ヘッジファンドの購入方法は4種類!最低投資額、手数料、メリット・デメリットを比較

まとまったお金を運用したいなら、候補に入れたいのがヘッジファンドの購入です。絶対収益アプローチの運用で、他の金融商品に比べて高い収益性が期待できます。

しかし、ヘッジファンドに投資したくても、購入方法がわからないという方が多いです。一般に広く知られていないため、ネットで検索しても情報が限られているからです。

 

この記事では、ヘッジファンドの購入に興味を持っている人のために、どうすれば投資を始められるのか、具体的な購入方法を解説していきます。
ヘッジファンドとはどのような商品なのか、基礎知識を理解したら、購入方法の中から自分に合った方法を見つけていきましょう。

ヘッジファンドとは

ヘッジファンドとは、投資会社が投資家から預かったお金を運用する、投資信託の一種です。銘柄選びや実際の売買などを投資会社に在籍するプロに任せられるため、投資初心者が自分で取引する際にありがちな失敗をせずに済む金融商品です。

ヘッジファンドの「ヘッジ」は「避ける」という意味で、もともとは下落相場での資産の目減りを避けるといった意味がある商品です。最近ではリスクヘッジをしながらも、積極的に収益性を追求した運用を行うヘッジファンドが多いです。

 

ヘッジファンドの最大の特徴は、「絶対収益」アプローチであることです。市場が上昇相場のときも下落相場のときも、収益を出すために専門的な商品を駆使しています。個人の投資家にはアクセスしにくい金融商品も活用し、投資のプロならではの運用を行っています。

そのため、ヘッジファンドは高い収益性が期待できる商品です。

 

ヘッジファンドとしばしば比較される一般的な投資信託も、投資会社に運用を任せられる商品ですが、こちらは「相対収益」アプローチを取っています。市場平均並みか平均を少し上回る収益を目指すので、市場平均がプラスのときは利益が出ますが、市場平均がマイナスのときは投資信託の成績もマイナスになる場合があります。

その点、ヘッジファンドは市場平均がプラスのときもマイナスのときも、常にプラスの運用成果を出せるよう、投資会社は工夫を凝らしています。未来の相場は誰にも読めないので、ヘッジファンドといえどマイナスの成果になる年はあり得ますが、その一方で市場平均を大きく上回る利益も期待できる商品です。

ヘッジファンドを購入する方法

ヘッジファンドの購入、つまり投資する方法は次の4つが代表的です。向いている人の特徴を紹介するので、自分に当てはまりそうな購入方法をチェックしてみてください。

購入方法 向いている人の特徴
アクティブ型投資信託 100円など少額で投資を始めたい
国内ヘッジファンド 1000万円程の資金で効率的な運用がしたい
投資助言会社 ヘッジファンド選びのアドバイスが欲しい
プライベートバンク 海外のヘッジファンドに投資をしたい

自分に合いそうな方法は見つかりましたか?それぞれの購入方法を詳しく解説していきましょう。

アクティブ型投資信託を購入する

投資信託とは、投資家がお金を投資会社に預け、プロに代わりに運用してもらう商品です。投資会社のプロに任せられる点では、ヘッジファンドとよく似ています。

投資信託には「アクティブ型」と「インデックス型」の2種類があります。

 

アクティブ型投資信託は投資会社のファンドマネージャーたちが銘柄を厳選して投資する商品です。プロが「これから上がりそうな銘柄」を探して投資ができるので、市場平均と同じくらいの成果を狙うインデックス型投資信託よりも大きな利益を狙うことができます。

併せて読みたい:アクティブ運用とは?アクティブ型投資信託の見分け方とおすすめファンド3選

国内ヘッジファンドに直接申し込む

国内のヘッジファンド会社の多くは自社のホームページを公開しているので、ネットから直接申し込むことができます。実際には、ホームページから資料請求をして対面での面談などを行い、ヘッジファンドが投資家に運用などの説明を行ってから投資する流れです。

国内のヘッジファンドの場合、日本語が通じるので直接の申し込みに不安はあまり感じないと思います。評判が良くて気になるヘッジファンドがあれば、ネットで検索して問い合わせをしてみましょう。

 

直接申し込みだと仲介する人が入らないので、コストの節約もできます。後述する投資助言会社やプライベートバンクを使うよりも手数料を節約できるので、国内のヘッジファンドなら直接申し込むのがおすすめです。

