失敗するな!投資初心者におすすめ・おすすめしない3つの投資と4つの失敗する理由

投資を始めるにあたり、「投資を始めたいけど、失敗しないためにはどうすれば良い?」「初心者はやめておいた方が良い投資って何?」といった疑問や不安がある人も多いのではないでしょうか?失敗せずに上手く運用し、資産を増やしていきたいものです。

そこで、この記事では初心者が投資で失敗する理由や失敗しないための鉄則、おすすめしない投資商品について紹介しています。初心者の失敗する確率が減らしやすくなりますので参考にしてください。

初心者が投資で失敗する理由

初心者がどのような理由で投資に失敗するのかを知っておけば、リスク管理がしやすくなります。まずは、初心者が投資で失敗する主な4つの理由について見ていきましょう。

理由1:一つの対象にのみ投資するから

投資の有名な格言に「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあります。

卵を一つのカゴだけに盛っておくと、カゴを落とした場合にすべての卵が割れてしまいます。しかし、卵を複数のカゴに分けて盛っておけば、一つのカゴを落として卵が割れたとしても他のカゴの卵は影響を受けずに済みます。

 

投資でも同様で、一つの商品だけに投資していると、その価値が下がった場合に大打撃を受けてしまいます。しかし、複数の商品に投資をおこない、リスクを分散させていれば最小限の損失に抑えることが可能です。

多くのプロ投資家も分散投資をおこなっており、初心者であれば一つの対象にのみ投資をするのではなく分散させることが大切です。

理由2:大金を注ぎ込むから

「元手20万円が1ヶ月で300万円になった」「大金を投資すればそれだけリターンが増える」など、甘い話を信用して大金を注ぎ込むと大負けする可能性があります。知識や経験が少ない初心者ほど、「短期間で儲かる」「年利10%近い運用も可能」など、投資のポジティブな一部分だけを見てしまい、「自分も短期間で大勝ちできる」と過信して投資してしまうのです。

投資は運だけで勝てません。株であればテクニカル分析やファンダメンタルズ分析、企業の業績や財務状況、業界動向、国内外の景気といったように、さまざまな情報をもとに判断する必要があります。

 

初心者は知識や経験が少ないため、まずは勉強をしながら投資を覚えておく段階です。負ける確率が高いうちから大金を注ぎ込んでも良いことはありません。

大金を注ぎ込むと損失も大きいため、投資を続けていくのも嫌になるでしょう。まずは少額資金で投資を始め、勉強をしながら知識・経験を積み、少しずつ投資金額を上げていくようにしましょう。

理由3:リターンを求めすぎるから

最初からリターンばかりを求めてしまうことも、失敗してしまう理由の一つです。リターンとリスクはイコールであり、多くのリターンを求めるほどリスクも大きくなります。

知識や経験が少ない投資初心者が、いきなり多くのリターンを求めて上手くいくことはほとんどありません。仮に運よく上手くいき多くのリターンを得たとしても、その運が長く続くことはなく、得た利益はどんどん溶けていくでしょう。

 

投資経験の豊富な人や機関投資家であっても、そう簡単に毎回多くのリターンを得ることはできません。投資本や雑誌に載っているような短期間で多くの利益を出すことは、プロでも難しいことです。

初心者であれば、まずは少ないリターンを目指し、極力リスクは抑えた環境で投資を学んでいくことが大切です。100円でも1,000円でも増えれば投資を始めたメリットとなるわけですから、最初から多くのリターンを求めすぎないようにしてください。

理由4:現金化することを考えていないから

現金化することを考えていないことも、初心者が投資で失敗する理由の一つです。

「儲けても儲けなくても良い」という気持ちで投資をすると儲からないことがほとんどです。投資する理由は、資産を運用して増やすことですので、目的がブレないようにしましょう。

儲けて現金化することを考えていれば、どのタイミングで売買すると良いか、どんな情報が市場に影響を与えるか、手数料は安いかなど、様々なことに敏感になります。そうなることで、分析力が高くなり利益を出せるようになっていくのです。

