PFF(iシェアーズ米国優先株式ETF)に関して知っておきたい5つのこと

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高配当が魅力の米国ETFの中でも、一番注目されているのが「PFF(iシェアーズ米国優先株式ETF)」です。

PFFとはどのような特徴を持ったETFで、具体的にどのようなところに魅力があるのか、投資する上で気をつけておきたいポイントも含めて解説していきます。

はじめて米国ETFへの投資をお考えの方でもわかりやすい内容になっていますので、最後までお読みいただけましたら幸いです。

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1、iシェアーズ米国優先株式ETF (PFF)の特徴は?

iシェアーズ米国優先株式ETF(PFF)は、米国の優先株式(*)で構成される指数(S&P 米国優先株式インデックス)と同等の投資成果となるよう組み入れ銘柄が構成されるETFです。

(*優先株式:会社の経営に参加する権利(議決権)などが制限される代わりに、普通株式に比べて配当金や、会社が解散したときの財産の分配を優先的に受け取れる株式)

(1)高い配当利回り

PFFの特徴は、会社の経営には口を出さない代わりに優先的に配当金が支払われる優先株式に投資することで、高い配当利回りが期待できるところにあります。

(2)米国の金融株が中心

構成銘柄は米国株が9割弱を占め、業種別ではHSBCホールディングス(HSBC)やウェルズファーゴ(WFC)など銀行株を中心とする金融株が半数以上を占めています。

組み入れ上位10銘柄(2018年4月26日時点)
ティッカー 銘柄名 業種 保有比率(%)
1 HSBC HSBC HOLDINGS PLC 金融 2.66
2 BDX BECTON DICKINSON AND COMPANY ヘルスケア 2.05
3 ALLY GMAC CAPITAL TRUST I 金融 1.95
4 BACR BARCLAYS BANK PLC 金融 1.88
5 C CITIGROUP CAPITAL XIII 金融 1.65
6 HSBC HSBC HOLDINGS PLC 金融 1.55
7 WFC WELLS FARGO & COMPANY 金融 1.45
8 CCI CROWN CASTLE INTERNATIONAL CORP 不動産 1.23
9 WFC WELLS FARGO DEPOSITARY SHARES CO 金融 1.16
10 C CITIGROUP DEPOSITORY INC 金融 1.12

 

純資産額 16,204,678,729 USD
設定日 2007年3月26日
資産分類 株式
発行済口数 436,400,000
取引所 ナスダック証券取引所
インデックス S&P 米国優先株式インデックス(SPTREFTR)
保有銘柄数 305
終値 37.10
20日間平均出来高 1,372,508
分配金利回り 6.02%(2018/3/29)
過去12ヶ月分配金利回り 5.62%(2018/3/29)
PER 15.72
PBR 1.22
ベータ値 -0.12%
年初来(トータルリターン) -1.32%
経費率 0.47%

(出所:BLACKROCK・PFF 日付の記載のない数値は2018年4月27日時点)

(3)値動きが小さい

またその値動きが安定している(小さい)こともPFFの大きな特徴です。

チャートのように、リーマンショック時にはさすがに大きく値を下げました。

その後は水準を回復し、それからはほとんど一定のレンジで推移しています。

裏を返せば値上がり益があまり期待できないということですが、この間も安定して高い分配金が支払われており、しっかりと利益は出ています。

(出所:BLACKROCK・PFF

2、PFFのメリット

PFFに投資するメリットは、値動きが安定しており高い分配金が期待できることです。

直近の分配金利回りは6%を超えており、税引後でも5%近い利回りとなります。

これは、他のETFと比較しても高い水準となっています。

銘柄 通貨 過去12ヶ月
分配金利回り
トータル
リターン
(過去5年)
経費率
(信託報酬)
iシェアーズ 米国優先株式 ETF
(PFF)
米ドル 5.62% 24.93% 0.47%
iシェアーズ 好配当株式 ETF
(DVY)
米ドル 3.19% 76.21% 0.39%
iシェアーズ・コア S&P 500 ETF
(IVV)
米ドル 1.85% 86.30% 0.04%
iシェアーズ 日経225ETF
(1329)
1.25% 87.28% 0.105%

