株式投資は、勝つか負けるかどちらか一つです。
勝って成功を手にいれる人もいれば、負けて損をして退場を余儀なくされる人もいます。
同じ株式市場で投資しているのに、成功できる人とそうではない人、何が違うのでしょうか。
この記事では、株式投資で損をする人と成功をする人のそれぞれの特徴や、成功している投資家みなさんの投資手法をご紹介します。
それでは、株式市場で勝って成功するための極意に迫っていきます。
1、まずは、株式投資で損をする人の特徴を知ろう
株式投資で損をする原因はさまざまですが、株式投資で損をしてしまう人には特徴があります。
もしあなたがこれらの特徴に当てはまるのであれば、そうならないように気をつけて株式投資を行うだけでも、損を減らすことができ、株式投資で成果を出せる確率は上がるはずです。
(1)少ない情報だけで投資をしている
チャートを見て株価が上がっている、テレビや新聞・雑誌でその企業が紹介されたおすすめ銘柄としてランキング上位であることなども、確かに投資対象を選ぶ参考になります。
しかしその情報だけをもとに投資を行う人は、損をするリスクが高いと言えます。
例えば、AIやインバウンドといった今後成長が期待されている注目分野に関連する銘柄(テーマ株)は、企業の実力以上に株価が上がっていることがあります。
そのような銘柄に関連銘柄というだけで投資していると、相場環境が悪くなったときに株価が急落して損をしてしまうことがあります。
そうならないためにも、株価が上がっている要因や、その企業の成長性や財務体質といったさまざまな情報をもとに総合的に投資判断を行うことが大切です。
(2)利益確定・損切りのルールを定めていない(守れていない)
株式投資で損をする人は、利益確定・損切りのルールを定めていないことが多いのではないでしょうか。
利益が出ているのを眺めていても、確定しなければ利益ではありません。
まだ上がるのではないかと欲を出してしまう。
その間に株価が反落して利益を取り損ねるのは株で成功できない人の特徴です。
また株式投資で最も多い失敗が、株価が下がってもズルズルと持ち続けて損失を拡大させてしまい、投資資金の多くを失ってしまう特徴があります。
損失を認めたくないという性質が、このような失敗につながります。
株価が持ち直すこともありますが、それまで投資資金が持ちこたえられる保証はありません。
100%損をしないことは無理だとして、そのことを前提に、損をしても立て直すことができる範囲で損失を抑えるためにも損切りルールが大切になります。
株で損をする人は、ルールを設定しても守らない、あるいは途中で勝手にルールを変えてしまったりします。
ルールを設定しても守らないのでは意味がありません。
経験を積みながらルールを改善していくことも必要ですが、それはルールを守ってトレードをした結果をもとに行うべきで、トレード中に行うことではありません。
(3)思い込みが強く飛びつき売買をする
株で損をする人は、思い込みが強い傾向があります。
1,000円前後だった株価が、下落して半値の500円になっている。
それを見て、すぐに割安だと思い飛びつき買いをします。
なぜ株価が500円になっているのかを考えないまま、この銘柄は1,000円の価値があるから割安だと思い込んでしまうのです。
それを相場観だと勘違いしてしまっていることもあります。
逆張りを好むとされる日本人にはこの傾向が強いと言えます。
株価が下がれば割安、上がれば割高と単純に判断せず、しっかりとした根拠に基づいて投資判断をしなければなりません。
2、成功者の共通する特徴を知ろう
株式投資で成功している人の特徴は、前述の株式投資で損している人の特徴の裏返しでもありますが、それに加えて以下のような特徴もあります。
(1)人の話をよく聞く
株式投資に限らず、成功している人は人の話をよく聞くと言う特徴があります。
株式投資においては情報が何より大切になります。
人の話をよく聞くことができる人は、外部から得られる情報もしっかりと聞き(取り入れ)、それをすぐに行動に移せる人が多いと言えるでしょう。
それによっていち早くチャンスを掴み、リスクを回避することができ、株式投資を成功させることにつながるのです。
また人の話を聞くことのできる人は、株価が自分の思った方向とは逆に動いた場合には自分の間違いを素直に認め、必要以上に損失を拡げないことも成功の要因でしょう。
「人の話を聞く」と言うのは、重要な情報を見逃さず常にアンテナをはっていることで、なんでも人のいう通りにすることではありません。
人の話を聞くとともに、聞いた情報の重要性を見極め、合理的に判断できるかどうかが、株式投資を成功させるためのポイントとなります。
(2)自分が勝てる投資を行う
