「株式投資」と聞くと「非常に難しそうで始めたいけれど何をしていいか分からない」という印象を持たれる方も多いのではないでしょうか。
しかしそのイメ―ジとは異なり、実際はネット口座を開設して入金、そして購入を行うまでにそこまでのハードルは存在しません。
スマートフォンの普及によりアプリから株式の購入を行う、という個人投資家も増えており、年々その障壁は無くなってきていると言ってよいでしょう。
今回の記事では、株式投資を実際に始めるにはどうしたらよいか、という具体的なステップや、損をしない・利益を出すために重要なポイントについて見ていきましょう。
1、これだけでOK!株初心者がプロ並みの運用をできるようになる5つのステップ
初心者でも株式取引が上手くなるにはどうしたらよいのでしょうか?
上達への道のりは人それぞれではあるとは思いますが、この記事では以下に簡単な手順をまとめてみました。
- 運用するために必要となる前提知識を身に着ける
- 実際に株を購入するステップを学ぶ
- 投資の原理原則を知っておく/長期投資とは?
- 銘柄の選び方を知る
- 資産運用に関わる自分ルールを決める
この流れで株式を購入できたら、あとは試行錯誤を繰り返し、「前回の取引の何がいけなかったのか?」「成功するために必要なこと・学ぶべきことは何か?」といった自分なりのPDCAサイクルを回していくことが重要です。
継続して学習・改善をしていくなかで、投資の腕が磨かれていくことは間違いありません。
それでは、実際に各ステップの詳しい内容を見ていきましょう。
2、株を運用するために必要不可欠な知識を得る
まず、株式での資産運用を行うにあたり必要不可欠な知識をいくつか見ていきましょう。
金融・経済の世界というのは非常に奥が深くまた専門的な情報というのも数多く存在するのですが、ここでは最低限押さえておきたいポイントを挙げていきます。
(1)株式投資における利益の種類
(2)株式投資はいくらから始められるか?(必要な金額は?)
(3)株式取引における基本ルール
(4)投資におけるリスク理解
(1)株式投資における利益の種類
株式投資における利益の種類は大きく「売却益(キャピタルゲイン)」、「配当金(インカムゲイン)」の2つに分けられます。
前者が値上がりした株を売却して得られた差益、後者は決算期ごとに株主に還元される配当金による利益のことを指しています。
また利益、とするにはやや外れている気もしますが、リターンの一つとして「株主優待」も個人投資家に注目されているものの一つと言えるでしょう。
(2)株式投資はいくらから始められるか?(必要な金額は?)
株式投資はいくらから始められるか?いくらから始めればよいのか?というのは誰もがぶつかった壁なのではないでしょうか。
基本的に株式購入は「株価×100株(最低単元株数)」から行いますので、株価検索などで出てきた株価の100倍の金額が必要ということになります。その観点から行くと三ケタ台の株も多く存在しており、安い有名どころではみずほフィナンシャル・グループ<8411>、ヤフー<4689>などが挙げられます。これらを売買するのであれば、10万円がなくとも投資を始められるということになりますね。
(例:みずほフィナンシャル・グループの株価200円 × 単元100株 = 2万円)
とは言え、「いくらから始めればよいのか?」という質問に関しては非常に難しく、「まずはリスクを下げるという意味から数十万~数百万から始めたいが、基本的に元本は多ければ多いほど有利」という認識を持って頂けるとよいと個人的には考えています。
例えば年間収益が年利+5%としても、元本100万円と元本1000万円では、前者の利益が5万円なのに対し後者の利益は50万ということになります。元本が多ければ分散投資も行いやすく、リスク分散という意味でも有利になることが多いですね。
とは言え、まずは小額から行って「習うより慣れろ」ではないですが、実際にお金を費やしながら投資に関する知識を学んでいく、ということが大事なのではないでしょうか。
(3)株式取引における基本ルールー現物取引と信用取引
株式取引における基本ルールに関しては、「現物取引と信用取引」を特に頭に入れておきたいですね。
まず「現物取引と信用取引」について、現物取引が元本を基にした取引である一方、信用取引はその元本を「証拠金」としレバレッジをかけ、元本以上の取引を行うことができるものです。イメージとしては現物取引に比べ、信用取引はより自由なトレードが出来るものの、その分リスクも高くなってくる、という感じでしょうか。
初心者の方がやりがちなミスとしては、現物取引における差金決済というものがあります。
一日に同じ銘柄を同じ資金で購入することは出来ない、という仕組みで、例えば口座残高50万円を使ってA社の株を同日中に購入→売却したとき、その後同日中に同銘柄の売買往復は不可能、というルールです。
