AI(人工知能)投資は、登録さえすればほぼ放置できるタイプのものもあり、手間をかけずに投資をしたい方や投資の知識が少ない初心者にもおすすめの方法です。
「話題のAIでなんかすごそう!」「AIがやると儲かりそう」となんとなく理解している方もいるかと思います。
ただ、実際はAI投資を利用すれば誰でも利益を手にできるわけではありません。
実は、利益を出しやすい人と出しにくい人に分かれてしまうのです。
この記事では、どんな人が利益を出しやすいのか、自分に合ったAI投資のサービスを見つけて頂くため以下の内容を解説していきます。AI投資にチャレンジしたい方はぜひご覧ください。
- 人気のAI投資を20種類紹介
- それぞれの特徴やコスト、メリット・デメリット
- AI投資で利益を得るコツ
AI投資の「型」を理解しよう
AI投資は、大きくアドバイス型と運用型に分けられます。
それぞれの特徴を把握し、ご自身にとって必要な型を選びましょう。
アドバイス型 | 運用型 | |
---|---|---|
費用 | 完全無料であることが多い | 預かり資産額の0.5~1%が毎年請求される |
機能 | おすすめの銘柄を紹介 | ポートフォリオ作成・銘柄選定・購入・売却・リバランス |
おすすめの人 | 投資中級者以上、投資にコストをかけたくない人 | 投資初心者、投資に時間をかけたくない人 |
アドバイス型:最終的な投資判断をコントロールできる
アドバイス型のAI投資サービスでは、いくつかの質問に答えると、おすすめのアセットクラス(国内株式や海外債券といった投資対象の種類)や具体的な金融商品の銘柄を紹介してもらうことができます。
たとえば、「まとまった資金を預けるのか、積立式にするのか」「どの程度のリスクなら許容できるのか」「運用期間はどの程度を想定しているのか」といった質問に答えると、AIが自動的に最適な金融商品や銘柄の候補を選定してくれます。
アドバイス型のサービスは、証券会社や銀行などが口座開設者向けに提供していることが多く、無料で気軽に利用できるというメリットがあります。
しかしながら、実際にいくつかの候補から金融商品を選んで購入し、適度なタイミングで売却し、必要に応じてポートフォリオの見直しを行うのは投資家自身です。
投資に関してある程度の知識と経験がない場合は、アドバイス型AIサービスはおすすめできません。
運用型:すべて任せて手間をなくすことができる
アドバイス型AI投資では、最終的な銘柄選択や購入・売却の手続きについては投資家が行う必要があります。
しかし、運用型では銘柄選択から購入・売却、定期的な見直しまでのすべてをAIに任せることができます。
そのため、投資に対する知識がまったくない方でも、AI投資に必要な口座を開設して資金さえ入力すれば投資を始めることが可能です。
しかし、AIに任せる部分が大きいため、無料では利用できません。
運用手数料として、運用資産の0.5~1.0%程度の費用が毎年請求されます。
とはいえ、コストがかかっても手間は大幅に削減されますので、時間をかけずに投資をしたい方にもおすすめです。
基本的にはAIに「アドバイスだけ」もらって自分でやるか、「全部丸投げ」の2種類あるとだけ押さえてください。
これらに加えて、AIを活用した不動産の投資案件を選定するといったサービスもあるようです。
次の章であなたにとってAI投資が「合っているのか?やるべきなのか?」を判断していきましょう。
AI投資のメリット・デメリット比較
AI投資をうまく使いこなせば、利益をコンスタントに出すことも可能です。
使いこなすためにも、AI投資ならではのメリットとデメリットを把握しておきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
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AI投資のメリットは、何といっても投資にかかる時間を削減できることにあります。
とりわけ運用型なら最初の手続きが終われば、数年以上放置しておくことも可能です。
また、中には10,000を超える金融商品から銘柄を選んでくれるサービスもあり、投資家の思い込みや偏向を排除して客観的なポートフォリオを作成しやすくなります。
