「将来のお金が足りるか不安だし、資産を増やすにはどうすれば良いのだろう?」こう思っている方は少なくありません。「老後2,000万円」の問題もあり、お金に関して漠然とした不安を抱いている人も多いでしょう。
とはいえ、具体的にどうすれば良いかわからないということもまた事実。そこで、今回は資産を増やすためにできる3つのことと、12種類の資産運用方法を解説します。
また、資産を増やす場合に知っておきたい制度も3つ紹介します。資産を増やす方法を知って、お金に困らない未来を迎えましょう。
資産を増やすためにできることは3つだけ
実は、資産を増やす方法は非常にシンプルです。具体的には、次の3つだけしかありません。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 資産運用する
上記の3つをしっかりと実践していけば、資産は増やすことができます。では、それぞれについて詳しく解説しましょう。
資産を増やす方法1:収入を増やす
収入が増えれば入ってくるお金が多くなるので、当然、資産が増えます。収入を増やす方法には、例えば次の2つがあります。
- 転職する
- 副業する
「今働いている会社の給料では足りない」と思っているなら、思いきって転職すると良いでしょう。少しでも給料の高い会社へ勤めれば、資産が増えるスピードは一気に上がります。
特に、金融・IT・不動産の業界は全体的に高給です。給料アップを狙った転職なら、その3つの業界を狙うとよいでしょう。
また、転職せずに現在勤めている会社で働きながら副業することも資産の増加に効果的です。ただ、副業を禁止している会社もあります。
自分の勤めている会社は副業に対して、どのような姿勢なのか確認しておきましょう。
現在、副業の種類は多様化しています。アルバイト以外にも、次のような方法があります。
- クラウドソーシング
- せどり
- YouTube
まだまだたくさんあるので、自分に合う副業を探してみてください。副業が軌道に乗れば、資産は驚くほど増えていきます。
資産を増やす方法2:支出を減らす
収入が増えたとしても、使うお金が多いと結果的に資産は増えません。収入を増やすと同時に、支出の削減が必要です。
支出を減らす方法としては、次のようなものが挙げられます。
- 家計簿をつける
- 食費を削る
- 飲み物代を節約する
- 格安SIMを使う
- 支払い方法をキャッシュレスにする
- 保険を見直す
これらをすべて実践するだけでも、月に1万円から3万円くらいの支出を減らすことができます。
仮に、ひと月あたり3万円を節約できたとしましょう。その場合、残る資産は1年で36万円、10年で360万円です。それを資産運用したら、資産をさらに増やすことができるようになります。
資産を増やす方法3:資産運用する
収入を増やし、支出を減らしたら資産運用をしましょう。
今は超低金利の時代です。残った資産を銀行預金していては、資産は一向に増えません。むしろ、ATM手数料やインフレの影響で減ってしまうことすら考えられます。
そのため、効率的に資産を増やすためには資産運用が必須です。
とはいえ、資産運用して損はしたくないですよね。できる限り損をしないためには、次の3つを意識しましょう。
- 長期投資
- 積立投資
- 分散投資
資産運用は、長期で行えば行うほどリスクを低減することができ、損しにくくなります。複利の効果も働くので、資産の増えるスピードが上がります。
また、一度に多額の資金を投資せずに、少しずつ定期的に投資していくことが大切です。相場がいつ急変動するかは誰にもわかりません。
もしかしたら、資金の多くを投資した瞬間に暴落が起きる可能性があります。そのようなトラブルを避けるために、定期的な積立投資が重要です。
そして、一つの資産に集中投資するのではなく、複数の資産への投資も意識しましょう。
複数の資産に分散することで、どれか1つがうまくいかなくても、他でカバーすることが出来るため安定した運用ができるようになります。
では、資産運用にはどのような種類があるのでしょうか。次からは資産運用の方法を一覧にして紹介します。
資産を増やすための運用方法一覧
資産を増やすために初心者の方におすすめの運用方法は次の通りです。表で一覧にしてまとめました。
投資方法 | リスク | リターン | 運用期間 (目安) | 運用金額 (目安) |
---|---|---|---|---|