投資助言会社を通じて申し込む

投資助言会社は、投資家へのアドバイスを専門とする会社です。お金を支払う必要はありますが、どのヘッジファンドが良いかなどやどの投資商品が良いかなどのアドバイスをもらうことができます。

ただし、ヘッジファンドの情報提供や金融商品の投資判断をアドバイスするところまでが投資助言会社の仕事なので、申し込みや実際の取引自体は投資家の方で行う必要があります。申し込み方法についても不明点があれば教えてもらえますが、手続きを代行してくれる会社ではないことを理解しておいてください。

プライベートバンクを活用する

海外のヘッジファンドに投資したい場合は、プライベートバンクを使うのが一般的です。クレディ・スイスやUBSなどのプライベートバンクが有名ですね。

プライベートバンクは海外ヘッジファンドの情報も持っているので、日本人でも海外ヘッジファンドに投資することができます。証券会社で投資信託を買うようなイメージで、海外ヘッジファンドにはプライベートバンクを介して投資することができます。

アクティブ型投資信託を購入するケース

アクティブ型投資は、少額でヘッジファンドのような商品に投資したい人におすすめです。

アクティブ型投資信託を購入する場合の最低投資額、手数料、メリット・デメリットをお伝えしていきましょう。表でまとめると次のようになります。

最低投資額 最低100円
手数料 購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額
メリット 少額で投資できること、銀行や証券会社で購入できること
デメリット 運用成績はヘッジファンドに劣りやすい

最低投資額

アクティブ型投資信託は、1,000円や1万円といった少額で購入することができます。一部のインターネット証券会社では、100円からでも購入できるようになっています。

ヘッジファンドの最低投資額は一般的に1,000万円となっており、そこまでの金額を投資できない人も多いことでしょう。資金のハードルが高い方は、アクティブ型投資信託から運用を始めてみてはいかがでしょうか?

手数料

アクティブ型投資信託の手数料は、次の3種類です。すべて合計しても、ヘッジファンドの手数料よりも小さい傾向があります。

  • 購入時手数料
  • 信託報酬
  • 信託財産留保額

購入時手数料は、「購入代金の〇%」と設定されています。

最近ではアクティブ型投資信託の手数料も下がってきており、購入時手数料が無料の商品もあります。人気がある「ひふみプラス」も、ネット証券での購入時手数料はほとんどの場合で無料に設定されています。

信託報酬は、運用中は継続して支払うコストです。運用を行う投資会社に支払う手数料が主となります。アクティブ型投資信託の場合、1パーセントから2パーセントほどに設定されています。

信託財産留保額は、解約時に支払うコストです。投資会社がお金を投資家に返すため、運用中の商品の売却を行うので、売却・解約手数料などを解約する投資家が負担します。

メリット

アクティブ型投資信託のメリットは、気軽に試せることだと言えます。100円でも投資を始められるので、1,000万円単位の資金が必要なヘッジファンドに比べて格段に投資がしやすいです。

また、証券会社や銀行といった身近な金融機関を通じて購入できる手軽さも大きなメリットです。投資助言会社やプライベートバンクはどこにあるのかわからず調べるところから始める方が多いと思いますが、銀行や証券会社なら既に知っている会社が複数あるでしょう。

調べるハードルが一つ減るので、億劫なことは嫌いという方には投資信託の購入をおすすめします。

デメリット

アクティブ型投資信託は、ヘッジファンドほどは大きな利益を狙いにくいです。投資会社ができる運用方法が限られており、ヘッジファンドよりも自由度が低いからです。

ヘッジファンドでは、株式や債券などの伝統的な商品に加え、先物取引やオプション取引など専門的な商品も加えて運用することができます。アクティブ型投資信託の場合、株式中心での運用となるため、ヘッジファンドほど高い利益を狙いにくいのです。

向いている人の特徴

ヘッジファンドだけでなく投資全般に言えることですが、投資には元本割れのリスクがあります。ヘッジファンドや投資信託でプロに運用を任せた場合でも、運用がうまく行かず資産が減ってしまうリスクはあるので、いきなり大金を預けるのは怖いと思う方も少なくありません。

