【2022】おすすめのヘッジファンド・投資会社5選!選び方・メリット・リスクを解説

これまで色々な投資を経験してきたけど、安定して着実に資産を増やしていきたいと考えている人も多いのではないでしょうか。一般的な投資信託では物足りないという方におすすめなのがヘッジファンドです。

しかし、そもそもヘッジファンドがどのようなものかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事をお読みいただければそもそもヘッジファンドというものが何か分かり、さらにヘッジファンドへの投資があなたに合っているのかということが判断できます。加えて、ヘッジファンドを含めておすすめの投資会社を5つご紹介していくので、具体的な投資先選びの参考にもなることでしょう。

この記事がご参考になれば幸いです。

目次

1、ヘッジファンドとは?

私募形式で富裕層や投資に精通したプロを対象にしており、元々は投資した金融資産のリスクをヘッジする市場変動の変化に左右されないという意味合いで使われています

近年ではファンドごとにその手法は多種多様になってきていますが、絶対的な収益を目的とすることからもハイリスク・ハイリターンを狙うものが多いのが特徴的です。

また短期売買を繰り返して行なわれる場合も少なくありません。こういった現象からも日々のマーケットに与える影響は大きく、しばしば問題視されることもあります。

2、ヘッジファンドの特徴と仕組みは?

次はヘッジファンドの特徴と仕組みについて説明していきます。

(1)ヘッジファンド特徴1:「公募」と「私募」がある

ヘッジファンドには各国で様々な規制があります。

例えば日本では、一定の規制を前提に公募と私募のヘッジファンドがあります。

公募(不特定多数から出資を募る)のファンド業務を行うには、通常は金融庁の厳格な審査を経ることが必要になります。

これに対して私募のファンド業務は、出資者が50人未満までであれば適格機関投資家等特例業務として、公募のケースに比較して緩やかな条件で運営することができます(それでも金融庁への届出は必要)。

(2)ヘッジファンド特徴2:高額な投資額が必要

投資額を1000万円以上と決めているヘッジファンドもありますが、日本のヘッジファンドは、担当者との相談であなたにあった投資額を決めることもできます。

(3)ヘッジファンド特徴3:優秀な運用担当者自身がファンドに投資

ヘッジファンドは、富裕層や機関投資家からの信頼を得るために、高額な投資をしています。

(4)ヘッジファンド特徴4:代表的な運用手法

1.アービットラージ型:売り買い両建て

2.ディレクショナル型:割安な投資先に集中的に投資する

3.イベントドリブン型:倒産が危ぶまれる企業で近いうちに救済が見込めるようなところに投資する

(5)ヘッジファンド特徴5:運用の安定性が重要

資金運用の安定性を図るために、出資金の返還方法には、一定のルールがあります。

そのヘッジファンド運用会社によって違いがあるので、確認が必要です。

(6)ヘッジファンド特徴6:レバレッジ取引

高い収益をあげるために、ほかの資本を使いレバレッジで高い収益をあげることができます。

(7)ヘッジファンドの仕組み

ヘッジファンドは、先ほどお話したような「公募」もしくは「私募」の形式でお金を集めます。

そして集まったお金を運用しますが、仕組みとして注意すべきことは投資にあたりかかる手数料です。「2の20(Two Twenty)」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

これはヘッジファンドへ投資する際の手数料を意味する言葉です。

具体的には以下の通りです。

・運用報酬として年率2%→ファンドが存続している限り常にかかる手数料

・成功報酬として収益の20%→当初の運用資金から増えた金額に対してかかる手数料

つまり、「公募または私募でお金を集めてファンド・マネジャーが運用する。投資家はその運用リターンを享受する。そしてファンド・マネジャーは手数料として運用報酬と成功報酬を受け取る」

以上がヘッジファンドの仕組みです。

3、投資すべきヘッジファンドの選び方

(1)運用目標

情報の開示が不透明な部分が多いヘッジファンドですが、基本的には投資家向けに運用目標を報告し、それを達成するための投資戦略を組み立てています。自分が目指している運用利回りを明らかにし、その目標を達成できるヘッジファンドを選びましょう

(2)ファンド・マネジャーの運用実績

運用計画の立案からプランの実行までを担当する責任者がファンド・マネジャーです。どれだけ優秀なヘッジファンドであったとしても、担当するマネジャーの能力が低ければ意味がありませんよね。優秀な人材かどうかを見極めるためにも、過去の運用実績を参考にしましょう。

(3)最低私募金額

ファンドに投資する際に求められる最低投資金額がいくらであるかも非常に重要なポイントになってきます。何故なら最低私募金額はファンドによっても大きく異なり、金額は大小さまざまです。どれだけ魅力的なファンドを見つけたとしても、予算が会わなければ利用することができないことを理解しておきましょう

4、ヘッジファンドに投資するメリットは?

(1)景気動向に関係なくリターンが期待できる

まずヘッジファンドは絶対収益を目標にしているため、相場動向に関わらずリターンがプラスになるように運用が行われています。これを前提として、先物取引などの金融デリバティブを活用して投資を行います。そのため買いだけでなく売りも行っており、相場の方向がどちらかに傾こうとも利益を得られる可能性が高くなります。

(2)プロに運用を任せられる

運用に関してはヘッジファンド・マネジャーなどプロに依る部分が大きくなっています。また彼らの知識・経験を活用したり、システムを使ったりして投資が行われるため、ファンド・マネジャーの専門性やシステムトレードのノウハウを十分に活用することができます

(3)多様な資産への投資ができる

ヘッジファンドの投資方法は多岐に渡ります。一般的な株式や債券だけでなく、商品や金融デリバティブにも投資を行います。こういった多様な資産への投資を可能にしていることからも、価格変動の相関性が低い資産を組み合わせることで分散効果を得ることが期待されます

5、ヘッジファンドに投資するリスクは?

