【2022】投資助言会社「ヘッジファンドダイレクト」とは?評判や口コミを紹介

ヘッジファンドへの投資を考えてネットで評判を検索している方は、「ヘッジファンドダイレクト」という会社名を目にしたことがあるのではないでしょうか?

ヘッジファンドダイレクトは投資助言会社であり、商品を販売したり運用を行ったりはしていません。ですが、AIなどのテクノロジーを駆使し、投資に関する質の高いアドバイスをしてくれます。

  • ヘッジファンドダイレクトは投資助言会社
  • ヘッジファンドダイレクトの取り扱い商品
  • ヘッジファンドダイレクトの評判
  • 利用するメリット・デメリット

ヘッジファンドダイレクトは投資助言会社

ヘッジファンドダイレクトは、証券会社や投資会社ではなく、投資助言会社です。この点を念頭に置き、会社の概要を理解していきましょう。

  • ヘッジファンドダイレクトは投資助言会社
  • 投資助言会社は、中立の立場で投資家にアドバイスをする
  • 実績・経験豊富な経営者が率いている

投資助言会社とは?

投資助言会社とは、資産運用を行う投資家に対し、次のようなことを行う会社です。

  • 投資に関する情報の提供
  • 銘柄選びや売買のタイミングについてのアドバイス
  • 中立の立場でファンドや投資商品を紹介

名前のとおり、「投資の助言を行う会社」のことです。投資助言会社は、実際の運用を行わないケースが一般的です。投資家にアドバイスを提供し、その対価として手数料を得ることで成り立っています。

反対に、以下の投資助言会社が行わないことも押さえておきましょう。

  • 投資商品の販売
  • 実際の運用(稀に運用を任される場合はある)

投資助言会社は、証券会社や銀行と異なり、投資商品の販売は行いません。投資会社から報酬を得て商品を販売する証券会社や銀行と異なり、投資助言会社は中立の立場から、顧客のためのアドバイスができます。

代表の経歴

投資助言会社を選ぶときに注意したいのが、「きちんとした専門性があって信頼できる会社か」という点です。この部分を確かめるため、代表の経歴・実績を確認していきましょう。

ヘッジファンドダイレクトの代表を務めるのは、創業者である高岡壮一郎氏です。経歴をヘッジファンドダイレクトの公式ウェブサイトから引用します。

1999年 東京大学卒業後、三井物産株式会社に入社、海外投資審査、情報産業部門における新規事業立ち上げやM&A に従事
2005年 あゆみトラストグループ(旧アブラハムグループ)を起業、ヘッジファンドダイレクト株式会社等のグループ各社の代表取締役社長に就任し、フィンテック領域にて富裕層向け金融事業・メディア事業を行う。
同グループ子会社として証券会社を香港に設立する等、グローバル金融に関する豊富な知見を有すると共に「金融×IT」のフィンテック領域にて18年の経験を有する。
2019年 スタンフォード大学 経営大学院エグゼクティブプログラム修了

以上のように、高岡氏は投資や経営の分野で多様な実績を残しています。フィンテック事業の立ち上げなど、金融業界が注目する領域で近年も活躍しています。

 

メディア掲載実績も豊富で、日経新聞や朝日新聞で取り上げられたり、テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』に出演したりしています。元毎日新聞記者でIT関連ジャーナリストの佐々木俊尚氏の著書『起業家2.0―次世代ベンチャー9組の物語』でも取り上げられました。

高岡氏の経営者としての能力はもちろん、数々のメディア露出から、堂々とビジネスを展開している投資助言会社なので、信頼する価値はあるといえます。

ヘッジファンドダイレクトの特徴

ヘッジファンドダイレクトの目標は、フィンテック事業によって、日本の金融業界・個人投資家の問題点を解決することです。AIなどのテクノロジーを用い、以下のような解決策を提示しています。