投資初心者におすすめでない投資

株式投資や投資信託、不動産投資など、投資にはさまざまなが種類があります。初心者であれば、どの投資に手を出して良いものか迷うことでしょう。

ここでは、投資初心者におすすめしない投資3種類について紹介していきます。これらの投資で成功する初心者もいますが、多くの初心者にとってはリスクが大きいためおすすめではありません。

もし、ここで紹介する商品に投資をするのであれば、ある程度知識と経験を積んだうえで始めることをおすすめします。

おすすめしない投資1:FX投資

FX投資はForeign Exchangeの略で、外国為替証拠金取引のことです。米ドルやユーロ、ポンド、円など異なる通貨を売買して、利益を狙います。

メリット

FX投資のメリットは次のとおりです。

  • 24時間いつでも投資ができる
  • 投資金額の最大25倍で取引ができる(レバレッジ取引)
  • 2ヶ国の通貨の金利差を受けることができる(スワップポイント)
  • 少額資金から投資ができる

このようなメリットがあり、忙しい人でもいつでも気軽に取引をすることが可能です。

 

しかし、投資初心者にはおすすめできません。「レバレッジ取引で短期間で1,000万円稼げる」「通貨を保有しているだけで毎日スワップポイントを受け取れる」などの謳い文句でFXをPRするWEBサイトや情報誌も多いですが、次のようなデメリットがあるからです。

デメリット

  • 寝ている間に相場が急落していることがある
  • レバレッジ取引は利益も大きいが損失も大きい
  • 非常に複合的な要因で相場が変動するため予測が難しい
  • ストップ安がなく相場はどこまでも下がる

FXは24時間常に相場が開いているため、いつ急変するかわかりません。重要な経済指標の結果や各国の政策金利、要人発言、地政学リスクなどによって相場が高騰・下落することは珍しいことではありません。

少額資金で多くの利益を狙えるレバレッジ取引ですが、損失も最大25倍となるため、一気に資産を失う恐れがあります。

 

また、株式投資のようにストップ安がないため、いつまでも相場は下がり続けます。FXには投資家の資産保護を目的として、証拠金維持率が一定水準を下回るとロスカット(ポジションの強制決済)が執行されるルールがあります。

しかし、相場が急変している場合はロスカットが遅れることもあり、資産が手元にほとんど残らない可能性もあります。手軽にできてメリットがたくさんあるように見えるFXですが、初心者にはリスクが多いことを理解しておきましょう。

おすすめしない投資2:先物取引

先物取引は将来の売買をあらかじめ現時点で約束しておく取引のことで、現時点では売買の価格や数量などを決めておき、約束の日になった時点で売買を行うというものです。

メリット

先物取引には、次のようなメリットがあります。

  • 買い・売りどちらかでも取引できる
  • 少額資金で始められる
  • 短期間で利益を狙える

FX同様、売りと買いどちらからでも取引ができ、総取引金額の5%から10%ほどの資金があれば取引ができ、証拠金の10倍以上の金額で売買することが可能です。ガソリンや原油など、予想通りに価格が変動すれば短期間でも大きな利益を獲得することができます。

デメリット

しかし、先物取引には次のようなデメリットがあるため、初心者にはおすすめできません。

  • 元本保証がない
  • 大きな損失を負うと証拠金の追加を求められる
  • ハイリスク・ハイリターン

先物取引は不確定要素が多く予測が難しいため、初心者が簡単に勝てるような投資ではありません。株式投資であれば企業が倒産しなければ価値がゼロになることはありませんが、先物取引であれば投資資金がゼロになる恐れがあります。

また、相場の動き次第ではマイナスになり、証拠金の追加を求められてしまいます。知識や経験が少ない初心者にはわからないことが多すぎるため、安易に手を出すものではありません。

おすすめしない投資3:仮想通貨

仮想通貨は、ビットコインやイーサリアム、ネムといった通貨を取引して利益を得る投資手法です。億り人とも呼ばれる億万長者が誕生したことで話題になりましたが、投資初心者にはおすすめできません。

