投資信託のおすすめ銘柄13選!種類・選び方の基本と銘柄別おすすめファンド

投資信託を始めるときに悩むのが、株式や債券など投資信託内に含まれる銘柄選びではないでしょうか?

  • そもそも、投資信託の銘柄とは何か
  • どのような種類があるのか
  • 銘柄選びはどうすれば良いのか

など、銘柄についてはさまざまな疑問があると思います。そこで、今回は投資信託の銘柄や種類、選び方について詳しく解説していきます。銘柄別のおすすめファンドもあわせて紹介しますので、これから投資信託を始める方、投資信託の購入で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

投資信託の銘柄とは

投資信託の銘柄とは、投資信託の各資産(株式や債券)の中に存在する具体的な投資対象のことです(※)。

たとえば、国内の株式資産に投資する投資信託の場合、その株式資産に含まれる「トヨタ」や「ソフトバンク」などの株式が具体的な投資対象であり、銘柄です。

【銘柄=「トヨタ」や「ソフトバンク」などの具体的な投資対象を指す】

(※)一つのファンドに対して銘柄ということばを用いることもあります。

ファンドに入れる銘柄を決めるのは運用会社

投資信託の各ファンドに入れる銘柄を決めるのは運用会社で、ファンドの運用方針に基づき、組入れ銘柄が決まります。

ファンドの運用方針は「アクティブファンド」と「インデックスファンド」で大きく異なるため、投資対象のファンドがアクティブかインデックスかを確認のうえ、銘柄選定の基準を確認しておきましょう。

アクティブファンドの場合ファンドマネージャーがファンドの運用方針に基づき、組入れ銘柄の調査や選定を行います。
そのため、ファンドにより組入れ銘柄が大きく異なることが特徴です。
インデックスファンドの場合ベンチマークとなる市場の平均値(=指標、インデックス)を構成する銘柄が投資対象になります。TOPIXをインデックスとするファンドであれば、東証1部上場企業の全銘柄(約1800社)がおもな投資対象になります。

ファンドに含まれている銘柄、そして銘柄の組み合わせ比率は、投資のリターンに大きな影響を与えます。投資信託のファンドを選ぶときは、どのような銘柄が組み入れられているのか、銘柄の選定基準(ファンドの運用方針)はどうなっているのかを確認することが大切です。

投資信託のおもな銘柄(資産)種類

投資信託に含まれるおもな銘柄(資産)は、大きく分けて

  1. 外国株式の銘柄
  2. 国内株式の銘柄
  3. 外国債券の銘柄
  4. 国内債券の銘柄
  5. 外国REITの銘柄
  6. 国内REITの銘柄
  7. バランス型、テーマ型の銘柄

の7つに分類することができます。ここでは、各銘柄を含むファンドには主にどのような分類のものがあるのかについて、詳しく解説していきます。

なお、アクティブファンドについては、ファンドの運用方針によって独自に組入れ銘柄を選定しているため、上記7種類の分類にとらわれないファンドもあります。

1.外国株式

外国株式の銘柄とは、その名のとおり「日本以外の国の株式銘柄」です。
外国株式銘柄を含むファンドをさらに分類すると、米国、先進国、新興国などに投資するものが多くなっています。

外国株式米国株式(米国株式をおもな投資対象とする)
先進国株式(先進国株式をおもな投資対象とする)※日本を除く・含む両方あり
新興国株式(新興国株式をおもな投資対象とする)
全世界株式(先進国・新興国を含む全世界の株式をおもな投資対象とする)※日本を除く・含む両方あり

外国株式銘柄をおもな投資対象とするファンドは多く、さまざまな国のさまざまな株式銘柄に投資するファンドが存在します。

2.国内株式

国内株式の銘柄とは、その名のとおり「日本の株式銘柄」です。国内株式銘柄を含むファンドをさらに分類すると、

  • TOPIX
  • 日経225

など特定の株式指数に投資するものが多くなっています。

おもな国内株式銘柄の分類

国内株式TOPIX(東証1部上場企業の全銘柄、約1800銘柄をおもな投資対象とする)
日経225(東証1部上場企業のうち取引が活発な代表的な225銘柄をおもな投資対象とする)
JPX日経インデックス400 (PX日経インデックス400東京証券取引所上場企業のうち、財務や経営が安定している企業の400銘柄をおもな投資対象とする)