そのため、高額な手数料はかけたくないけれど、ある程度のコストは許容できる、手間を削減したい、客観的にリスク分散させたいという方には、AI投資はぜひやりたいおすすめの投資手法です。
【おすすめ度別】AIを利用できる投資のジャンル
現時点で、運用型のAI投資を利用できるのは金融商品のみです。
不動産投資も可能と記載されているサービスもありますが、実際にはREITかクラウドファンディングのいずれかで、不動産を投資対象とした金融商品を運用しています。
不動産の売買や経営で利益を上げるといった従来の不動産投資を行いたい方は、自力で投資するか、アドバイス型のAIサービスを利用するようにしましょう。
投資分野 | おすすめ度 | 特徴 |
---|---|---|
投資信託 | ◎ | ファンド内容を知らなくてもAIで選択できる |
海外株式 | ◎ | 企業をよく知らなくてもAIで選択できる |
海外債券 | ◎ | 債券の内容をよく知らなくてもAIで選択できる |
国内株式 | 〇 | AIを使ってアドバイスを受けることが可能 |
不動産 | 〇 | REITやクラウドファンディング、査定、シミュレーターでAIの活用が可能。不動産経営は人力が必要 |
国内債券 | △ | 対応していないことが多い |
金現物 | △ | 対応していないことが多い |
仮想通貨 | △ | 対応しているものもあるが、まだ多くはない。価格変動が激しいため、売買タイミングにずれのないように自分で投資するほうがおすすめ |
※おすすめ度について
◎:AI投資に向いている投資分野
〇:AIのアドバイスを参考にするほうが良い分野
△:AIのアドバイスはなくても良い、そもそもAI投資への対応が少なすぎる分野
次は、具体的にはどんなサービスがあってどんなAI投資ができるのかを見ていきましょう。
【全20種類】AI投資サービス一覧
人気のAI投資サービスを、以下3つの型に分類してご紹介しています。
- アドバイス型:金融商品選びやポートフォリオ作成のアドバイスを受けたい方
- 運用型:投資にかかる手間をすべてAIに任せたい方
- 不動産投資型:AIを活用した不動産の選定や価格推移シミュレーションに興味がある方
まずは表で特徴を比較して、のちほどメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
ボリュームがあるので、自分に合いそうなものに目星をつけながら見ていきましょう。
サービス名 | 投資先 | 最低投資金額 | 手数料 |
---|---|---|---|
SBIファンドロボ | 約2,300本の投資信託 | 100円~ | 無料 |
投信工房 | 投資信託 | 100円~ | 無料 |
ロボのぶくん | 投資信託 | 100円~ | 無料 |
野村のゴールベース | 投資信託 | ― | 無料 |
fund eye | 投資信託 | ― | 無料 |
ポートスター | 投資信託 | ― | 無料 |
SMART FOLIO | 投資信託 | ― | 無料 |
サービス名 | 投資先 | 最低投資金額 | 手数料 |
---|---|---|---|
fund eye plus | 投資信託、株式 | ― | 株式(申込手数料):最大1.265% 投資信託(申込手数料):最大4.40% |
マネックスアドバイザー | 国内ETF | 50,000円~ | 年0.33%+金融商品にかかるコスト (年0.166%ほど) |
カライス | 投資信託 | 1万円~ | 預かり資産の0.5% |
WealthNavi | 50ヶ国、約11,000銘柄のETF | 10万円~ | 預かり資産の1.0% (3,000万円を超える部分に関しては年0.5%) |
THEO | 86ヶ国、11,000以上の銘柄のETF | 10万円~ | 預かり資産の0.65~1.0% (3,000万円を超える部分に関しては年0.5%) |
Folio Robo Pro | ETF | テーマ投資:1万円台~ おまかせ投資:10万円~ | テーマ投資:売買代金の0.5% おまかせ投資:預かり資産の1.0% (3,000万円を超える部分に関しては年0.5%) |
LINEワンコイン投資 | ニューヨーク証券取引所かNASDAQに上場しているETF | 500円~ | 運用資産の時価評価額の年率1.0% |