メリット

まず、仮想通貨には次のようなメリットがあります。

  • わずかな資金で投資を始められる
  • 短期間で大きな利益を狙える

仮想通貨は小ロットでの取引が可能であり、数千円からでも投資できます。またビットコインが半年で20倍以上に値上がりした実績があるように、市場での流通や信用の獲得で大きく値上がりすることもあります。

億り人ということばが流行語になったように、短期間で大きな資産形成が可能です。

デメリット

しかし、仮想通貨には次のようなデメリットがあります。

  • 通貨自体の価値がほぼ無くなることがある
  • 値動きが非常に激しい
  • 取引所自体のリスクが有る

大きな値動きがあるということは、値下がりも大きいということです。資産が一瞬にして消えてしまうこともあります。

また、すべての仮想通貨が流通して市場で利用されるわけではなく、中にはほとんど流通せずに価値がほぼゼロになってしまうものもあります。

さらに、仮想通貨の取引サイトがハッキングにあって、仮想通貨や個人データが流出したというニュースも時々聞かれるように、運営や取引元のリスクが存在しています。流出したデータを元に仮想通貨が盗まれてしまったという事例もあります。

 

ビットコインなどの仮想通貨は米ドルや円のように特定の国家による価値の保障がなく、現段階では信用をともなわないため、投資ではなく投機として考えていた方が良いでしょう。

ブロックチェーンは安全なものの、大手取引所が不正流出の被害に遭い多数の投資家が損害を被っています。1,000種類以上の仮想通貨がありますし、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析もあまり参考になりません。

これから変わる可能性もありますが、2019年時点では仮想通貨で取引することはおすすめできません。

初心者が投資で失敗しない5つの鉄則

投資初心者は、予め失敗しないための鉄則について把握をしておきましょう。これらの鉄則を知っているからといって100%失敗を防げるわけではありませんが、確率を減らすことが可能です。

鉄則を5つ紹介していくので、一つずつ確認していきましょう。

鉄則1:一度に一気にお金を注ぎ込まない

先に紹介したように、知識や経験が少ない中で大金を注ぎ込むことは大変危険です。大金を注ぎ込むと多くのリターンを狙えますが、相場が逆に動いた場合は多くの損失を負ってしまいます。

初心者のころから、わざわざ大きなリスクを背負うことはありません。大金を注ぎ込むと冷静な判断も難しくなりますので、あくまでも少額資金で取引をするようにしましょう。

まずは経験を積み、勝率を高めていくことが大事です。そして、ある程度経験を積んだうえで投資金額を増やしていくようにしてください。

鉄則2:投資対象を分散する

「投資先は個別銘柄一つだけ」といったように投資先を一つに絞るのではなく、リスク分散を図るため複数商品に投資するようにしましょう。

たとえば、国内株式30%、海外株式30%、国内債権20%、海外債権20%といったように、全体のポートフォリオを作りさまざまな投資対象を持つことで、一部分で値下がりをしても他の部分の値上がりで相殺したり、損失を最小限に抑えることが可能です。

 

投資信託やETF(上場投資信託)など市場全体に投資できる商品では、少額資金でも効率良くリスク分散させることができます。どの分野に投資可能額の何%を投資するのか計画を立てたうえで投資を始めるようにしましょう。

その際、リスクとリターンが高い商品とリスクとリターンが低い商品のバランスが重要です。

鉄則3:ローリスク・ローリターンから始める

投資商品には、「ローリスク・ローリターン」「ミドルリスク・ミドルリターン」「ハイリスク・ハイリターン」とさまざまなレベルがあります。失敗のリスクを抑えたい投資初心者は、迷わず「ローリスク・ローリターン」の商品から検討すべきです。

得られる利益はそれほど多くはありませんが、リスクは低いですし少しずつでも資産を増やしていくことが可能です。ローリスク・ローリターン商品は値動きも安定していることが多いため、FXや先物投資や仮想通貨のように急騰・急落する心配が少なくて済みます。

リスク管理がしやすく、売買や分析など投資経験を積むには最適です。

鉄則4:生活資金を注ぎ込まない

投資初心者に限ったことではありませんが、投資する際はあくまでも余裕資金を使用することが基本です。投資では資産が増える可能性もあれば、損失を被り資産が減る恐れもあります。また、スピーディーに現金化できない場合もあります。