個人向け国債・社債 | ・信用リスク ・金利変動リスク | 約0.05~1% | 1~10年 | 10~50万円 |
投資信託 | ・価格変動リスク ・為替変動リスク ・信用リスク ・金利変動リスク | 約 2~7% | 10~20年 | 1~10万円 |
ETF(上場投資信託) | ・価格変動リスク ・流動性リスク ・上場廃止リスク ・為替リスク | 約3~8% | 10~20年 | 10~20万円 |
REIT(不動産投資信託) | ・価格変動リスク ・金利変動リスク ・倒産リスク | 約4~6% | 3~5年 | 10~50万円 |
不動産投資 | ・価格変動リスク ・金利変動リスク ・空室リスク | 約4~6% | 10~20年 | 500~1,000万円 |
ソーシャルレンディング | ・貸し倒れリスク | 約7~10% | 3ヶ月~3年 | 10~30万円 |
投資型クラウドファンディング | ・貸し倒れリスク ・倒産リスク | 約7~10% | 3ヶ月~3年 | 10~30万円 |
ロボ・アドバイザー | ・価格変動リスク ・為替変動リスク | 約2~5% | 5~10年 | 1~10万円 |
株式投資 | ・価格変動リスク ・ 流動性リスク | 約2~5% | 1~10年 | 10~100万円 |
仮想通貨 | ・価格変動リスク | 約20~40% | 1~5年 | 10~50万円 |
FX | ・為替変動リスク ・流動性リスク | 約5~10% | 1日~1年 | 10~50万円 |
投資会社 | ・価格変動リスク ・流動性リスク | 約10~15% | 1~5年 | 500~1,000万円 |
資産運用を始める際は、自分に合うものを探してみると良いでしょう。それぞれの運用方法について詳しく解説していきますね。
運用方法1:個人向け国債・社債
個人向け国債・社債は、国や会社が発行した一般の人でも買うことのできる債券です。リターンは少ないものの、中途売却による売却益と金利収入の2つが狙えます。
そんな個人向け国債・社債のメリットは次のとおりです。
- 満期まで待てば元本保証
- リスクが低い
資産運用の一番の懸念点は元本割れです。しかし、個人向け国債・社債の場合は投資先が倒産しない限り、満期まで待てば元本保証になります。
金融商品の中ではリスクが低い部類であるため、安定した運用ができることが特徴です。しかし、個人向け国債・社債には次のようなデメリットがあります。
- 利回りが低い
- 信用リスクがある
債券は安全であるがゆえに、他の金融商品より全体的に利回りが低いです。より多くの収益が欲しい場合には適していません。
また、債券によっては、発行元が破綻する可能性もあることを考えておきましょう。国債は発行元が国なので、破綻の可能性は非常に低いです。
しかし、社債の場合、格付けが低い債券は倒産する可能性もあります。投資する前に、JCRやR&Iといった格付け機関の評価をチェックしましょう。
個人向け国債・社債は銀行預金よりも高い金利でなおかつ安全である点が魅力です。元本保証の確実な資産運用をしたい人に向いている商品といえるでしょう。
運用方法2:投資信託
投資信託は、複数の投資家が資金を出し合い、一つにまとめて投資の専門家が運用する商品です。投資対象は多様で、投資信託のテーマによって異なります。
投資信託の主なメリットは次のとおりです。
- 少額から始められる
- 分散投資できる
- 専門家が運用してくれる
多くの投資家がお金を出すため、少ない金額でも結果的にあらゆる商品へ分散投資することになります。しかも、運用は専門家が代行してくれるので、とても手軽な点が特徴です。
しかし、投資信託には次のようなデメリットもあります。
- 手数料がかかる
- 元本保証はない
専門家に運用を代行してもらうぶん、手数料を支払う必要があります。例えば、「購入手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」といった手数料があります。手数料は収益に大きく影響するため、できる限り低いものを選びましょう。
また、投資信託は元本保証がされていないことも知っておくべきです。
種類によっては、高いリスクを負っているものがあります。投資信託の投資対象が何なのか、忘れずに把握しておきましょう。
投資信託は手軽ですが、さまざまな種類があり、あらゆるニーズに応えられる商品です。投資に割く時間がなくても、満足のいく資産運用をしたい人に向いている商品でしょう。