ON COMPASS(旧マネラップ) | 80ヶ国、約5,000銘柄の国内外のETF等 | 1,000円~ | 預かり資産の0.925%程度 |
楽ラップ | 国内の投資信託 | 1万円~ | 固定報酬型:最大年0.715% 成功報酬型:最大年0.605%+運用益の5.5% |
サービス名 | 投資先 | 最低投資金額 | 手数料 |
---|---|---|---|
FANTAS funding*1 | FANTASが運用する不動産 | 1万円~ | 入金手数料の実費のみ |
OwnersBook*1 | 不動産、REIT | 1万円~ | 入金手数料の実費のみ |
RENOSY ASSET*1 | 不動産 | 1万円~ | 途中解約時と譲渡時に1,000円(税抜き) |
キャッシュフローシミュレーター*2 | 一部地域の不動産 | ― | 無料 |
*1:AIを活用したクラウドファンディング
*2:AIシミュレーションによるアドバイスツール
アドバイス型 | メリット | デメリット |
---|---|---|
SBIファンドロボ (SBI証券) | ・無料 ・投資先が多い | ・選択肢がSBI証券で扱っている投資信託の一部のみ |
投信工房 (松井証券) | ・無料 ・定期的にリバランスを提案 ・低コストのファンドから選定 | ・本格的な利用は松井証券ユーザーのみ |
ロボのぶくん (楽天証券) | ・無料 ・2つか3つの質問に答えるだけでファンド選定が可能 | ・スマートフォンでしか利用できない ・楽天証券ユーザーしか利用できない |
野村のゴールベース (野村證券) | ・無料 ・ライフマネープランを立てられる | ・野村證券が運用するファンドのみを提案する |
fund eye (SMBC日興証券) | ・無料 | ・対象ファンドが少ない |
ポートスター (三菱UFJ国際投信) | ・無料 ・1本の投資信託のみで運用実績の確認が簡単 | ・三菱UFJ国際投信が運用する投資信託のみを提案する |
SMART FOLIO (みずほ銀行) | ・無料 | ・会員版の利用はみずほ銀行の普通預金口座と投資信託口座、みずほダイレクトの契約の3つを満たす必要がある |
運用型 | メリット | デメリット |
---|---|---|
fund eye Plus (SMBC日興証券) | ・口座連携機能があるため、投資資金の拡大が簡単 ・定期的にリバランスの提案が届く ・維持費用はかからない | ・売却・購入等の手続きは利用者が行う |
マネックスアドバイザー (マネックス証券) | ・運用コストが低め ・ポートフォリオやファンドを自由にカスタマイズできる ・信用取引を利用できる | ・マネックス証券の口座が必要 ・投資対象が国内ETFのみ |
カライス (東海東京証券) | ・非課税となるNISAやつみたてNISAを利用できる ・信託報酬が安いファンドのみを運用する | ・東海東京証券の口座が必要 ・投資対象がノーロードファンドのみ(※) |
WealthNavi (ウェルスナビ株式会社) | ・預かり資産・口座数が多い ・長期放置が可能 | ・手数料が高め |
THEO (株式会社お金のデザイン) | ・世界レベルで分散投資ができる ・長期放置が可能・税負担軽減システムあり | ・積み立てをしていないと手数料が高め ・10万円以下は出金できない |
FolioRoboPro (株式会社FOLIO) | ・投資スタイルによってサービスを使い分けられる ・おまかせ投資は長期放置が可能 | ・手数料が高め |
LINEワンコイン投資 (株式会社FOLIO) | ・LINEポイントが貯まる ・最低投資額が低い ・スマホアプリが使いやすい | ・投資手法が積立型に限定される ・リスク許容度が選べない ・運用額が少ないと手数料が割高 |
ONCOMPASS※旧マネラップ (マネックス証券) | ・下落に強い安定運用 ・最低投資額が低い | ・リスク回避システムが多様にあるため、ハイリターンを望みにくい |
楽ラップ (楽天証券) | ・楽天証券口座さえあれば専用口座は不要 | ・成功報酬型を選ぶと、コストが予想以上に高くなることがある ・海外商品に投資を行わない |
不動産投資型 | メリット | デメリット |
---|---|---|
