医師だからこそ投資した方が良い理由とは?目的別のおすすめの方法

医師の方は頭脳が優れて優秀な方が多いですが、意外とマネーや投資の知識がない方が多いものです。医療の仕事や勉強が大変なので、当然と言えば当然です。

しかし、「知らない人が損をする」のがマネーの世界の常識です。せっかく高い収入を稼いでも、損をしているのでは意味がありません。

この記事では、忙しい医師にもおすすめの投資方法を解説していきます。悪い人に騙されないようにする注意点も解説したので、ぜひ最後までご覧ください。

医師が投資をするべき理由

医師の方は高収入だからか、逆にお金への意識が低い人が多いです。お金を使い切っても、来月になれば高給が振り込まれるからでしょうか。

しかし、お金が必要なイベントが突然起きたときに備えておかなければ、大変な目を見るのは自分です。どうして医師も今から投資を始めるべきなのか、3つの理由をお伝えしましょう。

体調を崩して働けなくなるリスクが大きいから

「医者の不養生」という言葉があるように、医師は多忙で体調を崩す方が多いです。体を壊して働けなくなってしまったら、収入が途絶えてしまいますが、備えはできていますか?

保険や年金はもちろんですが、投資をすれば不労所得が期待できます。事故や病気など自分に何かあったときでも、副収入として機能するので、無収入になるリスクを下げられます。

 

また、もし現在の仕事がしんどくて辞めたいけど、お金のために働くしかないと考えている医師の方にも、投資をすることをおすすめします。投資で不労所得を少しでも得られれば、退職への不安も小さくなります。

貯金が貯まっていない人が多いから

医師の方は高収入なので貯金も貯まっていると思われがちですが、意外とそうではないようです。ストレスの溜まる仕事なので、入ってきたお金はすべて高級車や高級ブランドに使い、散財してしまうという方が非常に多いのです。

バリバリ働けているうちはそれでも良いかもしれませんが、体調を壊して働けなくなったときが大変です。貯金や資産形成にもお金を回し、万が一のときのために備えておいた方が良いでしょう。

高収入なのですから、散財を少しだけ我慢するだけでもお金は溜まっていきます。医師の方にこそ貯金や投資の習慣を身につけて欲しいものです。

若い頃から高収入を得られるから

医師は若い頃から高収入を得られるため、投資との相性がとても良い職業です。投資は長い時間をかけるほど大きな資産形成ができるため、若くて残りの人生の時間がたくさんある人こそ、始めるべきものだからです。

どうして時間をかけるほどお金を増やせるのかというと、利益の再投資をするからです。

投資で得られた利益を再投資し、その利益を再投資し……と続けていけば、資産が大きくなっていきますよね。繰り返しの回数が多いほど大きく資産を増やせるため、若くて時間がある人の方が投資に向いているのです。

高収入を活かし、若い方にも投資を始めることを検討してみてください。

医師におすすめの投資方法:忙しい人向け

多忙な医師は、投資にあまり時間を割けないことでしょう。忙しい人は、プロに運用を任せられる商品を活用していきましょう。

忙しい人におすすめの投資商品を4つ紹介していきます。

  • ヘッジファンド
  • 投資信託
  • ETF(上場投資信託)
  • REIT(不動産投資信託)

ヘッジファンド

ヘッジファンドは、投資家がお金を投資会社に預け、投資会社が代わりに運用してくれる商品です。

ヘッジファンドのメリットは、絶対収益を目標にしているため、高い利回りを狙えることです。景気が良いときだけでなく、景気が悪いときも専門的な商品を組み合わせて利益を狙いにいきます。

そのため、他の商品よりも利回りが高くなりやすく、10パーセントから20パーセントの利回りを狙うことができます。

 