運用方法3:ETF(上場投資信託)
ETFは、特定の指数に連動するように運用されている上場投資信託です。TOPIXや日経平均株価などさまざまな指数を基に作られたETFがあります。
ETFのメリットは次のとおりです。
- 流動性が高い
- 分散投資できる
- 費用が安い
ETFは東京証券取引所などに上場しているため、市場があいている時間であればいつでも売買することができます。そのため、柔軟な運用ができる点が魅力です。
また、ETFは運用コストが低いにもかかわらず分散投資ができるため、より効率的な投資ができます。
一方、ETFのデメリットは次のとおりです。
- 売買時に手数料がかかる
- 分配金を自動で再投資できない
ETFを売買する際は、各証券会社で決められている手数料が必要になります。頻繫に取引すれば、手数料が膨らんで収益を圧迫するので注意しましょう。
また、ETFでは自動で再投資できない点もデメリットになります。分配金が支払われたら、自分でETFの追加購入が必要です。
さらに、分配金の受け取り時に税金も支払わなければなりません。
ETFの最大の魅力は、低い運用コストです。長期的な目線で、淡々とつみたて投資をしていきたい人に向いている商品でしょう。
運用方法4:REIT(不動産投資信託)
REITは、投資家から集めたお金で複数の不動産へ投資して収益を上げる上場投資信託です。近年の低金利で注目されている商品です。
REITのメリットは次のとおりです。
- 分配金利回りが高くて安定している
- 流動性が高い
- 少額から始められる
REITの収益源は不動産の賃貸収入なので、比較的安定した収益が期待できます。加えて、収益の90パーセントを投資家に還元すると法人税が免除される仕組みがあるため、分配金も高くなる傾向にあります。
また、REITは証券取引所に上場していることから、いつでも売買ができます。1口あたりのお金も少なく、手軽な不動産投資が可能です。
一方で、REITのデメリットは次のとおりです。
- 不動産の所有はできない
- 不動産投資法人が倒産するリスクがある
いくらREITに投資しても、投資先の不動産は自分のものになりません。将来、不動産自体を資産として持ちたい場合は、実物のマンションやアパートを購入する不動産投資する必要があります。
また、REITを運営している投資法人にも注意が必要です。経営不振によって、投資法人が倒産することも考えられるので、投資前に一度確認しておくと良いでしょう。
不動産投資をより身近にし、高い分配金利回りを誇る商品がREITです。インカムゲインを増やしたい人に向いている商品でしょう。
運用方法5:不動産投資
不動産投資とは、土地や物件を購入して、主に居住者からの家賃収入で儲ける投資です。昨今の低金利と、将来的には自分の資産になる点で人気の投資方法です。
不動産投資のメリットは次のとおりです。
- 安定した収入が確保できる
- 死亡保険の代わりになる
- 節税効果がある
- 相続対策になる
家賃収入という収入を定期的に得つつ、自分にトラブルが遭ってローンの返済ができなくなった際に「団体信用生命保険」でカバーできるという安心感があります。
また、不動産投資で赤字を出すと、その分を損益通算して節税が可能です。相続時も評価額は70パーセントから80パーセントになるため、税金面でなにかと有利なのが不動産投資になります。
一方、不動産のデメリットは次のとおりです。
- 流動性が低い
- 空室になる可能性がある
不動産投資は必要資金が高いこともあり、なかなか売り手・買い手が見つからない場合があります。現金にしたくても、一定の時間がかかることには注意しましょう。
また、不動産を賃貸に出しても、常に居住者がいるわけではありません。空室になれば、収入源がなくなるので気をつけましょう。
将来の年金の代わりになりうるのが不動産投資です。資金に余裕があり、老後の準備をしたい人に向いているでしょう。
運用方法6:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングは、投資家とお金を借りたい会社をインターネット上でマッチングさせるサービスです。個人でも企業へ融資できる点から注目されています。
そんなソーシャルレンディングのメリットは次のとおりです。
- 利回りが高い
- 少額から始められる
- 短期運用ができる