FANTAS funding (FANTAS technology株式会社) | ・入金手数料以外のコストがかからない ・売却益を配当金として受け取れる ・元本保証あり(条件付き) | ・投資対象の不動産が限られており、競争率が高い ・2018年開始のサービスで運営実績が浅い |
OwnersBook (ロードスターキャピタル株式会社) | ・リスク許容度で投資対象を選択できる ・入金手数料以外のコストがかからない | ・投資対象が少ない ・先着順で締め切られるため、投資できないこともある ・元本保証がなく途中解約ができない |
RENOSY ASSET (株式会社GA technologies) | ・不動産投資をしたことがない方へのサポートが充実 | ・案件数が少なく競争率が高い ・元本保証はなし |
キャッシュフローシミュレーター (オリックス銀行) | ・無料 ・不動産ローンの利息と不動産収益を最長50年間まとめて計算できる | ・シミュレーションできる不動産の所在地が限られている ・年収や年齢によってはサービスを利用できない |
ここからは具体的な解説をしていきます。興味のないサービスは読み飛ばして、「AI投資をするかどうかで迷ったときの判断ポイント」をご覧ください。
アドバイス型
無料で利用でき、NISAなどの非課税制度も利用可能です。
2~3サービスを利用して、セカンドオピニオンとして利用するのがおすすめです。
SBIファンドロボ
SBIファンドロボは誰でも無料で利用できる銘柄選択サービスです。
SBI証券に口座を保有していない方でも利用できるので、どのファンドを買おうか迷ったときに利用したいです。
SBIファンドロボでは、年齢や希望する利益、経済の流れにどの程度の興味を持っているのかなどの質問に答えると、投資のスタイル(堅実派・やや堅実派・標準派・やや積極派・積極派)を判断してくれます。
投資スタイル決定後に投資したい地域とアセットクラスを指定すると、おすすめの投資信託ファンドを3つ紹介してくれます。
紹介されるファンドはいずれもSBI証券で販売されているため、理想的なファンドに出会えたとしても他の証券会社では購入できない恐れがあります。
ファンド紹介ページからワンクリックでSBI証券の購入ページに遷移できますので、SBI証券ユーザーで客観的なファンド選びを行いたい方におすすめのサービスといえるでしょう。
投信工房
松井証券の投信工房も、パソコンかスマホさえあれば無料で利用できるAI投資アドバイスサービスです。
ただし、体験版は誰でも利用できますが、ポートフォリオ作成や銘柄選定などは松井証券の口座を開設してからの利用となります。
年齢や資産運用目的などの8つの質問に答えることで、投資に対するリスク許容度や投資のタイプを表で示し、具体的な投資信託の銘柄を紹介してくれます。
投信工房では分散投資をすすめていますので、紹介するアセットクラスは8個以上、投資信託ファンドは10個以上であることが多いです。
松井証券で口座を開設し、リバランスなどのアドバイスを受けつつ複数の金融商品を長期的に運用していきたい方に特におすすめのサービスといえるでしょう。
ロボのぶくん
ロボのぶくんは、楽天証券の投資信託専用のAIアドバイスサービスです。
楽天証券の口座を保有し、口座開設者のページにログインしないと利用できないシステムのため、利用者は限られます。
また、スマートフォン専用サービスのため、楽天証券ユーザーであっても、パソコンで会員ページを閲覧しているときは利用できません。
スマホで楽天証券にログインし、投資信託のページに入ります。
「投資ロボアドバイザー・ロボのぶくん」と表示された部分をクリックして、2~3つの質問に答えると、おすすめの銘柄をいくつか紹介してくれます。
楽天証券で投資信託を運用しようと考えている方、ファンド選びが不安な方に、特におすすめのサービスといえるでしょう。
野村のゴールベース
野村証券のゴールベースは、誰でも無料利用できるAIを使った家計シミュレーションと投資診断のサービスです。
家計シミュレーションでは、ライフイベントや収入のうちどの程度を投資に回すのかを設定することで、ライフマネープランを立てることができます。
投資診断では、生活における志向や投資に対する姿勢から投資スタイルを判断し、資産分散比率を提示してくれます。
