投資信託のデメリットとは?5つのデメリットと対処方法6選!投資判断のポイントも

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「投資信託をしてみたいけど、デメリットが気になる」「メリットだけでなく、デメリットも知りたい」と思い、投資信託をはじめようか悩んでいる方は多いと思います。手軽に資産運用をはじめられる投資信託は、低リスクで初心者向けともいわれる投資法です。

しかし、いくら低リスクといっても、投資である以上デメリットが気になるものですよね。結論からいうと、投資信託には5つのデメリットがあります。

どんな投資であっても、メリットがあれば必ずデメリットもあります。投資を始めるときに大切なことは、メリットとデメリットを理解したうえで適切な対処を取ること、自分で投資の判断をすることです。

当記事では投資信託のデメリットをお伝えしながら、デメリットにうまく対処する方法や、投資判断のポイントを説明していきます。「投資信託に興味はあるけど、デメリットが怖い」「投資信託への投資で悩んでいる」という方は、ぜひ参考にしてください。

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投資信託のメリット

投資信託とは、プロに資産運用を任せる投資法です。投資家は、運用会社が運用するファンドを少額で、自由に購入できます。

ファンドの中には株や債券など複数の資産が入っていますが、資産の選定や運用は運用会社が行うため、投資家は何もする必要がありません。投資家は、ただファンドを購入して保有するだけで、気軽にプロの運用成果を得られるのです。

この手軽さ、便利さこそが投資信託の仕組みであり、メリットといえるでしょう。

投資信託のメリットまとめ

  • 少額で投資できる(ネット証券なら100円~可能)
  • 国内外のさまざまな資産に、気軽に投資できる(資産対象は株、債券、不動産など)
  • ファンド内で複数資産に分散投資されているため、現物株式や不動産をもつより、低リスクで運用できる
  • ファンドに組み入れられる資産の選定や運用は、運用会社にお任せできる
  • 積み立て設定をすれば、毎月・毎日など一定の間隔で買付けを自動化できるので、手間がかからない

いずれも、仕事で忙しい現代人や、投資知識がない初心者にぴったりの便利なメリットです。

ただ、メリットばかりの投資なんてものはありません。便利で手軽だからこそ、デメリットもあるのです。

投資信託5つのデメリット

利便性が魅力な投資信託ですが、次の5つのデメリットがあります。

  1. 元本保証はない
  2. かかるコスト(手数料)が多い
  3. リアルタイム取引ができない
  4. 証券会社によって取扱いファンドが異なる
  5. ファンドの種類が多すぎて選ぶのが大変

それぞれ重要なポイントなので、くわしく解説していきますね。

デメリット1:元本保証はない

投資信託は投資商品なので、元本保証はありません。

投資信託の資産価値はファンドの「基準価額」という形で表され、毎日変動します。そのため、購入したファンドが投資元本以下になることも、投資元本以上になることもあるのです。

現物株式ほど激しい値動きではありませんが、ある程度のアップダウンはあること、短期間で解約(売却)すれば、元本割れする可能性が大きいことを覚えておいてください。

 

なお、投資信託は、ファンドが保有する資産内容によって値動きが変わってきます。

国債などの安全資産のみに投資する「公社債投資信託」や、債券市場の値動きに連動する「債券インデックス型の投資信託」なら、資産価値の変動は非常にゆるやかで、元本割れする可能は低いでしょう。反対に、株式のみに投資する「株式インデックス型の投資信託」や、ハイパフォーマンスを目指す「アクティブ型の投資信託」の場合は、元本割れする可能性も、資産価値が大きく膨らむ可能性もあります。

投資信託とひと口にいっても、保有資産によって元本割れリスクの大きさは異なるため、留意しておきましょう。

デメリット2:かかるコスト(手数料)が多い

投資信託は、プロに資産運用をまかせるという性質上、多数のコスト(手数料)がかかることが特徴です。

投資信託にかかるコスト(手数料)

  • 投資信託の購入時にかかる「販売手数料」
  • 投資信託の保有中にかかる「運用管理手数料」(「信託報酬」「監査報酬」「売買委託手数料」など)
  • 投資信託の解約・売却時にかかる「信託財産留保額」

*販売手数料や信託財産留保額は無料になっているファンドもある

これらのコストは、ファンドの運用成績に関係なく発生するので要注意です。特に気をつけないといけないのが、信託報酬です。信託報酬は、ファンドを保有する限り永続的に費用がかかるため、投資を続けるほど、投資額が大きくなるほど費用のインパクトが大きくなります。

たとえば、信託報酬1%(税込)のファンドに100万円投資した場合、1年で1万円の信託報酬がかかります。ファンドを10年保有すれば、10年で約10万円もかかる計算です。結構大きいですよね。

ちなみに、現物株式や債券を自分で保有する場合、信託報酬のようなコストは一切かかりません。投資信託の「便利さ」の裏には、こうしたコストがかかっていることを覚えておきましょう。

