投資信託はプロに運用を託す金融商品で、投資初心者向きの商品とされています。しかし、銀行にすすめられるままに契約し、いつのまにかお金が減っていた……といった失敗が起こりやすいのも投資信託です。
こういった失敗を防ぐためにも商品特性を理解し、最適な商品を選択する必要があります。
そこで、これから投資信託を始める人のために、投資信託の仕組み、おすすめしない投資信託の特徴、おすすめの投資信託について詳しく解説していきます。当記事が、適切な投資信託選びの参考になれば幸いです。
投資信託とは
まず始めに、投資信託について解説していきます。どのような商品なのか、特徴を理解した上で、おすすめしない投資信託を把握していきましょう。
概要
投資信託とは、投資家のお金を預かった、投資の専門家が代わりにお金を運用し、利益を投資家に還元する商品です。専門家の知識や経験を借りられるので、初心者でも大きな失敗をしにくいと人気があります。
投資信託は元本割れのリスクがある投資商品です。銀行の窓口で預金とセットの契約をすすめられることがありますが、元本保証の預金と異なり、リスクがあることを理解しておきましょう。
また、国内で購入できる投資信託は6,000本にも上り、低リスクなものから高リスクなものまでさまざまです。投資信託についての知識をきちんと身につける前に始めてしまうと、大きな損失を出してから「こんなはずじゃなかった」と嘆くことになるかもしれません。
したがって、正しい知識がない状態で投資信託を始めることは、おすすめできません。どんな投資信託なら購入して良いのか、投資しないほうが良い投資信託とは何か、この記事を読んでしっかり理解していきましょう。
仕組み
簡単に言うと、投資信託は専門家にお金を運用してもらう商品です。
より詳しく解説すると、まず投資家は証券会社や銀行などの販売会社を通じ、投資信託を申し込みます。投資家の資産を管理するのは、販売会社とは異なる信託銀行です。
投資のプロが在籍するのは投資会社で、投資会社は信託銀行に対し、お金をどの投資先にいくら投資するのか指示します。指示を受けた信託銀行は、株式や債券などの売買を行います。
投資によって利益が生じたら、投資家に分配金が支払われます。また、投資信託自体が値上がりすることもあります。ただし、運用がうまくいかないなどの理由により、値下がりすることもあります。
投資額に対して年率何パーセントの利益が出るかを示すのが、利回りです。基本的に利回りとリスクは比例し、投資信託はローリスク・ローリターンの商品が多いです。
手数料
投資信託は専門家に運用を任せられる商品なので、専門家に支払う手数料がかかります。投資信託の手数料には、主に次の4種類があります。
- 購入時手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
- 解約手数料
手数料の少ない投資信託を選べば、利益を大きくすることができます。
投資信託の主な種類
国内で購入できる投資信託は6,000本に上ります。膨大な種類がありますが、「その投資信託の主な投資先はどこか」によって、大きく8つの種類に分けることができます。
国内株式
国内の株式で運用する投資信託は、円建てで運用するので為替変動リスクがありません。身近な企業に投資できることから、投資初心者も興味を持ちやすい特徴があります。
インデックス型の場合、日経平均株価やTOPIXなど市場を代表する指標に連動し、市場平均並みの運用成果を目指します。市場平均を上回ることを目指し、銘柄を厳選した投資信託もあります。
外国株式
海外の株式で運用する投資信託は、国内株式の投資信託よりも大きな利益を狙える特徴があります。安定成長の日本よりも、新興国など高い成長性を誇る国に投資できるからです。
また、投資先を世界中に分散することで、個別の国の経済に投資成果を依存せずに済みます。ただし、為替変動リスクがあることに加え、地政学リスクや戦争リスクなど、日本では非常に低いとされるリスクがあることは、理解しておきましょう。
国内債券
国内債券の投資信託は、日本の国債を中心に運用されています。一般的に債券は株式よりもリスクが低いので、国内株式の投資信託よりもローリスク・ローリターンの投資が期待できます。
低リスクに運用できますが、期待できる利回りも低いです。手数料負けしないよう、信託報酬など手数料について納得した上で投資を申し込みましょう
外国債券