短期投資以外の方であれば同日中に同銘柄を売買する、といったことは少ないと思うのでそこまで気にすることではないですが、デイトレードを行いたい、と考えている方はこのあたりのルールも知っておいた方がよいでしょう。
(4)投資におけるリスク理解
株式投資、といっても「長期投資か、それとも短期投資か」「新興企業を買うのか、大企業を買うのか」といったように投資スタイルは人によって様々です。
中には短期間で大きく株価が値上がりをしている銘柄も存在し、投資を始めたばかりだとついそのような銘柄に意識が移りがちなのですが、「短期急騰した銘柄はその後短期で同じくらい急落するケースが多い」といったような、株価上昇の裏に潜んだリスクを理解しておくことは必要です。
株式投資を行う以上は元本保証という仕組みはほとんどないため、いかに利益を出すかということも大事ですが、それと同じくらいいかに損失を減らすか、ということも重要だと言えるでしょう。
もちろん他にも気をつけたいポイントはありますが、初心者の方は特に「(4)投資におけるリスク理解」を意識しておきたいですね。
投資で何よりも大事なのは「退場(元本割れして投資をやめざるを得ない状況まで損失を被る)をしないで相場に生き残り続けること」です。相場に参加してさえいれば知識が身に付き、次の予測に関する投資勘を段々と磨いていけば成長できることは間違いありません。短期目線よりも長い目でみた投資スタイルが大事だと言えます。
3、株の買い方は?購入までの3つのステップ
株の購入にあたってはリアルで証券会社に赴き株を購入する「対面証券」とインターネットを通じて取引を行う「ネット証券」の二種類があります。
冒頭で述べたとおりスマートフォンはじめとしたネットでの投資環境は年々整ってきており、また手数料も対面証券に比べて断然に低いため、特別な理由がない限りはネット証券の利用をオススメします。
そこでこの項目では、「ネット証券で実際に株を買うための3つのステップ」を見ていくことにしましょう。
端的に言ってしまえば、実際に株を購入するまでにはこれだけの手間しかかかりません。
(1)ネット証券で口座を開設する
(2)買いたい銘柄を検索(スクリーニング)する
(3)実際に銘柄を購入する
Amazonのようなネットショップで会員登録し自分の欲しい商品を買う、というようなイメ―ジですね。
やはり株式投資というとハードルが高く感じられる方もいるかもしれませんが、実際にやってみると売買のやり方は簡単すぎて驚くと思います。
更に詳しい方法は下の記事で紹介していますが、この項目では先ほど挙げたステップをもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
(1)ネット証券で口座を開設する
まずは証券会社を開設しましょう。証券会社によって手数料・使えるツールなどに違いはありますが、殆どが無料で口座開設できるので、まずは適当にいくつかの会社で口座を作ってみるのもよいでしょう。
今回はSBI証券のページを例に見ていきます。
トップページの「はじめての方へ」をクリックし、次に「口座開設はこちら」をクリックします。
後は個人情報を入力し、手続き完了の案内・審査完了の通知が届けば取引を始めることが可能になります。
(2)買いたい銘柄を検索(スクリーニング)する
口座開設が完了したら、次にどの銘柄を選べばよいのか分析・選択していくことになります。
どんな株をどんなタイミングで買うか、その分析法は大きく「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」の二つに分けられます。
前者が企業業績に焦点を当てる一方で、後者のテクニカル分析は過去の株価の推移を表した「チャート」から買う銘柄を選別します。
とは言え、どんな基準でどんな株を買うか、というのは人によって様々です。
先述した株の買い方の記事もあわせて、ご自身のスクリーニングの腕を磨いてみてください。
(3)実際に銘柄を購入する
買いたい銘柄を選んだら、後は実際に購入するだけです!
売買の注文方法には「指値取引」「成行取引」の2種類があることも知っておきたいポイントです。「指値取引」は、文字通り自分の買いたい値段に注文を指しておくことで、買いたいタイミングを待つ取引だと言ってよいでしょう。
対して「成行取引」はその時点ですぐに買いを入れる注文で、今すぐにその銘柄が欲しい、というときに使うものです。
どちらが優れている、ということはないのですが、株式投資において「待つ」ということは非常に重要です。
目の前で欲しい株が大きく値上がりしていても、それを冷静に眺めていかに安い値段で買えるか、自分が欲しい株価まで待てるか、ということは大事だと言えます。いかに「指値取引」を上手く使えるかが株式取引の本質と言っても間違いないかもしれません。
4、株式投資を始める前に原理原則を知っておく!長期投資とは?