ヘッジファンドのデメリットは、1,000万円以上など最低投資額が高く設定されていることです。ただ、高収入な医師にとっては大きな問題ではないかもしれません。

後述するように、高収入を活かして活用したい商品と言えます。

投資信託

投資信託も、投資会社に代わりに運用してもらう商品です。ヘッジファンドと異なるのが、相対収益を目標にしていることです。

相対収益とは、市場平均並みかそれを少し上回ることを目指す目標です。そのため、景気が悪くて市場平均がマイナスの運用成績のときは、投資信託の成績もマイナスになってお金が減る可能性があります。

ヘッジファンドよりも目安の利回りは低くなり、1パーセントから3パーセント程度となります。

 

このように、利回りがあまり高くないデメリットがある投資信託ですが、1,000円や1万円といった少額から始められるメリットがあります。

投資を始めるのが怖いと感じる方は、少額から始めて試してみると良いでしょう。

ETF(上場投資信託)

ETFは「上場投資信託」のことで、投資信託の仲間です。プロに運用を任せられる点は、投資信託と同じです。

「上場」とついているのは、証券取引所に上場しているからで、この点が投資信託と異なります。投資信託は銀行や証券会社で申し込みをすれば購入・解約ができますが、ETFは証券会社を通じて証券取引所に注文を出すことで売買します。

そのため、投資信託よりは若干取引方法が難しいかもしれません。

 

しかし、ETFは投資信託よりも手数料が低めに設定されているメリットがあります。プロに任せるための手数料がETFの方が低いので、収益性が高くなります。

2パーセントから4パーセント程度の利回りが期待できるので、投資信託の収益性が気になる方にはETFの方がおすすめです。

REIT(不動産投資信託)

REITは不動産投資信託のことで、これも投資信託と同様にプロに運用を任せられる商品です。証券取引所に上場しているので、ETFの仲間と呼んだ方がわかりやすいかもしれません。

REITは投資会社が不動産で運用し、収益を投資家に還元する商品です。利回りは通常の不動産投資と同様、4パーセントから6パーセント程度が期待できます。

 

不動産投資には物件探しや購入申し込み、不動産投資ローンの契約などがあって手間がかかるのですが、REITなら購入の注文をするだけで不動産に投資をすることができます。不動産投資よりも手間が格段に少ないメリットがあるので、多忙な医師の方におすすめの商品です。

医師におすすめの投資方法:高収入を活かしたい人向け

投資は少額でも始められるようになってきましたが、利回りが高く魅力的な商品の最低投資額がまだまだ高く、お金持ち向けに提供されている状態です。

高収入な医師の方は、最低投資額が少しくらい高くても大丈夫な方が多いと思いますので、有利な属性を活かして投資をしていってはいかがでしょうか?高収入を活かせる魅力的な投資方法を3つ紹介していきます。

  • ヘッジファンド
  • 不動産投資
  • 株式投資

ヘッジファンド

忙しい人向けの商品でも解説したように、ヘッジファンドは投資会社のプロに運用を任せられる商品です。最低投資額は1,000万円に設定されていることがほとんどで、一般的なサラリーマンだと手が届かない人の方が圧倒的に多いです。

投資に回せる余剰資金が1,000万円もあるのは、医師のように高収入である程度の貯金ができている人に限られます。そのため、「ヘッジファンドはお金持ちのための商品」と言われることがあるのです。

 

利回りは10パーセント以上を期待することができ、他の投資方法と比べても圧倒的に高いです。世界の富裕層はヘッジファンドにお金を預けることが一般的で、富める者はますます富んでいくという構図になっています。

高収入で資金が潤沢な医師の方も、ヘッジファンドといういわゆる勝ち組な投資方法が使えるでしょうから、ぜひ活用してみてください。

不動産投資

不動産投資は、マンションやアパートを買って他人に貸し出し、家賃をもらう投資方法です。一度入居者がつけば数年は住み続けてくれると考えられ、決まった収入が継続すると見込めるので、人気が高い投資方法です。

老後の年金の足しにするために、仕事をしている現役時代にマンションを買っておくという投資家もいます。

 

