初心者におすすめの資産運用は3つ!12種類の資産運用方法の特徴を徹底比較

投資初心者におすすめの資産運用を探し、情報収集している方は多いですよね。でも、いろいろと調べているうちに、「資産運用の種類が多くて、何が良いかよくわからない」「初心者でも本当に稼げるのか」といった不安や疑問が出てきませんか?

結論から言えば、初心者でも資産運用でお金を増やすことは十分可能です。当記事では、初心者におすすめの資産運用方法3つをご紹介します。資産運用の基本的な話から、代表的な資産運用方法12種類の特徴についても解説していきます。

これから投資を始めようと思っている方、初心者で不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

資産運用とは何か

そもそも、資産運用とは何なのでしょうか?

初心者はよく、「資産運用=お金を増やすこと」と考えがちですよね。しかし、「運用」ということばには、「そのものの持つ機能を活かして用いること」という意味があります。

つまり資産運用とは、自分が持っている資産を活かし、資産が資産を増やす仕組みを作ることで、ただやみくもにお金を増やすことではありません。お金の性質や機能を知ることで、お金自身に働いてもらうことが、資産運用なのです。

 

資産運用は、大きく分けて「貯蓄」と「投資」の2種類があり、種類によって得られる利益が異なります。重要なポイントなので、詳しく解説していきましょう。

資産運用は大きく分けて貯蓄と投資の2種類

資産運用の方法を大きく分けると、貯蓄と投資の2種類に分かれます。

  • 貯蓄:資産を蓄えること。銀行や郵便局の預貯金のように、元本を守りながら安全な資産形成ができる
  • 投資:成長性の見込める企業や物に資金を投じ、資産の成長に期待すること。株式投資や投資信託のように、元本割れリスクはあるが、積極的な資産形成ができる

資産運用によって資産を増やす方法は、元本保証ありの「貯蓄」と元本保証なしの「投資」があります。

かつては、銀行の定期預金や郵便局の定額貯金にお金を預けるだけで、年利5%以上の金利が得られていました。元本割れリスクを取って「投資」をしなくても、「貯蓄」だけで資産を増やすことができていたのです。

 

しかし、バブルがはじけた後の2000年代以降、預貯金の金利は0%台を推移しています。ご存知のとおり「預貯金でお金が増えない時代」が長く続いているのです。

これから資産運用を始める方の多くは、「貯蓄」ではお金が増えないと実感し、「投資」で資産を増やしたい、と考えていると思います。

 

ただ、資産運用を始めるには、貯蓄と投資のいずれも必要不可欠です。投資には元本割れリスクが常につきまとうので、万一の際に使える生活防衛資金として、まとまった貯蓄は用意しておかなければなりません。

ある程度の貯蓄があれば、投資による資産の変動にいちいち動じることもないでしょう。金銭的、精神的な余裕を持つためにも、貯蓄と投資でバランスよく資産運用していくことが大切です。

資産運用で得られる利益

資産運用によって得られる利益とは、投資した元本とは別に発生する「儲け」のことです。

資産運用で得られる儲けは大きく分けて2つあります。それぞれ違う特徴を持っているので覚えておきましょう。

  • キャピタルゲイン:株式や投資信託など、保有している資産の資産価値が上昇したときに生じる値上がり益、売買差益を指す。うまくいけば大きなリターンを得られるが、資産価値が下落してしまうとキャピタルロスという損失を被ることになる
  • インカムゲイン:株式の配当金や預貯金の利息など、保有している資産に対して発生する配当や利息収益を指す。キャピタルゲインと違い、資産の売却ではなく保有によって利益が発生するため、リスクが低い分リターンも小さめになっている。安定的に得られる収益のため、損失という概念(インカムロス)はない

リスクを取るぶんリターンを追求できるキャピタルゲインは、仮想通貨やFX、株式や投資信託の売買によって得ることができます。対して、安定したリターンを得られるインカムゲインは、預貯金(利息)、株式(配当金)や投資信託(分配金)、債券(利息)、賃貸用不動産(賃貸収入)などの保有によって得られます。

 

