ボーナスで初めての投資にチャレンジ!オススメの投資信託・株式銘柄5選

日本経済新聞社の賃金動向調査によると、2018年夏のボーナス支給額の平均は82万9,786円となり、6年連続で増加しました。

このボーナスをどう使いますか。

欲しかったものを買うという楽しみ方もありますが、投資して増やすという楽しみ方にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

そうは言っても、投資は簡単にうまくいくものでもありません。

ただ、失敗しないためのポイントを知っておけば、成功する可能性を高めることはできます。

この記事では、ボーナスを使って投資を始める上で、注意すべきポイントを中心に解説していきます。

1、ボーナスで投資するメリットは?

まとまったお金が入ってくるボーナスは、これまでなかなか投資にチャレンジできなかった方が、投資を始めるいいキッカケだと言えます。

投資といってもさまざまな商品があり、始めるには10万円程度からでも十分です。貯蓄をすることも大切ですが、投資を組み入れることで、資産はより効率的に増やしていくことができます。

2、ボーナス投資の注意点

投資は価格の変動する商品を購入します。

価格が変動するからこそ、値上がりで利益が出ます。

それは同時に値下がりして損失がでる可能性もあるということです。

投資を始めるときには、当然値上がりすると思って買うと思います。

しかし、予想通りにならないことが多いです。

それをしっかりと意識した上で、次のような点に注意して投資するようにしましょう。

(1)少しずつ分散して投資する

これから投資を始めるという方には、投資していないとチャンスを逃してしまうような気がして、手持ち資金を一気に投資してしまう方が多いです。

投資を始めたタイミングがよければ、大きな利益にもつながります。

しかし、株価は急落することも多く、それがいつ起こるかはプロでも予測できるものではありません。

それが投資直後であれば、投資資金全体を大きく減らしてしまうことになります。

ボーナスでまとまったお金を投資できるとしても、投資するタイミングをずらして、少しずつ投資していくことが、リスクの軽減につながります。

投資する金額にもよりますが、今回のボーナスを均等に分けて、次のボーナスまでの間に数回に分けて投資していくというスタンスで臨むと良いでしょう。

また投資する商品についても、特定の商品に投資資金全部を投資した場合、企業の倒産などで一気に資産を失うリスクもあります。

今は再上場を果たしているJALなど、かつては潰れないと言われていた企業の株でさえ、紙切れになってしまうのです。

このようなリスクを軽減するには、いくつかの銘柄に資産を分散して投資することです。

市場全体の値動きに価格が連動するインデックス・ファンドなどを利用すれば、投資資金が少なくても、分散投資は十分可能です。

(2)リスクを取りすぎない

日本人は貯金好きな反面、FXやビットコインなど、投機(ギャンブル)的な商品を好む傾向があります。

投資に不慣れなほど、極端なリスクを取りやすく、それが投資で失敗する大きな原因ともなっていると言えます。

投資した資金をすぐに倍にしてやろうと欲張れば、簡単に資金は半分以下になることもザラです。

投資する際には、その商品にはどのくらいのリスクがあるのか、しっかりと理解しておかなければなりません。

金融機関などで勧められることも多い、「新興国関連」や「毎月分配型」の投資信託は、リスクが高く失敗しやすい商品です。

また、ネットなどで話題となっている株なども、すでに株価が高騰しており、便乗して買うと急落に巻き込まれる可能性が高いと言えます。

金融機関の担当者から勧められたから、話題になってみんな買っているからといって、その商品が良いとは限りません。

たとえ良い商品だったとしても、投資するタイミングが悪ければ損します。

さまざまひとの意見を参考にするのは構いませんが、鵜呑みにするのではなく、必ず自分で調べた上で判断することが大切です。

(3)基本は長期投資

投資商品は、価格が短期的に大きく変動することもありますが、値動きのブレは、一般的に投資期間が長くなるほど小さくなります。

投資期間別 株式投資年平均収益率

(出所:一般社団法人投資信託協会

短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、成長の期待できる商品に長期的なスタンスで投資することです。

