はじめての資産運用でもラクラク運用!厳選ファンド・オブ・ファンズ5選

投資信託において、今注目を集めているのが「ファンド・オブ・ファンズ」と呼ばれる形式で運用される商品です。

この記事では、ファンド・オブ・ファンズのしくみと、メリット・デメリットについて解説していきます。

1、ファンド・オブ・ファンズとは

「ファンド・オブ・ファンズ」とは、「投資信託の投資信託」とも言われ、他の運用会社が運用する複数の投資信託や投資法人に投資する投資信託のことです。

投資信託を複数組み合わせることで、分散効果を高めることなどを目的として用いられる運用方式です。

出典:一般社団法人 投資信託協会

ファンド・オブ・ファンズに似た運用形式に「ファミリー・ファンド」があり、こちらは複数の投資信託の資金をまとめて、マザーファンドと呼ばれる投資信託に投資し、マザーファンドが株や債券などの資産に投資するものです。

一般の投資家が実際に購入するのはベビーファンドと呼ばれるファンドであり、ベビーファンドがマザーファンドへ投資を行います。

出典:一般社団法人 投資信託協会

2、ファンド・オブ・ファンズのメリット

ファンド・オブ・ファンズのメリットとしては、「分散効果が高まりリスクが軽減される」、「投資先のファンド選びをプロが行う」「資産配分の調整(リバランス)が自動的に行われる」といったものがあります。

(1)分散・リスク軽減効果

ファンド・オブ・ファンズの投資対象となる投資信託は、そのそれぞれが国内外の株式・債券・不動産などに分散投資が行われる商品です。

もともと分散効果がある投資信託を複数組み合わせることによって、ファンド・オブ・ファンズ形式の商品では、より高い分散効果、リスク軽減効果が期待できるメリットがあります。

(2)投資ファンドの選択・資産配分をプロが行う

数え切れないほどの中から商品を選び、どういった比率でポートフォリオを組むかは、投資経験の浅い投資家にとっては難しさもあります。

ファンド・オブ・ファンズでは、投資対象となる投資信託の選択から投資比率の決定まで、投資のプロであるファンドマネージャーに任せられると言うメリットがあります。

また、個人では通常投資ができない、機関投資家向けの投資信託へも投資対象にできることメリットです。

(3)資産配分の調整(リバランス)が自動で行われる

時間の経過とともに資産の価格は変動し、ポートフォリオの資産配分も当初の配分からズレてきます。

このズレをそのままにしておくと、運用目的に対してリスクが大きくなりすぎたり、逆に期待したリターンが得られなくなったりする可能性があり、定期的に資産配分の調整(リバランス)が必要となります。

ファンド・オブ・ファンズでは、ファンドの資産配分方針に基づいてリバランスが自動的に行われるため、投資家が自らリバランスを行わなくて良いメリットがあります。

3、ファンド・オブ・ファンズのデメリット

ファンド・オブ・ファンズのデメリットとしては、「信託報酬(運用報酬)が二重にかかり運用コストが割高」、「実際の投資先の詳細や運用状況がわかりにくい」といったものがあります。

(1)信託報酬(運用報酬)が二重にかかり運用コストが割高

運用会社への報酬である信託報酬など、投資信託では運用コストは投資家が負担します。

ファンド・オブ・ファンズの場合、直接の投資先であり、投資先や資産配分を決定するファンド・オブ・ファンズへの運用報酬と、ファンド・オブ・ファンズが投資するファンド(ベビー・ファンド)への運用報酬、両方を負担することになり、運用コストが割高になる傾向があります。

一般投資家でも購入できるファンドで構成されたファンド・オブ・ファンズでは、ファンド・オブ・ファンズを介さず自分で購入するほうが運用コストは抑えられます。

この場合、投資先や資産配分の判断をプロに任せられるメリットに対し、コストが見合うのかをよく考えるべきと言えます。

(2)実際の投資先の詳細や運用状況がわかりにくい

ファンド・オブ・ファンズでは、どのファンド(ベビーファンド)が、どのくらいの割合で組み入れられるかは、ファンドに一任されます。

実際の投資先や運用状況がどうなっているのかは、運用報告書などで確認できますが、複数のベビーファンドが組み入れられていることで、その詳細がわかりにくくなります。運用を丸投げできる点はメリットとも言えますが、知らない間に当初の想定と違う運用になってしまっていないか、注意が必要です。

4、厳選ファンド・オブ・ファンズ投資信託5選

ファンド・オブ・ファンズでは投資判断がファンドに一任されるため、利用するのであれば、運用会社の運用方針やファンドの運用実績、信託報酬などの運用コストについてよく検討した上でファンドを選ぶことが大切です。

ここでは厳選したファンド・オブ・ファンズ形式の投資信託を5銘柄ご紹介します。

(1)セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン投信)