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デメリット3:リアルタイム取引ができない

投資信託は、リアルタイム取引ができないという特徴があります(※)。

現物株式の場合、1日の間に資産価値が細かく変動するため、少しでも安いタイミングで買って高いときに売る、短期的・投機的な取引(いわゆるデイトレード)が可能です。しかし、投資信託は株式とは違い、ファンドの資産価値である基準価額が更新されるタイミングは1日1回だけです。

また、ファンドの購入や解約といった取引が成立するまでには、ある程度日数がかかりますファンドの売買は自由ですが、すぐに購入したり換金したりできるわけではないので注意が必要です

※:上場投資信託(ETF)の場合は、株式市場に上場しているため、リアルタイム取引が可能です

デメリット4:証券会社によって取扱いファンドが異なる

投資信託は、証券会社や銀行などの販売会社によって取扱いファンドが異なります

証券会社にしても銀行にしても、その金融機関で販売したいファンドを取りそろえ、投資をすすめてくるものです。そのため、「A証券にあるAファンドに投資したいけど、B証券にあるBファンドにも投資したい」というときは、A証券とB証券、ふたつの証券口座を開設する必要があります。

しかも、NISAやつみたてNISAといった少額投資非課税制度は、1人につき、ひとつの証券口座でしか利用できません。A証券とB証券の口座を持っている場合、どちらか一方でしかNISA口座を開設できないため、証券会社選びで悩んだり、口座の管理を面倒に感じたりする方は多いと思います。

デメリット5:ファンドの種類が多すぎて選ぶのが大変

2019年11月現在、国内で販売されている投資信託のファンド数は6,000本を超えています。さらに、ファンドを運用している会社も、ファンドを販売している会社も多数あるため、「種類が多すぎて選べない」「何が良いかわからない」と悩む方は非常に多いです。

投資信託は、ファンドを購入し、運用を開始してからの手間はかかりません。しかし、購入する前の「ファンド選び」には手間がかかるので、覚えておいてください

投資信託のデメリットに対処する方法

投資信託のデメリットに対処するためには、次の6点を押さえておくことが大切です。

  1. 投資前に必ずコストを確認する
  2. 短期的な取引は期待しない
  3. 投資は余裕資金で行う
  4. 初心者は取扱い数が多い証券会社を選ぶ
  5. ジュニアNISAは証券会社を変更できないので注意する
  6. 国際分散投資ができるバランスファンドを選ぶ

いずれも重要ポイントなので、これからお伝えすることは必ず読んでおいてくださいね。

対処方法1:投資前に必ずコストを確認する

投資信託の購入や保有には、多数のコストがかかります。ただでさえ、投資で利益を得ると20.315パーセントの税金が課されます。

コストが高いうえに税金もかかるとなると、せっかく利益が出ても、手元に残る金額はわずかですよね。投資信託のコストは、投資信託最大のデメリットと言えます。

投資のリターンを最大化するために、投資信託でファンドを選ぶときは必ずコストを確認するようにしてください。ファンドのコストを見るときの重要ポイントは、次の2つです。

  • 販売手数料無料のノーロードファンドを選ぶ
  • 信託報酬は年1.0%(税抜)以下のファンドを選ぶ(インデックス型ファンドの場合は、年0.5%(税抜)以下)

「コストが低い=良いファンド」とは限りません。ただ、未来の運用成績は予測できなくても、「将来のコストがいくらかかる」かは、事実なので予測できますよね。

コストに気をつけて投資することは、投資のリターンを上げるために大切なことですよ。

対処方法2:短期的な取引は期待しない

投資信託では、株式投資のデイトレードのように短期的・投機的取引で利益を得ることは難しいです。ETF(上場投資信託)であればリアルタイム取引は可能ですが、国内ETFは流通量が少ない、海外ETFは外国株式口座の開設が必要で、為替リスクを伴うなどの注意点があります。

ただ、短期的取引には大きなリスクがあるため、投資初心者がするのはおすすめしません。

 

そもそも、投資信託に興味をもっている方は、「投資に手間やリスクをかけたくない」という思いがある方が多いことでしょう。プロの力を借りて投資する投資信託に、短期的取引で利益を求めることは本末転倒ではないでしょうか?

投資信託をするのなら、短期的取引に期待せず、中長期で資産を堅実に育てていくようにしましょう。

対処方法3:投資は余裕資金で行う

投資信託は元本保証がなく、資産価値が変動する商品です。そして、ファンドの換金には時間がかかります。

急に資金が必要になり、ファンドから資金を引き出そうと思っても、そのときファンドの資産価値が下落していれば、損失が確定してしまいます。また、ファンドによって換金にかかる時間は違うため、急いで解約しても、手元に資金が入るまで数日から10日ほどかかることがあります。

日常のさまざまな出費に対応する資金を投資信託に回してしまうと、いざ資金が必要だというときにうまく対処できません。臨時出費は預貯金でそなえ、投資はあくまで余裕資金で行うようにすることが大切ですよ。

対処方法4:初心者は取扱い数が多い証券会社を選ぶ

先述のとおり、ファンドの取扱い数やラインナップは証券会社や銀行によって異なります。ファンド選びの選択肢を広げるためには、できる限り取扱い数が多い証券会社を選ぶようにしましょう。