そのような方には、少額で始められるアクティブ型投資信託の購入をおすすめします。投資のリスクがわかってきたり、お金が貯まったりしてから、ヘッジファンドに挑戦するのでも遅くないはずです。

国内ヘッジファンドに申し込むケース

国内にも、ヘッジファンドを運用している会社は多数存在します。自分で投資会社を調べられる人には、国内ヘッジファンドがおすすめです。

国内ヘッジファンドを購入する場合の最低投資額、手数料、メリット・デメリットを見ていきましょう。表でまとめると次のようになります。

最低投資額 基本的には1,000万円から
手数料 主に管理報酬、成功報酬
メリット 手数料を低く抑えられる
デメリット 自力で調べられないヘッジファンドには投資できない

最低投資額

国内ヘッジファンドの多くが、最低投資額を1,000万円に設定しています。会社によっては、100万円や500万円からでも投資できることがあるため、詳しくは各社に資料請求や問い合わせるようにしてください。

投資にはリスクがあるので、1,000万円以上の余剰資金がない方は、基本的にはもっと少額で始められる投資をした方が良いでしょう。上述したアクティブ型投資信託を含め、投資する商品を再検討しましょう。

手数料

ヘッジファンドの手数料は、主に次の2種類です。これらに加え、契約時手数料や解約時手数料がかかる場合があるので、申し込み前の面談などで確認しましょう。

  • 管理報酬
  • 成功報酬

管理報酬は運用中に継続して負担するコストで、投資信託における「信託報酬」と同じようなイメージです。国内ヘッジファンドの場合、3パーセントから5パーセントほどに設定されていることが多いです。

 

成功報酬は、利益が出たときにヘッジファンド会社に支払うコストです。例えば、「利益の〇%」のように設定されています。30パーセントから50パーセントに設定されていることが多いです。

つまり、成功報酬として3割から5割を差し引かれるので、投資家に利益として残るのは5割から7割となり、かなり少なくなってしまうように感じられます。

しかし、成功報酬はヘッジファンド会社や社員にとってボーナスのようなものなので、彼らが一生懸命運用するためのインセンティブにもなります。ガンガン利益を出すために頑張ってくれれば、投資家の利益も増えるので、成功報酬はWin-Winな仕組みと言えるでしょう。

メリット

国内ヘッジファンドに直接申し込みで購入するメリットは、コストを低く抑えられることです。後述するように投資助言会社やプライベートバンクを仲介した場合、ヘッジファンドだけでなく彼らにも手数料や報酬を支払わなければなりません。

投資助言会社やプライベートバンクを利用するメリットもあるので、一概に無駄なコストとは言えません。

 

しかし、少しでも多くの資金を投資したい人にとって他社に支払う手数料は大きなネックと言えるでしょう。コストを節約して投資資金を増やしたい方には、国内ヘッジファンドへの直接申し込みで購入するのがおすすめです。

デメリット

国内ヘッジファンドの直接申し込みによる購入のデメリットは、自分が調べられる範囲でしか投資先を見つけられないことです。もしかしたらもっと自分に合ったヘッジファンドがあるかもしれないのに、調べられる範囲が狭くて出会えない可能性があります。

投資助言会社やプライベートバンクといった専門家の力を借りない場合、手数料を安く抑えられる反面、欲しい情報に自力で行き着けない可能性もあります。コストを取るか、専門性を取るかの違いで、一長一短と言えるでしょう。

向いている人の特徴

国内ヘッジファンドへの直接申し込みが向いているのは、自分の力で情報収集できる人です。また、購入したいヘッジファンドの目星がついている人にもおすすめです。

身近にヘッジファンドに投資している投資家がいて、同じヘッジファンドに投資したい場合などは、直接申し込みで問題ないでしょう。

 

また、自力で投資判断ができる方でないと、直接申し込みはあまりおすすめできません。ヘッジファンドに購入したいと問い合わせをすると、対面での面談で説明を受けることが一般的ですが、他人の説明を聞いて「投資する価値があるか?」を検討する必要があります。

