リスク・リターン別投資の種類!失敗しないためのオススメ投資法3選

投資に興味はあるけど、投資商品が多すぎて何に投資すればいいのかわからない。

そんな方のために、この記事では投資の目的にあった投資商品を選ぶためのポイントを解説していきます。

投資のはじめの一歩につまずかないよう、わかりやすく解説いたします。

1、投資とは?貯蓄との違いは?

投資とは、その名の通り利益を得るために「資金を投じる」ことです。

例えば株式投資とは、資金を投じて企業の株を購入し、株主となることです。

企業はその資金を元手にして成長し、利益が得られれば、株主は株価の値上がりや配当金という形で利益を得ることができます。

ただ、投資した企業が必ず成長し、利益を生むとは限りません。

事業に失敗し、最悪の場合倒産ということもあります。

このように、投資には投じた資金が戻ってこない(元本割れする)リスクが伴います。

一方貯蓄とは、自ら働いて得たお金を使わずにとっておくことで、貯まったお金は使ってしまわなければ減りません。

ただ、減りもしませんが、自分で貯蓄に回したお金以上に増えるということも期待できません。

また、減らないのは100万円なら100万円という「額面」です。

そのため物価が上がり、100万円で買えたものが120万円で買えないようになれば、相対的なお金の「価値」は減ってしまうことになります。

投資は、投資した資金以上に「お金が増える期待」とともに、「お金が減る(元本割れ)不安」があります。

一方貯蓄には、貯蓄した資金以上に「お金が減らない安心」とともに、「お金が増えない(ときに目減りする)不安」があります。

このように、投資と貯蓄には一長一短があるため、安心できる貯蓄を確保しながら、お金が増えない(目減りする)不安を投資でカバーするというように、投資と貯蓄を適切なバランスで行うことが大切になります。

また投資といっても投資する商品によって、リスクが小さく貯蓄とほとんど変わらないものから、大きなリスクを伴う投機(ギャンブル)的なものまでさまざまです。

投資する目的にあわない投資商品を選んでしまうと、期待する利益が得られなかったり、大きく資産を減らしてしまったりと、失敗する可能性が高くなります。

投資で失敗しないためにも、投資商品ごとのリスクとリターンについて確認しておきましょう。

2、リスク・リターン別!投資の種類

投資商品リターンリスク特徴
預貯金★☆☆☆☆★☆☆☆☆預金保護機構によって元本が保証されるが、金利はほとんどつかない。

すぐに使う資金の運用・預け先。

定期預金★☆☆☆☆★☆☆☆☆預金保護機構によって元本保証され、通常の預貯金よりも多少金利が高い。

数年以内に使う資金の運用・預け先。

個人向け
国債
★☆☆☆☆★☆☆☆☆国によって元本が保証され、定期預金よりも金利が高い。

数年以内に使う資金の運用・預け先。

★★☆☆☆★★☆☆☆現物資産であり資産価値が失われない。

少額からの積立投資も可能で、資産分散のひとつとなる。

ただし価格は変動するため元本保証ではなく、保有していても金利はつかない。

外貨預金★★☆☆☆★★☆☆☆高い金利や為替差益が期待できる。

一方で為替手数料がかかり、為替差損や預金保護の対象とならないなどのリスクも。

投資信託★★★☆☆★★★☆☆投資資金は運用のプロにより様々な投資資産に分散投資され、少額から分散投資できるのが特徴。

投資対象によってリスク・リターンの大きさは異なり、投資家には運用コストの負担がある。

株式★★★☆☆★★★☆☆企業の株式を購入し、企業の成長に伴って、株価の値上がりや配当金、株主優待などの利益が得られる。

企業の業績悪化などによる株価の値下がりや、企業破綻が破綻し、投資資金が戻ってこないリスクなどがある。

不動産★★★☆☆★★★★☆家賃収入などで、定期的な安定収入が得られ、節税効果も期待できる。

ローンを活用し、投資効率を高めることもできる。

一方空室や不動産価格の下落、管理の費用や手間がかかる、投資資金を現金化しにくくなるというリスクも。

まとまった資金が必要。

FX★★★★★★★★★★為替差益や金利(スワップ)が得られるが、逆に為替差損・スワップの支払いが生じることもある。

レバレッジ取引が可能で、少ない資金を元手に大きな金額の取引ができるため、大きな利益を狙える一方で、元本以上の損失が出るリスクもあり、投機的要素の強い投資商品。

3、投資目的に合わせた投資法とは?