株式投資で成功している人は、自分が勝てる投資、得意とする勝ちパターンで投資を行って成果を出しています。
株式投資には様々な手法があり、どれが正解と言うことはありません。
言うなれば勝てる投資が正解です。
実際に株式投資で成功している「億トレーダー」と呼ばれる投資家の多くが、自分の勝ちパターンを持っており、その勝ちパターンを日々繰り返し実践することで利益を積み上げています。
最初は成功している投資家の手法を真似するなど、様々な投資手法を試してみて、試行錯誤を繰り返しながら自分にあった投資手法、勝ちパターンを見出すことも株式投資で成功するためのポイントとなります。
(3)余力を持った投資ができる
成功している投資家は、投資資金に余力を残して投資をしています。
しかし少しでも投資効率をあげようと、手持ちの資金のすべてを投資に回してしまう投資家も多くいます。
株式投資の基本は安く買って高く売ることであり、外部要因などが原因で株価が思いがけず下がれば絶好のチャンスとなります。
でもそんなチャンスが到来しても、投資資金に余力がなければこのタイミングで買うことができません。
結果的に投資効率は下がってしまいます。
また個人投資家が資金を失う最大の原因は、信用取引において余力管理を怠ったことによるものだといわれています。
信用取引で限度額の上限まで投資して、大きな下げで追証・強制決済と言うのがお決まりの退場パターンともなっています。
売買のタイミングを逃さないように、リスクを管理し、投資効率を上げる準備をしておきましょう。
3、失敗例から学ぶのが成功者への近道
失敗は、誰にでも平等についてきます。
失敗から学び、同じ失敗を繰り返さないことが成功への近道となります。
そこで、株式投資でよくある失敗例をもとに学んでいきましょう。
(1)株価が上がっているという理由だけで投資して失敗するケース
投資初心者に多いのが、チャートを見て株価が上がっているからと、それだけの理由で投資をし、買った直後から株価が下がり始めてしまう失敗です。
チャートを見て株価が上がっているのは事実であっても、それだけでは今後も株価が上がっていく根拠にはなりません。
最終的な投資判断は、それまでの株価の動きだけでなく、企業の成長性や財務体質など、様々な情報から総合的に行うようにしましょう。
(2)企業を見ず、テーマだけを見て投資し失敗するケース
AIやインバウンド、オリンピックといった、注目分野に関連する銘柄(テーマ株)は人気となりやすく、うまくいけば大きな利益も期待できます。
しかし、そういった銘柄は実力以上に買われていることが多く、そのテーマの注目度が下がり、相場環境が少し悪くなっただけで株価が急落するリスクが高くなります。
そういったリスクを軽減するためには、テーマに投資するのではなく、あくまでその企業に投資するという本来の姿勢を意識して銘柄を選ぶことが大切です。
(3)ランキング・おすすめ銘柄にそのまま投資して失敗するケース
株価の値上がりランキング上位の銘柄や、マネー雑誌でおすすめされている銘柄をそのまま買って失敗するのも、よくあるパターンです。
ランキング上位やおすすめされている段階で、その銘柄の株価はすでに上がっていることが多く、高値掴みのリスクは高くなります。
もちろんその後も株価の上昇が続く銘柄もあり、ランキングは投資銘柄を見つける参考となるツールでもあります。
今後も株価の上昇が見込める銘柄なのかどうか、実際に投資する時点において、銘柄の分析を行い最終的な投資判断をすることが大切です。
(4)有名な銘柄だからと容易に投資して失敗するケース
誰でも知っているような有名な会社の株だからと、容易に投資して失敗するケースもよくあります。
確かに有名企業の株は流動性も高く、倒産リスクも比較的低いと言えます。
しかしリーマン・ショックのようなことが起これば、そんなことは関係なく株価は下がりますし、JALのように上場廃止になり株券が紙切れになってしまうこともあります。
たとえどんな企業であろうと、投資するのであれば投資判断とリスク管理は必ず行うことが大切です。
(5)利益確定・損切りができずに失敗するケース
株式投資で最も多い失敗ともいえるのが、利益確定や損切りができないことによる失敗です。
「利益は大きく、損失は小さく」が株式投資の基本です。
利益確定、損切りができないと「利益は小さく、損失は大きく」なり、投資資金はすぐになくなってしまいます。
投資する前に利益確定・損切りのルールを定め、一旦、ポジションを持ったらそのルールに従って機械的に売買を行うというのが、大きな失敗を防ぐ基本となります。
(6)生活に必要な資金まで投資してしまい失敗してしまうケース
株で成功している人の特徴に「余力を持った投資ができる」という特徴がありましたが、その逆を行くのがこのケースです。