ゴールベースは、ライフマネープランや投資スタイルを大まかに知りたいときにおすすめのサービスです。
しかし、提案してくれるファンドが野村證券で運用している「のむラップ・ファンド」のみのため、幅広い投資を行いたい方には向きません。
のむラップ・ファンドを運用したい方、大まかなライフマネープランを立てたい方におすすめのサービスといえそうです。
fund eye
SMBC日興証券のAIサービス・fund eyeは、誰でも無料で投資信託ファンドの銘柄を選べるサービスです。
リバランスのアドバイス機能もあり、ポートフォリオの見直しを検討しているときにも活用できます。
6つの簡単な質問に答えるだけで最大3つの銘柄を紹介してもらえます。
ただし、元々の対象ファンドの種類が少ないため、幅広い選択肢から投資先を選びたい方は、いくつかのAI投資アドバイスサービスを併用するほうが良いでしょう。
ポートスター
ポートスターは三菱UFJ国際投信が提供するファンド選定サービスです。
特定の口座を保有するかどうかに関わらず無料で利用できるので、ファンド選びに迷ったときにおすすめです。
最初に答える質問の数は5つと少なめで、簡単にファンドを選べることが特徴です。
しかしながら、三菱UFJ国際投信が運用するファンドしか紹介しないため、幅広い選択肢の中から投資先を選びたい方にはおすすめできません。
反対に、eMAXISなどの三菱UFJ国際投信の運用するファンドにターゲットを定めている方にはおすすめです。
SMART FOLIO
SMART FOLIOは、みずほ銀行のAI投資アドバイスサービスです。
体験版と会員版があり、どちらも無料で利用できます。
いくつかの質問から投資リスクの許容度を判断し、資産配分モデルと具体的な銘柄を提示してくれます。
会員版はファンドの購入・売却もできますが、手続きは利用者自身が行わなくてはいけません。
また、会員版を利用するためには、みずほ銀行の投資信託口座だけでなく、普通預金口座とみずほダイレクトの契約が必要となります。
メインバンクとしてみずほ銀行を利用している方、ファンドの購入や売却の手続きを面倒に思わない方におすすめのサービスです。
運用型
AIとはいえ投資方針がそれぞれ異なるので、方針と手数料を確認し、ご自身の投資戦略に合致するサービスを選びましょう。
fund eye plus
SMBC日興証券のAIサービス・fund eye plusも、無料で投資信託ファンドの銘柄を選べるサービスです。
ただし、SMBC日興証券のネット口座(ダイレクトコース)ユーザーのみのサービスで、選定したファンドはSMBC日興証券の口座で運用します。
口座残高と連携して投資資金を増やすことができるため、手間をかけずに資産運用したい方におすすめです。
売却・購入時には手数料が発生しますが、自動売買システムではないため、維持費用がかからないというメリットもあります。
マネックスアドバイザー
マネックスアドバイザーは、マネックス証券が提供するAI投資アドバイスサービスです。
運用する金融商品によってコストは変わるものの、標準的な手数料のファンドなら預かり資産の0.5%以下で運用でき、コストが気になる方にもおすすめです。
マネックスアドバイザーにファンド選定から買付・売却、リバランスまでを完全に任せてしまうこともできますが、利用者の好みでポートフォリオやファンドを変更することもできるため、投資初心者だけでなく上級者も納得できる投資を実現できます。
また、信用取引ができるため、これから値下がりが予想されるファンドを購入して利益を得ることも可能です。
ローコストで資産運用をおまかせしたい方、そして、AIによる客観的なアドバイスを受けつつ、自由度の高い投資を行いたい方におすすめのサービスといえるでしょう。
カライス
東海東京証券のAI投資サービス「カライス」は、預かり資産の年0.5%(税抜き)で利用できます。
東海東京証券で口座を開設する必要はありますが、非課税制度のNISAやつみたてNISAを利用できるため、手間をかけずに節税したい方にもおすすめです。
※ノーロードファンド:購入手数料が無料の投資信託
最初にいくつかの質問に答えるだけで、自動的にポートフォリオを作成し、購入・売却、リバランスまでをトータルで行います。
カライスは、投資初心者や非課税制度を使った資産運用を検討している方におすすめのサービスといえるでしょう。
