高利回りヘッジファンドで成功するための「期待値」を考えた投資

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投資において成功できるかどうか、つまり最終的に利益を得られるかは、どのくらいの利益がどのくらいの確率で得られるかという「期待値」が重要になってきます。

しかし「勝率」は重視しても、それでどのくらい儲かるのか(あるいは損するのか)を考えていない投資家は意外と多いようです。

この記事では期待値を考えた投資方法とはどういったものか、また注目を集めるヘッジファンドや投資会社が高利回りを実現できる理由について解説していきます。

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1、期待値を考えた投資方法とは

たとえば、10回中2回しか成功しないA商品(勝率20%)と、10回中8回は成功するB商品(勝率80%)があれば、多くの投資家がB商品を選びたがります。

これは、一見正しいように思えます。

ではA商品が1回成功で100万円の利益、1回の失敗で10万円の損失が出るのに対し、B商品では1回成功しても10万円の利益しか得られず、1回失敗すると100万円の損失が出るとしたらどうでしょうか。

この条件で、A商品とB商品の期待値を計算すると、以下のようになります。

【A商品】

100万円×20%     +          ▲10万円×80%                 =12万円

【B商品】

10万円×80%       +          ▲100万円×20%               =▲12万円

A商品の期待値は12万円のプラス、B商品の期待値は12万円のマイナス。

つまりA商品に投資すれば平均して12万円の利益が期待できる一方、B商品に投資すると平均して12万円の損失がでることになります。

つまり、失敗は多くても1回あたりの損失を小さく抑え、1回の成功で大きく利益を伸ばせれば、最終的に利益をあげられる可能性が高くなるということです。

逆にいくら成功が多くても利益が少なく、1回の失敗で大損してしまうようなタイプの投資では儲からないのです。

これは平均として予想される結果であり、1回しか投資しなければA商品で10万円の損失が出ることも、B商品で10万円の利益が出ることもあります。

しかし、何度も投資を行うことで投資成果は期待値に近づいていきます。

2、ヘッジファンドの投資手法

ヘッジファンドというと、企業を買収して利益を搾取するハゲタカファンドを思い浮かべるかもしれません。

しかし本来ヘッジファンドとは、リスクを回避(ヘッジ)しながら、相場が下落しても資産を目減りさせない運用を基本とするファンドのことです。

彼らは相場の下落により生じる損失を回避する方法として、先物・オプション取引や信用取引などが積極的に活用しています。

それによって相場の下落局面をも収益機会に変えることで、ヘッジファンドはリスクを抑えながら、相場環境によらない絶対的な収益を実現しているのです。

またヘッジファンドの多くでは、目先の株価ではなくその企業が本来持つ価値に注目し、その企業本来の価値に対して株価が割安な銘柄へ投資しています。

このような銘柄への投資では、企業本来の価値という裏付けによって、さらに株価が下落するリスクが低い一方、市場によりその価値が評価されたときには大きな伸び代が期待できます。

このようにヘッジファンドは、失敗した時の損失が小さく、成功した時の利益が大きい「期待値の高い」銘柄へ投資するとともに、リスクヘッジを行ってさらに期待値を高めることで、相場環境によらず高利回りを実現しているのです。

旧村上ファンド代表・村上世彰氏も、株に投資する時にもっとも重視するものとして「期待値」をあげており、期待値が大きくなければ金銭的に投資する意味はないと述べています。

3、ヘッジファンドへの投資における期待利回りとリスク

(1)ヘッジファンドの期待利回り

ヘッジファンド全体のパフォーマンスを表す代表的な指数である「HFR グローバルヘッジファンド・インデックス」の過去20年間の推移をみると、年間収益率がマイナスとなったのは4回です。

ITバブルの崩壊やリーマンショックなどを乗り越えながら、ヘッジファンドは安定した収益をあげていると言えます。

HFR グローバルヘッジファンド・インデックス
1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007
年間
収益率
12.94% 26.66% 4.29% 8.67% 4.72% 13.38% 2.69% 2.72% 9.26% 4.23%
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
年間
収益率
-23.25% 13.40% 5.19% -8.87% 3.51% 6.72% -0.58% -3.64% 2.50% 5.99%

