お金持ちが実際に行っている3つの投資方法と人気の投資先5選

自分以外の人は、どんな資産運用をしているのか、とても気になりませんか?

お金持ちのみなさんの投資方法となるとさらに気になるところです。

投資のスタイルは、投資資金(資本)の大きさによって違いがあるのは分かりますが、

その他に、どんな違いがあるのでしょうか。

資産の規模は違えども、きっと基本の投資スタイルは同じだと思います。

お金持ちの投資法を学んで、富裕層への階段を上りましょう。

1、お金持ちの投資法「お金がお金を呼ぶシステム」

資本主義のもとでは、お金はお金のあるところに集まる、お金持ちはさらにお金持ちになるということについて、『21世紀の資本』においてピケティは”rg”となっていることが原因だと明らかにしました。

”r”(リターン)とは資本利益率、株や不動産などの資産(資本)から得られる利益率、”g”(グロース)とは経済成長率、働いて得られる所得の伸び率のことです。

つまり経済成長率よりも資本成長率が大きくなっていることで、持つものと持たざるものの格差は拡大し、お金持ちはどんどんお金持ちになっていくということになります。

そしてこの格差をなくしていくには、お金持ちにはより多くの税金をかける、累進課税を世界的に行っていく必要があると説いています。

これには議論や批判なども多くありますが、”r(資本利益率)>g(経済成長率)という事実には変わりありません。

では、庶民はいくら働いても、もともとお金を持っている人には勝てないのでしょうか。

何もしなければ、差は拡がっていくでしょう。

しかし、仕事で圧倒的なパフォーマンスをあげたり、起業して事業を成功させたりすることによって、”r”を上回る成果をあげることは不可能ではありません。

もちろんすべての人がそのような成果をあげられるわけではありません。

しかし自由に投資ができる日本では、働いて得た収入・資産を投資することによって、(資産の規模は違えども)誰でも資本家になることができるのです。

投資のスタイルは、投資資金(資本)の大きさによって違いがあります。

では、お金持ちの投資とはどのようなものなのでしょうか。

2、お金持ちの3つの投資方法

(1)資産を減らさない投資

十分なお金のあるお金持ちは、専業のトレーダーでないなら、資産を大きく減らしてしまうようなリスクをとった投資は必要ない方が多いと言えます。

そのため運用に求めるリターンは年3〜5%程度という方が多く、米国債や高配当株式、都市部の不動産など、比較的手堅い資産に分散して投資することで十分なのです。

お金持ちが投資に望むことは、資産を増やすことよりも減らさないことだと言えます。

(2)資産配分・アセットアロケーション

お金持ちが望む、資産を減らさない投資を行うには、複数の資産に資金を適切な割合で配分する「アセットアロケーション」を意識した投資が重要となります。

異なった値動きの複数の商品に投資することで、ある資産が下落しても、別の資産の価格が上昇し、長期的には全体で安定したリターンが得られることが理想です。

(3)不動産・現物資産への投資(オルタナティブ投資)

お金持ちの投資の特徴としては、投資対象が幅広いということです。

一般的な投資家の投資といえば株式や債券、投資信託などが中心でしょうか。

もちろんお金持ちもこれらの資産へも投資しますが、国内不動産のほか、海外の不動産を購入して直接投資するということも珍しくありません。

そのほか、クラシックカーや絵画や陶磁器などの美術品、ワイン、アンティークコインといった、一見趣味とも思えるような現物資産も、富裕層にとっては投資対象となっています。

実際に趣味として楽しみながら、結果的に値上がりすれば、まさに趣味と実益を兼ねるということになります。

10年も経てば国産中古車の価値はなくなってしまうでしょうが、クラシックカーの相場は10年で3倍以上となっています。

 

出所:ナイトフランク贅沢品投資指数(KFLII)