いつまでにどのくらい増やしたいのか、投資の目的や投資期間によって、選ぶ投資商品や投資方法は変わってきます。

ここでは、そのいくつかをご紹介します。

(1)数年後に使う資産を減らすことなく増やしたい

結婚資金や教育資金など数年以内に使う予定があり、資金を減らさずに少しでもいいから増やしたいという場合には、「定期預金」や「個人向け国債」などがおすすめです。

預貯金より金利は高いとはいえ、現状ではこれらの商品で資産を大きく増やすことはできません。

あくまで「少し」増やすことができるだけです。

(2)リスクをとって短期的に資産を増やしたい

多少リスクをとっても短期的に資産を増やしたいという場合には、値上がり益(キャピタルゲイン)を狙った「株式投資」などがおすすめです。

短期的に資産を増やすといっても、いきなり大きな金額を投資してしまうと資産を失う可能性も高くなります。

そのためまずは少額から始めるようにしましょう。

(3)中長期的に資産を増やしたい

時間をかけて中長期的に資産を増やしていきたいという方は、インデックスファンドなどの「投資信託」や「株式投資」がおすすめです。

一定金額ずつ定期的に購入していく積立投資が、リスクを下げるために効果的です。

(4)とりあえず使う予定のない資産を増やしたい

使う予定のないまとまった資産を増やしたいという場合には、家賃収入として安定した不労所得が得られる「不動産投資」などがおすすめです。

現物資産であり、節税効果なども期待できます。

ただし、資産はすぐに現金化できなくなり、空室や不動産価格の下落リスクもあります。

立地や修繕、将来の売却など、長期的なスタンスで計画的に投資する必要があります。

4、賢く儲ける分散投資のススメ

投資はリスクを伴うもので、投資した資金が減ってしまうリスクをゼロにすることはできません。

しかし、そのリスクを下げる方法はあります。

そのひとつが分散投資です。

分散投資では、投資する対象を分散する「資産分散」と、投資するタイミングを分散する「時間分散」があります。

(1)資産分散

株式投資における最も大きなリスクは、投資した企業が倒産して株が紙切れになってしまうことです。

もし倒産した会社に投資資金をすべて投資していれば、一気に投資資金を失うことになります。

一方、2つの会社に投資資金を半分ずつ投資していれば、もしどちらかの会社が倒産してしまっても、資金を一度に失うことはないでしょう。

投資する会社が5社、10社となれば、1社の倒産リスクは投資資金の5分の1、10分の1の範囲に抑えることができます。

会社が倒産に至るケースはまれだと言えますが、業績悪化などで株価が下がるということは、どの会社でもよくあることです。

その場合にも、1つの会社の株価下落が、投資資金全体に与えるリスクを抑えるという点で、資産分散は効果的です。

さらに、なるべく関連性が小さく、株価が異なる動きをする銘柄を選ぶことが、資産分散の効果を高めるためには有効だとされます。

ただ投資先を分ければ良いというものではないのです。

例えば2つの会社に投資していたとしても、それらの会社が親会社と子会社だったりすれば、親会社が倒産すると、子会社も共倒れという可能性も高くなるでしょう。

またトヨタと日産など同じ業種の銘柄に投資していると、円高になればどちらの株価も下がる傾向があり、分散の効果は薄れてしまいます。

また株式というひとつ商品カテゴリーの中での分散だけでなく、債権、不動産、金といった資産へ「商品カテゴリー(種類)」の分散をすることも、資産分散では大切です。

(2)時間分散

常に安く買って高く売ることができるならば、投資で苦労することはないでしょう。

ただ「もうはまだなり、まだはもうなり」という相場格言があるように、値動きはその通りにならないことの方が多いと言えます。

少しでも安く買うということも大切ですが、ずっとそのタイミングを待っていれば、どんどん値上がりしてチャンスを逃すことにもなります。

逆にここだと思って投資したところが実は天井で、高値掴みをしてしまうということも少なくありません。

投資のチャンスを逃さず、高値掴みを避けるためには、投資資金を一度に投資するのではなく、一定額ずつタイミングをずらして定期的に投資する「時間分散」が有効です。

(3)分散投資の注意点

分散投資はリスクを下げるために有効な方法です。

ただしリスクとリターンは表裏一体の関係にあるため、リスクが下がればリターンも下がります。

必要以上に分散投資を行うと、目標とするリターンが得られないことにもつながるのです。

投資先とタイミングを見極めることができるのであれば「集中投資」が有効な場合もあります。

もしその判断に不安が残るのであれば、リスクを抑えながら「分散投資」する、あるいは様子をみるというのが賢明です。

どのくらいのリスクを許容して、どのくらいのリターンを狙うのか、その点を考えながら投資することが大切です。

5、株式投資をするならオススメのNISAのメリット・デメリットと活用法

NISA(少額投資非課税制度)とは、NISA口座で購入した金融商品(株式や投資信託など)の売却益や配当金などにかかる税金が非課税となる仕組みです。

対象者日本に住む20歳以上の方
(1人1口座まで)
対象商品上場株式(個別銘柄)・株式投資信託
REIT・ETF
非課税投資枠(年間)120万円
非課税期間最長5年間
(ロールオーバーすることで最長10年)
投資可能期間2014年〜2023年