日本以外の先進国や新興国など、外国の債券で運用する投資信託もあります。外国株式の投資信託より、ローリスク・ローリターンの投資ができる傾向があります。投資先を分散するため、外国債券の投資信託を取り入れている人も多いです。
ただし、外国株式と同様に、為替変動リスクや地政学リスクなど、海外ならではのリスクがあります。
国内REIT
REITは、投資先を不動産とする投資信託のことです。国内のREIT(J-REIT)を投資対象とする投資信託もあります。オフィスビル、商業施設、ホテルなど、個人では所有しにくい不動産にも少額から投資できます。
ただし、国内REITは一般の個人投資家でも購入できます。わざわざ投資信託を経由すると、投資信託への手数料とREITへの手数料が二重にかかってしまいます。特別な理由がなければ、国内REITには直接投資するほうがおすすめです。
海外REIT
海外にもREITがあり、こちらで運用する投資信託もあります。日本人が海外REITに投資するのは難しいので、海外の不動産に投資したい人にとって役立つ商品です。
基本的には、アメリカやカナダなど先進国のREITが多いです。国内REITより利回りが高い商品もあります。
バランス型
ここまでで紹介してきた商品をバランスよく組み合わせた投資信託が、バランス型です。国内株式・外国株式・国内債券・外国債券に4分の1ずつ投資するなど、1つの商品で幅広く分散投資することができます。
長期にわたって投資をしていると、投資の割合がずれてきてしまいますが、バランス型は専門家のほうで調整してくれます。リスクを取りすぎないよう、管理することも任せられるのです。
テーマ型
あるテーマに沿って投資先を厳選した、テーマ型の投資信託もあります。AI、自動運転、IoT、新型コロナ対策など、時流によってトレンドになるテーマがあるので、トレンドに乗れそうな企業を厳選して集中投資するのです。
予想通り株価が上昇すれば大きな利益が期待できる一方、トレンドが盛り上がらなければ、利益が出なかったり損失が生じたりする場合があります。
投資信託がおすすめしないと言われる理由
投資信託を買って損をしてしまうのは、手数料のことや短期間で利益が出ないことなどを理解していないからです。商品の特徴を理解せずに買うから、期待はずれな結果になってしまうのです。
ここでは、投資信託のデメリットとしておすすめしないと言われる理由を解説していきます。
手数料がかかるから
投資信託には、以下の手数料がかかるため、おすすめしないと言われます。
- 購入時手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
- 解約手数料
購入時手数料とは、投資信託を購入するときにかかる手数料です。
信託報酬は、投資信託を保有している間は毎日負担する手数料で、主に運用しているプロに支払います。
信託財産留保額は、投資信託を解約(売却)するときに支払う手数料です。投資を任せているプロが運用商品を現金化するときに売却手数料などがかかるので、それを投資家が負担するために支払う手数料です。
解約手数料は、解約時に支払う手数料のことです。投資信託を解約するときは、信託財産留保額と解約手数料の2つがかかると覚えておきましょう。
投資信託は運用をプロに任せられる商品であるため、以上のような手数料がかかってしまいます。手数料がかかる分、利益が小さくなったり、場合によっては利益よりも手数料の方が高くなって損をする可能性があったりします。
したがって投資信託はおすすめしないと言われることがあります。
利回りが高くないから
投資信託は大きな利益を期待できる商品ではないため、おすすめしないと言われることがあります。投資に対して簡単に大儲けできるイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、大きな利益が欲しいなら投資信託よりもリスクを取った商品で運用しなければ難しいです。
なぜ利回りが高くないのかと言うと、一般的な投資信託はローリスク・ローリターンに設計されているからです。
インデックス型の投資信託は、数百、数千の銘柄に分散投資しています。そのため、投資のパフォーマンスは市場平均と近くなります。平均に対して大きな利益を期待することは難しいものの、平均より大きな損失を被るリスクも小さいのです。
なお、アクティブ型の投資信託は、市場平均を上回るパフォーマンスを目指して設計されているため、商品によってはミドルリスク・ミドルリターンまたはハイリスク・ハイリターンの商品があります。
