経済的自由とは?達成したいなら知っておきたい方法と投資

バブルの時代や高度経済成長期と違い、現代は「働いても給与が増えないどころか、減っていく時代」です。
特に、仕事で嫌なことがあったときは給与が少ないことが我慢できなくなりますよね。耐えられずにうつ病を発症してしまう人もいます。

そこで、経済的自由を手に入れるにはどうしたら良いのか、多くの人が考えるようになっています。会社にしがみつかない生き方を模索する人が増えているのです。

 

この記事では、経済的自由を手に入れるにはどうしたら良いのかお伝えしていきます。どうすれば不労所得を得られるのか具体的な方法を解説するので、お悩みに応えられるはずです。

経済的自由とは

経済的自由とは、「お金に困らず自由に生活すること」です。経済的に自由な人は、働かなくても生活できます。
すでに一生遊んで暮らせるだけの貯金がある人や、不労所得が潤沢でわざわざ労働する必要がない人が当てはまります。

 

なお、法律用語の「経済的自由」は、職業選択の自由や財産権など人の経済活動に関わる自由権のことを指します。この記事では、法律用語ではなく一般的な意味で「お金に困らない自由」として扱います。

 

日本にいる大人のほとんどは会社員であり、経済的自由を手に入れられていません。お金のために無理して働いている方も多いでしょう。

では、どうすれば経済的自由を手に入れられるのか。この記事を通して、一緒に考えてみましょう。

不労所得が必須

経済的自由を手に入れるには、次のどちらかを達成する必要があります。

  • 一生遊んで暮らせるお金を貯金する
  • 労働と同じくらいの不労所得を得られるようにする

2つのうち、おすすめなのは後者の不労所得を得ることです。前者のように貯金を潤沢にしても良いのですが、想定より長生きして老後に貯金が尽きてしまうかもしれません。

不労所得を若いうちに作っておけば、老後になってからも定期的に収入を得られる安心感があります。現役世代の人も、年収300万円ほどの不労所得を作ることができたら、早期退職して自由になることが視野に入るでしょう。

経済的自由を得る方法

経済的自由を得るためには、不労所得を得ることが近道です。ここでは、具体的にどのような方法で不労所得を得られるのか解説していきます。

大きく分けて、次の3種類についてお伝えします。

  1. 投資でお金に働いてもらう
  2. 労働以外で収益を得る
  3. 起業して従業員に働いてもらう

方法1:投資でお金に働いてもらう

投資は、最も難易度が低い不労所得です。投資とは、主に企業にお金を出資し、利益の一部をもらうことです。
企業が事業に失敗すれば出資したお金も戻ってこないリスクがあるため元本保証ではありませんが、そのリスクを取ってでも、不労所得として利益を得られるメリットがあります。

 

投資の場合、目安の利回りは1パーセントから5パーセントほどです。つまり、1,000万円投資したとすると、年間で10万円から50万円の不労所得を得られます。

投資の不労所得だけで生計を立てたいなら、少なくとも1億円以上は投資をしたいところです。1億円を投資できれば、年間で100万円から500万円の不労所得を得られるからです。

 

とはいえ、いきなり1億円もの資金を用意するのは難しいですよね。仕事を頑張って投資の資産を築きつつ、他の方法も並行して不労所得を作ることで、経済的自由がぐっと近づくでしょう。

方法2:労働以外で収益を得る

投資の他にも、労働以外で収益を得る方法があります。それが、印税やYouTubeなどの不労所得です。

 

印税とは、本の著者が本の売り上げの一部を収入としてもらえる仕組みのことです。本が長く売れ続ければ、長期間にわたって印税をもらうことができます。

本を書いた後、働かずに遊んでいるような場合でも、印税は入ってくるのです。

 

YouTubeも、印税と似たような仕組みだと言って良いでしょう。ネット上の動画に広告がつけば、再生されるたびに動画投稿者にお金が入ってくる仕組みです。

動画が普遍的に伝わる内容であれば、一度投稿するだけで長期間にわたって収入を得ることができます。

 