(1)長期投資とは?
株式投資は、銘柄をどれくらいのスパンで売買するかによって「デイトレード」「スイングトレード」「中長期投資」のように呼び名が異なってくることがあります。
今回紹介する「長期投資」は最も時間軸が長いもので、短くて数か月、数年以上同じ株を保有すること、また中には「その会社が倒産するまで保有し続ける」というスタンスを持つ方もいます。(配当金:インカムゲインを得ながら、会社を応援しようという姿勢ですね)
株式市場が右肩上がりに上昇している場合、長期投資は大きな効果を発揮し、小さな値動きに惑わされずその値上がりの恩恵を受けることが可能です。
ただ、日本のように人口増加が停滞しており、また全ての業種が伸びているわけではない国においては「どんな銘柄を買うか」というのは非常に重要なポイントとなっています。長期投資においては、買うまでの銘柄調査が一番重要と言っても過言ではないかもしれません。
(2)長期投資のメリットは?
長期投資のメリットはいくつかありますが、一つ大きなポイントは「個人投資家の視点からでも始めやすい」という点です。
短期投資に比べて売買を繰り返さないため手数料がかからず、またリサーチに時間をかけ、予測と検証の精度を上げていけば個人投資家でも指数を上回るパフォーマンスを出すことはそう難しくありません。
株式市場にはプロのトレーダーも存在しており、そういった人たちと同じ視点を持つことはなかなか困難なのですが、「個人だから分かること」というのはあり、例えば自分のよく知っている分野や好きなことに対する興味・関心があれば、その分野に特化してリサーチを行うこと・投資を行うことは可能だと言えます。
米著名投資家のウォーレン・バフェットが「自分がよく分からないものには投資しない」と言うように、ある程度の調査を行ったうえで株式取引を行っていきたいですね。
5、株の選び方を知る
投資のスタイルというのは人によって様々です。先に書いた投資スパン、というのも人によって様々で、またどんな業種・業績の株を買うのか、というのも各々の考え方で大きく異なってくると言ってよいでしょう。
投資を行う方であれば誰もが「なるべく値上がりする銘柄を買いたい」というのは間違いないと思いますが、良いパフォーマンスを得られるかどうかは銘柄選びにかかっている、と言っても過言ではありません。
たとえば
- チャート分析に焦点を当てたテクニカル投資
- 放置されている割安企業を買うバリュー投資
- 材料(カタリスト)狙いの低時価総額銘柄投資
- 短期で急落した銘柄を拾う暴落狙いの投資
…など、ひとくちに投資と言っても様々な手法があることがお分かりいただけると思います。
一つ一つ紹介していくときりがありませんので、今回は二点目の「バリュー投資」にフォーカスを当てて見ていきましょう。
「バリュー投資」は、先にも書いたように、放置されている割安企業を買ったり、指標が割安さを示している銘柄が、後々市場からの評価を高まる=買われていくことを予測して投資を行う手法です。
使われる指標として代表的なものには
- PER(株価収益率)= 株価÷1株あたり純利益 (時価総額÷純利益)
- PBR(株価純資産倍率) = 株価÷1株あたり純資産(時価総額÷純資産)
もちろん例外もありますが、基本的にはPER、PBRは低ければ低いほど割安と言われます。
ただこういった指標を見るときに大事なことは「他銘柄、同業他社の銘柄の同指標と比較する」ということで、視野を広く持っておくことです。
また、割安株の中には「万年割安株」といったような、指標的には割安ではあるものの、将来の株価の値上がりが見込まれずずっと株価が停滞しているものも見受けられます。
具体的な選び方としては、市場に数多く存在しているPBR1倍以下の銘柄の中から「どんな理由で伸びそうか?」という観点で投資すべき銘柄を選ぶことが重要です。
バリュー投資においてはこういった割安さというのを重視しますが、これだけを見るのではなく、あくまでも一つの要素としてビジネスモデルや収益の伸び、将来の業績予想などを併せて見ながら考えてみるとよいでしょう
6、運用時の自分ルールを決めて運用開始
株式市場の参加者、というのは数年で大きく入れ替わっていると言われています。
その理由は一定の新規参入者がいる一方で、資金を失って投資を行えなくなった、いわゆる「退場者」という人達が後を絶たないからです。
大きく資金を失ってしまう理由としては、「信用取引でレバレッジをかけすぎてやられた」「損切りが出来ず評価損が膨らんでしまった」等の理由がありますが、これらに共通するのは「自分の取引ルールを定められておらず、リスクを考慮・許容できていなかった」ということです。
株式投資において最も重要と言っても間違いないのが「自分の取引ルールを守ること」で、最初のうちはきっちりやれていても段々とおざなりになってしまい、そしてある日ルールを破ってギャンブルに近いトレードをしてしまい大損…という道を辿ってしまう例はそう少なくありません。
