相場格言で混迷する相場に勝つ!株の格言40選

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システムトレードの台頭など、相場の動きは時代とともに変化してきましたが、根底には依然として人間の心理が関わっています。

そして人間の心理や相場感は、決して数字や今流行のAIで計り知れないものもあります。

今回は、そんな先人たちの知恵が詰まった相場格言を見ていきます。

人間心理がどのように相場に影響するのかを、相場格言から読み取っていきたいと思います。

きっと、売買で迷ったり、大きく負けてしまったり、反対に大きく儲けたりした時あなたの心理を上手に導いてくれるヒントがここにあるでしょう。

先行きが読めず混迷する相場に勝つために、ぜひとも知っておきたい相場格言についてみていきましょう。

Contents

1、干支で相場を占う

相場には、干支にまつわる相場格言があります。それがこちらです。

辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる

干支相場格言意味日経平均株価
年間騰落率平均(*)
辰(たつ)

巳(み)

天井株価が高値(天井)をつけやすい年28.0%
13.4%
午(うま)尻下がり株価の下落しやすい年-5.0%
未(ひつじ)辛抱株価は一進一退で耐える年7.9%
申(さる)

酉(とり)

騒ぐ値動きが激しくなりやすい年8.8%
15.2%
戌(いぬ)笑い株価が好調で笑いが止まらなくなりやすい年9.8%
亥(い)固まる値固めが続き株価が堅調に推移しやすい年16.2%
子(ね)繁栄株価が大きく伸びやすい年23.8%
丑(うし)つまづき株価の下落しやすい年-6.3%
寅(とら)千里を走る株価は往って来いとなりやす年1.8%
卯(う)跳ねる株価が跳ねるように急上昇しやすい年16.4%

出所:日経平均プロフィルをもとに、1949年〜2017年までの年間騰落率から作成

日経平均株価の騰落率の平均と相場格言を比べてみると、偶然とはいえない相関関係があるようにみえます。

実は相場と干支には関係がないように思えますが、どちらにもサイクルがあるという点で共通しています。

干支にまつわる相場格言は、相場は繰り返すという経験則を示した先人の知恵と言えるでしょう。

ただし、相場が干支のように全く同じサイクルを繰り返しているわけではなく、相場格言通りに動かない年も多くあります。

干支にまつわる相場格言はあくまでアノマリー(*)の域を得ず、明確な根拠があるわけではありませんので、あくまで参考の域を出ません。

(*アノマリー:理論的に明確な根拠があるわけではないが、よくあたるとされる経験則)

2、テーマ別に相場格言をチェック

続いては、数ある相場格言の中から、投資における各場面で役立つものをテーマ別にまとめました。

投資で迷った時などには、先人の知恵である相場格言も活かしていきましょう。

(1)株式投資を始める心構え

①株を買うな時を買え

いくら立派な企業の株を買っても、それが企業の成長や株価がピークを迎えた後であれば利益を出すことは難しくなります。

株をいつ買うか、その時期や時代の流れといったタイミング(時)が大切だという格言です。

②木を見て森を見ず

いくらその企業の業績(木)がよくても、相場全体のトレンド(森)には影響を受けます。

相場全体がどのような状態にあるのか、広い視野を持って投資判断をすることが大切だという格言です。

③買い二分に売り八分

株で利益を上げるには売りが大切だという格言です。

いくらいい銘柄を選んで買っても売るタイミングを間違えれば利益を出すことはできません。

逆に買うタイミングを間違っても、うまく売るタイミングをつかめば挽回できます。

④相場の器用貧乏

小手先で売買を行うことで目先の小さな利益は上げられても、大きな成果は期待できないという格言です。

どんなに優秀な投資家であっても失敗するということを忘れ、自分はなんでも器用にこなせると相場をわかったような気になっていると、いつかそれまでの利益をすべて失うこともあるという戒めも込められています。

