すぐに収束すると思われた新型コロナウイルス。緊急事態宣言は終了したものの、どうやら真夏もコロナ対策が必要なようです。
そこで気になるのが暑さ対策。マスクをしていると顔が熱くなり、体温が上がってのぼせることもあります。とはいえ、マスクをしないで街を歩くのも時期尚早感は否めません。
今回は、真夏にはどのようなコロナ対策をすべきかについてまとめました。また、真夏に上がりそうな関連銘柄も紹介しますので、コロナも気になるけれど株式投資も気になる方はぜひご覧ください。
真夏のコロナ対策!手洗い・うがいに加えてマスクは必須?
新型コロナウイルスの流行が始まったころは、皆、ウイルスから身体を守るためにマスクをしていたはずです。
もちろん医療機関などでは今もウイルスからの防御と飛散防止のためにマスクを着用していますが、新しいマナーとしてマスクを着用する方も増えています。
とりわけ人が多いところに行くときや、レストラン・劇場などの閉ざされた空間で過ごすときには、ウイルスを防御し、周囲の人々に不快感を与えないためにもマスクなどの口を覆うものは必要です。
真夏のコロナ対策としておすすめの方法や注意点を見ていきましょう。
フェースシールドも検討しよう
マスクで口元を覆うことで、呼気が顔周りを蒸してしまうため、通常以上に暑さを感じてしまいます。
とりわけ高性能のフィルターを搭載したマスクや、使い捨ての不織布マスクは、呼気や体熱を逃がしにくく、屋外で長時間着用するのは苦行以外の何物でもありません。
どうしてもマスク着用が耐えがたいときは、口元を密着させずに覆うフェースシールドを利用してください。スーパーやドラッグストアなどで500円前後~購入することが可能です。
ただし、咳やくしゃみが出るときには、周囲に不快感を与えてしまうことも。フェースシールドは、咳やくしゃみがあまり出ないときのみ利用するほうが良いでしょう。
接触冷感素材はおすすめ?
スーパーのプライベートブランドや布団メーカーが販売する接触冷感素材のマスク。
夏用マスクとして人気を集めていますが、商品ごとに使用感が異なるため、かならず利用者のレビューをチェックしてから買うようにしてください。
素材によっては、汗や唾液などの水分を含むと呼吸しづらくなるものもあり、「接触冷感」=「夏向き」とは言えないからです。
なお、レビューではかならず「30分以上着用してからコメントしているか」「屋外もしくは高温の環境で試しているか」もチェックしましょう。
メーカー側の商品説明だけを見てレビューを書いている悪質なサイトもあるので注意してください。
マスクをしていると脱水症状に陥りやすい?
マスク内に呼気がこもるため、着用中は喉が渇きにくくなります。
とはいえ、気温が上昇すると体からは大量に水分が蒸発します。そのため、マスクをしていないときに比べて脱水状態に気付きにくくなってしまうのです。
マスクをして外出するときは、かならず水筒などを持ち歩き、普段以上にこまめに水分を補給するようにしてください。
脱水状態に気づかないで放置していると、体熱が上昇し、場合によっては意識障害やけいれん、嘔吐などの熱中症の症状が出ることもあります。
このように、夏のコロナ対策としてもマスクは重要ですが、熱中症の問題があります。気を付けるのはもちろんですが、こういった「熱」対策の背景から上がることが予想される銘柄をご紹介していきます。
真夏のコロナ対策!関連銘柄紹介
真夏のコロナ対策として、やはり涼しい素材のマスクに注目が集まっています。
話題の涼感マスクを製造するメーカーの株価にもぜひ注目してみましょう。
また、マスクをすることで例年以上に熱中症対策が必要になることから、飲料メーカーなどにも注目してください。
ヨネックス<7906>
出典:Yahooファイナンス
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話題を集めた涼感素材マスク「スポーツフェイスマスク」。オンラインでは先着2,500組(10,000枚)のみの販売で、わずか数分で完売しました。
なお、ヨネックスは2020東京オリンピック・パラリンピックのテニス・バトミントン競技のソールサプライヤーでもあります。
オリンピックは2021年に延期になったので、これからも株価上昇を期待できるかもしれません。
ファーストリテイリング<9983>
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6月19日に「エアリズムマスク」を発売。インターネットや新聞等のメディアで大々的に取り上げたため、認知度が高いのも特徴です。