ソーシャルレンディングは1万円から始めることができ、かつ高い利回りが期待できます。数ヶ月の短期運用もできるため、投資妙味のある商品といえるでしょう。
一方、ソーシャルレンディングのデメリットは次のとおりです。
- 投資先が貸し倒れる場合がある
- 中途解約ができない
ソーシャルレンディングの投資先が返済できなくなる場合があります。そうなると、投資家の元本が減るもしくは返ってこなくなる可能性があるため注意が必要です。
また、一度投資すると、途中でキャンセルできないことにも気をつけてください。事前に投資先の企業の情報を集めましょう。
ソーシャルレンディングは多少のリスクを取ってでも、大きなリターンを得たい人に向いている商品です。
運用方法7:投資型クラウドファンディング
投資型クラウドファンディングは、ファンドや企業に投資して金銭的なリターンを得る投資です。非上場企業にも投資できることから、注目を集めています。
投資型クラウドファンディングのメリットは次のとおりです。
- 高い利回り
- 社会的意義を感じられる
投資型クラウドファンディングは、高い場合は10パーセントほどの利回りが期待できます。銀行預金よりも、非常に効率的に資産を増やせるでしょう。
さらに、自分が気にいったプロジェクトや企業に出資できるので、満足度が高いです。
一方で、投資型クラウドファンディングのデメリットは次のとおりです。
- 途中解約ができない
- 出資先が貸し倒れる場合がある
基本的に満期が決まっているものが多く、一度投資したらキャンセルすることができません。資金拘束が気になる人は少し不便でしょう。
また、出資先が貸し倒れる場合があります。出資先の経営状況をしっかりと見極めておきましょう。投資型クラウドファンディングは、少しでも多く収益が欲しい人に向いている商品です。
運用方法8:ロボ・アドバイザー
ロボ・アドバイザーは、資産運用を完全に自動で行ってくれるサービスです。放置しても資産運用ができることから人気になりつつある運用方法です。
ロボ・アドバイザーのメリットは次のとおりです。
- 手間がかからない
- 感情が入らない投資ができる
ロボ・アドバイザーは資産配分の決定から実行、リバランスまで自動で行ってくれるので非常に簡単です。加えて、自分の意思の入る余地がないため、ムダな損をしなくて済みます。
一方、ロボ・アドバイザーのデメリットは次のとおりです。
- 手数料が高い
- 投資の知識がつかない
ロボ・アドバイザーが代わりに運用してくれるため、手数料が高くなります。収益への影響が気になる人は個別で投資するべきでしょう。
また、すべて自動で投資してくれるため、投資の知識はつきません。よって勉強したい人には向いていない方法といえるでしょう。ロボ・アドバイザーは、投資になかなか時間を使えない人に向いている商品です。
運用方法9:株式投資
株式投資とは、企業が発行する株を購入して儲ける方法です。値上がり益に加えて、配当や株主優待など楽しみが多いため、人気になっています。
そんな株式投資のメリットは次のとおりです。
- 収益源が3つある
- 企業の経営に参加できる
株式投資はキャピタルゲインとインカムゲイン、株主優待から収益があげられます。収益源が3つもある投資は珍しいため、投資家にとっては魅力的です。
また、毎年行われる株主総会に参加できる権利もあり、貴重な体験ができます。
一方、株式投資のデメリットは次のとおりです。
- 初期費用がやや高い
- 売買が成立しないときがある
かなり安い株でも、5万円ほどの資金が必要になります。充分な投資をするなら、100万円は必要だと言われています。
初期費用の高さは初心者にとっては、デメリットです。さらに、株価はいつも変動していることから、自分の思い通りの価格で売買できないことがあります。
気になる人は、忘れずに指値注文をしましょう。株式投資は、配当や株主優待など投資を楽しみたい人に向いているでしょう。
運用方法10:仮想通貨
仮想通貨は、硬貨やお札のような実態のない通貨です。ビットコインなら聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
仮想通貨のメリットは次のとおりです。
- 高い利益が得られる可能性がある
- これから市場が拡大する見込みがある
仮想通貨の値動きは激しく、うまく取引できれば大きな利益を出せます。
また、近年ではキャッシュレスの流れがありますが、その最先端が仮想通貨です。今後、仮想通貨の市場が拡大して、値上がりが期待できます。