しかし例えば損切りのルールさえ守っていれば、損をしたとしても致命傷を負うことはないでしょう。
一例として「自分の買い値から5%下がったら損切り」と決めておくだけで、大勝はないかもしれませんが大負けは減ることでしょう。株価が下がると「どうせ戻るから持っていよう」と根拠のない期待をする方も多いのですが、それはエントリーのタイミングが間違っていたから本当は切るべきなのです。
自分のルールを変えるのは一度ポジションを0にしてから、前回の取引を反省しつつ改善を加えていくべきだと言えます。
7、より詳しく勉強したいなら!おすすめの本5選
「株式投資をするにあたって、どうやって勉強すればいいのか?」「どんな本を読めばいいのか?」というのは、誰もが一度は思ったことがある悩みなのではないでしょうか。当サイトでも詳しい記事がありますが、ここではプラスしておすすめの本を5冊紹介していきます。
(1)いちばんカンタン!株の超入門書 改定版
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4471210750/
株を始めるにあたってまず一冊目に読んでおきたいのがこの本です。
株式投資は難しい、といったイメージをいい意味で覆してくれる一冊で、図入り、チャート入りで非常に理解しやすい内容となっています。
さっくりと読み進められる本なので、まずは書店で内容を見てみるのもよいかもしれません。
(2)マーケットの魔術師 - 米トップトレーダーが語る成功の秘訣
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4939103404/
どんなことにおいても、過去成功してきた人たちがどうやって結果を出したのか?というのを知ることは大事です。
そういった人たちの考え方・投資手法などを知り、実際に活かしていくことで学びの速度は早まってくるでしょう。
この『マーケットの魔術師』はアメリカのトップトレーダーへのインタビューが綴られており、いくつかのシリーズにもなっている有名な一冊です。小説のような感覚で読み進められますが、内容は非常に勉強になり、オススメしたい一冊です。
(3)株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/447802040X/
企業業績を分析して投資を行う「ファンダメンタルズ投資」派の人は必ず読んでおきたい一冊です。
業績分析、というと難しく聞こえますが、この本はそんなイメ―ジを大きく変えてくれます。
用語についての説明も行いながら、実際の決算短信を分析していくというスタイルのため、初心者の方であってもこの一冊を読めばファンダメンタルズ投資にある程度詳しくなれるでしょう。
(4)投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
日本人が著者の投資本では、「かんたんに私でも儲けられた!」「一億を作るための投資法」のような、売りたいがために誇張的なタイトルをつけておき、内容は薄いという本が少なくありません。
ですがこの本は「一番大切な20の教え」というタイトルにふさわしく、どんな投資家でも頭に入れておくべきポイントを分かりやすく教えてくれる一冊です。あのウォーレン・バフェットも内容を絶賛したとされる本で、中長期投資家であれば必ず読んでおきたい考え方が詰まっています。
(5)実践 生き残りのディーリング (現代の錬金術師シリーズ)
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B007K4EOTM/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
これまで紹介してきたものに比べるとややレベルは上がるものの、この本に書かれている内容を理解し実行することが出来れば、あなたの投資家としてのレベルが大きく上がることは間違いないでしょう。
100個の項目で書かれている考え方はどれも大切で、また一つ一つが本質をついていると感じられる内容です。具体的な手法が書かれているわけではありませんが、そういった手法より更に根底にあるものの大切さを教えてくれる一冊です。
他にもおすすめの書籍はこちらで紹介しています。
「結局どの本を選べばよいのか」ということについては、まずは入門書にあたるものを読んだあと、書店でパラパラと全体を見てみたり、概要欄を見てみたりするなどして「自分が必要としている情報があるかどうか」で次の本を選択していくとよいでしょう。