確かに、印税やYouTubeだけで生計を立てられるようになることは大変です。しかし、投資と並行して取り組むなど、他の方法でも不労所得を稼げるようになれば、生計を立てられるかもしれません

印税やYouTubeについて具体的には後述しますが、まずは労働以外にもお金を得られる方法があることを覚えてください。

方法3:起業して従業員に働いてもらう

投資と労働以外の方法の他には、起業が考えられます。起業にはリスクが伴うため、前の2つの方法よりも難易度は高いですが、成功すれば莫大な利益を得られる可能性もあります。

起業して社長になるメリットは、細かい仕事を従業員に任せることができる点です。社長は自分のアイデアを活かした事業について、重要な意思決定することなどが仕事なので、楽しく仕事ができるでしょう。

社長という仕事でお金を稼ぐため、「全く働かずにお金を得る」とは異なる方法ですが、「楽しく自分がやりたい仕事をする」という点では経済的自由に含めて良いでしょう。

経済的自由を得るのにおすすめの投資方法

経済的自由を得る方法について説明してきました。ここからは、より具体的な方法を解説していきましょう。

まずは、投資についてです。不労所得で生計を立てるなら、少ない投資額のわりに多くの分配金や配当金を得られる投資をしたいですよね。

この項目では、それを実現できる高利回りの投資方法を紹介していきます。

投資方法1:株式投資

株式投資は、投資家が株式を買うことでお金を企業に出資する投資方法です。企業はそのお金で事業を行って利益を出すため、投資家に「配当」という形で利益の一部を還元します。

配当の大小は企業によってさまざまなので、投資する前に確認しましょう。目安は1パーセントから3パーセントほどですが、3パーセント以上の高配当な株式もあります。

 

株式投資のメリットに、株主優待があります。一部の企業では株主優待の制度を導入しており、株式を持っているだけで企業の自社製品や割引券などをもらうことができます。

株主優待により日常生活で使う物をもらうことができれば、お金を節約できます。

 

ただし、株式投資には「銘柄選びが難しい」というデメリットがあります。高配当の株式でも、業績が悪く倒産してしまうことがあるのです。

倒産したら、投資したお金は戻って来ないかもしれません。どれだけ有名な大企業に投資する場合でも、倒産のリスクがあることは覚えておいてください。

投資方法2:米国株式

米国株式は、さきほど紹介した株式投資と同様ですが、投資先の企業がアメリカの場合です。

アメリカは、2020年現在も人口が増加して安定的な経済成長を遂げている先進国です。日本企業と異なり、企業の業績が上がりやすい環境なのです。

米国株式の配当利回りは、1パーセントから3パーセントほどです。ですが、4パーセント以上の高配当株式もあります。

 

米国株式のメリットが大きいのは、増配が根付いた文化だからです。増配とは、年ごとに配当金の金額を増やすことです。

アメリカの企業は株主を重視しているため、増配に積極的な企業が多いのです。日本は株主よりも消費者を重視しているため毎年増配する企業は少ないですが、アメリカでは多くの企業が毎年増配しているのです。

 

増配の何が良いかと言えば、投資家が何もしなくても収入が上がることです。

例えば、100万円である企業の株式を買ったとしましょう。買ったときは配当金が3万円だったのに、増配されて配当金がどんどん増え、10年後には5万円になっていたということがあり得るのです。

現実的に100万円の例を出しましたが、もし1億円分の株式を買っていれば、何もしていないのに収入が300万円から500万円に増えていたことになります。

 

一方、米国株式のデメリットは、国内株式と同様に銘柄選びが難しいことに加え、株主優待がないことです。アメリカの企業は物やサービスでなく配当金で株主に利益を還元したいと考えるため、株主優待の制度はありません。