同じ国内株式でも、TOPIXは約1800銘柄が投資対象、日経225は225銘柄が投資対象となるため、投資対象範囲が大きく異なることがわかります。

3.外国債券

外国債券の銘柄とは、その名のとおり「日本以外の国の債券銘柄」です。外国債券銘柄を含むファンドをさらに分類すると、

  • 先進国
  • 新興国

などに投資するものが多くなっています。

おもな外国債券銘柄の分類

外国債券先進国債券(先進国の債券をおもな投資対象とする) ※日本を除く・含む両方あり
新興国債券(新興国の債券をおもな投資対象とする)

株式銘柄に比べると、債券銘柄に投資するファンドは国内外ともに少なくなっています。

4.国内債券

国内債券の銘柄とは、その名のとおり「日本の債券銘柄」です。国内債券銘柄を含むファンドをさらに分類すると、

  • 日本国債に投資するもの、
  • 国債や社債などを含む国内の債券市場全体を投資対象にしているもの(NOMURA-BPI総合)

が多くなっています。

おもな国内債券銘柄の分類

国内債券国債(日本国債をおもな投資対象とする)
NOMURA-BPI総合(日本の国債や社債などの債券市場全体をおもな投資対象とする)

国内債券銘柄に投資するファンドのほとんどはNOMURA-BPI総合に含まれる銘柄をおもな投資対象としています。一方、国債のみをおもな投資対象とするファンドは数が少なく、国債に関しては直接購入する人が多いようです。

5.外国REIT

外国REITの銘柄とは、その名のとおり「日本以外の国のREIT(不動産投資信託)銘柄」です。外国REIT銘柄を含むファンドをさらに分類すると、

  • 北米のREITに投資するもの
  • 北米や欧州などの先進国メインに投資するもの

が多くなっています。

おもな外国REIT銘柄の分類

外国REIT北米REIT(米国やカナダのREITをおもな投資対象とする)
先進国REIT(北米や欧州などの先進国REITをおもな投資対象とする)※日本を除く・含む両方あり

外国REITに関しては北米のファンドが圧倒的に多く、アジアや新興国のREITは数が少ないのが現状です。

6.国内REIT(J-REIT)

国内REITの銘柄とは、その名のとおり「日本のREIT銘柄(J-REIT)」です。J-REITは外国REITに比べて数が少なく地域も国内に限定されているため、外国REITのように投資対象地域の分類ではなく、投資対象不動産の種類や用途によって分類することができます。

おもな国内REITファンドの分類

国内REIT単一用途特化型J-REIT(オフィスビルや住居など、ある特定の用途に使用される不動産をおもな投資対象とする)
複数用途特化型J-REIT(複数の用途に使用される不動産をおもな投資対象とする)

国内REITは単一用途にしても複数用途にしても、オフィスビルや住居、商業施設などに投資するファンドが多くなっています。

7.バランス型・テーマ型

バランス型とは、その名のとおり「さまざまな国の銘柄がバランスよく配合されたファンド」のことです。バランス型のファンドには

  • 株式銘柄だけを投資対象とするもの
  • 株式
  • 債券
  • REIT
  • コモディティ

といったように幅広い銘柄を投資対象とするものまでさまざまなファンドがあります。

対して、テーマ型とは、「一つのテーマにそった銘柄をおもな投資対象とするファンド」のことです。最近では、

  • AI(Artificial Intelligence:人工知能)
  • フィンテック
  • VR(Virtual Reality:仮想現実)

といった新しい分野に特化した企業の株式銘柄をおもな投資対象とするファンドが増えています。

おもなバランス型・テーマ型ファンドの分類

バランス型国内外の株式・債券複合(国内外の株式・債券をおもな投資対象とする)※日本を含む、除く両方あり
国内外の株式複合(国内外の株式をおもな投資対象とする)
テーマ型特定のテーマに特化した企業の株式銘柄をおもな投資対象とする