内容が難しくつまずくこともあると思いますが、そういったときは読み飛ばしてしまっても構いません。恐らく色んな本や情報をインプット・アウトプットしていく中で、後になってその本を読み返してみると腑に落ちる、ということはよくあるためです。
8、より詳しく勉強したいなら!おすすめ動画
株式投資の学習にあたり、動画を見るというのは分かりやすく、また非常に学習効果が高い勉強法です。
昨今無料で視聴できる様々な動画コンテンツが増えてきており、忙しい方でも移動時間に見ることも出来るため、今まで利用したことがない方もぜひ見てみることをオススメします。
(1)カブドットコム証券 3分でわかる!動画シリーズ
HP:https://kabu.com/investment/movie/3min/default.html
カブドットコム証券の「3分でわかる!動画シリーズ」は、口座開設を行っていなくても見ることができる動画コンテンツが充実しています。
全く株式取引を行ったことがない初心者の方であっても、このページの動画を見れば最低限の知識は身に着けられるでしょう。
先ほど紹介した入門書と併せて確認すれば、理解がより深まること間違いありません。
(2)ストックボイス (YouTube)
https://www.youtube.com/user/stockvoice
TOKYO MXで東京時間のザラ場中に生放送されている「ストックボイス」のアーカイブを無料で視聴することが出来るYouTubeチャンネルです。
新規上場した会社の紹介や、証券会社のアナリストが市況概況を語るなど、非常に内容が富んだコンテンツとなっています。
それにも関わらず視聴回数が少ないのは、アップされる動画の量が非常に多いためでしょう。気になったものをさっと見ておくだけでも勉強になると思います。
(3)イタヨミch (YouTube)
https://www.youtube.com/channel/UCcd6ZEXffBS32qPPRe2sv3w
こちらもYouTubeチャンネルで、元機関投資家のBコミさんとインターバンクディーラーを務めていたYEN蔵さんが共同で動画作成・生放送を行っています。生放送は平日であれば毎日放送されており、かつ短時間なので時間のない方でもチェックしやすくなっています。
毎日の市況についてのプロ目線からの考え方や投資に大事な要素もあわせて解説しており、相場の復習・予習にも使いやすいコンテンツとなっています。
(4)楽天証券 勉強会
HP:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/learn/seminar/
多くのネット証券会社では無料勉強会やセミナーをネット配信・動画ライブというかたちで行っています。
ネットで開催されたものであれば動画をアーカイブで見ることも可能で、気になった内容のものがあれば見てみるとよいでしょう。
(5)マネックスオンデマンド
HP:https://ondemand2.monex.co.jp/
マネックスオンデマンドは初心者・中級者・上級者関係なくオススメできる動画を扱っています。
中でも広瀬隆雄氏の米国株セミナーは他の証券会社にはなかなかない内容のものと言ってよく、米国株投資をする方はもちろん、マクロなマーケットを押さえておきたい方には要チェックの内容だと言えます。
また、おすすめ動画についてもこちらの記事で詳しく紹介しています。
- 初めて株投資で勉強しておきたいおすすめの本、動画 全40選
https://bigtrade.jp/stock/stock-study/
「もっと色々な勉強教材を知りたい!」という方は、是非こちらの記事もチェックしてみてください。
9、運用をサポートしてくれる!おすすめ株アプリ5選
この項目ではスマートフォンで利用できる株アプリのおすすめを紹介していきます。
- あなたの投資を盤石にするおすすめの株アプリ10選
https://bigtrade.jp/stock/stock-app/
でもおすすめアプリは紹介されていますが、今回はここに書かれていないものも含めてあわせて紹介していきます。
(1)Investing.com
投資サイトとして日本のみでなく世界で利用されているinvesting.comのアプリバージョンです。
日本のマーケット情報だけでなく、世界の株価や為替の情報、また債券やコモディティの内容まで網羅しているため是非インストールしておきたいアプリだと言えるでしょう。利用は無料ながら、チャートも細かく見ることが可能というのもオススメできるポイントです。
(2)Yahooファイナンス
Yahooジャパンが提供するこのアプリは、掲示板利用やポートフォリオ機能を使えるといった他のアプリにない機能をいくつか兼ね揃えています。
またMoneyForwardのシステムを利用し、金融機関の口座情報を一括管理できるのも大きな強みでしょう。
どこの証券会社のアプリを使っている方であってもダウンロードしておきたいアプリです。