大多数を占めるインデックス型の投資信託では、大きな利益を狙いにくいことは覚えておきましょう。
短期間では利益が出ないから
投資信託は、短期で利益を出したい人にはおすすめできない商品です。投資信託は長い時間をかけて小さな利益を積み上げていくタイプの商品で、短期間では利益が出なかったり損失が生じたりすることがあるからです。
投資信託は価格変動がある商品で、投資するタイミングによっては、購入してから数日や数ヶ月はマイナスの状態が続くこともあります。1年、2年と運用は続けていくと、タイミングの不運は関係なくなってプラスの成績になりやすいです。
したがって、短期間で利益が出る商品だと思っている方にはおすすめではありません。時間をかけてゆっくり資産を伸ばしたい人に向いています。
おすすめしない投資信託1:銀行や郵便局の投資信託
ここからは、特におすすめしない投資信託の特徴を解説していきます。投資信託を選ぶときに何をポイントに選んだら良いかも解説するので、おすすめしない投資信託を避け、優良な商品を購入しましょう。
まず、銀行や郵便局の窓口でおすすめされる投資信託は、避けた方が無難です。窓口でおすすめされる商品は手数料が高く、金融機関が儲かる商品が多いからです。投資家の利益よりも銀行や郵便局自身の利益を優先した商品だと、投資家が損をする可能性があります。
また、窓口で購入できる商品は数が限られており、選択肢が少ないのも投資家にとって大きなデメリットです。窓口では取り合っていない低コストの商品も含めて選ぶことで、優良な投資信託に出会えるはずです。
投資信託は自分で選ぶ
投資信託は、銀行や郵便局の窓口のおすすめに従うのではなく、自分で選びましょう。
インターネット証券会社のように窓口がない金融機関の場合、多数の取り扱い商品の中から自分に合ったものを自由に選ぶことができます。購入時手数料が無料の商品など、低コストの商品もたくさんあるので、投資信託は自分で選んでみましょう。
おすすめしない投資信託2:定期預金とのセット商品
定期預金と投資信託をセットにした商品は、銀行でよく販売されていますが、銀行の利益を優先した商品と見ることもでき、あまりおすすめはできません。
なぜセットの商品を売るかというと、人気の定期預金とセットにすることで、銀行が売りたい投資信託を売れるからです。定期預金の金利を引き上げる代わりに、投資信託も同時に申し込ませるのです。
しかし、預金の金利が高いのは3ヶ月と短い間だけという落とし穴もあります。たった3ヶ月の高金利目的に欲しくもない投資信託を買うのであれば、最初からセット商品には手を出さない方が良いでしょう。
仕組みを理解して購入する
定期預金と投資信託のセット商品は、見方によってはお得といえます。高金利で預金ができますし、ちょうど購入したい投資信託があれば、投資家にもメリットがあります。
ですが、先に解説した通り、投資信託は窓口のすすめに従うのではなく、自分で選ぶべきです。自分が購入したいと思っていた投資信託を選べればセット商品も良いですが、なければ無理して申し込む必要はありません。
目先の高金利に惹かれて契約するのではなく、その投資信託が自分に合っているか、仕組みをよく考えてから購入しましょう。
おすすめしない投資信託3:毎月分配型
毎月分配金がもらえる「毎月分配型投資信託」も、おすすめしない商品です。この商品は、毎月お小遣いがもらえるとして人気があるのですが、分配金を支払えるほどの利益が毎月出ていると見せかけるトリックが隠れているのです。
まず、分配金には「普通分配金」と「特別分配金(元本払戻金)」の2種類があります。
普通分配金は、投資信託の運用による利益の分配金です。しかし、特別分配金は元本払戻金という名前の通り、投資家への元本の返済であり、利益の分配ではありません。
したがって、特別分配金が大きい投資信託は利益が出ていないのに、元本を返すことで利益が出ているように見せかけているということができます。
また、特別分配金として元本を返済するほど、投資信託の運用資産は減っていきます。運用資産が小さくなると運用の自由度が減って、ファンドマネジャーが買いたい銘柄を買えないといった事態になってしまいます。こうなってしまうと、思うようには利益を出せず、より利益の出にくい投資信託になってしまいます。
よって、毎月分配型の投資信託は利益を出しにくい仕組みと言えます。一般的には、利益を分配せずに再投資している投資信託の方がおすすめです。
目的に合った商品を買う