バランス型とテーマ型ファンドは、さまざまな銘柄が独自の方針でパッケージ化されていることが大きな特徴です。一見初心者向きに見えるバランス型・テーマ型ですが、アクティブファンドと同様、ファンドの運用方針によって組入れ銘柄が大きく異なるため注意が必要です。

銘柄選びの基本

投資信託の銘柄にはさまざまな種類があることを説明してきました。では、数ある銘柄の中から自分に適した銘柄を選ぶにはどうすれば良いのでしょうか?

ここでは、銘柄選びの基本についてお伝えしていきます。

基本は国内外の銘柄を分散投資

銘柄選びの際は、国内外の資産(銘柄)を複数組み合わせて分散投資することが基本です。なぜなら、外国株式と国内株式など値動きの違う銘柄を組み合わせることで、値動きの振れ幅=リスクを抑えることができるからです。

一般的かつ王道の分散投資は、

  • 国内株式
  • 外国株式
  • 国内債券
  • 外国債券

を組みあわせる方法です。投資信託を始める際は、この4つの資産(銘柄)を含むファンドを複数組み合わせ、そこから自身のリスク許容度や投資スタイルに応じてREITのファンドを追加したり、各資産の比率を変更したりして自分なりの資産配分(アセットアロケーション)を探しましょう。

バランス型投信を使うことも一つの方法

「複数のファンドを組み合わせることが面倒」「資産配分(アセットアロケーション)をどう考えれば良いかわからない」などという場合は、バランス型投信を使うことも一つの方法です。

先ほどお伝えしたように、投資信託のファンドには複数の異なる資産(銘柄)を内包するバランス型投資信託があります。国内外の株式・債券・REITなど複数の銘柄にプロが定めた資産配分で投資できるバランス型投信は、初心者でも簡単に分散投資ができる手軽さが魅力です。

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テーマ型投信はおすすめしない

投資信託の銘柄には、一つのテーマに対する銘柄のみを投資対象とするテーマ型投信があるとお伝えしました。テーマ型投信ではAI(人工知能)、VR(仮想現実)など、注目を集める特定分野の銘柄に集中投資できることが魅力です。

しかし、流行のあるテーマに絞って投資すると、流行が去ったあとに資産価値が大きく下落する可能性があるため注意が必要です。流行り廃りがあるテーマ型投信は、投資信託の銘柄の中でもハイリスク・ハイリターンに分類されます。

投資に慣れてきた人が、ポートフォリオの一部に組み込む程度であれば良いのですが、これから投資信託を始めようとする人にはまずリスクが高いのでおすすめしません。

債券を入れないという選択肢もアリ

組入れ銘柄を選ぶ際に、債券を入れないという選択肢もあります。先ほどお伝えしたように、分散投資は債券を入れてリスクを引き下げることが基本とされています。

しかし、リスクを引き下げるために債券を資産に含めるのなら、投資信託という形に拘らなくても、1万円から購入できる個人向け国債があります。

ただでさえ、投資信託は保有しているだけで永続的に「信託報酬」というコストが発生します。そのため、コストを支払ってまでリターンが低い債券ファンドに投資するより、直接個人向け国債などを保有してコストを抑えるほうが良いという考えもあるのです。

投資信託のファンドを国内株式、外国株式の銘柄のみでそろえて、個人向け国債を別に持つ。そのような持ち方でも、個人資産全体で見ればリスクを抑えることは可能です。

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銘柄別・おすすめファンド13選

投資信託の銘柄別、おすすめファンドを紹介していきましょう。ここでは、

  • 国内外の株式
  • 国内外の債券
  • 国内外のREIT

へおもに投資するファンド、さまざまな銘柄を含むバランス型・複合型ファンドのおすすめを13個厳選しました。ぜひ、今後のファンド選びの参考にしてください。

なお、ファンドの情報は2019年7月11日時点の情報を参考に記載しています。

【国内外株式】おすすめファンド

国内外の株式銘柄に投資できるおすすめファンドは、次の6つです。ファンドによって投資対象銘柄は大きく異なるため、それぞれ詳しく解説していきますね。

  1. ニッセイTOPIXインデックスファンド
  2. 野村インデックスファンド・日経225
  3. ひふみプラス
  4. ニッセイ外国株式インデックスファンド
  5. eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  6. 楽天・全米株式インデックス・ファンド

