すぐに実践できる!資産運用の勉強方法ポイント5つ

資産運用をやってみたいけれど、始めの一歩が踏み出せず、つい後回し…

何から始めたらいいのか分からないと悩んでいませんか?でも大丈夫です。

投資で成功するために必要なことは、基本的な知識と、少額から実践していくことだけです。

この手順さえ守れば、大きな失敗のほとんどは防ぐことができるでしょう。

投資ビギナーさんのための、楽しみながらできる勉強法をまとめました。

今こそ、資産運用を始めてみませんか。

1、資産運用の勉強1:資産運用する目的を明確にする


資産運用は、その目的を明確にして始めることが大切です。

目的を曖昧にしたままだと、自分にあったリスクの取り方とかけ離れた投資をしてしまい、こんなはずではなかったと後悔してしまうことがあります

そうならないためには、「何のために」「いつまでに」「どれくらいの収益をめざすのか」そして、それを達成するために、どんなリスクを取るのかということについて、あらかじめよく考えて運用することが大切です。

資産運用の「目的」をはっきりさせるためには、5つのStepを踏んで考えてみるとよいでしょう。

ポイントは、できるだけ具体的にイメージすることです。

  1. どんな人生や生活をおくりたいのか書き出す(自分らしい暮らしをするために、どれくらいのお金が必要なのか明確にすることが重要です。)
  2. 今後、発生すると考えられる大きな支出を書き出す(結婚資金、住宅購入の頭金、車の買い替え、旅行、老後の生活費など思いつくまま書き出してみましょう。)
  3. 実現させたい時期を考える
  4. 具体的にいくら必要なのか書き出す
  5. 目標額を達成するために、どのようなリスクをとるか考える

例えば、27歳の人が40歳で住宅購入したいと考えたとします。

頭金などに800万円用意したいという目標ができました。

そのための運用資金として、現在400万円あるとすれば、13年で2倍になる運用が必要となります。

複利(※)で計算すると約5.5%の運用利回りが必要になります。

ここまで分かれば、それにふさわしい投資手法やリスクの取り方、必要な勉強は何かが明確になっていきます。

(※複利とは、利子にもまた利子がつくこと⇔単利)

2、資産運用の勉強2:資産運用の基本をおさえる


ひとくちに資産運用といっても、様々なタイプの投資対象があり、投資期間によっても手法が異なります。

まずは、それぞれの特徴を見て、共感できる、面白そうと思うものを見つけてみましょう。

その前に、投資対象(金融商品)について話す際に必ず出てくる「リスク」「リターン」とは何なのかを説明します。

【「リスク」と「リターン」の関係】

投資の世界では、リスク(値動きの幅の大きさ)が大きいほどリターン(利益)も大きくなり、リスクが小さいほどリターンも小さくなります。ローリスク・ハイリターンは、残念ながら存在しません

投資ビギナーさんは値動きが怖いという方が多いですが、お金を増やすためには「値動き」がチャンスになるのです。

ですので、ある程度は値動き(リスク)のある金融商品を選ぶことも必要になります。

ただし、事前の勉強と情報収集は必須です。

また、始めは少額から練習して慣れていくことも大事です。

リスク・リターンごとに、金融商品の特徴を挙げました。

(1)ローリスク・ローリターン

お金を貯める方法としては、徒歩でゴールへ向かうイメージになります。

転んでケガをすることもほとんどなく、とにかくゆっくり進むのが特徴です。

①定期預金

預貯金を投資というには違和感がありますが、ネット定期はチェックする価値があります

特にボーナスの時期は金利の上乗せがあることが多いです。

②個人向け国債

  • 国債とは、国が発行する債券のことです。個人向け国債は、通常の国債と違い価格変動がないため、定期預金の延長で投資している人が多い印象です。3,510年、固定金利と変動金利があります。
  • 購入後は、日本国債の格付けのニュースが出たらチェックをします。低くなったら注意が必要です。