預貯金のようにインカムゲインだけの運用方法もあれば、株式や投資信託のように両方の利益を得られる運用方法もあります。資産運用を始めるときは、いつ、どのような利益を得たいのか、自分が求める利益の性質に併せて、適した運用方法を選びましょう。

資産運用の必要性

初心者が資産運用を始める動機は、「お金をもっと増やしたい」というものではないでしょうか。確かに、誰しもお金を効率的に増やしたいと思うものです。

ただ、国が今、声高に資産運用の必要性を説いているのは、ただお金を増やしてほしいというだけではなく、インフレの可能性があるからです。

 

インフレとは、物価の上昇によってお金の価値が下がってしまう現象を指します。預貯金の金利0%に対し、政府は将来的に2%の物価上昇を目指しています。この先物価が上がったとき、安全資産として確保していた預貯金の金利が0%のままでは、せっかくため込んでいた資産が目減りしていまいます

 

ただでさえ、高齢化社会で「長生きのリスク」が叫ばれている時代です。来たる物価上昇に備え、資産運用で効率的にお金を増やしながら、インフレに対応していくことが必要になっているのです。ただお金を増やすだけではなく、インフレに対応できる点も、資産運用が必要な理由と言えるでしょう。

初心者が知っておくべき資産運用の基本

初心者が資産運用を始める際、必ず知っておきたい基本についてお話しましょう。資産運用の基本として、リターンとリスクの違い、税金のかかり方など重要なポイントを解説していきます。

資産運用のリターンとリスク

資産運用において、リターンとは運用によって生じる「利益」を指し、リスクとは「資産の振れ幅」、つまりリターンのブレの大きさを指します。リターンとリスクは密接な関係にあり、リターンが大きい運用をすれば、その分リスクも大きくなります。

つまり、一攫千金を狙いたいのであれば、それなりのリスクを覚悟しなければいけないということです。

 

日本の公的年金を運用しているGPIFのホームページでは、主要な資産クラスのリターンとリスクの関係をグラフで掲載しています。

主要な資産クラスの年次リターンの推移 1970年~2018年

 

画像引用:「投資のリスクとは」(年金積立金管理運用独立行政法人)

 

上記のグラフを見てもわかるように、リターンとリスクは表裏一体です。資産の振れ幅(リスク)によって資産が変動する可能性をどこまで許容できるのか?自分が希望するリターンと、耐えられるリスクの大きさを鑑みて、資産運用する資産の種類を選びましょう

資産運用には税金がかかる

資産運用で利益を得ると、利益に対して20.315%の税金(※)がかかります。この税金は、キャピタルゲインでもインカムゲインでも関係なく、運用で利益を得れば絶対にかかってくるものです。

株式を売るとき、株式の配当金を受け取るとき、預貯金で発生する数百円の預金利息でさえも、利息を受け取れば20.315%の税金が差し引かれるのです。せっかく儲けが出ても、税金で20%以上持っていかれてしまっては、リターンが低下しますよね。

 

資産運用をするときは常に税金を意識しておくこと、節税対策はできる限り有効活用することが大切です。

代表的な節税対策として、NISAやつみたてNISAなどの少額投資非課税制度があります。NISAなどの非課税制度を利用すれば運用で得た利益に税金がかからないので、その分得られるリターンを大きくすることができます。

 

また、後述する仮想通貨やクラウドファンディングなどの手法であれば、税金は総合課税方式で徴収されます。総合課税とは投資の税金と個人の所得にかかる税金が区別されず、合算して課税される方法です。

税率が20.315%と固定されている分離課税とは異なり、所得額に応じて税率は15%から55%になるため、所得額が低い方は総合課税の運用を選ぶと税率がお得になりますよ。

 

(※)投資の利益にかかる税金は本来20%(所得税15%、住民税5%)だが、所得税は2037年12月31日まで復興特別所得税が課されるため、20.315%の税率になっている

資産運用(投資)は余裕資金で行う

資産運用で投資をするときは、余裕資金で行うようにしましょう。余裕資金とは、毎月の生活費や急な出費が発生した際に使える生活防衛資金以外で、当面使う必要がない資金を指します。余裕資金以外の生活費などを投資に回してしまえば、急な出費に対応できなくなり生活も回らなくなってしまいますよね。