1.【TOPIX】ニッセイTOPIXインデックスファンド

  • 運用会社:ニッセイアセットマネジメント株式会社
  • 純資産総額:236億円
  • 信託報酬:年率0.1512%(税込)
  • 組入上位銘柄:
    • トヨタ自動車:3.2%
    • ソフトバンクグループ:1.8%
    • 三菱UFJフィナンシャル・グループ:1.7%
    • 武田薬品工業:1.7%
    • ソニー:1.5% など

国内のTOPIX銘柄をおもな投資先とするインデックスファンドです。信託報酬が非常に割安で、低コストで東証一部上場の大企業銘柄に幅広く投資することができます。

2.【日経225】野村インデックスファンド・日経225

  • 運用会社:野村アセットマネジメント株式会社
  • 純資産総額:395億円
  • 信託報酬:年率0.432%(税込)
  • 組入上位銘柄:
    • ファーストリテイリング:8.7%
    • ソフトバンクグループ:5.4%
    • ファナック:3.1%
    • 東京エレクトロン:2.7%
    • KDDI:2.4% など

国内の日経平均株価(日経225)銘柄をおもな投資先とするインデックスファンドです。投資信託運用会社の中でも圧倒的な資産残高を誇る野村アセットマネジメントの運用力と、低コストのインデックス運用の魅力がセットになった「Funds-i(ファンズアイ)」シリーズの一つで、国内の上場企業200銘柄以上に分散投資することができます。

3.【成長企業銘柄を厳選】ひふみプラス

  • 運用会社:レオス・キャピタルワークス株式会社
  • 純資産総額:6,026億円
  • 信託報酬:年率1.0584%(税込)~0.8424%(税込) ※純資産総額が一定金額に達すると、一定金額を超えた部分に対して信託報酬が逓減される仕組み
  • 組入上位銘柄:
    • 協和エクシオ:2.39%
    • 東京センチュリー:2.08%
    • ネットワンシステムズ:2.01%
    • 光通信:1.95%
    • ダイフク:1.60% など

国内外の成長企業をおもな投資先とするアクティブファンドです。組入れ銘柄の80%以上は国内の株式銘柄で、運用会社独自の方針・調査により厳選された成長企業に投資できるのが魅力です。

レオス・キャピタルワークスは元々直販型の運用会社ですが、「ひふみプラス」についてはさまざまな金融機関で取扱いをしているため、購入しやすくなっています。

4.【先進国株式】ニッセイ外国株式インデックスファンド

  • 運用会社:ニッセイアセットマネジメント株式会社
  • 純資産総額:1,260億円
  • 信託報酬:年率0.107892%(税込)
  • 組入上位銘柄:
    • アップル:2.4%
    • マイクロソフト:2.3%
    • アマゾン・ドットコム:2.0%
    • ジョンソン・エンド・ジョンソン:1.1%
    • JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー:1.0%

日本を除く主要先進国の株式をおもな投資先とするインデックスファンドです。

組入上位銘柄を見てもわかるとおり、米国の株式銘柄が資産構成比率の60%以上を占めています。米国の有名企業を重点的に、世界の先進国企業へ複数投資することができます。

5.【米国株式】eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

  • 運用会社:三菱UFJ国際投信株式会社
  • 純資産総額:224億円
  • 信託報酬:年率0.162%(税込)
  • 組入上位銘柄:
    • マイクロソフト:3.5%
    • アップル:3.2%
    • アマゾン・ドットコム:2.9%
    • バークシャー・ハサウェイ:1.7%
    • フェイスブック:1.5%