⑤備えあれば迷いなし

株式投資で最も大切なことは自信と決断であり、途中で迷いが出てくると失敗する可能性は高くなります。

思いつきで投資するのではなく、投資対象をしっかり調べ冷静な判断で投資を行うことが大切だという格言です。

(2)銘柄を選ぶポイント

①遠くのものは避けよ

自分の知らないもの、理解できないもの、不確かなものには投資しないことが無難であるという格言です。

②人の行く裏に道あり花の山

人と同じことをしていては大きな成功は得られません。

むしろ人とは反対のことをやった方が、うまくいくことが多いという格言です。

人と同じことをすればリスクが少ないようにも思えますが、人気の銘柄を高値掴みするなどリスクを伴うものでもあります。

③当たり屋につけ

うまくいっている投資家や上昇している銘柄に便乗すれば、うまくいくという、前述の「人の行く裏に道あり花の山」とは逆を行く格言です。

この方法では、最初はうまくいくことがあるかもしれないが、自分の判断で投資していないため、対応が後手に回りやすいため注意も必要だと言えます。

④目先筋で大成する人間はいない

短期売買は繰り返しているうちに、目先の値動きばかりに目がいき、相場の大きな流れを見失ってしまいがちです。

目先の小さな利益にとらわれて、相場の流れを掴むことができなければ大きな利益を得ることは難しくなり、大きな失敗で資産を失ってしまうこともあるという格言です。

⑤割高に売りなし、割安に買いなし

株価や指標だけで軽率に割高、割安と判断することを戒めた格言です。

成長期待の高い銘柄はPER(株価収益率)が高いことが多く、その時点では株価が割高にみるものの、業績が株価に追いつき、さらに株価が上昇するということはよくあります。

逆にPERが低く割安だと思って買った銘柄でも、さらに低迷し株価が下落することもあり、株価や指標だけで割高・割安を一概に判断することはできません。

(3)株式売買で負けないポイント

①相場は明日もある

今買わなければせっかくのチャンスを逃してしまうという焦りを戒め、じっくり待つことの大切さをいう格言です。

焦って買った銘柄は、買ってすぐ下がるということもあります。

本格的な株価上昇局面であれば、ちゃんと調べ、少し待ってから買っても決して遅くはありません。

②売りは早かれ買いは遅かれ

株価の上昇は比較的緩やかであり、買い場は何度もあります。

しかし株価の下落は急で売り場は短いことが多いです。

そのため、買いはじっくり考えてからでも遅くはありませんが、売りは一瞬のチャンスを逃さないよう迅速に行動すべきだという格言です。

③売り買いは腹八分

天井で売ろう、底値で買おうと欲張るなという戒めと、全財産を投資するなという教えのふたつの意味を持つ格言です。

欲を出し過ぎれば、タイミングを逃して失敗する可能性が高くなります。

また全財産を投入してしまうと、一度失敗してしまうと挽回が難しくなります。

常に余力を持って取引をしていないと、想定外の大暴落が起こり絶好の買い場がきても、何もできません。

④咲いた株から散って 散った株からまた咲く

先に咲いた花から枯れていくように、株も先に買われた銘柄から天井をつけます。そうすると相対的な割安感から同業種などの二番手、三番手の関連銘柄が買われ、先に天井をつけた銘柄の株価は下がっていきます。

そして次の相場が来れば、先に下げた銘柄からまた買われていくということを繰り返します。

どんな優良株でもずっと上がり続けることはなく、劣る銘柄でも見直されるという格言です。

⑤高値おぼえ 安値おぼえは損のもと

過去の高値にすがり売り時を逃して損をする、あるいは過去の安値を基準に買いを躊躇しているうちに買い時を失うなど、過去の株価はあてにならないという格言です。

過去の株価は一定の売買の目安ともなるが、最も大切なのは今どうなのかということ 相場に過去はない(ウォール街の相場格言)。

(4)相場に勝ち続けるために!