 

投資には元本保証もありませんし、資産が目減りしているときに急な出費で資産の売却などをしてしまえば、損失を被るだけです。資産運用で投資に回す費用はあくまで余裕資金で、生活費には手をつけず、生活防衛資金は元本保証型の運用方法で確保しておくようにしてください。

目的に適した資産運用を行う

資産運用にはさまざまな方法があるので、それぞれの目的に適した運用手法を選ぶことが大切です。

 

資産運用の目的が子どもの教育資金であれば、必要になる時期は決まっていますよね。子どもが高校や大学に進学する時期に、ある程度のリターンが見込める資産運用が適切です。

資産運用の目的が老後資金の場合は、定年時期に照準を併せて長期運用ができる手法や、インカムゲインメインの運用方法が適切でしょう。

 

このように、「いつ、どれだけ、どのような利益を得たいのか」によって、選ぶべき運用手法は変わってきます。目的に適した運用をしないと、変なタイミングで資金を引き出して損失を出してしまう可能性があるので気をつけてください。

12種類の資産運用方法と特徴

初心者が資産運用を考えるときに挫折するポイントの一つが、「資産運用の種類がいろいろあってよくわからない」というものです。

確かに、種類が多すぎるとわけがわからなくなりますよね。でも、自分に合った運用方法を見つけるためには、どのような運用方法があるのかを知っておくことが大切です。

 

ここでは、代表的な資産運用方法を12種類に分け、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

各運用方法の特徴と、どんな人・場合におすすめなのか?も記載しています。自分の目的や運用スタイルに適した運用方法かどうか、考えてみましょう。

方法1:定期預金

定期預金とは、1ヶ月や1年、3年、5年といったあらかじめ決まった期間銀行にお金を預け、預けたお金に対して一定の利息(インカムゲイン)を得られる運用方法です。郵便局の場合は、定期預金ではなく「定額貯金」と言いますが、商品性は同じです。

特徴預金利息は0%台が一般的なので、お金を増やすことには適さない。元本保証型で預金保険制度の対象であり、中途解約もできるため、生活防衛資金の管理に適している。
利益の種類満期時に預金利息(インカムゲイン)が得られる。
リスクとリターンローリスク・ローリターン
こんな人におすすめ万一の際にすぐ使える生活防衛資金を、安全に運用したい人におすすめ。

方法2:外貨預金

外貨預金とは、日本円より高金利の外貨(米ドルやユーロなど)で預金をし、外貨による利息収入を得る運用方法です。預金している外貨の価値が上がれば為替差益も得られる一方、外貨の価値が下落すれば為替差損を被る可能性もあります。
日本円の預金とは異なり、為替手数料がかかります。

特徴日本円以外の通貨を持つことで通貨を分散し、将来のインフレに備えつつ為替変動による為替差益も狙うことができる。通貨価値は日々変動するため、その国や世界の政治・経済情勢などの情報と知識が必要。
利益の種類預金利息(インカムゲイン)と、通貨の価値が上昇したときに為替差益(キャピタルゲイン)が得られる。
リスクとリターンミドルリスク・ローリターン
こんな人におすすめ外貨を持つことで通貨分散をしたい、世界の経済情勢に詳しい(または、勉強できる)人におすすめ。

方法3:個人向け国債

個人向け国債とは、国に一定期間お金を投資することで、一定の利子収入を得る運用方法です。国債の種類は「固定3年」「固定5年」「変動10年」のいずれかで1万円から購入でき、年0.05%の最低金利保証も付き、元本も国が保証しています。

特徴お金を多く増やすことはできないが、定期預金より金利が少し高く、1年経過すれば途中換金でき、国の保証付きのため安定した人気がある。一定期間使わない余裕資金、生活防衛資金などの管理に適している。
利益の種類満期時に利子(インカムゲイン)が得られる。
リスクとリターンローリスク・ローリターン
こんな人におすすめ生活防衛資金や余裕資金を安全に運用したい人におすすめ。