米国のニューヨーク証券取引所等に上場している株式約500銘柄を中心に投資するインデックスファンドです。米国企業メインに投資したい人におすすめで、信託報酬の低さも魅力です。

6.【米国株式】楽天・全米株式インデックス・ファンド

  • 運用会社:楽天投信投資顧問株式会社
  • 純資産総額:471億円
  • 信託報酬:年率0.1296%(税込)
  • 組入上位銘柄:バンガード®トータル・ストック・マーケットETF:98.3%

海外ETF(上場投資信託)で人気の高い「バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF(通称:VTI)」をおもな投資対象とするインデックスファンドです。VTIは米国の投資可能な株式銘柄のほぼ100%を網羅する資産構成が特徴的なETFで、米国の小型株から中型、大型株まで幅広い銘柄にくまなく投資することができます。

【国内外債券】おすすめファンド

国内外の債券銘柄に投資できるおすすめファンドは、次の3つです。

  1. eMAXIS Slim国内債券インデックス
  2. たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>
  3. iFREE新興国債券インデックス

日本・先進国・新興国とそれぞれ対象国が異なるファンドです。詳しく解説していきましょう。

1.【国内債券】eMAXIS Slim国内債券インデックス

  • 運用会社:三菱UFJ国際投信株式会社
  • 純資産総額:49億円
  • 信託報酬:年率0.1296%(税込)
  • 組入上位銘柄:
    • 第134回利付国債(5年):1.2%
    • 第312回利付国債(10年):1.2%
    • 第329回利付国債(10年):1.0%
    • 第133回利付国債(5年):1.0%
    • 第333回利付国債(10年):1.0%

国内の公社債をおもな投資対象とするインデックスファンドです。組入上位銘柄を見てもわかるとおり、構成資産の80%以上を国債が占めています。

投資信託全体のリスクを抑える安定資産を、低コストで持つことができます。

2.【先進国債券】たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>

  • 運用会社:アセットマネジメントOne株式会社
  • 純資産総額:45億円
  • 信託報酬:年率0.216%(税込)
  • 組入上位銘柄:US T N/B1.75(米国国債):0.90%
    • US T N/B1.25(米国国債): 0.78%
    • US T N/B1.375%(米国国債):0.73%
    • US T N/B1.625%(米国国債) :0.73%
    • US T N/B3.625%(米国国債): 0.69%

日本を除く世界主要国の公社債をおもな投資先とするインデックスファンドです。組入銘柄のほとんどが米国の国債で、資産構成の約半数を占めています。

米国の他は、フランス、イタリア、ドイツ、イギリスなどの国債に投資することができます。

3.【新興国債券】iFREE新興国債券インデックス

  • 運用会社:大和証券投資信託委託株式会社
  • 純資産総額:30億円
  • 信託報酬:年率0.2376%(税込)
  • 組入上位銘柄:
    • Brazil Letras do Tesouro Nacional(ブラジル):2.3%
    • REPUBLIC OF SOUTH AFRICA(南アフリカ):1.5%
    • Brazil Notas do Tesouro Nacional Serie F(ブラジル):1.4%
    • Brazil Notas do Tesouro Nacional Serie F(ブラジル):1.2%
    • REPUBLIC OF SOUTH AFRICA(南アフリカ):1.1%

新興国の通貨建て債券をおもな投資先とするインデックスファンドです。ブラジル、メキシコなどの成長著しい新興国債券市場に幅広く投資することができます。

【国内外REIT】おすすめファンド

国内外のREIT銘柄に投資できるおすすめファンドは、次の2つです。

  1. ニッセイJリートインデックスファンド
  2. ニッセイグローバルリートインデックスファンド

「1.ニッセイJリートインデックスファンド」は国内のREITでいわゆるJ-REITと呼ばれる銘柄に投資するもので、「2.ニッセイグローバルリートインデックスファンド」は先進国のREIT銘柄に投資するファンドです。