①利食い千人力

どんなに含み益があっても、売るまでは利益ではないという格言です。

②頭と尻尾はくれてやれ

底値で買って天井で売ろうと無理するよりも、一番おいしいところだけで確実に儲けるべきという格言です。

魚でも頭と尻尾より、真ん中のおなかの部分を食べられれば成功という意味です。

③二度に買うべし 二度に売るべし

自分の判断が正しいかは、結果を見るまでわかりません。

まずは少し相場に探りを入れて打診買いしてみて、自分の判断が正しいようなら本格的に買いにいっても遅くはありません。

一度に勝負して失敗するよりも、少し利益は減るかもしれないが慎重になることが大切だという格言です。

④閑散に売りなし

出来高が少なく株価も弱い閑散相場では、きっかけがあれば株価は上がりやすい状況にあり、売りは慎むべきという格言です。

⑤理外の理

人の裏をかき利益を狙う株の世界では、人の心理や感情で動き、理論だけでは説明できない動きをするという格言です。

相場展望を理路整然と語るアナリストがいれば、その逆を張る人が現れます。

理路整然と説明のつくことはすでに株価に反映されていることが多く、株価は反対の動きをすることがあります。

特に投資初心者でも知っているような材料は、その材料による本来の値動きとは反対に動くことも多く注意が必要です。

(5)売買に迷ったとき

①買うべし 売るべし 休むべし

売買は買うべきときに買い、売るべきときに売る、その判断ができないのであれば無理に売買せず、休むことも大切だという格言です。

②見切り千両

見切り売りは損失を伴うが、取り返しのつかない大きな損失を避けることができるのであれば千両の価値があるという格言です。

予想外に株価が下がってしまった場合、株価が戻ることを期待してそのまま持ち続けると、株価がさらに下がり続け、大きな損失を出すということは、よくある失敗です。

「ああ、あのとき売っておけば」と後悔する前に、投資判断の間違いに気づいた段階で見切りをつけることが大切です。

③相場に王道なし

簡単に成功する方法はなく、地道に経験やスキルを高めて行くことが成功への近道であるという格言です。

負けているときでも、なぜ負けているのかを分析し、振り返ることが次の成功につながります。

どんな成功している投資家にも、成功の影には数多くの失敗の積み重ねがあるのです。

④下手なナンピン大怪我のもと

株価が下がったとき、株を買い増し平均購入価格を下げる投資方法をナンピンと言い、資金に余力があれば有効な投資方法のひとつです。

ただし、相場が上向くという自信が持てないのにナンピンをすれば、株価がさらに下落し火に油を注ぐことにもなりかねません。

株価が下がってしまったからといって、安易にナンピンしてはならないという格言です。

⑤相場は高値圏では強くみえ 安値圏では弱くみえる

人は目の前の出来事に影響を受けやすいという格言です。

相場の勢いだけで判断せず、調子の良い高値圏では慎重に、安値圏では前向きの気持ちで相場をみることも大切です。

(6)相場全体を読む

①もうはまだなり まだはもうなり

相場は自分の思い通りにはいかないという格言です。

もう上がらない(下がらない)、まだ上がる(下がる)と思っても、相場はその通りに動く保障はありません。

安易に逆張りすることはリスクを伴うため、冷静になり少し待つということも大切です。

②山高ければ谷深し 谷深ければ山高し

急騰した銘柄ほど反落したときの下げが大きく、逆に暴落した銘柄は反発したときの上げは大きいという格言です

③天井三日 底百日

株価は底値圏には長く低迷する一方、高値圏(天井)には長くとどまれないという格言です。

株価が上がるには時間がかかるが、下がるのは一瞬であり、「売りは早かれ買いは遅かれ」という格言にも通じます。

④相場は相場に聞け

相場は自分が考えているようには動かないことが多いものです。

相場が自分の思い通りになるなんて考えず、謙虚になって相場に従ってみるのも大切だという格言です。

⑤買いにくい相場は高い

株価の上がり始めや佳境にあるときには買いにくいもので、その買いにくいという気持ちが強いほど相場は高くなるという格言です。

(7)資産運用の心構え

①卵はひとつのカゴに盛るな

卵をひとつのカゴにまとめて入れた時、そのカゴ落としてしまうと全部の卵が割れてしまうという格言です。

資産運用においても、資金をひとつの投資対象に集中していると、その投資対象が値下がりしてしまったときに、資産の多くを失ってしまうリスクを伴います。

資産運用では分散投資も大切です。

②売りたい強気 買いたい弱気

売りたい強気とは、売りたい、今が売り時と考えているのに、「まだ上がるかもしれない」という希望的観測で売りに出せない状況です。