購入した商品が値上がりした場合や配当を受け取った場合には、通常は20.315%の税金がかかります。

そのため10万円の利益が出ても、2万315円の税金が差し引かれ、手元には約8万円しか残りません。

NISA口座で購入した商品の利益であれば税金はかからず、10万円をそのまま手にすることができるのです。

実質的に利益が20%上乗せされたのと同じ効果です。

年間投資額120万円までという上限はありますが、投資で20%の利益あげる大変さを考えれば、この制度を利用しない手はありません。

NISA口座で購入した商品は、購入してから売却するまでの最長5年間、5年経過後に翌年の非課税枠に繰越しを行う、ロールオーバーという仕組みを使えば、最長10年間、非課税措置受けることができます。

そのため、長期的に値上がりが期待でき、配当を受け取れる商品を長期保有することに適していると言えます。

ただ、利益ではなく損失が出てしまった場合、ほかの商品の利益と相殺する損益通算ができないなど、デメリットもあります。

証券会社でNISA口座を開設すれば、株式や投資信託、ETFなど幅広い商品に投資することができます。

証券会社という部分が大切で、銀行などでNISA口座を開設してしまうと株式は購入できません。

1人1口座しか開設できないので注意しましょう。

6、投資信託に投資するならオススメのiDeCoのメリット・デメリットと活用法

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、公的年金に上乗せする形で、老後の年金を自助努力で増やす「私的年金」制度のひとつです。

老後資金の準備を目的とした長期投資を行うのであれば、まず利用を検討したい制度です。

iDeCoで投資できる商品には、元本保証の定期預金商品と、インデックスファンド(指数連動型投資信託)があります。

iDeCoでは、これらの商品に対し、毎月の掛金をどのくらいの割合で投資していくかを決め、定期的に購入していきます。

掛金の最低額は月5,000円、上限は職業などにより最高月12,000〜68,000円です。

掛金は全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象、購入した商品の運用益は全額非課税となっており、税制面でかなり優遇されます。

これがiDeCoを利用した投資の大きなメリットです。

ただし老後の年金の上乗せという位置付けであるため、積み立てたお金を受け取れるのは、原則60歳以降です。

それまでは引き出せないということには、十分注意が必要です。

また購入できる商品のラインナップや口座管理費や手数料などのコストは金融機関によって違いがあります。

一旦口座を開設した後に金融機関を変更するのは大変なので、どの金融機関で口座を開設するかは慎重に選ばなければなりません。

7、日々投資に励む投資女子のブログ3選

(1)ベテランママはへそくり株、投資で配当金生活

ベテランママはへそくり株、投資で配当金生活

へそくりで投資信託や大型株、J-REITに投資し、月収60万円の配当金生活を目指して投資されている女性投資家さんのブログです。

(2)雑食投資女子rococo*35歳で2000万円貯める!

雑食投資女子rococo*35歳で2000万円貯める!

35歳に2,000万円を目標に、優待株式投資などをされている女性投資家さんのブログです。

(3)おばはんのおやつときどき投資日記

おばはんのおやつときどき投資日記

配当金をメインの長期投資を行う女性投資家さんのおやつ紹介兼株式ブログです。

8、投資が楽しくなるおすすめの本3選

(1)外資系金融マンがわが子に教えたい お金と投資の本当の話

外資系金融マンがわが子に教えたい お金と投資の本当の話

現役外資系金融マンである著者が、お金とは何か、投資とは何か、自分なら子供にどんなことを教えておきたいかをまとめた一冊です。

子供を持つ親に向けて、お金や投資について子どもにどう教えていけばいいかという本ですが、これから投資を始める大人にとっても役立つ内容となっています。

(2)隣の人の投資生活

隣の人の投資生活

一生お金に困らないためのお金とのつき合い方を、失敗事例から小説仕立で学ぶことのできる一冊です。

(3)30歳からはじめる 一生お金に困らない蓄財術

30歳からはじめる 一生お金に困らない蓄財術

子育てやマイホーム、病気、老後など、様々なお金の不安を抱えるアラサーサラリーマン必読!

保険、不動産、海外投資を組み合わたローリスクな投資と計画的な保険加入で不安を解消する、超効率的な蓄財術についてまとめられた一冊です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

お金の問題で不安を感じるのは、将来の見通しが立たないということもその要因と言えます。

投資する目的にあった正しい投資をして、お金の不安を解消していきましょう。