それぞれ、詳しく解説していきましょう。

1.【国内REIT】ニッセイJリートインデックスファンド

  • 運用会社:ニッセイアセットマネジメント株式会社
  • 純資産総額:111億円
  • 信託報酬:年率0.27%(税込)
  • 組入上位銘柄:
    • 日本ビルファンド投資法人:7.7%
    • ジャパンリアルエステイト投資法人:7.1%
    • 野村不動産マスターファンド投資法人:5.1%
    • 日本リテールファンド投資法人:4.6%
    • ユナイテッド・アーバン投資法人:4.5%

国内の東京証券取引所に上場している不動産投資信託証券(J-REIT)全銘柄をおもな投資対象とするインデックスファンドです。

通常であれば数十万円の投資額が必要な大型J-REIT銘柄でも、インデックスファンドという形であれば1万円ほどで投資可能です。手軽に多くのJ-REIT銘柄に投資することができます。

2.【外国REIT】ニッセイグローバルリートインデックスファンド

  • 運用会社:ニッセイアセットマネジメント株式会社
  • 純資産総額:62億円
  • 信託報酬:年率0.2916%(税込)
  • 組入上位銘柄:
    • SIMON PROPERTY GROUP INC (米国):5.1%
    • PROLOGIS INC (米国):3.8%
    • PUBLIC STORAGE(米国):2.8%
    • WELLTOWER INC(米国):2.3%
    • AVALONBAY COMMUNITIES INC(米国):2.2%

日本を除く世界各国のREITに投資できるインデックスファンドです。組入銘柄のほとんどは米国のREITで、資産構成の約70%を占めています。米国をメインに、世界の主要国でグローバルな不動産投資をすることができます。

【複合型】おすすめバランスファンド

さまざまな銘柄(資産)に投資できるおすすめバランスファンドは、次の2つです。

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  2. 世界経済インデックスファンド

それぞれ人気のあるバランスファンドですが、特徴が大きく異なります。詳しく解説していきましょう。

1.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

  • 運用会社:三菱UFJ国際投信株式会社
  • 純資産総額:44億円
  • 信託報酬:年率0.15336%(税込)
  • 組入上位銘柄:
    • マイクロソフト(米国):2.0%
    • アップル(米国):1.9%
    • アマゾン・ドットコム(米国):1.6%
    • フェイスブック(米国):0.9%
    • ジョンソン&ジョンソン(米国):0.8%

日本を含む先進国、新興国の株式をおもな投資対象とするバランス型インデックスファンドです。

コストがかかりやすい新興国株式を含んでいながら、信託報酬は徹底的に抑えられているのが特徴です。低コストで国内外の株式銘柄にグローバルな分散投資をすることができます。

2.世界経済インデックスファンド

  • 運用会社:三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
  • 純資産総額:622億円
  • 信託報酬:年率0.54%(税込)
  • 組入上位銘柄:
    • アップル(米国):0.7%
    • マイクロソフト(米国):0.7%
    • テンセント:(中国):0.7%
    • アリババグループ(中国):0.7%
    • COLOM:9.85%
  • 06/28/27(コロンビア債券):0.7%

国内、先進国、新興国の公社債と株式に幅広く分散投資できるバランス型インデックスファンドです。銘柄の組入比率が地域別(日本、先進国、新興国)のGDP(国内総生産)総額の比率を参考に決められていることが大きな特徴です。

グローバル分散投資でリスクを抑えつつ、世界経済の発展を享受することができます。

まとめ

投資信託の銘柄や種類、選び方について解説しました。一口に国内株式銘柄のファンドと言っても、ファンドの中身をよく見ると構成されている銘柄はファンドによって大きく異なることがお分かりいただけたと思います。

投資信託は、最低投資額が数十万円以上する大型銘柄でも1万円ほどで気軽に投資できるパッケージ型金融商品です。しかし、ファンドに含まれる銘柄を個人で選ぶことはできません。

ファンドを選ぶときは、「自分はどのような銘柄に投資したいのか」を明確にしたうえで、ファンドの銘柄選定基準、構成銘柄をしっかり確認することが大切です。

おすすめしたファンドを参考に、自分に最適なファンドに投資するようにしてください。