投資信託には、毎月分配型の商品と分配金なしの商品があるので、自分の目的に合った商品を買いましょう。上述の通り、毎月分配型の投資信託は利益が出にくくおすすめしないのですが、毎月分配型があっている人もいるからです。
例えば、利益よりも毎月一定の収入があることを優先したい場合です。高齢でお金の計算や管理が苦手で、毎月貯金はいくらまで切り崩せるのかを自分で判断できない方などは、自動で分配金が振り込まれる毎月分配型の投資信託を購入するメリットがあります。
反対に、分配金の収入よりも運用資産を増やして利益を上げたい方には、毎月分配型の投資信託はおすすめできません。投資会社のプロが利益を再投資して、雪だるま式に資産を増やしてくれる、分配金なしの投資信託を活用しましょう。
おすすめしない投資信託4:ファンド・オブ・ファンズのバランス型
ファンド・オブ・ファンズのバランス型投資信託は、手数料が割高になる傾向があるので、あまりおすすめできません。バランス型投資信託とは何か、なぜファンド・オブ・ファンズはおすすめできないのか、順を追って解説していきます。
投資信託には「バランス型」という商品があり、国内・海外の株式や債券に幅広く投資する商品です。株式だけ、債券だけといった限られた商品に投資する投資信託よりも幅広く分散投資できるので、リスクが分散されて低リスクの運用が期待できます。
投資信託の運用方式の一つに「ファンド・オブ・ファンズ」という方式があります。投資信託が別の投資信託を購入して運用するため、投資信託の投資信託、つまりファンド・オブ・ファンズという名前がついています。
ファンド・オブ・ファンズは、バランス型の投資信託によく見られる方式です。国内株式、国内債券、海外株式、海外債券などそれぞれに特化した投資信託に投資することで、幅広い商品に分散投資した投資信託を簡単に運用できるからです。
低リスクに運用できるため商品性は悪くないのですが、手数料が高い傾向にあるので、バランス型のファンド・オブ・ファンズはあまりおすすめできません。投資信託を通じて投資信託を通じて購入しており、手数料が二重にかかってしまうからです。
コストを比較してから購入する
上記のようにファンド・オブ・ファンズは手数料が高い傾向にあるため、あまりおすすめできません。だからといって、ファンド・オブ・ファンズでない投資信託(ファミリーファンド方式)の方が絶対に手数料が低いとも言い切れません。
商品によっては、ファンド・オブ・ファンズでも手数料が低く抑えられていたり、ファミリーファンドでも手数料が高額になっていたりすることがあるからです。
ファンド・オブ・ファンズは手数料が高い傾向にあることを覚えておき、購入する前にはどんな方式の投資信託でも必ず手数料を比較して検討しましょう。
おすすめしない投資信託5:手数料が高い
商品によって手数料は異なり、手数料が高い投資信託はおすすめできません。
上述の通り、投資信託の手数料は購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額、解約手数料の4種類です。これらの手数料が高い商品ほど、投資家に損失が生じやすくなるので、購入時は手数料にシビアになるでしょう。
似たような商品をいくつかピックアップしたら、これらの手数料を比較して最も低コストで運用できる商品を選んでください。手数料があまり変わらない商品の場合、信託報酬を重視します。理由は次で解説していきます。
信託報酬が少ない投資信託を買う
似たような手数料の投資信託から一つを選ぶとき、重要視したいのが信託報酬です。信託報酬は保有している間は毎日支払う手数料で、長期投資が前提となる投資信託の場合、他の手数料よりも大きくなる可能性が高いからです。
購入時手数用や、解約時にかかる信託財産留保額・解約手数料は、購入や解約のタイミングで一度だけ支払う手数料です。しかし、信託報酬は毎日支払うので、毎日の負担は微々たるものですが、積み重なることで大きなコストになってしまいます。
信託報酬をボディーブローのように効いてくると表現する投資家もいるほどで、無視してはいけないコストです。
インターネット証券会社で購入できる投資信託には、購入時手数料や信託財産留保額、解約手数料が無料の商品も増えてきています。信託報酬は値下げ競争が起きており、優良な商品が登場してきているので、信託報酬に注目して投資信託を選びましょう。
おすすめしない投資信託6:償還日が決まっている