(出所:HFRX® Indices Performance Tables・Hedge Fund Research, Inc. (HFR)

安定して高い利回りをあげるヘッジファンドには多くの資金が集まり、業界全体の運用資産は、2000年に4,910億ドル(約54兆円 *1ドル110円換算)だったものが、10年後の2010年に約4倍の1兆9,170億ドル(約210兆円)まで急増しています。

多くの資金が集まれば、へッジファンドにとってプラスにも思えますが、戦略の近いヘッジファンドの間で利益を奪い合うことにもなり、近年ヘッジファンドのパフォーマンスが低下している一因と言われています。

ただし、この指数はヘッジファンド全体のパフォーマンスを示したものであり、年間収益率が20%を超える優秀なファンドも少なくありません。

そのため、ヘッジファンドへ投資する際には、どのファンドを選ぶかがより重要になっています。

2017年ヘッジファンド運用成績トップ10
ファンド名 2017年運用成績
1 Silver 8 Partners 770.74%
2015年に運用開始したアメリカ本拠のマルチストラテジーファンド。2017年末の資産規模は約3億ドル。仮想通貨関連投資に注力しており、昨年の驚異的な運用成果の要因となった。
2 Global Advisors Bitcoin Investment fund (GABI) 330.08%
2014年設立のファンドで仮想通貨関連投資に注力。ビットコインに最初に投資した機関投資家で、昨年の運用成果へとつながった。
3 SH Capital Partners 234.09%
Mark Cohen氏が2010年に設立したStone House Capitalが運営し、アメリカに本拠を置くファンド。ロングバイアス戦略により、バリュー銘柄への長期・集中投資を行う。
4 Northwest Warrant Fund – Class A 216.68%
香港に本拠を置くヘッジファンド。アジアの公開株などを中心に投資を行う。
5 Vulpes Life Sciences Fund – Class A 190.03%
Stephen Diggle氏が2011年に設立したVulpes Investment Managementが運営するマルチストラテジーファンド。本拠はシンガポール。農業やドイツ不動産、生命科学分野などに投資を行う。
6 Green Energy Metals Fund 135.04%
Robert Mitchell氏が2006年に設立したPortal Capitalが運営するファンド。本拠をアメリカに置き、主に生産現場や再生可能エネルギーなどに欠かせない希少金属に投資を行う。
7 EIα All Weather Alpha Fund I 117.25%
Andrew Middlebrooks氏とAlpha Partners Fund Managementが運営するファンド。本拠はアメリカ。100以上もの要素を用いて売買のタイミング分析し、ロングショート戦略で世界の株式に投資を行う。
8 Pabrai Investment Fund 3 109.24%
Mohnish Pabrai氏が2005年に設立したPabrai Investment Fundsが運営。本拠をアメリカに置き、ロングショート戦略で株式に投資する。2017年5月現在の運用資産は約6.6億ドル。
9 CSV China Opportunities Fund 108.79%
2012年に設立されたCSV Capital Partnersが運営するファンド。本拠は中国。ロングショート戦略を用い、中国株への投資を行う。
10 Symphonic Opportunities Fund, LP 103.87%
Symphonic Alternative Investmentsが運営するファンドで本拠はアメリカ。ロングショート戦略により株式へ投資を行う。

(参考:2017 Top Ten Hedge Funds・AlphaWeek

(2)ヘッジファンドのリスク

ヘッジファンドへの投資では、当然リスクも伴います。

その主なリスクには以下のようなものがあります。

①損失リスク

リターンを得るため、リスク資産に資金を投じて運用するからには、当然損失が生じるリスクがあります。

ただし、ヘッジファンドでは、資産を“増やす”とともに、“守る”ことにも重点が置かれており、さまざまな商品や手法を使ったリスクヘッジが行われます。

一般的なファンドでは、相場環境が悪化すれば、運用成績も大きく影響を受けてしまうのに対して、ヘッジファンドではその影響を緩和し、優秀なファンドでは相場環境が悪い中でもプラスのリターンを確保しています。