方法4:投資信託

投資信託とは、株や債券、不動産などへの投資をプロの運用会社に任せる運用方法です。投資家は、運用会社が発行するファンドに投資することで、ファンドの価値が上昇したときの売却益と運用成果の分配である分配金を得ることができます。

運用を任せる対価として、信託報酬などの手数料がかかります。

特徴100円~1000円など少額で始められ、さまざまな資産に幅広く手軽に投資でき、運用の手間がかからない。資産をうまく分散すれば、リスクを抑えた運用が可能。保有コストが永続的にかかるため、手数料以上の利益をもたらすファンド選びが重要。
利益の種類ファンドの価値が上昇したときの売却益(キャピタルゲイン)と、運用益である分配金(インカムゲイン)が得られる。

※分配金を出さないファンドも多い

リスクとリターンミドルリスク・ミドルリターン
こんな人におすすめ少額で幅広い資産に投資して、ある程度利益も得たい人、運用に手間をかけたくない人や初心者におすすめ。

方法5:ETF(上場投資信託)

ETFとは、東京証券取引所などの上場市場で取引される投資信託に投資して、売却益や配当金を得る運用方法です。「プロがさまざまな資産を運用している」という仕組みは投資信託と同じですが、上場市場で取引されているため一般の投資信託より手数料が低く、株式と同じようにリアルタイム取引となります。

※ETFは株と同じ取扱いになるため、ファンド=「銘柄」、分配金=「配当金」と呼ぶことが多いです。

特徴基本の仕組みは投資信託と同じだが、取引方法は株式と同じなので、最低投資単価は投資信託より高め。国内のETFは基本的に特定の指数に連動するインデックス運用となり、投資信託よりもさらに低コストで、リスクを抑えた投資が可能。
利益の種類銘柄の価値が上昇したときの売却益(キャピタルゲイン)と、運用益である配当金(インカムゲイン)が得られる。
リスクとリターンミドルリスク・ミドルリターン
こんな人におすすめリスクや手数料を抑えてさまざまな資産に投資したい人におすすめ。投資信託に慣れてきたときの次のステップにおすすめ。

方法6:不動産投資

不動産投資とは、マンションなどの現物不動産を購入して賃貸に出すことで、賃貸収入を得る投資法です。現物不動産を購入して大家として管理することになるため、ある程度の事前準備とまとまった資金(最低でも100万円以上から)が必要ですが、不動産の価値が上がれば売却益も見込むことができます。

特徴不動産は生活に必要不可欠なので、価格変動が穏やかな金融資産と言われている。初期費用や準備のため、運用にはある程度の時間とお金がかかる。また、賃貸経営を軌道に乗せるためのノウハウや知識、投資用ローンを組める信用力も必要。
利益の種類賃貸収入(インカムゲイン)と、不動産価値が上昇したときの売却益(キャピタルゲイン)が得られる。
リスクとリターンミドルリスク・ミドルリターン
こんな人におすすめまとまった資金がある人、会社員で投資用ローンを組みやすい人、不動産や賃貸経営に関する知識がある(または勉強できる)人におすすめ。

方法7:金投資

金投資は、地金や金貨などの金を購入し、価格変動による売却益を得る運用方法です。金は世界共通の資産であり、世界情勢の変化などに強いことから、「守りの資産」とも言われています。

金の延べ棒などを購入して保管する方法が一般的ですが、毎月定額で金に投資できる「純金積立」などの金融商品もあります。

特徴金はそれ自体に価値があるため、世界経済の悪化や戦争などで価値を失うことがない。お金を増やすというよりも、インフレへの備えや、資産分散の一つとして運用するのに適している。銀行などに預ける場合、保管コストが発生する。
利益の種類金の価格が上昇したときの売却益(キャピタルゲイン)
リスクとリターンローリスク・ローリターン
こんな人におすすめ資産分散先の一つとして、金を持っておきたい人おすすめ。

方法8:クラウドファンディング(投資型・貸付型)

クラウドファンディングとは、群衆と資金調達をあわせた造語であり投資としても注目されている新しい運用方法です。投資家は、インターネットを通じて特定のプロジェクトや企業に投資したり貸付をしたりして、投資先からリターンを得ることができます。