一部の投資信託は償還日(運用が終了する日)が決まっていますが、このような商品はおすすめできません。償還日が決まっている投資信託は、その日に運用成績がマイナスになっていた場合、損失が確定してしまうからです。
上述した通り、投資信託は長期投資で小さな利益を積み上げることが前提の商品で、短期ではマイナスになることがあります。マイナスの状態で償還日を迎えてしまうと、利益を積み上げることなく損失が確定してしまいます。したがって、償還日が決まっている投資信託はおすすめできません。
償還予定がない投資信託を選ぶ
投資信託は償還予定がない商品から選びましょう。商品を説明するページに、「償還期限:無期限」のように記載されているものは、償還予定がない投資信託です。
近頃は償還日が決まった投資信託は少なくなっており、投資信託を選ぶときのチェックポイントに挙げるウェブサイトやファイナンシャルプランナーも少なくなってきています。
しかし、数は少なくても償還日が決まった投資信託は存在するため、チェックせずに投資を始めてしまい、後から償還日が決まっていることに気づくといったケースがあり得ます。
したがって、投資信託を購入する前に償還期限も確認しましょう。無期限の投資信託を選ぶことで、長期投資で利益が出しやすくなります。
おすすめしない投資信託7:資金流出が続いている
資金流出が続いている投資信託も、おすすめすることができません。
資金流出が続いているということは、運用が上手くいかずに資産が減っていっているか、投資家からの解約が相次いでいることを示します。資金が減れば減るほど、投資できる商品が限られてくるので、ファンドマネジャーは投資したい商品に投資することができなくなります。
計画どおりに運用できずまた運用が上手くいかずに資産が減り、投資家からの解約が相次ぐと、悪循環にはまってしまいます。
このような理由から、資金流出が続いている投資信託で利益を出すことはとても難しいです。資金が減っている投資信託には手を出さない方が無難です。
純資産総額を確認する
投資信託の資金流出を確認するには、グラフで表示される純資産総額の推移を確認します。純資産総額が減っている場合、資金が流出していることを示しているので、投資を避けた方が賢明です。
反対に、純資産総額が右肩上がりで増加している投資信託は、運用が好調で投資家からの申し込みも増えていることが伺えます。運用の自由度が高く今後の運用成果も期待できるので、純資産総額が増加している投資信託を購入しましょう。
どういった投資信託を購入すれば良い?
ここまでで解説してきたように、自分の目的に合った投資信託を、自分で選ぶことが大切です。
自分に合った商品が何かよくわからない人のために、初心者向けとされる商品の特徴を解説していきます。投資を申し込むときは、その投資信託の説明をきちんと読んでから、投資を始めましょう。
インデックス型
初心者にはまず、インデックス型の投資信託がおすすめです。インデックス型とは、日経平均株価など市場を代表する指標に連動する成果を目指す投資信託です。つまり、市場平均と同じようなパフォーマンスが期待できます。
よって、市場平均を大きく上回る利益を狙うことはできませんが、市場平均に比べて大損するリスクも低い商品です。平均並みの成果を狙えるので、投資初心者におすすめです。
手数料が安い
投資信託を選ぶときは、手数料の安さが重要です。手数料が高いと、投資で得られた利益よりも手数料のほうが高くなり、投資を続ければ続けるほど損が出る場合があるからです。
インデックス型の投資信託は、手数料が安い商品が多いです。ですが、投資を申し込む前に手数料を確認し、類似の商品と比較してください。投資しようとしている商品の手数料が標準的なのか、確認してから投資を始めましょう。
純資産総額が大きい・増加している
純資産総額が大きかったり増加していたりする投資信託には、多くの投資家が申し込みしています。不人気で運用がストップするリスクが小さいので、このような投資信託を選ぶと良いでしょう。
申し込みたい投資信託が見つかったら、類似の投資信託と純資産総額を比べてみてください。ほかと比較して純資産総額があまりに小さい商品は避け、純資産総額が大きい商品や、増加している商品を選びましょう。
まとめ
投資信託は専門家に運用を任せられるので、初心者向きの商品とされます。しかし、まったく知識がない状態で投資を始めるのは良くありません。
おすすめしない投資信託で詳しく解説したとおり、自分に合った投資信託を自分で選びましょう。