【2018年最新版】オススメのテーマ株3選と具体的な探し方

個人投資家に非常に人気があり、また資金の流入しやすいセクターとして知られるのが「テーマ株」です。

テーマ株とは将来成長しそうな分野・テーマの事業を行っている会社の株のことを指します。

こういった銘柄は一度資金が入ると大きな上昇をして注目を集めるケースが多いため、マーケットの注目を集めやすいという特徴を持っています。

こういった銘柄を真っ先に見つけて購入しておくことができれば、その値上がりの恩恵を受けるということも難しくはありません。

今回の記事では、「そもそもテーマ株とは?」ということからはじめ、どのようにテーマ株を探して、購入していけばよいのか流れをチェックしながら見ていきましょう。

1、テーマ株とは?

前述したように、「テーマ株」とは、これから先マーケットが拡大するとされる業種に関わっている企業の株、およびその銘柄群のことを指します。

例えば株探の人気テーマベスト30というページを見てみると、

株探の人気テーマベスト30

(画像はベスト15まで)

電気自動車(EV)、人工知能、ロボットといった将来必ずユーザー・マーケット規模が増えると思われるテーマ、および関連銘柄が挙げられています。

こういった銘柄は思惑に火が付くと一気に株価が暴騰するというケースが多く、その買いがさらに買いを集めるというケースがありますが、その後実際に業績がついてこないと暴落、というパターンもあるため投資するにあたっては、注意が必要であるという側面もあります。

また、テーマ株においては実際に業績にどのくらい寄与するかということよりは、「現在の時価総額・業績が小さめの企業」の方が株価が大きく上昇するという事例が多くなっています。

将来そのマーケットがどれくらい伸びてどれくらい業績に影響を与えるか、ということは現時点では予測が難しいため、ひとまずは「思惑」のみで相場が形成されていくということです。

例えば上記画像の「人工知能」の銘柄にあるFRONTEO <2158>の月足チャートを見てみると、2014年1月には200円台だった株価が五か月程度で高値1421円をつけていることが分かります。

しかし高値をつけた月は同時に大きな上ヒゲをつけた陰線を形成しており、その後数年はその高値を越えられないというチャートになっているのが分かります。

2、テーマ株にこだわるメリット・デメリット

(1)メリット 短期間で株価上昇

最初に「個人投資家に人気がある」と書いた理由の一つは、ここまで見てきたように短期の上昇幅が非常に大きいからです。

先ほどのFRONTEO <2158>のように、短期で数倍になるという例は珍しくなく、「バブル感漂う」動きを伴いながらチャート形成をしていくため、値動きの面から注目を集めやすいと言えます。

こういった動きだけを見ると「短期間で簡単に資金を増やせる」と表面的には思えてしまうのがテーマ株のメリットの一つであると考えられます。

また、テーマ性は、将来の期待・思惑が大きければ大きいほど関連銘柄に資金が流入しやすいというのも、テーマ株の傾向です。

これまでマーケットに放置されていた銘柄が、一気に人気化し株価が上昇というケースも少なくないため、先に目をつけていた銘柄がそうなった場合、非常に大きな利益を得られるというのもメリットでしょう。

(2)デメリット 急騰の後は暴落

テーマ株の大きなメリットは「短期間での株価上昇」ですが、そういった値動きは逆にデメリットにもなります。

本来優良銘柄というのは、じわじわと右肩上がりに上がり続けていくというのが特徴ですが、急に資金が集まり暴騰というのは良い上がり方とは言えません。

急に入った資金は急に抜けやすく、暴騰の後には暴落が待っている、というパターンも非常に多いです。

特にテーマ株の場合は先にも述べた通り思惑のみで上がっている場合もあり、それが業績に関係しない場合は失望売りが重なり上がった株価が元に戻ってしまうという場合もあります。

例えばソーシャルゲーム黎明期に『パズドラ』をリリースし、大ヒットしたガンホー <3765>の月足チャートを見てみると、

急激な株価上昇後、長きに渡って株価が横ばいになっているということが分かります。

これは業績が当時に比べて急悪化したというわけではなく、当時の株価が「買われすぎ」だっただけなのです。

テーマ株は、どこまで上がってどのタイミングで頭打ちとなるのかは、非常に図りにくいため、最初の上昇タイミングで乗れないと損を被る場合もあるというのが、デメリットだと言えるでしょう。