(出所:BLACKROCK

3、注意点とデメリット

(1)値上がり益の期待できるETFに比べ、トータルリターンでは見劣りする

PFFの値動きが安定している(小さい)という特徴は、メリットとも言えますが、値上がり益の期待できるETFに比べトータルリターンでは見劣りする原因でもあります。

そのためPFFは値上がり益を狙うのではなく、安定した配当益得ることを目的として中長期的に投資するのに適したETFであるという認識のもとで投資することが大切になります。

(2)金融危機に弱い

値動きが安定していることが特徴のPFFですが、リーマンショックではあっけなく値崩れしました。

これはPFFが構成銘柄からわかるように米国金融株ETFの実質があり、金融株が金融危機に特に弱いということが影響しています。

このようにPFFは値下がりリスクがあります。

しかし、価格が下がれば分配金利回りは大幅に上昇し、魅力が高まることで値を戻しやすい特徴もあります。

中長期的なスタンスでは値下がりはチャンスとなり、積極的に買い増しを検討したいところです。

(3)経費率・売買コストはやや高め

PFFの経費率は0.47%であり、一般的なインデックス型ETFに比べると割高になります。

個人ではなかなか購入することのできない優先株式に投資するためのコストとも言えます。

PFFは米国株と同じように購入することができますが、その際にかかる売買手数料は日本株(・ETF)と比べて割高になります。

米国株の売買手数料には最低手数料が設定されていることが一般的で、特に少額ずつ購入していく積立投資ではコストがかさみやすくなります。

4、どこで購入するのがお得?オススメ証券会社

PFFは米国株式を取り扱う証券会社の多くで購入することができますが、証券会社によって売買手数料は異なるため、なるべく手数料の安い証券会社を選びたいところです。

手数料ではやはりネット証券が割安で、なかでもSBI証券・楽天証券・マネックス証券がおすすめです。

この3社では、NISA口座でも買付手数料は無料(SBI証券以外は手数料相当の還元)であり、少額の積立でも手数料を気にすることなく行うことができます。

またPFFは米ドルで買い付けを行うため、為替手数料もかかります。

為替コストでは住信SBIネット銀行経由で米ドルを買い付ける方法が最安となります。

SBI証券であれば「即時振込サービス」を使い手数料無料で買付資金として反映させることができ、スムーズに取引できます。

SBI証券 楽天証券 マネックス証券
米国ETF売買手数料
(税込)
約定代金の0.486%
(最低)5.4ドル
(上限)20.6ドル
特定口座
NISA口座
NISA口座
買付手数料優遇
無料 実質無料 実質無料
為替手数料
(1米ドルあたり・片道)
0.25円 0.25円 0.25円
(住信SBIネット銀行経由)
0.04円

5、iシェアーズ米国優先株式ETF運用を実践する投資家のブログ

最後に、PFF(iシェアーズ米国優先株式ETF)で実際に運用を行なっている投資家さんのブログをご紹介します。

これからPFFへの投資を考える上での参考にされてはいかがでしょうか。

(1)たむたむの配当金生活への道

http://tamtam-blog.hatenablog.com/entry/2017/12/17/214915

(2)ユーエスがはじめて米国株を学ぶブログ

 

http://www.us-stock-investor.com/entry/dividend-from-pff

 

(3)浪費家ナッツの投資日記

http://www.mixnats.com/entry/2017/11/25/073000http://www.mixnats.com/entry

まとめ

いかがでしたでしょうか。

PFF(iシェアーズ米国優先株式ETF)は、高い配当利回りが期待でき、値動きが小さいことが特徴のETFです。

短期的な値動きに一喜一憂することなく、配当をメインに中長期的なスタンスで運用したい方には適した投資先だと言えます。

PFFの特徴をよく理解した上で、投資目的に合わせてうまく活用していただければ幸いです。

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証券会社、生損保代理店での勤務を経てファイナンシャルプランナーとして独立。

(保有資格)1級FP技能士・証券外務員一種
(試験合格)宅建士・行政書士

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