投資方法3:不動産投資

不動産投資は、マンションやアパートなどを買って部屋を他人に貸し出し、入居者から家賃をもらう投資方法です。入居者が頻繁に入れ替わるとは考えにくいため、不動産投資は安定した収益を得られる方法として人気があります。

不動産投資の利回りは、3パーセントから5パーセントほどです。住居用にするか、オフィスとして貸し出すか、またお店などのテナントを入れるかによって収益が異なります。

 

不動産投資のメリットは、安定した収益を狙えることです。特に住居用のマンションやアパートの場合、入居者は頻繁には入れ替わらないため、家賃収入が増減しにくいです。

また、複数の部屋がある集合住宅なら、すべての入居者が一斉に退去しない限り、無収入にはなりません。

 

一方、不動産投資のデメリットは、初期投資に大きなお金がかかることです。

マンションやアパートを購入するため、数億円といった規模のお金がかかります。自己資金でまかなえる人はほとんどおらず、不動産投資ローンを組んで始めることになります。

不動産投資に失敗した場合、家賃収入は得られないのにローンだけ残るといった最悪の事態もあり得るのです。

投資方法4:REIT(不動産投資信託)

REIT(リート)は日本語で言うと「不動産投資信託」で、投資先は不動産です。ですが、投資家が不動産を購入する不動産投資とは異なり、投資会社を通じて間接的に不動産投資を行います

つまり、まず投資家はREITを買うことで投資会社にお金を預けます。

次に、大勢の投資家からお金を預かった投資会社が不動産を売買したり入居者から賃料をもらったりして運用します。投資会社は、運用して得られた利益を投資家に分配金として還元します。これがREITの仕組みです。

 

REITの分配金利回りは、4パーセントから6パーセントほどで、非常に高利回りです。これは、個人で所有するのが難しい都心のオフィスビルなど、収益率の良い物件に投資できるためです。

REITのメリットは、少額で不動産投資ができることです。10万円といった資金で始められるので、数億円単位のお金が必要な不動産投資に比べてハードルが低いです。

 

一方、REITのデメリットとしては、REITそのものの価格上昇が期待できないことです。分配金で利益を得るタイプの商品なので、「安いときに買って高くなったら売ろう」といった戦略には向きません。

とはいえ、不労所得で生計を立てたい人にとっては分配金の方が重要なので、大きなデメリットではないかもしれません。

経済的自由を得られる不労所得の例

投資も不労所得の一種ですが、他にも不労所得を得られる方法はたくさんあります。ここでは、初心者でも成功する可能性が高い不労所得を2つ解説していきます。

  1. YouTube
  2. 印税

不労所得1:YouTube

YouTubeには、例えば

  • 料理の手順を解説するレシピ動画
  • 旅先でニッチなスポットを紹介する旅行動画
  • 専門知識を活かして講義を行う動画

などがあります。投稿者に芸能人のような知名度がなくても、自分の趣味や仕事の延長で強みを活かした動画を作成して収益を得ているのです。

これらの動画は、1回再生されると0.1円ほどの収益になると言われています。いきなり「〇〇万回再生」といった超人気動画を作ることは難しいですが、一度投稿すればいつかは誰かが見てくれる可能性があります。

YouTubeというサービスがある限り、多かれ少なかれ収益を得られる可能性があるのです。

 

ただし、近頃YouTube収益化の条件を厳しくしてきています。2020年1月現在の収益化条件は、次の2つです。

  • チャンネル登録者数が1,000人以上
  • 過去1年間の再生回数が4,000時間以上

これらの条件を満たすためには、YouTubeに動画を何本かアップし、1,000人以上のファンを獲得する必要があるため、始めてすぐに収益を得られるものではないことを覚えておきましょう。

不労所得2:印税

本の印税は、小説家だけのものではありません。ある業界で成功を収めた人などがビジネス書や自己啓発本として自分の経験を本にしているのはよく見かけますよね。

どんなジャンルの本でも印税は得られるため、専門知識がある人はチャレンジしてみても良いかもしれません。契約形態によって大きく異なりますが、印税は本の販売価格の3パーセントから8パーセントほどだと言われています。