③社債

  • 企業が発行する債券。国債より少し利率が高いことが多いです。
  • 格付けが低い企業の債券ほどリスクが高くなり、そのかわり利率も高めになります。

(2)ミドルリスク・ミドルリターン

先述のローリスク・ローリターンが徒歩なら、こちらは車のイメージです。

目的地まで早く行けますが、事故を起こさないためには、運転の勉強と練習をしっかりすることが重要になります。

①株(中長期投資)

  • 企業の株式を売買することを個別株投資や、株式投資といいます。
  • 時には2倍、10倍と大きく増えることもあるが、逆に大きく減ることもあります。
  • 購入後は、株価の動きに加え、投資した企業のニュースや決算発表をチェックしましょう。

②不動産

  • 不動産投資は、転売よりも家賃収入が目的の人が多い印象です。リタイア後の不労所得として考えられているようです。
  • 売りたいときにすぐ売れるわけではなく、流動性は低くなります。
  • 高利回りの良い物件を見つけるためには、ネット情報も含め、たくさん物件を見て目を肥えさせることが大事になります。不動産業者に全てお任せで大成功したという例は、あまり聞いたことがありませんので、その点注意が必要になります。

③投資信託

  • 株、債券、不動産など様々な投資対象がパッケージになった金融商品になります。
  • 老後資金として準備するなら、個人型確定拠出年金(iDeCo)など、税制面で優遇されている制度もあります。

(3)ハイリスク・ハイリターン

車で、かつ高速道路で目的地に行くイメージで、一般道路(ミドルリスク・ミドルリターン)に比べて高度な運転テクニックが必要になります。

①FX、株のデイトレード

  • レバレッジをかけることが一般的なため、うまくいけば短期間に大きく増やすことが、損失も短期間で大きくなることがあります。
  • 資金管理と精神的なタフさが必要となります。
  • チャート分析の勉強を徹底的にする必要があります

②仮想通貨

  • 最近は、ビットコインが飲食店など一般のお店の決済でも普及し始めてきたため、知名度が上がってきました。
  • 値動きがかなり激しく、1日に20%ほど動くこともあります。
  • まだ将来はどうなるのかわからない、未知数の通貨ですが、分散投資の一つとして考えましょう。
  • 土日でも取引できるため、休日にデイトレをやってみたいという人にはよいかもしれません。

(4)時間分散の重要性(ドルコスト平均法)

リスクを低減する方法に、「ドルコスト平均法」というものがあります。

主に、投資信託の積立投資に活用されます。

これは、一定の金額で定期的に買い付ける手法で、

  • 価格が高い時は少ししか買うことができない。
  • 価格が安い時にたくさん買うことができる。

となり、一括投資に比べて平均購入単価が低くなることが多いのがメリットです

あわせて読みたい!

3、資産運用の勉強3:本で勉強する!初心者におすすめ書籍5選

投資の勉強は、まずは本で知識をつけることがおすすめです。

マネー本には大きく2種類あります。

1つ目は「基礎知識をまとめたガイド的な本」、2つ目は「著者の考えが反映された、実践的な運用方法が書かれた本」です。

ガイド的な本で基本を大きくとらえ、実践的な本の中から自分の投資スタイルに合うものを見つけていく、という使い方がよいでしょう。

(1)経済とおかねの超基本1年生

経済とおかねの超基本1年生

元証券会社で資産運用の相談を長年担当し、お客様のお金に対する不安を知り尽くした筆者がわかりやすく書き上げた本です。

本書の目的は「人生において大きな損をしないために、経済のしくみを正しく知ろう」という、初心者向けの内容ですが、知っているようで知らなかった内容を再確認できる内容です。

まずは、勉強をスタートさせるのに最適な本としておすすめです。

(2)藤野さん、「投資」ってなにが面白いんですか?

藤野さん、「投資」ってなにが面白いんですか?