WealthNavi
WealthNaviは、初期設定さえ行えば、ポートフォリオ作成から銘柄選定。購入・売却、定期的なリバランスまでをトータルで行うAIサービスです。
投資対象となるファンド数が多く、手間をかけずに分散投資を行えます。
完全放置も可能なため、まったく投資経験がない方でもすぐに始められる点が魅力です。
ただし、手数料は高めのため、コストよりも投資にかかる手間を削減したい方向けのサービスといえるでしょう。
THEO
THEOも、ポートフォリオ作成から銘柄選定、買付・売却の手続き、リバランスまでトータルで任せられるサービスです。
幅広い銘柄からポートフォリオを組むため、手軽に分散投資を実現できます。
利益が生じたときに含み損のあるファンドを売却するなどの自動的に税金を軽減するシステムもあり、投資による税負担増が気になる方にもおすすめです。
なお、預入額や利用状況によって手数料が変わりますが、積立を行っていない場合は年1.0%の最大手数料が適用されるため、積立型の投資を行う方向けのサービスといえます。
Folio Robo Pro
Folio Robo Proは、ポートフォリオ作成から購入・売却、リバランスまでを任せるおまかせ投資と、テーマを決めて銘柄選定だけを任せるテーマ投資の2つのサービスがあります。
投資に対する関わり方によって、好みのサービスを選択することができます。
投資初心者や投資に時間を割きたくない方はおまかせ投資、手軽に少しだけ投資をしたい方やある程度の投資経験がある方にはテーマ投資がおすすめです。
いずれもアプリで簡単に操作できますので、ちょっとしたスキマ時間に資産運用が可能です。
LINEワンコイン投資
LINEワンコイン投資では、FolioのサービスをLINE経由で簡単に利用できるように工夫されています。
毎週500~100,000円ずつ積み立てていくスタイルで、少しずつ資産を増やしていきたい方におすすめです。
LINEで利用できる手軽さとアプリの使いやすさが特徴で、実際に利用者の6割以上が投資初心者の方となっています。
最初に積立額を設定すれば完全放置も可能のため、投資に時間を割きたくない方にもおすすめです。
ON COMPASS(旧マネラップ)
ON COMPASSはマネックス証券のAI投資サービスです。
ラップサービス(運用まで一任型)のため、マネックスアドバイザーのように運用商品やポートフォリオをカスタマイズすることはできません。
ラップサービスは最低投資額が10万円以上であることが多いですが、ON COMPASSは1,000円から始められるので、投資資金が潤沢でない方も利用することができます。
NISAやつみたてNISAは利用できませんが、少額予算かつ投資初心者にはおすすめのサービスといえるでしょう。
楽ラップ
楽ラップは楽天証券のラップサービスで、通常の楽天証券口座さえあれば始められる手軽さが特徴です。
ラップサービスは最低投資額が高めのことが多いですが、楽ラップは1万円からと予算が少ない方にも使いやすく設定されています。
ただ、投資先は国内の投資信託のみとやや限定的で、日本全体の景気低迷やインフレに備えにくいため、楽ラップ以外の資産運用も併用することをおすすめします。
また、手数料は固定報酬型と成功報酬型の2つのタイプがありますが、運用益が年2%を超えると固定報酬型のほうが低くなりますので、ハイリスクハイリターンタイプの投資を行う方は固定報酬型を選ぶほうが良いでしょう。
不動産投資型
不動産投資型は、AIが直接運用するというよりは、AIを活用した不動産の投資案件を選定したり、シミュレーションをしたりするサービスです。金融商品ではなく不動産に興味のある方はぜひチェックしてみましょう。
FANTAS funding(クラウドファンディング)
FANTAS technologyが営業者として募集する不動産に対して出資をするタイプのAI投資サービスです。
不動産を購入する資金がない方でも、1口1万円からの手軽な予算で投資することができます。
投資対象の不動産を売却した場合には、配当金として出資者に分配されるため、予想以上の高利益を得られる可能性もあります。
投資対象の不動産はFANTAS technologyが運用しているものに限定されていますが、少額で不動産投資を行いたい方にはおすすめのサービスです。