このように、お金を使って一見贅沢をしているようで、実はさらにお金を生み出しているという、お金持ちがさらにお金持ちとなっていく典型的な例だと言えます。

3、お金持ちが実践する投資先5選

お金持ちであっても、金額は違えども株式や債権にも当然投資します。

しかし、まとまった資金のあるお金持ちでなければ投資できない投資先もあります。

(1)私募ファンド

一般投資家向けに証券会社で販売されている、いわゆる投資信託(ファンド)は、不特定多数の投資家が購入できる「公募ファンド」です。

私たちが少額で分散投資を行う上では、役立つ投資商品だと言えます。

ファンドには、公募ファンドのほか、50人未満の限られた投資家に向けて販売される「私募ファンド」があり、未上場株など個人では投資の難しいものを含むさまざまな投資先を対象としたファンドが設定されています。

最低投資額が1億円といったファンドも珍しくありません。

あわせて読みたい!

(2)ラップ口座

ラップ口座は、証券会社や信託銀行などに資産の運用や管理を、いわば”丸投げ”するものです。

商品を売買する際に手数料を払うのではなく、預けた資産の残高に対して一定の割合で手数料を支払う仕組みとなっています。

多くの資産を持っているが運用には疎いなど、運用を丸ごと任せたいというニーズのある富裕層には人気の投資先となっています。

しかし手数料が割高であることは、運用コストを重視する方にとっては大きなネックになります。

(3)海外不動産

人口が減少していく日本では、空き家や空室が増えることが想定され、国内不動産を投資先とする場合には、物件選びはかなり慎重にならなければならないと言えます。

それに対し、人口増加や成長が見込める国や地域の不動産であれば、比較的リスクは小さく、値上がりも期待できます。

そのため富裕層の不動産投資では、海外不動産に注目が集まっています。

ハワイのコンドミニアムなど米国不動産のほか、マレーシアやフィリピンなど東南アジアの不動産がその中心となっています。

(4)実物資産

クラシックカー(ビンテージカー)や絵画や陶磁器などの美術品、ワイン、アンティークコイン、さらにはプライベートジェットクルーザーまで、一見だだの贅沢品と思えるような実物資産も、富裕層にとっては投資先のひとつとなります。

(5)子ども(教育)

金融商品ではありませんが、著名投資家のジム・ロジャーズ氏が、娘さんの教育のためにシンガポールへ移住したのを始め、子どもを海外留学させるなど、富裕層の多くが自分自身の「子どもの教育」に多くのお金と時間を”投資”しています。

世界の富裕層の子女が集まる環境の中で、多様な文化や考え方に触れ、言語や国際感覚、人脈などを得ることが、グローバルに通用する人としての価値を高めることにつながっていきます。

この教育という投資が、お金持ちの子どもを、お金持ちであらしめるための基礎となっていくのでしょう。

4、お金持ちがよりお金持ちになるためのおすすめの本2選

(1)お金持ちにはなぜお金が集まるのか?

お金持ちにはなぜお金が集まるのか?

お金は、使えば使うほど増える―「浪費」するではなく、金融商品をはじめ、学び・体験・人脈などへ「投資」し、「生き金」を惜しまずに使えるかどうかが、お金も心も満たされた真のお金持ち(成幸者)への道だと解いています。

お金は「貯め方より使い方」、行動が変われば、人生は開ける。お金に困らない生活を手に入れるためのアドバイスがつまった一冊です。

(2)本物の大豪富が教えるお金持ちになるためのすべて

本物の大豪富が教えるお金持ちになるためのすべて

メディア王、出版王として知られる大富豪・フェリックス・デニスが語る、金持ちになるための方法が満載の一冊です。

彼が無一文から成り上がった自身の経験から、そのノウハウを包み隠さず記されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

お金持ちになり、お金持ちであり続けるためには、お金持ちの考え方や投資スタイルを知っていることが大切だと言えます。

お金持ちになることが目的ではなく、その後の生活や人生を豊かにするために投資をしていきたいですね。