(3)iClickCFD
iClickCFDはGMOクリックが提供する世界のマーケットやコモディティについての状況を分かりやすく確認することが出来るアプリです。
利用にはGMOの証券口座の開設が必要となっていますが、ウォッチリストにマクロな指数を入れられマーケットを大きくとらえることに役立てられます。
(4)SBI証券 株アプリ
SBI証券の株アプリは、他の証券会社のアプリと比べても群を抜いて使いやすいと言ってよく、銘柄登録数の多さ、またパソコンの取引ツール顔負けのチャート分析機能なども利用することが可能です。PTS(夜間取引)を使えることが出来る証券会社は少ないため、日中取引が出来ないサラリーマンの方は是非ダウンロードしておきたいですね。
(5)iSPEED (楽天証券株アプリ)
楽天証券のアプリは先日のアップデートにより、数多くの機能が追加されました。
「日経テレコン」を活用して無料で日経新聞を読める機能は前から注目されていましたが、他にも「テーマ株別騰落」「注目チャート登録」など、非常に便利な機能が数多く搭載されています。証券会社によってアプリの仕様というのも大きく異なっているのですが、紹介したSBI証券と楽天証券は中でも優れた二強アプリと言ってもよいでしょう。
証券会社のアプリを利用するには同会社の口座開設が必要となりますが、どこの会社も口座開設は無料です。
そのためアプリやツールを利用するために口座を開いている、という方も少なくなく、道具を多く使えるに越したことはありません。
興味のあるアプリがあったら是非ダウンロードしてみてください。
10、これから株式投資するなら絶対おすすめ!NISAとiDeCoとは?
ビジネスパーソンの方々が資産運用を行うにあたっては「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo(個人型確定拠出年金)」といった制度をあわせて利用するとよいかもしれません。まずはそれぞれがどんなものなのか、ということを簡単に紹介していきます。
(1)NISA
NISAは漢字で書くと「少額投資非課税制度」、年間120万までの投資枠が非課税枠として利用することが出来ます。
得た利益が一定額まで非課税、というのは非常に大きなメリットなので開設し得だと言えるでしょう。
ただ、NISAとあとに紹介する「つみたてNISA」は併用できず、どちらか一つしか利用することが出来ないという点には注意です。
(2)つみたてNISA
つみたてNISAはNISAの別バージョンといったイメージで、「年間非課税枠が40万になった代わりに非課税期間が最長20年に伸びている」という特徴を持っています。NISAの場合は非課税期間が5年なので、もし同じ株を5年以上持ち続けていると6年目からは通常の課税される口座に株式が移行されてしまいます。
端的にNISAとつみたてNISAの違いを挙げたうえでどちらを選べばよいか、ということを述べると「NISAは中長期投資、つみたてNISAはかなり長い目線での長期投資を考えている方にオススメ」だと言えます。
つみたてNISAは名の通り数年~数十年にわたってこつこつ毎年積み立てていく、ということが大事になりますが、NISAの場合は保有銘柄が値上がりすれば数年で売却、といったような取引をする方も多いです。
またつみたてNISAは今のところ取り扱い投資対象が少ないため、これからの改善に期待といったところですね。
(3)iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoは毎月掛け金を積み立てて投資信託などの運用に資金を充てていく制度のことです。
NISA、つみたてNISAと大きく異なるのは、積み立て費用及びそれに伴う利回りを受け取れるのは60歳以降、年金というかたちでしか受け取れないことです。(途中解約で受け取れることも出来ますが別途手数料などがかかります)
iDeCoのメリットは資産運用面というよりは「全額所得控除の対象になるため節税ができる」「運用益が非課税」といったところにあるでしょう。
会社に勤めるビジネスパーソンの方であれば、一定額をiDeCoに毎月積み立てていくのは悪くない選択肢であると言えます。
まとめ
ここまで株式取引初心者の方でも順々にステップを上がれるような上達の方法をまとめてきました。
途中参考になる書籍や動画を紹介しましたが、やはり一番勉強になる・上達するのは「実際に取引をリアルマネーで行ってみること」です。
自分のお金が増えるにしても減るにしても、そこで学んだことや感じたことは非常に多いのではないでしょうか。
勝っても兜の緒を締め謙虚に、負けたら冷静にその原因を分析する。そういったことを繰り返していく中で段々と初心者から中級者、そして上級者への道のりを歩んでいきましょう!