特徴企業やプロジェクトへの投資や貸付に対して一定のリターンが得られるので、相場の変動で資産価値が変わることがなく、運用に手間がかからない。地方創生など社会貢献の色が強い投資先も多く、投資先を選べる楽しみがある。あらかじめ得られるリターンが予測しやすいが、運用会社や投資先が破綻するリスクもある。
利益の種類投資や貸付した資金に対する分配金・利息(インカムゲイン)が得られる。
リスクとリターンミドルリスク・ミドルリターン
こんな人におすすめ手間をかけずに投資したい人社会貢献などもできる投資がしたい人におすすめ。

方法9:ロボ・アドバイザー投資

ロボ・アドバイザー投資とは、AIなどが投資家のリスク許容度にあわせて投資(ETFに投資するロボ・アドバイザーが多い)を自動化してくれる運用方法です。運用のアドバイスをしてくれる投資アドバイス型と運用をすべて一任できる投資一任型があり、後者であれば文字通りのほったらかし投資が可能です。

特徴最初にいくつかの質問に答え毎月投資する額(1万円~)を決めて設定してしまえば、あとは何もすることがなく、初期準備も運用の手間も一切かからない。13種類の運用方法中、もっとも簡単にできる投資方法と言える。運用の対価として手数料がかかり、早期に解約すると元本割れの可能性もあるため、中長期の運用に適している。
利益の種類投資資産の価値が上昇によるキャピタルゲインが得られる。
リスクとリターンミドルリスク・ミドルリターン
こんな人におすすめお金はあるが忙しい人、運用にできる限り手間をかけたくない人におすすめ。

方法10:株式投資

株式投資とは、上場している企業の株式に投資することで、株式保有による配当金や株主優待、株式の価値が上昇したときの売買差益が得られる、メジャーな運用方法です。自分が好きな企業、応援したい企業に投資でき、株主優待などの楽しみも得られる一方、相場変動で資産が大きく目減りするリスクもあるため、まとまった資金で複数の企業(銘柄)に分散投資することが大切です。

特徴国内の株式は最低購入単価が高く、複数の企業の銘柄に投資する場合は数十万円超の費用がかかる。配当金、株主優待と売買差益が得られるので、うまくいけば大きなリターンを得られるが、リスクも高い運用方法と言える。株式相場を読み取る力、ある程度の資金が必要。
利益の種類株の価格が上昇したときの売却益(キャピタルゲイン)
リスクとリターンハイリスク・ハイリターン
こんな人におすすめまとまったお金があり、投資したい企業がある人、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を得たい人におすすめ。

方法11:FX(外国為替証拠金取引)

FX(外国為替証拠金取引)とは、外国の通貨を売買して利益を得る運用方法です。証拠金として預けた少ない資金にレバレッジをかけ、実際の何倍もの大きな取引をすることができます。

特徴少ない資金で高額の外貨取引ができるため、主婦からプロまで人気のある運用方法。保有している外貨の金利差に付くスワップポイント、外貨の価格変動による為替差益が得られる。リターンが高い一方でリスクも高いので、為替の動向に敏感になることが大切。
利益の種類外貨の金利に付くスワップポイント(インカムゲイン)と、外貨の価格が上昇したときの為替差益(キャピタルゲイン)が得られる。
リスクとリターンハイリスク・ハイリターン
こんな人におすすめ少額で大きな利益を求めたい人、為替市場に詳しい(または、勉強できる)人におすすめ。

方法12:仮想通貨

仮想通貨とは、紙幣や硬貨のように実態がなくインターネット上で取引されるバーチャル通貨のことです。国が発行しているわけではなく管理者がいないのが特徴で、2019年現在すでに1000以上の仮想通貨銘柄が存在しています。