一方、仮想通貨のデメリットは次のとおりです。
- ハイリスクである
- 取引所がハッキングされる危険性がある
相場の動きが大きいぶん、一時的に大きな損失を抱える場合があります。自分のリスク許容度を明確にしましょう。
さらに、以前問題が起こったように、仮想通貨の取引所がハッキングされるリスクがあります。よって取引所選びは慎重に行い、大金を注ぎ込むことは控えておいた方が良いでしょう。
仮想通貨は、ハイリスク・ハイリターンな投資がしたい人に向いている運用方法です。
運用方法11:FX
FXは、各国の通貨を売買して、その差益で儲ける投資です。正式名称は外国為替証拠金取引といいます。
FXのメリットは次のとおりです。
- レバレッジがかけられる
- 不況時でも利益が出せる
- スワップポイントがある
日本のFXは最大25倍までレバレッジをかけることが可能です。そのぶん、大きな利益を出せる機会があります。
また、FXは売りから入ることもできるため、どんな時でも収益を得るチャンスです。スワップポイントでコツコツと利益を積み上げていくこともできます。
一方、FXのデメリットは次のとおりです。
- ロスカット
- 追証
FXは一定以上の損が出ると、強制的に決済(ロスカット)されます。その瞬間、損失が確定するので注意してください。
さらに、ロスカットが間に合わないと、追加でお金を支払う「追証」が発生します。最悪、借金する場合もあるので気をつけてください。
FXは、一発当てたい人に向いています。投資というよりは投機の側面が強い方法になります。
運用方法12:投資会社
投資会社は、あらゆる方法を使って常に利益を出すこと目的にしている会社です。「ヘッジファンド」ともいわれています。
投資会社のメリットは次のとおりです。
- 高い利回りが期待できる
- プロに運用を任せることができる
投資会社は絶対収益を追い求めます。絶対収益とは、市場全体が下がったとしても、ファンドの価格を値上がりさせることです。
つまり、それだけ高い利回りが期待できるのです。また、運用は全てプロが行ってくれるため、自分は投資したら放っておいても問題ありません。
一方、投資会社のデメリットは次のとおりです。
- 最低投資額が高い
投資会社への投資は安くて100万円であり、1,000万円ほどが一般的です。海外になると1億円を超えます。
そのため、必要資金が大きいことは参入障壁の一つです。投資会社への投資は、お金にかなり余裕がある人に向いている運用方法です。
資産を増やすなら知っておきたい3つの制度
資産を増やすのであれば、税金を抑えることも利益を残すうえで重要です。そのため、次の3つの制度は知っておくべきです。
それぞれ解説しておきましょう。
- NISA
- つみたてNISA
- iDeCo
制度1:NISA
NISAとは、年間120万円までで5年間、配当金や売却益が非課税になる制度です。投資できる商品は株や投資信託、ETFなどさまざまです。
本来、投資の利益には約20パーセントの税金がかかります。しかし、NISAを利用すれば、その分も利益として受け取ることが可能です。
本格的に投資するなら、NISAはぜひ利用したい制度です。
制度2:つみたてNISA
つみたてNISAとは、年間40万円までで20年間、配当金や売却益が非課税になる制度です。投資できる商品は金融庁が認めた投資信託、ETFに限定されています。
長期・積立・分散を意識した投資をすれば、安定して充分な収益をあげることが可能です。コツコツと投資したい人にとって、つみたてNISAはもってこいの制度です。
制度3:iDeCo
iDeCoとは、自分で将来の年金を作れるお得な制度です。正式名称は「個人型確定拠出年金」と言います。
投資による利益が非課税になり、かつ拠出額が所得控除になるため、節税効果が高いです。受け取り時にも、退職所得控除もしくは公的年金等控除が利用できます。
しかし、60歳までは原則として引き出すことができません。資金拘束されても問題ない金額でiDeCoに拠出するようにしましょう。
今のうちから老後資金を作りたい人は、iDeCoを積極的に使うべきでしょう。
まとめ
資産を増やす方法は、細かく分けることができ多種多様です。自分の資産形成の目標を定めて、それを達成できるように努力していきましょう。
また、目標や環境に応じて自分に合った資産運用方法は異なります。今回ご紹介した12種類の方法の中から、ご自身に合ったものを選ぶことをおすすめします。