3、テーマ株の探し方

テーマ株を探すのは意外と簡単で、先に挙げたようなサイトや「テーマ株」と検索すれば容易に情報にたどり着くことができます。

ここではいくつかのサイト、またアプリでの検索例・実用例を挙げていきます。

(1)株探 人気テーマ【ベスト30】

株探 人気テーマ【ベスト30】

上でも例に挙げた株探では、テーマをクリックすると更にその関連銘柄群をチェックすることができます。

またそれらの銘柄の株価・PERやPBRといった指標を確認できるのも良いポイントです。

(2)アセットアライブ株式情報 株テーマ

アセットアライブ株式情報

アセットアライブ株式情報の「株テーマ」ページでは、探したいテーマを検索にかけることが可能です。

銘柄のチャートもあわせて確認できるため、非常に使い勝手が良いサイトだと言えるでしょう。

ここからは証券会社のスマートフォンアプリを利用したテーマ株の検索例を挙げていきます。

(3)SBI証券(S株Now)

SBI証券 S株Now

SBI証券のアプリでは、「銘柄検索」→「テーマから探す」をタップすることで、今話題のテーマをチェックすることができるようになっています。

直近の騰落率などもあわせて確認できるため、「何が今盛り上がっているのか」ということを確認することができます。

(4)楽天証券(ispeed)

楽天証券 ispeed

楽天証券のアプリでも「検索」→「テーマ」と見ていくことで、テーマ別に分けられた銘柄群を調べることが可能です。

自分の知りたいテーマを検索にかけられ、また「急上昇」というランキングからは直近アクセスが多いテーマを見ることができます。

ここまでテーマ株の探し方について見てきましたが、これらで見つけられるのは「既に誰かにカテゴライズされた銘柄」だということは頭に置いておきたいポイントです。

これから大きく上昇する可能性があるのは、まだ誰にも注目されていない銘柄です。

そういった株を見つけるためには四季報やニュースといった最新情報に敏感になること、また先にも述べたように「低時価総額で思惑のありそうな企業」をピックアップしておくことだと言えるでしょう。

4、2018年最新版!おすすめテーマ株3選

この項目では、2018年以降実際に注目されると思われるテーマについて記述していきます。

(1)カジノ関連

比較的息の長いテーマで、法案成立をめぐる動きが見られるたびに盛り上がりを見せているのが「カジノ関連」の銘柄です。

2020年の東京オリンピック開催にあたって、日本でも各地でカジノを合法化させる動きが進んでおり、土地開発を行っている企業やアミューズメント施設をてがけている会社の株価上昇が見られます。

参考:株探 カジノ関連が株式テーマの銘柄一覧

例えばフジタコーポレーション <3370> の日足チャートを見るとその盛り上がりが分かるのではないでしょうか。

「北海道苫小牧市へのカジノ誘致の可能性」が報じられたあと株価が4倍以上となっています。

 

他にも電子決済サービスを事業に持つテックファーム <3625>やカジノ用マシンの販売を行っているピクセル <2743>と関連銘柄は多いと言ってよいでしょう。

ただテーマ株は、やはり「思惑」の側面が強く、実際にカジノ法案が可決したとなった場合は、材料出尽くしとなり下落に向かう動きも考えられるため、投資タイミングには注意が必要です。

(2)電気自動車(EV)関連

現在の内燃機関自動車にとってかわられる存在になると言われているのが、電気自動車(EV)です。

自動車生産メーカーはもちろん、自動車に組み込まれる部品を製造する企業も関連してくる産業であるため、属する銘柄群の数は非常に多くなっています。

参考:株探 電気自動車関連が株式テーマの銘柄一覧

中でもリチウムイオン電池は電気自動車の中でもとりわけ重要な部品・素材であり、ここの製造に強みを持つ企業の実需はかなり大きいことが予想されます。

有名どころだとパナソニック <6752>、住友化学 <4005>など、株価が動きやすいところであれば田中化学研究所 <4080>、ダブルスコープ<6619>などが挙げられます。

ただ、電気自動車関連は実際の普及には、まだ時間がかかりそうであることもあり、マーケットには、目新しさが薄いテーマととらえられている局面が多く、「中国で電気自動車普及」といったニュースやデータが新しく報じられないとなかなか「テーマ株」という要因での株価上昇は難しいようにも思えます。

とは言え、こういったテーマ株は「注目される前に仕込む」のが重要です。

先のニュースを見越して買いを入れておく、というのも非常に重要だと言えるでしょう。

テーマ株の値動きのプロセスは「思惑→調整→実需(業績)反映」というパターンが多いため、思惑相場から実需相場に移行しつつある電気自動車株は長く注目できそうなテーマです。

(どちらかというと(1)のカジノ関連は、まだ法案が成立していないので思惑で突き進んでいるパターンです)