仮想通貨は日々価格が変動しており、変動の幅が大きいことから、価格変動による大きな利益を求める投資家に注目されている運用方法です。

特徴株や債券、金など既存の資産とは異なる概念で成り立っているため、他の金融資産とは違う値動きをするのが特徴。誕生して間もないため、値動きが激しくハイリスク・ハイリターンの運用方法に位置付けられている。通貨だが特定の管理者がいないため、手数料が非常に格安で、個人間送金も簡単に素早くできる。
利益の種類通貨の価格が上昇したときの売却益(キャピタルゲイン)と、通貨によっては保有するだけでポイント(インカムゲイン)が得られる場合もある。
リスクとリターン超ハイリスク・超ハイリターン
こんな人におすすめ資金に余裕がある人、一攫千金を狙いたい人におすすめ。

【初心者向け】おすすめ資産運用方法3選

今まで12種類の資産運用方法をご案内してきました。ただ、初心者におすすめできる運用方法は結局どれ?と思う方もいるかもしれませんね。

初心者におすすめできるのは、ずばり次の3つです。

  • 投資信託
  • ETF(上場投資信託)
  • ロボ・アドバイザー

おすすめの理由は、「投資に手間がかからず、長期で運用すればリスクを抑えてある程度のリターンも見込めるから」です。また、投資信託とETFはNISAなどの節税制度を活用でき、ロボ・アドバイザーは完全自動化でほったらかし運用ができることもおすすめのポイントです。

投資信託とETF、ロボ・アドバイザーを上手に活用する資産運用方法について、おすすめポイントもふまえて詳しく解説していきますね。

iDeCo・つみたてNISAで行う投資信託

投資信託は、iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISA(少額投資非課税制度)という節税制度を使って運用することができます。iDeCoは60歳まで資金引き出しができないので老後資金向け、つみたてNISAはいつでも資金が引き出しできて非課税期間が最長20年なので、教育資金や住宅資金の積み立てに適しています。

おすすめのポイントiDeCoとつみたてNISAの口座内で投資信託を購入して利益が出た場合、その利益にかかる20.315%の税金を非課税にできる。

iDeCoの場合は、投資したお金(掛金)が所得控除の対象になるため、さらに節税効果が大きい。

おすすめの金融機関SBI証券、楽天証券で口座を開設するのがおすすめ。
おすすめのファンド1本で国内外の資産に分散投資できるeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)がおすすめ。

現行NISAで行うETF

ETFは、現行NISA(非課税期間が最長10年)という節税制度で運用することができます。現行NISAは非課税期間が10年までなので短めですが、年間120万円まで投資できるので、投資額を多くしたい人にも適しています。

おすすめのポイントNISA口座内でETFを購入して利益が出た場合、その利益にかかる20.315%の税金を非課税にできる。ETFは投資信託より低コストなので、コストと税金を抑えてリターンをより大きくできる。
おすすめの金融機関マネックス証券で口座を開設するのがおすすめ。
おすすめの銘柄米国の幅広い企業に投資できるSPDR S&P500 ETF(1557)」がおすすめ。

完全自動で行うロボ・アドバイザー投資

ロボ・アドバイザーは、ETFなどの運用をAIにお任せできる完全自動の運用スタイルがおすすめです。初心者でも知識なく始められ、余計な邪念が入らないAIなので、安心して運用を任せることができます

忙しいので事前の準備や知識の習得に時間はかけられない、という人におすすめです。

おすすめのポイント投資を完全自動にできるので、余計な手間をかけずに資産運用ができます。人間ではなくAIが運用という点も、信頼できるポイントの一つと言えます。
おすすめの会社「WealthNavi for ネオモバ」なら、1万円からロボ・アドバイザーが利用できるのでおすすめ。

まとめ

資産運用初心者の方向けに、おすすめの運用方法や資産運用の基本、種類についてご案内してきました。初心者であっても、適切な運用方法を選べば資産運用でお金を増やすことは可能です。

貯蓄と投資のバランスを忘れず、ご紹介したロボ・アドバイザーやNISAやiDeCoでのETF、投資信託で、資産運用を始めてみてください。

「貯蓄は多いが資産運用は初めて」という方には、高リターンを狙える資産運用法もあります。最低投資額が大きく手を出しにくい分、利回りは相場以上を狙いやすいです。方法は下記の記事をご参考ください。

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