生活資金を投資に注ぎ込んでしまうと、損失を負った場合が大変です。万が一大きな損失を負った場合、家賃や食費、ローン支払いなどへの資金の捻出が難しくなる可能性があります。

できるだけ多くの資金を注ぎ込みたい気持ちもわからなくはありませんが、「失っても良い」と思える範囲の余裕資金のみを投資に充てるようにしてください。そうすれば、投資が理由で家計が圧迫されたり、借金を背負うようなことはありません。

鉄則5:プロに任せる

「自分で投資先を探すのは難しい」「運用するのに自信がない」という投資初心者は、プロに任せるのも一つの方法です。プロが運用する投資信託などを利用すれば、資金を投じるだけで相場分析や銘柄分析、世界情勢の変化についてなど多くの情報を収集・分析したうえで、運用やリバランスはすべてプロがおこなってくれます。

投資信託に限ったことではありませんが、プロに任せて資産運用することも選択肢として考えると良いでしょう。自分で相場チェックや分析をする必要がないため、仕事や家事、趣味の時間が奪われません。

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初心者は投資信託がおすすめ

投資初心者であれば、少額資金から分散投資ができて、運用をプロに任せられる投資信託がおすすめです。そこまで難しい知識を知らなくても投資を始められます。

ここでは、初心者におすすめの投資信託の主なメリットについて解説していきましょう。

メリット1:分散投資できる

投資信託を利用するメリットとして、分散投資ができることがあります。

たとえば、AppleやGoogle、Microsoft、Facebookなど、アメリカの大企業を投資対象とした投資信託を選択すれば、これら複数の有名企業に間接的に投資をしていることになります。また、国内株式や国内債権、海外債権など、他にもたくさんの投資対象があります。

日本を除く世界各国の株式に投資をして、MSCIコクサイ・インデックスとの連動成果を目指す先進国株式インデックス、国内株式や先進国株式、新興国株式や先進国債券、リートなどバランス重視で複数に投資をするバランス型投資信託など、好きな投資信託から選択できます。

国内や海外に簡単に分散投資ができるため、リスクを軽減することが可能です。

メリット2:少ない資金から始められる

少額資金で運用を始められることが投資信託のメリットの一つです。

最小投資金額は業者等によって異なりますが、数百円から投資できるものもあります。1万円あれば、複数の投資信託に投資することも可能です。株式投資や債権投資の場合まとまった資金が必要になってきますが、投資信託であれば余裕資金が少なくても無理なく投資を始められます。

また、販売手数料や信託報酬など手数料が安い投資信託を選べば、コストもほとんどかかりません。

メリット3:投資後に作業が発生しない

投資信託は、投資先の選定や運用、リバランスなどをプロがやってくれます。そのため、投資する投資信託を選ぶだけで、その後は何もすることがありません。

株式や債権、FX、先物、仮想通貨など、ほとんどの投資商品は投資後にテクニカル分析やファンダメンタルズ分析が必要なるため、多くの時間を奪われてしまいます。しかし、投資信託はテクニカル分析やファンダメンタルズ分析も必要ありません。

運用はすべてプロがやってくれるため、毎日チャートをチェックしなくても良いのです。「投資はしたいけど、毎日チャートを見たり分析するような時間の余裕がない」という人でも安心して利用できます。

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まとめ

投資を初心者が始めるまでには、さまざま決断が必要になってくるかもしれません。今回紹介した重要なポイントをまとめると、次の4点です。

  • 初心者は欲を出さずリスクを抑え、負けないことを意識して投資をする
  • 値動きが激しく相場の予測が難しい投資商品には手を出さない
  • 初心者の基本は少額・分散・長期で投資をする
  • 忙しい人や自信のない初心者には投資信託がおすすめ

投資信託であれば、少額資金や分散投資ができ、投資した後はこまめに管理をせずとも利益が生まれていきます。これから資産運用を検討している方は、今回紹介した内容を参考にして始めてみてください。

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