  • 人工知能で中立的に運用を支援
  • 世界ランキング上位のファンドを厳選
  • 販売会社を中抜きしたコスト削減

どのように社会の課題を解決しようとしているのか、詳しく解説していきます。

人工知能で中立的に運用を支援

ヘッジファンドダイレクトが考える第一の課題は、個人投資家の金融リテラシーが低いことです。

ヘッジファンドダイレクトによると、日本人の金融リテラシーは、G7の中で第5位、世界で38位だそうです。中でも、インフレと複利についての理解度が低く、G7の中で最下位となっているそうです。

 

つまり、個人投資家が自分に合った商品を選べない状況にあるということです。そのため、証券会社の営業マンから進められるがままに投資商品を契約し、大損してしまうといったことがあるのです。

ヘッジファンドダイレクトでは、中立・独立の立場から、AIが「世界中の投資機会を分析した上で、一番良い投資機会だけ」を提供します。顧客の感情面を尊重し、専門家の人間に相談することができ、人間とAIの長所を活かした投資アドバイスを提供しています。

世界ランキング上位のファンドを厳選

日本人の金融リテラシーが低いためか、世界的に見ると、日本国内にはあまり優良な商品がないと言われます。この課題を解決するため、ヘッジファンドダイレクトでは海外のファンドも視野に入れ、世界ランキング上位のファンドを顧客に紹介しています。

ヘッジファンドダイレクトによると、国内で購入できるファンドは世界で流通するうちのわずか6%にすぎず、しかもその中に、世界トップレベルの利回りを出しているファンドは含まれていません。

 

日本の投資家は、日本にいるというだけで、世界最高峰のファンドに投資する機会を失っているのです。ヘッジファンドダイレクトを通せば、世界最高水準のリターンが期待できるファンドにアクセスすることができます。

販売会社を中抜きしたコスト削減

長らく投資業界で問題となっているのが、販売会社の悪質な手数料ビジネスです。投資家から高額な手数料を得るビジネスで、投資家が利益を得られるかどうかは気にしないという悪質なものです。

ヘッジファンドダイレクトは中間業者を中抜きし、個人投資家が海外のファンドに直接投資できるように計らいます。そのため、投資家は余計な手数料を取られることなく、投資を始められるのです。

ヘッジファンドダイレクトの取り扱い商品

顧客の利益を最優先するヘッジファンドダイレクトでは、どのようなファンドを扱っているのでしょうか?この章では、公式ウェブサイトで公開されている3つのファンドについて考察していきます。

  • 各商品のリスクとリターン
  • どんな人におすすめなのか

高利回りのヘッジファンドA

グローバルマクロ戦略で高い利益を上げているヘッジファンドAの実績は、下表のとおりです。

平均年利回り 17.70%
運用年数 13年10ヶ月
設定来リターン 849.50%

年平均利回りは約18%、設定時から約13年間運用した場合は約10倍にまで資産が増えるという高い実績が特徴です。世界株の平均利回り5.8%よりも高く、またシャープレシオも高いことから、効率よい運用ができていることがわかります。

ただし、価格変動は市場平均より大きく、ある程度のリスクを取っているといえます。運用残高は2,000億円を超える大きな規模となっているため、運用環境が悪化しても即座に破綻するとは考えにくいですが、損失が生じるリスクが小さくないことは理解しておきましょう。

大きなリスクを取ってでも、積極的に運用したい人に向いている商品です。

株式との相関が低いヘッジファンドB

ヘッジファンドBの実績は、下表のとおりです。

平均年利回り 10.70%
運用年数 21年3ヶ月
設定来リターン 774.90%

ヘッジファンドBは、相場が上昇したときに買い、下落したときに売る、トレンドフォロー戦略を採用しています。AIによる運用のため、素早い判断が行われていると考えられます。

投資対象の商品は不明ですが、株式との相関性は低いとのことで、債券や金など株式以外の商品で運用していると考えられます。すでに株式を多く保有しており、他の資産に分散投資したい人におすすめです。