買いたい弱気は、そろそろ買いだとわかっているのに、「もっと下がるかもしれない」という欲張った考えを戒める格言です。

希望的観測では、いつまでも相場で勝つことはできません。改めましょう。

③押し目待ちの押し目なし

株価が一旦下がる「押し目」を狙って買おうとしても、相場の勢いが強いときには株価はなかなか下がらず、「押し目」は思ったようには訪れないという格言です。

どこで「押し目」と判断するかは、あなたの技量になります。

④戻り待ちに戻りなし

「押し目待ち」と同じように、今度は下げ相場で売りそびれ、少しでも高く売りたい気持ちから「戻り」を待っていても、その「戻り」はなく下げ続けるという格言です。

この格言に従わなかった結果、損失に耐えられず大底で売ってしまったり、塩漬け株になってしまうことも多いです。

どんな時にもに平常心で相場の大きな流れを見ましょう。

⑤強弱よりも運用を学べ

株価の強弱(上げ下げ)ばかり考えていないで、どうすれば利益を出せるのかを考え、学ぶことが重要だという格言です。

目先の株価の上げ下げは一時的な結果でしかなく、それに至る過程が継続して結果を出すためには大切です。

(8)テクニカル分析も格言から

①陰の極に買いの機あり

長期間株価が下げた後、安値圏で値動きがほとんどなくなる状態を「陰の極」と言います。

売材料が出尽くし、材料が出れば大きな値動きが期待できる状態だと言え、買いのチャンスだという格言です。

②鬼より怖い一文新値

一文(いちもん)は昔の貨幣の最小単位、今でいえば一円に相当するものです。

徐々に株価を上げてきた銘柄が以前の高値を上抜いて新値を更新したものの、大きく抜くことができず、それが一円程度のわずかな更新にとどまり、それ以上に上がらなくなった相場は、強烈な株価の天井になり鬼より怖いという格言です。

この状態は「2番天井」ともわれ、チャートパターンの中でも嫌われています。

③はらみは変化の前兆なり

直前のローソク足の値幅の中に、次のローソク足の値幅が収まる「はらみ足」が現れるとトレンドが変化するという格言です。

特に陰線と陰線によるはらみ足が長期の下降トレンドで現れると、買いのタイミングだとされます。

④新値八手利食い

株価が大きなトレンドを伴って上昇するときには、株価は上下を繰り返しながら高値を更新して行くことが多いです。

その際に上下動を8回繰り返したときに天井を打つことが多いという経験則に基づく格言です。

⑤半値戻しは全値戻し

高値から大きく下げたあと、底を打ち下げ幅の半値まで戻した場合、一旦値動きが止まったとしても戻しの勢いは本物で、そのまま元の高値まで戻すことが多いという格言です。

3、メンタルを強くする相場格言の本

最後に、相場格言についてより詳しく知るためにオススメの本をご紹介します。

(1)株で勝つ!相場格言400 西野武彦(著)

株で勝つ!相場格言400 西野武彦(著)

株価はどう動くのか、先行きが不透明なときに役に立つ相場格言です。

この本では江戸時代の米相場から生まれた格言を含めた日本の相場格言、ウォール街の名言・至言が解説付きで紹介されています。投資の心得・売買のタイミング・銘柄選択のコツなどテーマごとに紹介しれているため、株式の入門書としても役立つ一冊です。

(2)格言で学ぶ 相場の哲学 鏑木繁(著)

格言で学ぶ 相場の哲学 鏑木繁(著)

相場で利益を出すには、自分の内に確固たる信念・哲学が必要であり、信念・哲学とはすなわち、ルールです。

先人たちが残した知恵である格言はこのルールの礎だと言えます。長年の風雪に耐えてきた格言には真理があります。

相場一筋40年の著者が、自身の体験を踏まえて格言について解説する一冊です。

(3)株式投資は相場格言に学べ 前野晴男(著)

株式投資は相場格言に学べ 前野晴男(著)

市場の歴史や相場哲学、投資家の行動心理について理解し、投資を成功に導くために知っておきたい50の相場格言について、シンプルな言葉でスッキリわかりやすく解説された一冊です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

相場格言は、時代が変わっても相場の根底にある真理とも言える先人の知恵です。

さまざまな情報が溢れ混迷する相場において、どうすればいいのかわからなくなってしまったとき、先人がどのように対処してきたのか、相場格言から学ぶことは多いはずです。

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証券会社、生損保代理店での勤務を経てファイナンシャルプランナーとして独立。

(保有資格)1級FP技能士・証券外務員一種
(試験合格)宅建士・行政書士

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