不動産を購入するため、数千万円から1億円といった資金が必要になり、大抵の人は不動産投資ローンを組むことになります。しかし、一般的なサラリーマンの年収は300万円から400万円ですから、自分の家の住宅ローンと投資用不動産のローンを支払うのは厳しいです。

そのため、ある程度のお金がある人にしか、基本的にはおすすめできない投資方法です。その点、高収入な医師の方なら資金面でのハードルはそこまで高くないはずです。

収入が高く、職業属性も高い医師なら、不動産投資ローンの審査にも通りやすいです。収入と属性を武器に、一般人には難しい不動産投資に挑戦してみてはいかがでしょうか?

株式投資

株式投資は、企業の株式を買うことで企業の出資者の一員になることです。企業が株主から集めた資金を基に事業で成功すれば、利益を配当金として分配されます。

また、株式を買ったときよりも株価が上がれば、売却することで差額を儲けにすることもできます。

 

株式は1株1,000円~2,000円の銘柄が多いですが、100株ずつまとめて売買することが一般的なので、最低投資額は10万円~20万円が平均です。ヘッジファンドや不動産投資に比べれば少額ですが、一般人には「少額」とは言えない金額です。基本的には、高収入な方におすすめしたい投資方法です。

株式投資のメリットは、3パーセントから7パーセントと高めの利回りを狙えることの他、株主優待をもらえることです。一部の企業では自社製品や割引券を株主に配る株主優待の制度を導入しているため、制度がある銘柄に投資をすれば優待でお得な生活ができるようになります。

 

例えば、株式会社コアの優待は国立博物館の年間パスポートです。このように子どもの教育にも役立つ優待もあるので、探してみると良いでしょう。

医師におすすめの投資方法:リスクを取りたくない人向け

投資には元本割れのリスクがあり、運用に失敗すればお金が減ってしまいます。ヘッジファンドや投資信託などプロに任せられる商品でも同様です。

しかし、できれば元本割れは避けたいと考える方も多いでしょう。ここでは、低リスクの運用ができる商品を2つ紹介していきます。

  • 投資信託
  • 国債

投資信託

忙しい人向けの投資方法でも解説しましたが、投資信託はプロに運用を任せられる商品です。商品の仕組み上、大きな得をする期待は少ないものの、大損するリスクも低い商品になっています。

投資会社は大勢の投資家からお金を預かるので、大量の資金を保有しています。大金をたくさんの銘柄に少しずつ投資することで、大損するリスクを低く抑えています。

 

大量に投資している銘柄の一つが破綻して元本割れとなっても、他の銘柄の利益で損失分を補える可能性が高いからです。よって、投資信託はローリスク・ローリターンの代表格の商品です。

利回りは1パーセントから3パーセント程度と低めですが、そのぶんリスクも低く抑えられています。

国債

国債は、国が資金調達をするために発行する債券です。債券を買った投資家は、満期まで利息をもらうことができ、満期がきたら元本が返還されます。

日本が発行する国債については、財務省が元本保証の商品だと言い切っています。半年ごとの利息の支払いも、予定どおり行われると紹介しています。

元本割れリスクが非常に低いため、利回りも1%前後と低いですが、1円でも元本割れは許容できないという方にはおすすめできる商品です。日本が発行する個人向け国債の購入を検討すると良いでしょう。

投資する際に注意しておきたいポイント

投資をすればお金を増やすことはできますが、目先の利益に囚われて投資をすると失敗のもととなります。ここでは、投資をするときに注意したいポイントを4つ解説するので、しっかり押さえてから投資をしましょう。

奨学金・ローン返済を優先する

医師の方は奨学金や自動車ローン、住宅ローンの返済を抱えている方が多いです。もしこれらの返済と生活費の確保で余裕がないなら、無理に投資をしなくて大丈夫です。

投資よりも返済を優先しましょう。

可能なら、繰り上げ返済を使って早く返済を済ませてしまうのも良いでしょう。利息分の支払いが少なくなるため、長々と返済し続けるよりも少ない金額で返済が終了することが多いです。