これが運用成果を安定させるポイントです。

とはいえ、投資した商品が許容できないほど値下がりするようであれば、損失に耐えることができず、手放さざるを得なくなってしまうこともあります。

そうならないためには、前述のように、許容できる以上のリスクを取らないこと、投資するタイミングや商品を分散することが有効な対策となります。

3、ボーナスで買うならオススメの投資信託5選

(1)全世界株式インデックス・ファンド

【楽天投信投資顧問】
全世界株式インデックス・ファンド
(楽天・バンガード・ファンド・全世界株式)
全世界の株式市場の動きをとらえることを目指し、新興国株式を含む全世界約8,000銘柄の値動きを表す、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目標とした運用を行うインデックス・ファンド。

この商品だけで世界の株式市場全体に分散投資するのと、ほぼ同じ運用成果が得られる。

基準価格 信託報酬率
(年率・税込)
トータルリターン
(設定来)
10,158円 0.23% 1.66%

(2)eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

【三菱UFJ国際投信】
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
日本を含む世界各国の株式、公社債、不動産投資信託市場の値動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックス・ファンド。株式(国内/先進国/新興国)、債券(国内/先進国/新興国)、不動産投資信託(REIT・国内/先進国)の8つの投資対象に12.5%(1/8)ずつ投資する。

この商品だけで世界中の株式、債券、不動産への分散投資するのと、同じような運用成果が期待できる。

基準価格 信託報酬率
(年率・税込)
トータルリターン
(設定来)
10,460円 0.17% 4.64%

(3)レオス・キャピタルワークス

【レオス・キャピタルワークス】
ひふみ投信
国内外の上場株式を主な投資対象として、株価が割安だと考えられる銘柄を選別して長期投資を行うアクティブ・ファンド。
株価が割高になった銘柄は売却したり、割安だと考えられる銘柄がなければ無理に投資を行わず、現金比率を高めて投資機会を待つなど、柔軟な投資を行うのが特徴。
苦戦するアクティブ・ファンドも多い中、長期にわたり好調な運用成果を上げている。
基準価格 信託報酬率
(年率・税込)
トータルリターン
(設定来)
49,436円 1.06% 419.66%

(4)たわらノーロード先進国株式

【アセットマネジメントOne】
たわらノーロード先進国株式
日本を除く先進国22か国の銘柄で構成されるMSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース・配当込み・為替ヘッジなし)に連動する運用成果を目指した運用を行うインデックス・ファンド。
この商品だけで、日本を除く主要先進国の上場株式に分散投資する運用成果が期待できる。
基準価格 信託報酬率
(年率・税込)
トータルリターン
(設定来)
12,319円 0.22% 22.87%

(5)ニッセイ外国株式インデックスファンド

ニッセイアセットマネジメント
ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国22か国の銘柄で構成されるMSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース・配当込み・為替ヘッジなし)に連動する運用成果を目指した運用を行うインデックス・ファンド。
この商品だけで、日本を除く主要先進国の上場株式に分散投資する運用成果が期待できる。
基準価格 信託報酬率
(年率・税込)
トータルリターン
(設定来)
15,093円 0.20% 50.56%

(参考:MORNINGSTAR 2018年7月5日時点)

4、ボーナスで買うならオススメ銘柄5選

ここでは比較的なじみのある銘柄のうち、20万円以下で購入でき、配当利回りが約4%以上の高配当銘柄をピックアップしました。

(1)アダストリア(2685)

アダストリア(2685)
「GLOBAL WORK 」「niko and…」「RAGEBLEU」「HARE」など多くのブランドを展開するアパレルメーカー。予想配当利回りは4%を超え、100株保有すれば年1回、自社店舗で使える3,000円相当の商品券がもらえる株主優待あり。直近株価が大きく下がったことで値ごろ感がある。
株価 予想PER 実績PBR 予想配当利回り
1,213円 13.45倍 1.12倍 4.12%

(2)日産自動車(7201)

日産自動車(7201)
大手自動車メーカー。予想配当利回りは5%を超える高配当。約10万円から投資できる。
株価 予想PER 実績PBR 予想配当利回り
1,042円 8.79倍 0.76倍 5.47%

(3)丸紅(8002)

丸紅(8002)
大手総合商社。連続最高益を更新中で業績は好調で、軟調な相場環境の中でも株価は底堅い。配当利回り4%超、10万円以下から投資できる。
株価 予想PER 実績PBR 予想配当利回り
802.2円 6.20倍 0.93倍 4.15%

(4)みずほフィナンシャルグループ(8411)