高い運用実績で多くの投資家から絶大な信頼を得ているカリスマ・ファンドマネジャーの藤野氏が、投資家ならではの世の中の見方、社会の見方を解説しています。

難しい話は一切なく、楽しく読みながら、株式投資家としての視点が身につく本です。株の銘柄選びが面白くなること間違いなしです。

(3)東大生が教える マンガで実践!資産運用 超入門(お金の基本)

東大生が教える マンガで実践!資産運用 超入門(お金の基本)

「お金を増やす」資産運用のやり方・手順をマンガでわかりやすく解説しています。

運用方法の全てを広く紹介していますので、これから資産運用をはじめるのにとても参考になります。

ここで興味をもった投資先について、さらに勉強をすすめるのも良いでしょう。

(4)ファンドのプロと考える 初めての資産運用

30年にわたり投資にかかわってきた、投資のプロが投資信託の活用術と魅力をやさしく解説しています。

人生100年時代を生き抜くための資産運用の知恵が書かれています。

つみたてNISAやiDeCoなどのメリットや税制面についても、とても参考になる内容です。

(5)定年後、お金で泣く人 笑う人

経済評論家でたくさんの本を書かれている山崎 元さんの本になります。

「楽しくお金について学べる」として人気の山崎さんの本だけあって最後まで飽きることなく読み進めることができます。

「老後破産」に陥らないために、今から考えるきっかけになる本です。

人生100年時代に向けて「お金で泣く人」にならないよう笑う人になるための本です。

4、資産運用の勉強4:ブログで勉強する!

最初にご紹介するお二人は、金融業界では有名な専門家です。

経済で何かのニュースがあったとき、「あの人はどう考えているのだろう」と、プロの見解を読むことができ、とても勉強になります。

(1)1級FP技能士kaoruのちょっといい話

1級FP技能士kaoruのちょっといい話

日常的なお金の話から資産運用ついて、やさしく解説しています。

他の人はどうしているのかなど、なかなか聞けないお金の話が身近になるブログです。

(2)Econの資産家への軌跡

Econの資産家への軌跡

経済の流れから、長期投資による資産運用まで、投資に役に立つ情報がたくさん書かれているブログです。

毎日の勉強にご利用ください。

(3)カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!

カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!

FP、インデックス投資アドバイザーのカン・チュンド氏のブログです。

インデックス・ETFの話題を中心に、投資の考え方なども書かれています。

(4)怠け者の20代が投資やってみたブログ

怠け者の20代が投資やってみたブログ

20代後半、東京在住の男性が、投資信託、不動産投資など幅広く資産運用をしている内容をリアルに書かれているブログです。

不労所得や副業についても書かれています

こういう生き方もアリなんだなと、楽しく読めるブログです。

5、資産運用の勉強5:セミナーの探し方


本で資産運用の基礎が理解できたら、金融機関などが行っている無料のマネーセミナーに行ってみましょう。

ただし、高額の有料セミナーにいきなり行くことは、おすすめしません。

有料セミナーは特定の投資手法を教える内容のものが多いので、自分の投資スタイルが定まってから、より深く学ぶために行くのがおすすめです

まずは無料セミナーで、時間の許す限り、色々な講師の話を聞いてみるといいです。

無料といっても、内容が良く、聞く価値のあるものも多いです。

注意点は、セミナー後に自社が販売したい金融商品に有利な話しかしない場合もあるので、全てを鵜呑みにしないことです。

以下に挙げる団体が主催するセミナーは、中立的で、安心して聞けるものが多いので、スケジュールがあえば、積極的に参加してみましょう。

(1)日本取引所グループ

日本取引所グループ

(2)日本証券業協会

日本証券業協会

 

(3)ファイナンシャルアカデミー

ファイナンシャルアカデミー

 

まとめ

投資デビューする前に少しの勉強をしておくだけで、大きな失敗をする可能性はかなり低くなります。

小さな失敗はあるでしょうが、そこから学ぶことも多いでしょう。

あとは、その都度、必要な情報を得ていけば大丈夫です。そして、成功体験も増えてくると思います。

自分にピッタリな投資スタイルをみつけて、素敵なマネーライフを送りましょう!