが、1口2万円から5万円ほどの商品が多いです。ネット証券を通じて100円以上100円単位で購入できる投資信託の方が気軽に感じられるかもしれません。

REIT(不動産投資信託)

REIT(不動産投資信託)は、投資先が不動産のみに限定された投資信託です。証券取引所に上場しているため、不動産で運用するETFと考えた方がわかりやすいでしょう。目安の利回りは4パーセントから6パーセントほどと高めです。

REITのメリットは、マンションなどの住宅物件だけでなく、オフィスビルや商業施設、ホテル、物流施設など、個人の投資家が投資しにくい不動産にも投資ができることです。収益性の高いオフィスビルや、通販需要に伴って収益性を伸ばしている物流施設など、さまざまな不動産に分散投資しているので低リスクの運用ができます。

 

REITのデメリットは、現物不動産の所有と異なり、レバレッジ効果や相続税対策といったメリットが得られないことです。現物不動産のメリットについては後述しますが、2,000万円の資産があるのであれば、現物不動産の方がメリットは大きいと考えることもできます。

ヘッジファンド

ヘッジファンドとは、投資会社に運用を任せられる商品で投資信託に似ています。ヘッジファンドは投資信託よりも自由な運用ができるため、ファンドマネジャーなど投資の専門家が大きな収益を上げられるよう工夫して運用しています。

そのため、ヘッジファンドは高い利回りを狙えるメリットがあります。年間の利回りが10パーセントや20パーセントというヘッジファンドも珍しくありません。

 

ヘッジファンドのデメリットは、最低申込額が高く、一般的には1,000万円以上に設定されていることです。ですが、2,000万円の貯金がある人であれば無理な金額ではないでしょう。まとまった余剰資金がある方は、ヘッジファンドを検討してみてください。

ヘッジファンドはそれぞれが独自の理論で運用しているため、ホームページの説明を読んだり面談で話を聞いたりして、納得できる会社に投資しましょう。

例えば、アクティビスト投資を行うJapan Act合同会社は、約30パーセントの利回りを達成した実績があるヘッジファンド会社です。アクティビスト投資とは株主の立場から企業に提言を行い、企業の業績向上とともに収益を得る投資方法です。

Japan Act合同会社

このように、収益の仕組みが論理的で納得できる資産運用を行うヘッジファンド会社を選ぶといいでしょう。

2,000万円の運用方法:不労所得を得られる

乱高下する投資のチャート

資産運用を行う目的が、副収入や年金代わりになる不労所得の方も多いでしょう。なお、不労所得の定義はさまざまですが、ここでは「何もしなくても自動で振り込まれる収入」とします。

ここでは、不労所得を狙う方に向けて、おすすめの投資方法を紹介していきます。元手が2,000万円もあればまとまった不労所得を期待できるため、これから紹介する方法で資産運用を始めていきましょう。

不動産投資

不動産投資は、マンションやアパートなどの不動産を購入し、他人に貸し出して家賃収入を得る投資方法です。家賃収入が不労所得となり、一般的な利回りは5パーセント前後です。工夫次第では、10パーセントを上回る利回りを狙うこともできます。

不動産投資のメリットは、レバレッジ効果があることです。ローンを組んで不動産を購入することが一般的であるため、自己資金が少なくても不動産という大きな資産を保有できます。2,000万円の貯金がある人であれば、一部を頭金に充てて残りを他の方法で運用したり、複数の不動産を購入したりできます。

 

また、相続税対策にもなります。相続税を計算するとき、不動産の評価額は市場で取引される価格よりも低く算定される傾向にあるからです。

不動産投資のデメリットは、物件選びや契約などに労力がかかることです。実物を自分で確認したり、売買契約を締結したり、業者にリフォームの指示を出したりと手間がかかってしまいます。

運用を始めれば、入居者募集や賃料の回収などは管理会社に任せられますが、不動産を購入するまでの労力はかかります。

株式投資

株式は、企業が資金調達のために発行する証券です。株式を購入すると、配当金や株主優待といった不労所得が得られます。購入時よりも株価が上昇すれば、売却時に差額を利益として得ることもできます。

株式投資のメリットは、配当金と株主優待という2種類の不労所得が得られることです。一方のデメリットとしては、銘柄選びが難しいことが挙げられます。将来有望な企業を選んで投資しなければならないため、難しく感じる方もいるかもしれません。

外貨預金

外貨預金は、米ドルやユーロなど海外の通貨で預金することです。国内の銀行でも取り扱っています。利息は自動で振り込まれるため、不労所得を手に入れられる運用方法です。

外貨預金のメリットは、日本円より高金利な通貨があることです。米ドルや豪ドルの金利は、日本円の金利よりも魅力的な傾向があります。

外貨預金のデメリットは、為替変動リスクがあることです。金利で利益が得られても、為替変動によって損をするリスクがあるのです。

 

例えば、金利5パーセントで米ドルの預金を始めたと仮定します。1ドル=110円で100ドルを預金すれば、日本円では1万1,000円です。金利が5パーセントなので、1年預金すれば105ドルに増えます。

しかし、1ドル=100円に為替が変動したら、105ドルは1万0,500円です。預入時点では1万1,000円であるため、500円の損失が発生します。

このように、外貨預金は為替変動で損をするリスクがあることを理解してから始めるようにしてください。

FX(スワップ)

FXは、為替変動を利用して収益を上げる投資方法です。売買で利益を上げるのは難易度が高いですが、外貨預金と同様に金利(スワップ)を狙うのは初心者でも可能です。

FXはレバレッジをかけることができ、自分が持っているお金の25倍までを運用できます。簡易に計算すると、外貨預金より25倍も収益性を高められるメリットがあります。

ただし、損失もレバレッジに応じて大きくなる(最大25倍)になるデメリットがあります。スワップ狙いの運用でも、初心者はレバレッジ2~3倍からスタートすると良いでしょう。

まとめ

将来のお金の不安を解消するためにも、2,000万円の貯金があるなら資産運用を始め、お金を増やしていきましょう。お金に働いてもらってお金が増えるので、労働の負担も少なくなります。

将来や老後にゆとりある暮らしを送るためにも、今から資産運用を始めましょう。

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