生活に必要な資金まで投資してしまうと、生活に影響するため「負けられない」というプレッシャーがかかります。
そうなると冷静な判断が難しくなり、失敗につながりやすくなります。
株式投資は、生活に支障を及ぼさない範囲の余裕資金で行いましょう。
4、株成功者の三種の神器といえば
チャートをもとにしたテクニカル分析だけで成功している投資家などもいますが、「テクニカル分析」「ファンダメンタル分析」「データ分析」の3つの分析が株式投資の基本となります。
(1)各種チャート
「テクニカル分析」をするためには、チャートを読むことが大切な武器のひとつです。
(2)会社四季報
「ファンダメンタル分析」では会社四季報が正確な情報を提供してくれます。
信頼のおける情報も武器のひとつです。
(3)日本経済新聞
「データ分析」のために、日本経済新聞を毎日多くの株成功者がチェックしていることでしょう。
もちろんこれらのツールを使えば100%成功できるというものではありませんが、使いこなせるようになれば、強力な味方となるのは確実です。
確かな情報を手に入れることが成功者への近道です。
5、成功者たちの投資手法から学ぶ
三種の神器をはじめとして、チャートやデータに向き合い、自分にあった勝ちパターンを見つけることができれば、株式投資の成功は大きく近づきます。
しかし、それには時間も資金も必要となります。
最終的には自分の勝ちパターンを見つけなければならないことに変わりありませんが、株式投資の成功者たちの投資手法から学ぶのも方法のひとつです。
ここでは、株式投資で成功している投資家の投資手法を、彼らのブログとともに、ご紹介します。
(1)エナフンさんの梨の木
奥山月仁さんは、アメリカの著名投資家ピーター・リンチ氏の投資手法を実践し、成功している個人投資家です。
成長性があるにもかかわらず、注目されず株価が割安に放置された銘柄に投資する「割安成長株投資」という投資手法をとっています。
結果が出るまでに時間がかかることが多い一方で、一旦注目を集めるようになれば大きなリターンを期待できるのが割安成長株投資の特徴だと言えます。
応援していた売れないミュージシャンがメジャーデビューしてスターになるような、株式投資の醍醐味を味わえる投資手法を実践する上で、ぜひ参考にしたいブログです。
(2)バフェット太郎の秘密のポートフォリオ(米国株配当再投資戦略)
バフェット太郎さんは、著名投資家ウォーレン・バフェット氏の投資手法である「優良株への長期投資」をもとにした、「米国株へ長期投資・配当金再投資」を行っている実践している個人投資家です。
投資哲学なども説得力があり、とても参考になります。
(3)DUKE。のサーフィンインベストメント【新高値ブレイク投資】
DUKE。のサーフィンインベストメント【新高値ブレイク投資】
DUKE。さんは成長株主体にチャートを用いるテクニカル投資と企業業績に着目したファンダメンタルズ投資を組み合わせた「テクノファンダメンタル投資」、新高値更新を更新してきた銘柄を投資候補とする「新高値ブレイク投資」を実践し、成功している個人投資家です。ツイッター(@investorduke)も要チェックです。
(4)かぶ1000投資日記
かぶ1000さんは、バリュー(割安)株投資主体の運用、中でも企業が保有する資産に注目した「アセット(資産)バリュー投資」を中心に成功している個人投資家です。
(5)すぽさん投資ぶろぐ
すぽさんは「成長・ビジネルモデル・割安」を軸とした銘柄分析に基づく中長期投資で成功している個人投資家で、マネー雑誌でも連載を持っています。
もっとも、市況はめまぐるしく変わるので、もし本業があって忙しいなどあれば資産運用はプロに任せるのがオススメです。
6、成功者になるためのオススメの書籍
ジェレミー・シーゲル(著)
「投資家に本当の利益をもたらすのは、企業の急成長ではなく永続である」銘柄選択のあるべき姿を、過去100年以上の膨大な市場データをもと提示した株式投資の良書です。
株式投資において長期的な成功者となるには、どのような銘柄にどう資金を配分すればいいのかが、具体的な紹介されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
株式投資で損をする人、成功している人には特徴があります。
損をする人がしていることを避け、成功している人がしていることをすることが、株式投資で成功するための第一歩です。
やってしまいがちな失敗や、成功している投資家の投資手法などから学ぶことが、必要以上に時間とお金をかけず効率的に成果をあげるポイントとなります。
成功者から学び、あなたも成功者のひとりになりましょう!