資産保全に人気のヘッジファンドC

ヘッジファンドCの実績は、下表のとおりです。

平均年利回り 5.70%
運用年数 22年4カ月
設定来リターン 248.20%

ヘッジファンドA、Bに比べると、やや保守的な成果となっています。これは、複数のヘッジファンドに投資をすることでリスクを分散し、リスクを抑えた運用を行っているからです。資産保全が目的で、利益は少し期待できればOKという方におすすめです。

ただし、複数のヘッジファンドに投資するファンドのため、手数料が二重にかかっている可能性があります。投資を申し込む前に、手数料が割高でないか確認しましょう。

ヘッジファンドダイレクトの評判・口コミ

ヘッジファンドダイレクトを実際に利用している人の口コミや評判も知りたいですよね。ツイッターで「ヘッジファンドダイレクト」を検索したので、いくつかご紹介します。

https://twitter.com/gonntakre7/status/1133200409235877888?s=20&t=KSVpKyq9QeHIbKxYmMvV9A
https://twitter.com/Lisi1186/status/1393806478499188736?s=20&t=KSVpKyq9QeHIbKxYmMvV9A

残念ながら、ヘッジファンドダイレクトについてのツイートのほとんどが憶測でした。実際に利用していると思しきアカウントも、成果については言及していません。

SNSにあるのは部外者による信ぴょう性の低い情報なので、評判よりも公開されている事実や、そこからわかることで判断したほうが良いでしょう。

ヘッジファンドダイレクトで投資をするメリット

ここからは、噂レベルの評判ではなく、公開されている情報をもとにヘッジファンドダイレクトを利用するメリット・デメリットを解説していきます。まずは、メリットについて解説します。

  • 投資のプロがファンドを厳選している
  • 海外のヘッジファンドに投資できる
  • コストを低く抑えられる

投資のプロがファンドを厳選している

代表の高岡氏をはじめ、ヘッジファンドダイレクトでアドバイスを行うのは投資のプロフェッショナルたちです。プロが厳選したファンドの中から選べるので、投資家がファンド選びで大失敗するリスクが低いです。

投資業界には詐欺も横行していますが、ヘッジファンドダイレクトを通せば、詐欺ファンドを掴まされるリスクは少なくなるでしょう。

海外のヘッジファンドに投資できる

ヘッジファンドダイレクトでは、海外のヘッジファンドに投資できる特徴があります。上述したように、日本国内で一般の個人投資家が購入できるファンドは、パフォーマンスが高いとはいえません。

ヘッジファンドダイレクトでは、世界10万本のファンドをカバーしているため、優良なヘッジファンドを見つけることができます。

コストを低く抑えられる

ヘッジファンドダイレクトでは中間業者を中抜きするため、手数料など投資家が負担するコストを最低限に抑えることができます。

ただし、ヘッジファンドダイレクトから助言を得て投資をするためには、手数料を支払います。この点は次章のデメリットにて解説します。

ヘッジファンドダイレクトで投資をするデメリット

続いて、ヘッジファンドダイレクトで投資をする際に気をつけたいデメリットについて解説していきます。

  • 手数料がかかる
  • 前身企業が業務停止命令を受けたことがある

手数料がかかる

ヘッジファンドダイレクトのサービスは、一定の範囲までは無料で利用できます。

  • 専門家への相談
  • 各種ファンド情報の入手

手数料がかかるのは、ヘッジファンドダイレクトのアドバイスに基づき、ヘッジファンドに投資をする場合です。以下の初期報酬と継続報酬が発生します。

  • 初期報酬3%(税抜き)
  • 継続報酬0.9%(税抜き)
  • ※預け入れ資産残高に対してかかる

このほか、ヘッジファンドダイレクト以外の会社(ヘッジファンド会社など)に対し、手数料が発生する場合があります。

また、公式ウェブサイトでは説明がありませんが、解約手数料がかかるという口コミがあります。ヘッジファンドダイレクトで投資をする場合、手数料が完全無料ではないことを理解し、投資を始める前に手数料を確認しましょう。