(3)人手不足関連

これから人口減少、少子化が進んでいく日本にとって深刻な課題となっているのが人手不足です。

適切な人材を自社に集められるか、いかに効率よく人を雇うか、というのは各企業が抱える問題の一つで間違いないでしょう。

その際に活躍すると言えるのが人材派遣関連の銘柄です。

有効求人倍率が伸び続けている現状、人手不足を解決するキーとなると思われる人材派遣を取り扱う企業は、これからますます活躍を見せると言えそうです。

参考:株探 人材派遣関連が株式テーマの銘柄一覧

人手不足関連銘柄を見る際は、「どういった業種で人材派遣を行っているのか」ということをチェックするのが重要です。

また大きく上昇しやすいテーマ株に共通する「時価総額が小さめ」という点もあわせて確認しましょう。

既に株価が上昇傾向に入っており、右肩上がりトレンドが続いているのはエン・ジャパン <4849>。幅広い業種にわたり、未経験若手や第二新卒の求人マッチングを行っている会社です。

また、人材派遣の中でもエンジニア分野に特化しているUTグループ <2146> も直近株価を伸ばし続けている一社です。

nmsホールディングス <2162>は製造派遣を事業の一つに持っていることに加え、リチウムイオン電池パックの需要開拓を進める「電源事業」も保有しており、電気自動車&人材というテーマ双方を兼ねそろえている注目企業です。

5、テーマ株投資を始める方におすすめネット証券

テーマ株投資を始めるにあたって、まずおすすめしたいネット証券は先にも挙げたSBI証券、楽天証券です。

アプリからでも簡単にテーマ株の検索が可能であるため、手軽に勉強・関連銘柄のチェックが可能であるというのが、大きな理由に挙げられます。

また、松井証券も「テーマ投資ガイド」というサービスを実施しており、同投資をはじめるにあたって役に立つことは間違いないでしょう。

証券口座の開設、こういったサービスの利用はここまで挙げた3つの証券会社どこも無料です。

まずはこの三社で口座開設を申し込んでみるのが良いと思われます。

(1)SBI証券

SBI証券

(2)楽天証券

楽天証券

(3)松井証券

松井証券

その後どこの証券を使うか、に関してですが、取引ツールに関して言えば今のところSBI証券が頭ひとつ抜けています。

顧客満足度ランキング一位に輝く理由は、このあたりにもある気がしますね。

6、テーマ株投資は!デイトレ銘柄としてオススメです

「2、テーマ株にこだわるメリット・デメリット」でも挙げたように、テーマ株の大きな特徴の一つとして挙げられるのがその値動きの激しさです。

そのため短期利ざやを狙うデイトレードに、向いている銘柄が多いと言えるでしょう。

一日の値幅だけでも上下5%以上動くものもざらではなく、空売り・買い需給のバランスが崩れやすいことも相まって非常にデイトレード銘柄に選定されやすいという特徴があります。

また、テーマ株投資では、「セクター」を意識するということが非常に重要です。

例えばソーシャルゲーム銘柄の一つが大きく上昇すると、他ソーシャルゲームを開発している企業の株価も上がるということが、多くなっています。

「セクターへの資金流入が増えている」と考えられ、地合いが良いとこの状態が数日程度続くこともあるため、「セクター連動」は、かなり意識しておきたいポイントです。

そのため関連銘柄のリストを作っておき、同時に株価をチェックできるようにするということも、テーマ株投資においては重要だと言えるでしょう。

また、こういったセクターごとの盛り上がりを確認していると、「セクター間での資金移動」がたびたび見られることがあります。

今日はゲーム株、次の日はバイオ株、次の次の日はIPOといったような具合です。

もちろんマーケットの勢いが軟調になると、雰囲気だけで上がっていた関連銘柄は大きく下がるというケースがあることにも要注意です。

何度も書いてきているように、テーマ株は「雰囲気・思惑」で上がっているものが多いため、地合いが悪化すると急に下落するということがある点には要注意です。

大きな指数、日経平均やマザーズが下落したタイミングでは連れ安することも少なくないため、こういった重要指数の動向もあわせて確認しておきましょう。

まとめ

ここまでテーマ株とは何かということから、そのメリット・デメリットなどについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。

値動き、という点で見ればこういった銘柄群は非常に優秀であり、そのためデイトレードにも向いているという性質を持っています。

ただ誤って高値掴みをしてしまい、適切な損切を行えないと「塩漬け銘柄」となり、損失を抱えたポジションを保有し続けてしまうという、リスクがあることは要注意です。

テーマ株の値動きに関しては「思惑→調整→実需(業績)」というステップが基本的にあると述べましたが、「思惑」の段階の株価は非常に読みづらく、どこまで買いが続くか、そしてどこで大きな売りが出るか、ということを予測するのは非常に難しいため、まずは株価の動きを観察してみることが重要だと言えるでしょう。

短期間で利ざやを狙うことは非常に魅力的ではありますが、それは「値動きに振り回されて短期間で大きな損失を出しやすい」ということでもあります。

こういった銘柄への投資は、リスクの面も重視していく必要があると言えます。

そのような側面を踏まえたうえで、銘柄選定や自分なりの投資スタイルを築いていくことが大事だと言えるでしょう。