②流動性リスク

流動性リスクとは、ヘッジファンドに投資した資金を現金化できなくなるリスクのことです。

ヘッジファンドに投資した資金を現金化するには、解約申請が必要となります。

申請自体はいつでも可能ですが、申請から実際の解約まで日数を要したり、決算前後などの一定期間は解約できないといったルールがファンドによって設けられています。

このルールには、資金を払い出すために運用中の商品を売却しなければならなくなるなど、急な解約によって運用に支障が出ることを防ぐ目的もあります。

投資家としては、現金化までにある程度時間がかかるという認識が必要と言えます。

③運用の継続性リスク

今は高いパフォーマンスを上げていても、それを今後も継続していけるのかという、運用の継続性というリスクがあります。

これは実際に、運用を行うファンドマネージャーの手腕によるところが大きく、まずは投資するファンドの見極めが重要となってきます。

ただ、優秀なファンドマネージャーが運用を行っても、運用する資産規模が大きくなりすぎると、パフォーマンスが低下する傾向があります。

効率的な運用にはある程度の資産規模も必要であるため、そのバランスも投資先するファンドを選択する際のポイントと言えます。

4、おすすめの投資会社

(1) M&S

公式サイト:M&S

M&Sは、日本株をメインとしてバリュー(割安)株投資を行う独立系の投資会社です。

彼らは、投資先企業の手掛ける事業の優位性や将来性、保有資産を徹底的に分析し、企業本来の価値と現在の企業価値(市場における時価総額)との間に乖離のある銘柄に投資をします。

目標とするベンチマークなどは設定せず、中長期的なスタンスで投資が行われています。

またM&Sは、アクティビスト(もの言う株主)として積極的に議決権を行使し、株主提案など、企業に働きかけを行っています。

このような働きかけによって、市場との乖離がなくなるのをただ待つだけでなく、企業価値向上と株主利益の最大化を自らの手ですすめ、企業価値を本来の理論価値に近づけることに努めています。

運用マネジャー及び社員には、外資系金融機関出身者が多く在籍し、2016年の設立以降、ファンドは毎四半期プラスの投資成果を出しています。

2016年の年間利回りは45.26%、2017年は同27.06%と、いずれも日経平均・NYダウといった主要指標のパフォーマンスを大きく上回りました

このような実績が認められ、AsiaHedge Awards 2017「New Fund of the Year」に日本勢で唯一ノミネートしています。

(2)フロンティア・キャピタル

公式サイト:Frontier Capital

フロンティア・キャピタルは、「海外バリュー株投資ファンド」や「新興国株ファンド」などを運営するヘッジファンド。

海外バリュー株投資ファンドは、ネット現金性資産(資産の中から現金同等物を抜き出し全ての負債を差し引いて残る資産)が時価総額よりも大きい銘柄へ投資します。

株価が現時点の企業価値を下回っている銘柄へ投資することで下落リスクを押さえながら、物言う株主(アクティビスト)として経営陣へ働きかけることで株価を上昇させる活動も行い、年平均10%を超えるリターンをあげています。

新興国株ファンドでは、成長力が高いにも関わらず割安に放置されている国の株式へ投資をします。

同ファンドは、新興国の中でも成長力に対し株価が割安に放置されているイラン株式に投資しており、イラン当局から株式投資の許可を得た国内唯一のファンドです。

2018年4月の運用開始後3カ月間のリターンは16.67%(年率66%)という驚異的な数字をあげており、今後も注目しておきたいファンドです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

投資では予想通りになることばかりではなく、失敗もあります。

その中で成功する、つまり利益をあげて資産を増やすには、期待値の高い投資を行う必要があります。

期待値の高い投資とは、失敗しても損失は小さく、成功したときには大きな利益が得られる投資です。投資には当然リスクが伴いますが、それより大きなリターンが期待できるのであれば、投資価値があると判断するのです。

ヘッジファンドや投資会社は、その資金力と情報量、ファンドマネージャーの運用手腕をもとに、さまざまな投資手法を駆使し、リスクを抑えながら、期待値の高い投資先へ投資することによって高利回りを実現しています。

ヘッジファンドや投資会社へ投資で、わたしたちもその恩恵を享受できます。

投資先のひとつとしてヘッジファンドや投資会社への投資を検討してみてはいかがでしょうか。

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証券会社、生損保代理店での勤務を経てファイナンシャルプランナーとして独立。

(保有資格)1級FP技能士・証券外務員一種
(試験合格)宅建士・行政書士

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