(1)流動性・換金性が低い

契約するヘッジファンドにもよりますが、一定期間解約ができなかったり、解約するための制限が設けられているケースもあります。他にも相場が急変した場合に限って、換金が一定期間できないなど不便に感じることも少なくありません。

(2)中身の情報が不透明

ヘッジファンドはさまざまな投資手法を駆使していることから、一般の投資信託と比較しても情報開示が少ないことがほとんどです。近年ではヘッジファンドの拡大に伴い透明性は高まりつつありますが、判断材料が少なく、ある程度の不安が残ることがあるかもしれません

(3)ファンド・マネジャーに依存し過ぎる

ファンド・マネジャーの専門性に特化している部分が多く、確かにそのノウハウを活用することも可能です。それでも過度に依存し過ぎてしまうと、ファンド・マネジャーが病気などの理由で運用が行えなくなった場合は、ヘッジファンド自体が機能しなくなってしまう可能性があることを頭に入れておきましょう

6、ヘッジファンドと投資信託の違いとは?

一般的な投資信託は「相対収益」を追求しています。そのため、市場全体が数パーセント下落する局面でそれよりも少ない確率で留めることができれば、ベンチマークを上回った成果として「良好な運用成績」として評価されることがほとんどです。

しかしながら、結果的には投資資金が損失を被ってしまっていることは否めません。こういった弱みを克服するために、ヘッジファンドは「絶対収益」を目標に運用しています。これによって、投資元本を下回ることを避けながら、常に収益を獲得し続けることができるのです。

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7、ヘッジファンドに投資する方法は?

(1)証券会社を通して商品を購入

国内の証券会社でもヘッジファンド商品を扱っていますが、本来ヘッジファンドは金融庁の登録案件から外されており、そのままで販売することが認められていません。そのため証券会社が扱い、販売する形になっています。最低投資単価も低いのがメリットに挙げられますが、魅力的な商品が少ないのが難点です

(2)プライベートバンクの投資一任を通じる方法

外資系証券会社の日本支店では投資一任勘定の範囲内で、ヘッジファンドに投資することが可能です。国内証券会社と違い本来のヘッジファンド商品を扱っていますが、最低投資単価が5億円以上と高く、手が出しにくくなっているのが現状です。

(3)投資助言会社を利用する

海外のヘッジファンドは自分で直接申し込むことも可能です。それでも高い英語力が必要となるため、投資助言会社などのサポートを経て、投資する方法を取った方が良いでしょう。その分の手数料を支払わなければいけませんが、証券会社を中抜きしているためコストメリットも高くなっています。また最低投資単価も低く設定されています。

8、おすすめのヘッジファンドと投資会社5選

最後に、ヘッジファンドを含むおすすめの投資会社を5つご紹介していきます。

(1)Japan Act


Japan Act

国内で活動するバリュー・アクティビスト投資専門の独立系の投資会社です。

Japan Actの投資対象は、日本国内に上場している上場企業になります。企業本来の価値に対して、何らかの理由によって市場から過小評価を受け、割安な状態になっている企業の株式を取得します。詳細な財務分析を行った上で、理論上の株価を算出し、現在の株価が理論上の株価より割安なものを見極めて投資しているのです。株式の取得後は、経営陣との対話を重視しながらも、戦略的な要望や株主提案権などを行使して、内部留保の金額を適正にするなどの経営監視と企業価値向上を図っていきます。

このような投資手法はリスクヘッジの観点からも合理的であるにも関わらず、実施できるだけの分析力を備えている投資会社は日本では多くありません。そういった意味でもおすすめの投資会社です。

 

(2)ひふみ投信

レオスキャピタルワークス
ひふみ投信

2003年に創業した独立系の投資信託で、主な投資戦略としては中小型株や成長株を対象にした長期投資を行っていることが特徴であると言えます。それは社会や経済状況の変化に柔軟な対応ができるなどの理由から、4年連続でR&Iファンド対象を受賞しています。また比較的低い金額から始めることが可能です。

(3)ファイブスター投信投資顧問株式会社

ファイブスター投信
ファイブスター投信投資顧問株式会社

 

2009年に創業し投資信託を主に担っているが、その中でヘッジファンド投資を採用しています。オルタナティブ投資に特化した日本版ヘッジファンド型の投資運用業者として、絶対収益の追及を掲げているのが特徴的。主にロング・ショート型を戦略としています。

(4)暁翔キャピタル株式会社

暁翔キャピタル株式会社

個人を対象としていないものの、国内のヘッジファンドでは若手の筆頭格として注目を集めています。主に中小株を中心にアンダーリサーチになっているものを発掘・調査しています。また対象企業への情報収集を着実にし、企業価値の分析が緻密に行われています。主にロング・ショート型を戦略としています。

(5)プルーガ・キャピタル

プルーガキャピタル
プルーガ・キャピタル

ゴールドマン・サックス出身の社員たちによって2011年に設立された、AI技術を利用する独立系の投資会社です。

数千万にも及ぶブログやTwitterの発言などを言語的に分析して、関連性のある分野や企業に対して投資を行うスタンスを採用しています。個人を対象にしていないものの、近年ヘッジファンドでも活用されつつあるAI技術を先取りするなど注目度は高いといえます。

まとめ

ヘッジファンドは基本的に富裕層や投資のプロを対象にしています。投資するためには多くの資金が必要で敷居が高いと感じるかもしれませんが、中には最低私募金額が低く、サラリーマンや医者などにも注目されているものもあります。

それらを上手に見極めて投資の準備を進めていきましょう。

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