 

ただし、本の執筆はYouTubeよりは難易度が高いです。本にして売れるほどの専門知識を持っている人は限られますよね。

自分の経歴がそこまでではないと感じる方は、まずはYouTubeから始めてみた方が良いでしょう。

経済的自由を得るのに不向きな方法

経済的自由を手に入れるためには、投資やYouTube、本の執筆などの方法があることを紹介してきました。いずれも「不労所得」ではありますが、収益化するためには努力が必要な方法です。

その努力をカットしたい人が陥るのが、ギャンブルなどで「一攫千金」を得ようとすることです。確かに、宝くじに当選すれば数億円のお金が手に入りますが、そんなに簡単には当たりません。

 

この項目では、経済的自由を得るのに不向きな方法を解説していくので、これらの方法で儲けようと思っている方はすぐにやめ、そのお金を投資に回した方が良いでしょう。

おすすめできない方法1:仮想通貨

一攫千金で近年話題になったのが仮想通貨です。いまだ仮想通貨で億万長者を目指している人がいますが、まったくおすすめできません

仮想通貨は2017年に大ブームとなり、当時は狂乱の状態でした。急激なバブルで価格が右肩上がりだったため誰が参入しても儲かるような相場で、資産1億円を達成した「億り人」が大勢誕生したことも頷けます。

 

しかし、それはバブルでしかなく、2018年初め頃に大暴落しました。頂点で仮想通貨を買ってしまった方は、資産を半減させている人もいます

つまり、現在の仮想通貨の相場は誰でも儲かる相場ではなく、バブル崩壊後の不安定な相場なのです。

 

ただ不安定に上下する相場なので、今から仮想通貨を買っても、少ない資産で「億り人」を目指すことは無謀です。9,500万円を1億円にすることくらいならできるかもしれませんが、そんな大きな資産がないからギャンブルに走るのですよね。

おすすめできない方法2:宝くじ

一攫千金と言えば宝くじですが、こちらもまったくおすすめできません。還元率が非常に低く、儲けにくい方法だからです。

宝くじの還元率は46パーセント程度と言われており、数あるギャンブルの中で最も低い種類です。還元率46%というのは、100万円分の宝くじを買った場合に期待できる賞金が46万円だということです。

つまり、54万円ほど損すると最初から決まっているようなものなのです。

 

「始めて宝くじを買って、1億円が当たった人もいますよ」と反論されることがありますが、そのような幸運が誰にでも再現できるわけではありません。ほとんど勝てない勝負に固執するより、投資やYouTubeでコツコツと不労所得を育てる方が、確実性が高くおすすめです。

おすすめできない方法3:ギャンブル

宝くじと同様に、その他のギャンブルも還元率が低いため、おすすすめできません。

還元率は、一般的に次のように言われています。

  • パチンコ:80%程度
  • 公営競技(競馬・競輪・競艇・オートレース):75%程度

100パーセントを下回っているため、使ったお金より戻ってくるお金の方が少なくなるのが自然です。つまり、ギャンブルもお金を減らす方法なので、お金を稼ぐためにやることは控えた方が良いです。

趣味で楽しみたい人は、投資して不労所得を育てるお金とギャンブルに使うお金を分けることで、趣味と不労所得の形成を両立できるでしょう。

まとめ

経済的自由を得る方法についてお伝えしました。基本の方針としては、バリバリ仕事をしている現役世代の間に、不労所得を築くと良いでしょう。

投資の分配金やYouTubeの収益を組み合わせれば生計を立てられる金額になるかもしれません。経済的自由を手に入れれば嫌な仕事をわざわざ我慢しなくて良いですし、趣味に打ち込んだり給与は低いけど楽しい仕事を始めたり、人生を充実させることができますよ。

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