前身企業が業務停止命令を受けたことがある

ヘッジファンドダイレクトの前身である「アブラハムプライベートバンク」という企業は、2013年に金融庁から行政処分を受けました。内容は次のとおりです。

【無登録販売】

・金融商品販売業者の登録をせず、海外の運用会社から事実上の販売手数料を受け取ってファンドを販売した

【誤認を与える広告(誇大広告)】

・投資助言していない金融商品の平均利回りを他の商品と比較し、自社サービスの優位性を示した

【利益供与(特定の顧客への利益提供)】

・1人の顧客に助言料約940万円を免除した

同社は6ヶ月間の業務停止処分を受けましたが、処分明けの2014年4月から業務を再開しています。上記の処分自由に対して業務改善が完了し、それを金融庁が承認したからです。

行政処分は過去のことで、現在は体質が改善していると考えられます。ですが、ヘッジファンドダイレクトを利用したい方も、過去の事実は押さえておきましょう。

ヘッジファンドダイレクトが向いている人

海外のヘッジファンドに投資できる魅力的なサービスですが、手数料がかかることなどデメリットもあるヘッジファンドダイレクト。自分に向いているかどうか検討してから利用しましょう。

ヘッジファンドダイレクトが向いている人は、例えば次のような投資家です。詳しく解説していきます。

  • 海外のヘッジファンドに投資をしたい
  • 2,000万円以上を投資できる
  • 手数料を支払ってでもプロの助言が欲しい

海外のヘッジファンドに投資をしたい

海外のヘッジファンドに投資をしたい人には、ヘッジファンドダイレクトはおすすめです。

国内には優れたヘッジファンドがあまりありません。かといって、個人投資家が海外のヘッジファンドに直接アプローチし、投資を申し込むのは非常に難しいです。手軽に海外のヘッジファンドに投資したいなら、ヘッジファンドダイレクトを活用してみてはいかがでしょうか?

2,000万円以上を投資できる

ヘッジファンドダイレクトの最低投資額は、投資商品によって異なりますが約2,000万円だそうです。2,000万円以上をまとめて投資できる人は、ヘッジファンドダイレクトを検討しても良いでしょう。

なお、投資して良いのは余剰資金のみです。老後の資金や子供の教育資金、結婚のための資金など、目的があって貯めているお金は余剰資金ではありません。

こうしたお金を除き、最悪なくなっても大丈夫なお金が2,000万円以上あるなら、ヘッジファンドダイレクトの利用を検討しても良いでしょう。

手数料を支払ってでもプロの助言が欲しい

ヘッジファンドダイレクトで投資をするためには、手数料を支払わなければなりません。手数料を支払ってでも、プロの助言が欲しい方には、おすすめできる会社です。

反対に、自力で商品を選べる人は、手数料の節約を優先した方が良い場合があります。ご自身の金融リテラシーと相談し、ヘッジファンドダイレクトに頼るべきか、自分で商品を選ぶべきか検討しましょう。

まとめ

ヘッジファンドダイレクトは、フィンテックを用いて投資家にアドバイスを行う、投資助言会社です。ポイントをまとめておきましょう。

  • 海外のヘッジファンドに投資できる
  • 中間業者を中抜きしてコストを抑えている
  • ただし、ヘッジファンドダイレクトに支払う手数料はかかる

SNSで見つかる評判や口コミは、信ぴょう性のない噂レベルが多いです。信用できない評判に流されず、事実を基に判断しましょう。

海外のヘッジファンドに投資したい人や手数料を支払ってでもプロの助言が欲しい人は、ヘッジファンドダイレクトの利用を検討してみてはいかがでしょうか?

海外のヘッジファンドに目を向ける場合は、良い選択肢となりそうですが、助言料とファンド手数料によって利回りが下がってしまう点は検討すべき点と言えるでしょう。

国内にも少ないながらも優良ファンドは多くあります。
国内ファンドとの最終的な利回りを比較してチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

以下の記事ではヘッジファンドに関する情報や国内のファンドについてまとめています。