みずほフィナンシャルグループ(8411)
大手都市銀行。配当利回り4%超、約2万円から投資できる。
株価 予想PER 実績PBR 予想配当利回り
185.1円 8.26倍 0.52倍 4.05%

(5)オリックス(8591)

オリックス(8591)
大手リース会社。プロ野球チームを保有するほか、レンタカーや生命保険などわたしたちの身近な分野にも多数展開。創業の翌年度から現在まで50年以上赤字を出していない。配当利回り約4%、100株の保有で、プロ野球観戦・レンタカー利用料などが割引となる株主カードや、カタログギフト(5,000円相当、3年以上継続保有で10,000円相当)がもらえる株主優待あり。
株価 予想PER 実績PBR 予想配当利回り
1,712円 6.98倍 0.82倍 3.97%

(参考:SBI証券 2018年7月5日時点)

5、スクリーニング機能を使って投資する銘柄を探す

東京証券取引所に上場している銘柄数は、3,629銘柄(東証・2018年7月5日時点)もあり、すべての銘柄をチェックすることは現実的ではありません。

そこで便利なのが、証券会社や株式情報サイトなどで利用できるスクリーニング機能です。スクリーニング機能では、探したい銘柄の条件を入力することで、その条件にあった銘柄を簡単に絞り込むことができます。

簡易スクリーニング

(出所:株マップ.com)

こうして絞り込まれた銘柄の中から、気になる銘柄をより詳しく分析していくことで、投資する銘柄を探す効率は格段に上がります。

(1)スクリーニング条件1(高配当銘柄)

【スクリーニング条件】

  • 配当利回り:3%以上

配当利回り:
株価に対する年間配当金の割合【年間配当金額÷株価×100】

(2)スクリーニング条件2(大化け銘柄)

ポテンシャルを持っている企業の株は、一度注目を集めるようになると株価が10倍以上に大化けすることもあります。

大化けする銘柄には、企業規模が比較的小さい(=「中小型株」)、他社にはない独自の技術やビジネスモデルを持っているといった特徴を持つ銘柄が多く、その中でもまだ注目が集まっておらず、株価が割安な銘柄が候補となります。

  • 時価総額:300億円以下(中小型株)
  • PER:15倍以下(割安性)
  • PBR:1倍以下(割安性)
  • ROE:5%以上(収益性・経営効率)

時価総額:
企業規模(価値)を表す数字【株価×発行済株式数】

PER(株価収益率):
株価が1株あたりの利益の何倍にあたるかを表す数字。PERの高さは投資家の成長期待の高さとみることができ、PERが同業他社に比べ低ければ株価が割安と判断する目安となる。【株価÷1株あたり純利益(倍)】

PBR(株価純資産):
株価が1株あたりの純資産額の何倍にあたるかを表す数字。純資産とは企業が保有している資産から負債を差し引いて残る純粋な資産であり、PBRが1倍を下回れば株価が割安と判断する目安となる。【株価÷1株あたり純資産(倍)】

ROE(自己資本利益率):
株主が出資した資金(資本)に対する利益の割合を表す数字。ROEは資本を効率使って良く益を上げているかをみる目安となる。

6、賢くボーナス投資している個人投資家さんのブログ

(1)平サラリーマンがしれっと一億円貯めるブログ

平サラリーマンがしれっと一億円貯めるブログ

平サラリーマンのまま、じっくり貯金と投資を続けで純資産は1億円を目指す個人投資家valuefinderさんのブログです。

誰でもやればできる、2019年に夢の目標達成に向けて、ラストスパート中。

(2)40代の資産運用、投資ブログ

40代の資産運用、投資ブログ

40代の個人投資家C55さんが、投資や資産運用について勉強したこと綴ったブログです。

ボーナスで購入した銘柄や購入理由なども紹介されています。

(3)わたし、セミリタイアします!!

わたし、セミリタイアします!!

20代OLのにーちぇさんがセミリタイアを目指して投資、副業にチャレンジする様子を綴ったブログです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ボーナスは、これから投資を始めようという方にとっては、絶好の機会です。

投資は奥が深く、そう簡単なものではありませんが、資産を増やす方法としてはもちろん、生涯楽しめる趣味ともなり得るものです。

注意すべきポイントを押さえながら、投資を楽しみましょう!