OwnersBook(クラウドファンディング)
OwnersBookは、不動産やREITに出資するタイプの投資サービスです。
入金手数料以外のコストがかからず、少額から出資できるため、投資予算が少ない方にもおすすめです。
ただし、投資対象となる不動産やREITが少なく(2020年4月21日時点、不動産は29、REITは1)、先着順で受付が締め切られるため、申込みのタイミングによっては投資できないケースもあります。
すぐに出資するのではなく、理想的な案件に出会えるまで、こまめに公式サイトをチェックするようにしましょう。
RENOSY ASSET(クラウドファンディング)
RENOSY ASSETはAIを利用した不動産投資サービスで、クラウドファンディングとマンション投資、収益物件リノベーションの3つの手法から選べます。
クラウドファンディングでは1口1万円から不動産に出資でき、少額で不動産投資を行いたい方向けです。
マンション投資と収益物件リノベーションは、実際に物件を所有して運用する方向けのサービスです。
RENOSY ASSETならではのノウハウで収益向上のサポートを行ってくれますので、不動産運用の経験がない方にもおすすめです。
キャッシュフローシミュレーター(ツール)
キャッシュフローシミュレーターは、オリックス銀行が提供するAI不動産ローンシミュレーションサービスです。
銀行からお金を借りて不動産投資を行う場合、金利と収益のバランスはかならず事前に計算しておかなくてはなりません。
キャッシュフローシミュレーターなら、賃料や空き家率をシミュレーションできるので、計画的な投資を行いやすくなります。
ただし、キャッシュフローシミュレーターを利用できるのは、オリックス銀行の不動産投資ローンの申込条件を満たす人だけです。
年収が500万円以上であることや年齢が20歳以上60歳未満で80歳までにローン完済できることなど条件が多数ありますので、かならず利用前に公式サイトで確認しておきましょう。
AI投資をするか迷ったときの判断ポイント
ここまで多くの商品があり、魅力に思えたものもあるかと思います。しかし、この段階でもAIを活用した投資と自力の投資、どちらが良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。
それぞれの特徴を分かりやすく比較したので、ぜひ参考にしてください。
AI投資 | 自力で投資 | |
---|---|---|
客観性 | 優れている | 思い込み・先入観が入る |
判断のスピード | 定期的に見直すが、価格変動に合わせて機敏に売買するわけではないため、遅い | こまめに相場チェックしているなら早く売買できる |
コスト | アドバイス型は無料 運用型は有料 | 不要 |
手間 | 最初に投資のスタイルを登録すれば、ほとんど放置できる | こまめな見直しや売買が不可欠なので、手間がかかる |
部分的に取り入れて、バランスを取るのがおすすめ
実際のところ、AI投資か自力投資のどちらかを選ばなくてはいけないわけではありません。
AIと人の良いとこ取りをして、賢く資産運用していきたいものです。
時間と手間を最小限にしたい方はリバランスまでトータルで任せられるラップサービス(運用まで一任型)が良いですし、ある程度、自分で運用できる方は、アドバイス型のAIサービスを活用するのもよいでしょう。
また、リスク軽減のためにも、複数のAI投資サービスに資産を分けることも大切です。
ラップサービスにおまかせする場合も、いくつかのラップサービスに資産を分散させるようにしてください。
まとめ:上手に活用すれば手間なく利益!AI投資に挑戦しよう
AI投資サービスは、上手に活用すれば、手間を削減して利益を得ることが可能です。
まずは、無料で利用できるサービスから、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
- AI投資サービスにはアドバイス型と運用型がある
- アドバイス型は無料で利用できるものが多いが、利用するには、ある程度の投資に対する知識と経験が必要
- ラップサービスを含む運用型は手間がかからないものの手数料が発生することが多い。利用する際には複数のサービスに資産を分散させて、リスク軽減を図るようにする