余剰資金で投資をする

投資には元本割れのリスクがあるため、余剰資金だけを使って投資をしましょう。生活費や子どもの教育資金などのように使い道が決まっているお金を投資に使ってはなりません。

もし、子どもの学費のために貯めているお金を投資して、失敗して減ってしまったらどうでしょうか?子どもが希望する進路を叶えてあげられなくなってしまうかもしれません。

よって、投資に使うのは余剰資金のみにしておきましょう。余剰資金であれば、最悪元本割れして減ってしまっても人生設計に与える影響は少ないと考えられます。

投資先を分散させる

投資先は一つに集中させるのではなく、複数に分散させましょう。2,000万円を投資する場合、ヘッジファンドに1,000万円、投資信託に1,000万円といった具合で分散させるのです。

投資先を一つに集中させていると、その投資先が破綻したときに大きく資産が減ってしまいます。しかし、分散していれば、資産全体へのダメージを軽減することができるのです。

分散する数が多いほどダメージは減りますが、管理が大変になるため5個くらいの投資先に分けるのが良いでしょう。

投資詐欺に注意する

医師が高収入ということはみんなが知っていることなので、詐欺師に狙われやすいのも医師のつらいところです。投資詐欺に騙されて数千万円から1億円のお金を盗られた方もいるので、十分に警戒してください。

例えば、「1年で資産が2倍になる」「元本保証だから損をしない」など、うまい話には要注意です。投資にはリスクがあるものですし、たった1年で2倍にするにはかなりの運と実力が必要です。

誰でも簡単にできるかのように話すのは投資詐欺の特徴なので騙されないように気を付けてください。

医師も活用したいおすすめの節税制度

高収入な医師は多額の税金を納めていることでしょう。投資で資産を増やすと同時に、節税できる制度も使って税金を少なくすることで、より効率よく資産形成ができます。

ここでは、投資と節税を両立できる3つの節税制度を紹介していきます。

iDeCo

iDeCoは個人型確定拠出年金のことで、自分の年金を自分で用意する制度です。掛け金は全額が所得控除の対象になるので、所得税・住民税を計算するために使う所得を減らすことができます。

つまり、所得税・住民税を安くすることができます。

 

年金なので60歳になるまで引き出せないデメリットはありますが、節税効果は今回紹介する3つの方法の中で最も高いです。まず始めに検討してもらいたい節税方法です。

つみたてNISA

つみたてNISAは、年間40万円までの投資で得られた利益が非課税になる制度です。投資で得られた利益には約20パーセントの税金がかかりますが、これが非課税になります。

よって、より多くの利益を自分のものにすることができるのです。

 

つみたてNISAは最大で20年間使うことができます。投資できる商品は主に投資信託に限られますが、1年間の投資額が40万円以下、つまり毎月約3万円以下を投資する人におすすめです。

NISA

NISAは、年間120万円までの投資で得られた利益が非課税になる制度です。つみたてNISAよりも多くの金額が対象になるため、たくさん投資したい人におすすめです。

ただし、最大で5年しか使えないので、つみたてNISAよりも期間は短いです。NISAとつみたてNISAは併用できないので、どちらか自分に合っている方を選びましょう。

まとめ

医師向けに投資を始めるべき理由やおすすめの投資商品を解説してきました。高収入ゆえに貯金や投資への意識が低い人も多いため、この記事をきっかけに資産形成を始めていただければと思います。

高収入な医師は投資に回せる金額も十分あると思いますので、投資を始めれば資産を大きく増やせるポテンシャルを秘めています。ご自身のステータスを活かし、お金を増やしていきましょう。

記事の途中でおすすめしたヘッジファンドですが、種類も多く参加ハードルもばらばらです。下記の記事では有名な人気会社をピックアップしましたので、是非チェックしてみてください。

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