投資信託はただでさえファンド数が多いうえに、最近は低コストで良質なファンドがどんどん販売されています。

 

投資をはじめても、同じような資産構成でよりコストが低いファンドが出てくる可能性があります。また、投資に慣れてくると、投資したいと思うファンド自体変わってくるものです。

投資方針が変わったときに柔軟に対処するためには、ファンドの取扱い数が多い証券会社で口座を開設するのが一番ですよ。

特におすすめは、低コストファンドを数多く取り扱うSBI証券や楽天証券といったネット証券です。ネット証券は100円から投資できるファンドがある、ポイントを投資に利用できるなど、気軽に投資できる環境が整っています。

対処方法5:ジュニアNISAは証券会社を変更できないので注意する

証券口座を開設するとき、あわせて注意したいのが、ジュニアNISA口座です。投資信託にかかる利益の税金を非課税にする「NISA口座」には次の3つの制度がありますが、それぞれ1人1口座しか開設できないという制限があります。

  • つみたてNISA
  • 一般NISA
  • ジュニアNISA(子ども向け)

特にジュニアNISAは一番制限が大きい口座で、一度開設した口座を途中で変えることができないので要注意です(他のNISA口座は、1年に1度であれば、口座変更可能)。ファンドの取扱数が少ない証券会社でジュニアNISA口座を開設してしまうと、その後10年以上、ファンドの選択肢が限られてしまいます。

新しい注目ファンドが販売されても、低コストファンドが販売されても、ジュニアNISA口座内でそのファンドが取り扱われていなければ、投資できないのです。ジュニアNISAを考えている方は、後から悔やまないためにも、証券会社選びは気をつけてくださいね。

対処方法6:国際分散投資ができるバランスファンドを選ぶ

投資信託はファンドの数が多種多様で、とにかく選ぶのが大変というデメリットがあります。「ファンド選びが大変」、「複数のファンドをもって管理するのが面倒」という方は、国内外の株式・債券などにバランスよく分散投資できるバランスファンドを1本購入すれば対処できますよ。

バランスファンドとは、それ1本持つだけで分散投資が完結するファンドで、資産配分を考えたり調整したりといった手間が一切かかりません。国際分散投資型のバランスファンドであれば、リスクを抑えつつ、世界中の幅広い資産に投資できます。

 

バランスファンドのおすすめは、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」や、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」です。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は国内外の株式・債券・REIT資産にバランスよく投資でき、債券が入っていることでリスクを抑えた運用が可能です。eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は株式資産が中心のため積極的に利益を狙いつつ、投資する国を全世界に分散させてある程度リスクも抑えられています。

どちらもほとんどの証券会社で取り扱いがあるため、証券口座を複数開設する必要もなく、手間をかけずシンプルな運用が可能ですよ。

デメリットをどうとらえるか?投資判断のポイント

投資信託には利便性といったメリットがある反面、コストの多さなどのデメリットもあります。そのため、「投資信託をはじめようか悩んでいる」という方は、利便性とコストのどちらにより重点をおくのか、どちらの優先順位が高いのか、自分自身の価値観に照らし合わせて投資判断をしてください。

「仕事が忙しく、投資にはあまり時間をかけたくない」「少額で、リスクを抑えて運用したい」「値動きを毎日確認するのは面倒」という方は、

コストというデメリットをかけてもなお、時間を有効活用できる投資信託により、魅力を感じると思います。

 

 

ただ、「自分でもある程度勉強したり分析したりして、パフォーマンスに差をつけたい」「とことん利益を追求したい」「投資信託の保有コストがもったいないと感じる」という方は、投資信託より、リスクとリターンがダイレクトに受けられる株式投資に魅力を感じるでしょう。

また、はじめは投資信託をしていても、投資に慣れてきた段階で「自分でいろいろやってみたい」と思い、投資信託から株式投資に移行する方もいます。

いずれにしても、投資はご自身が無理なくストレスなく継続できるかどうかが大切です。自分自身の価値観やライフスタイルに合う投資を選択し、むりなく継続できるようにしてくださいね。

まとめ

手軽に資産運用できる投資信託には、多数のコストがかかる、低リスクとはいっても元本割れの可能性があるといった複数のデメリットがあります。デメリットへ対処するためには、次5つのポイントを心がけて投資してください。

  1. ファンドのコストを徹底的に確認すること
  2. 短期的な取引は期待せず、中長期で資産を育てること
  3. 投資は余裕資金で行うこと
  4. 取扱数が多い証券会社を選ぶ(ジュニアNISAは特に要注意
  5. 国際分散投資ができるバランスファンドを選ぶ

いずれも重要ポイントなので、投資前は要チェックですよ。

 

どんな投資にも、デメリットは付き物です。大切なのは、メリットとデメリットを天秤にかけ、どちらにより魅力を感じるかです。

筆者は、投資信託はデメリットがあってもなお、それを上回る利便性があると思い投資をしていますが、コスト面などのデメリットを許容できない方もいるでしょう。

メリットとデメリットの感じ方は人それぞれですし、正しい感じ方なんてありません。何より、投資は自己責任ですご自身が納得したうえで、投資の判断をしてくださいね

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