 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド (セゾン投信)
【世界の株式・債券へ50:50で分散投資】
世界30か国以上の株式と10か国以上の債券に国際分散投資に原則50%ずつ投資するバランス型アクティブ・ファンド。運用資産の半分が債券で運用されるため、リスクを抑えながら安定したリターンが期待できる。世界最大級の運用会社であり、ローコスト・ハイクオリティ運用で定評のあるバンガードのインデックスファンドを投資対象とすることで、ファンド・オブ・ファンズの中でも一際低コストの運用を実現している。
基準価格純資産信託報酬率
(年率・税込)トータルリターン
(3年・年率)
14,135円1660億円0.60%1.41%

(2)セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)

 セゾン資産形成の達人ファンド (セゾン投信)
【日本を含む世界の株式へ厳選分散投資】
30か国以上の国の厳選された企業の株式へ国際分散投資を行うアクティブ・ファンド。それぞれの地域に強みを持ち、安全性や長期的な収益力を基準に選別投資を行うファンドを投資対象とする。短期的な市場の動向ではなく、各ファンドが投資対象とする株式市場の規模などを考慮し、長期的な視点で資産配分が決定される。原則ほぼ100%が株式に投資されるためリスクも高くなるが、本質的価値よりも割安な価格で購入するバリュー投資によって、リスクを抑えながらより高いリターンが期待できる。
基準価格純資産信託報酬率
(年率・税込)トータルリターン
(3年・年率)
19,950円654億円1.35%5.86%

(3)コドモファンド(クローバー・アセット・マネジメント)

 コドモファンド(クローバー・アセット・マネジメント)
【あらゆるファンドをベストミックス】
「個人のための長期の安定的な資産運用の提供」「販売手数料ゼロ」「運用者の顔が見え直接コミュニケーションできる」といった長期投資を目指す直販投信の特徴に、クローバー社長・多根氏のスイスにおける9年間の運用経験から得た独自の要素を加えることにより、日本の直販の良さとスイスの優れた運用を融合して生まれた新しいハイブリッドタイプのファンド。スイスの10のブライベートバンクと5つのファミリーオフィスとの間で情報を共有し、日本国内だけでは知りえない世界中の運用チャンスを取り入れた機動的な運用が期待できる。
基準価格純資産信託報酬率
(年率・税込)トータルリターン
(3年・年率)
16,801円70億円1.70%6.94%

(4)らくちんファンド(クローバー・アセット・マネジメント)

 らくちんファンド(クローバー・アセット・マネジメント)
【国内外の株式にバランスよく投資】
主として国内外の株式を投資対象とし、長期的に安定した運用が行われているファンド、かつ将来にわたってもその運用が継続される可能性が高い複数のファンドを厳選して投資。国・企業の高い成長性を世界に求める一方で、グローバルな成長による恩恵を受ける日本企業へも日本株ファンドを通じて、積極的に投資を行う。日本株と海外株の投資比率の目安は50:50。景気変動のサイクルに沿った、アセットアロケーションの切り替え(現預金と組入れファンドの投資比率の変更)により、景気サイクルのダイナミズムを先取りする形で、資産配分を行う。
基準価格純資産信託報酬率
(年率・税込)トータルリターン
(3年・年率)
16,365円9億円1.55%4.55%

(5)かいたくファンド(クローバー・アセット・マネジメント)

かいたくファンド (クローバー・アセット・マネジメント)
【新興国を含めた世界の成長に投資】
長期的な価値以上に割安となった国、地域、銘柄、産業などを投資対象とするファンドを世界中から厳選、長い時間軸で運用リターンを最大化する「バイ&ホールド」を基本的な戦略として投資を行う。世界の景気サイクルに沿って、投資する国、地域、産業などを大きく切り替えるほか、株価が割高であると判断した時や株価のボラティリティー(変動)が大きくなると判断した時は、長期的な運用リターンを最大化するために現金比率を最大限まで高めて基準価額のボラティリティー(変動)を抑えるなど、キャッシュも含めた資産配分の調整(アセットアロケーション)機動的に行われる。
基準価格純資産信託報酬率
(年率・税込)トータルリターン
(3年・年率)
19,796円7億円1.40%5.53%

(2018年11月2日時点(トータルリターンは2018年10月31日時点)出所:モーニングスター)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ファンド・オブ・ファンズには、1つの商品で高い分散効果が期待でき、資産運用を任せきりにできるといったメリットがある一方、運用コストが割高で、運用状況が把握しにくいといったデメリットもあります。

運用についてよくわからないという理由でファンド・オブ・ファンズを選ぶのではなく、メリット・デメリットをよく理解した上で、メリットが上回る場合に利用することが大切です。