実はエアリズムマスクは湿気を通しやすいため、湿度の高い日本の夏には向かず、秋冬向きの素材(※ファーストリテイリング社では、特定の季節向けとは案内していません)です。また、花粉などの粒子を99%カットする効果があるため、花粉症対策にもおすすめです。
それに加え、自粛生活の名残もあり、全体的にカジュアルな服装が人気の昨今、マスクだけでなくユニクロやGU全体が売上を伸ばしています。株式分割する前にぜひとも買っておきたい銘柄の1つと言えるでしょう。
イオン<8267>
出典:Yahooファイナンス
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涼感をもたらすキシリトール配合のマスク「ひやマスク」を販売。汗や水などの水分に反応して生地の温度を下げる仕組みで、涼しさが続く点が特徴です。
また、フィルターを入れ替える方式で、ウイルス遮断効果が落ちにくい点も魅力です。
なお、自粛期間中は外食や給食が利用できず、普段よりもスーパーの売上は伸びたため、イオン全体の売上も上昇。家で食事をすることが増えた現在の生活が続くなら、今後も好調が期待できるでしょう。
コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス<2579>
出典:Yahooファイナンス
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熱中症対策にこまめな水分補給は不可欠です。
手軽な水分補給に欠かせないのが自動販売機。日本で初の清涼飲料水用の自動販売機を設置したコカ・コーラの売上にも影響があると予測できるでしょう。
2月・3月の大幅下落からあまり株価が戻ってはいませんが、長期的視野に立てば買い時の好機と言えます。年内にコロナ禍以前の水準に戻る可能性もあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
サントリー食品インターナショナル<2587>
出典:Yahooファイナンス
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全国に約63万台(約4台に1台!)の自動販売機を有するサントリーも、熱中症対策で売上が伸びると考えられる企業の1つです。
また、暑い夏はビールの売上が伸びると言われますが、2020年の夏は例年よりも高温になると予想されているため、アルコール類の売上増も期待できます。
ただし、コカ・コーラ社の株価と比べるとコロナ禍以前の水準への戻りが早いため、買い時を逃さないように注意が必要です。
参考:サントリービバレッジサービス「数字で見るサントリーグループ」
大塚ホールディングス<4578>
出典:Yahooファイナンス
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大塚製薬では、軽度から中程度の脱水状態のときに飲用できる経口補水液OS-1を販売しています。OS-1は、熱中症の症状が出ているときだけでなく、食中毒などによって下痢や嘔吐の症状が見られるときにも適したドリンクです。
万が一に備えて学校や教室、企業、個人で常備している方も多く、夏に向けてさらにニーズが高まると予想されるでしょう。
また、大塚製薬では新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、新しい生活様式に沿った熱中症対策を提案しています。たとえば相模原市と提携を結び、市民向けの動画作成やセミナー開催などを実施することが決定しており、今後も事業の展開・動向から目が離せません。
ニーズの高まりは株式投資のチャンス!関連銘柄をチェックしよう
株価チャートの変動から買い時・売り時を判断することもできますが、企業としてのニーズの高まりから投資チャンスを判断することもできます。
実際に投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏は「株券ではなく事業を買う」と語っています。その企業がどのような事業をしているか、今の時世に合い、長期的にも成長が期待できるのかを見極める必要があるのです。
ご紹介した銘柄はいずれもコロナ禍と暑さ対策に強い関連性を持ちます。ぜひ投資をする際の参考にしてください。
まとめ
- 暑さ対策に注力したマスクメーカーに注目しよう。
- マスクを着用することで例年以上に熱中症対策が必要になる。飲料メーカーにも注目しよう。
- アフターコロナの新しい生活様式に着目した企業にも注目したい。