そのため、流されるままに契約してしまうタイプの方には、ヘッジファンドへの直接申し込みはあまりおすすめではないのです。

投資助言会社を通じて申し込むケース

投資助言会社は、投資家の立場で投資先のアドバイスをしてくれる会社です。ヘッジファンドの情報も持っているので、ヘッジファンドを購入するなら非常に役立ちます。

投資助言会社を通じてヘッジファンドを購入する場合の最低投資額、手数料、メリット・デメリットを見ていきましょう。表でまとめると次のようになります。

最低投資額 1,000万円から
手数料 入会金、会費
メリット 自分が知らないヘッジファンド会社を紹介してもらえる
デメリット ヘッジファンドへの申し込みは自力

最低投資額

投資会社を通じてヘッジファンドを購入するので、最低投資額は直接申し込みと同様に1,000万円ほどです。「もっと敷居が低い会社で投資をしたい」などの要望があれば、投資助言会社の担当者に聞いてみましょう。ニーズに合ったヘッジファンドを紹介してもらえます。

手数料

ヘッジファンドの手数料は、上述のとおり主に「管理報酬」と「成功報酬」です。投資助言会社にアドバイスを求める場合、さらに「入会費」や「会費」が必要となります。

入会費は、3,000円から数万円と開きがあります。入会費が0円で、会費が少し高めになっている場合もあります。

 

入会と同時に月額固定の投資顧問プランに加入するケースが多く、会費(投資顧問料)は月額3万円から10万円ほどです。決して安いとは言えない金額ですので、入会する前に最低でも契約期間は確認しておきましょう。

更新が1年ごとの会社や1ヶ月ごとの会社などがあるので、自分のニーズに合った会社を選ぶようにしてください。

メリット

投資助言会社には、投資家の立場に立ってアドバイスをしてくれるメリットがあります。高い料金を支払う対価として、レベルの高いアドバイスをもらえます。

ときどき、銀行や証券会社の悪質な営業マンが、顧客目線を無視して自分たちの手数料を目的として儲からない商品をすすめることがあります。しかし、投資助言会社は投資家のために助言してくれるので、有益なアドバイスをもらえるでしょう。

デメリット

投資助言会社の入会金や会費の出費がかかるのが、大きなデメリットになります。月額数万円と安くはないので、気軽に利用できない人も多いでしょう。

また、投資助言会社はヘッジファンドを紹介してくれるのですが、実際の申し込みは代行してくれません。手続きなどは自分でやることになるため、手間がかかってしまいます。

向いている人の特徴

投資助言会社を通じたヘッジファンド購入が向いているのは、専門家のアドバイスを基に自分で申し込みをしたい人です。申し込みや面談、契約を自分でやることが大変でなく、面倒でない方におすすめします。

月額の会費が高いので、支払える人が最低限の条件になるでしょう。しかし、ヘッジファンドだけでなく包括的な投資のアドバイスももらえますし、利用価値は高いでしょう。

プライベートバンクを活用するケース

プライベートバンクはスイス発祥の富裕層向けのサービスで、彼らの莫大な資産を守るため、資産運用だけでなく法律や税金の面でもサポートを行っています。海外のヘッジファンドに投資する場合、プライベートバンクを活用するのが一般的です。

プライベートバンクを通じてヘッジファンドを購入する場合の最低投資額、手数料、メリット・デメリットを見ていきましょう。表でまとめると次のようになります。

最低投資額 1,000万円~1億円
手数料 運用アドバイスの手数料、口座維持手数料
メリット ヘッジファンド以外の運用アドバイスも受けられる
デメリット 口座維持手数料を取られる

最低投資額

海外ヘッジファンドの場合、最低投資額は現地通貨で設定されているので、会社によって異なります。

アメリカの有名なヘッジファンド会社の場合、日本円でおよそ1億円が最低投資額に設定されていることも多いです。物価や慣習の違いのため、海外ヘッジファンドの方が国内ヘッジファンドよりも最低投資額が高く設定されている傾向があります。

手数料

手数料は、海外ヘッジファンドも国内ヘッジファンドと同様に「管理報酬」と「成功報酬」がメインです。水準も、国内ファンドと同じくらいです。

プライベートバンクを利用した場合、運用アドバイスに手数料がかかります。ヘッジファンドを紹介してもらった場合、1注文あたり500ドル(約5万円)ほどの手数料がかかることが一般的です。

また、投資せずプライベートバンクに資金を置いておく場合、口座維持手数料も差し引かれます。一般的には、残高の0.5パーセントほどとなっています。

メリット

プライベートバンクを利用してヘッジファンドを購入するメリットは、海外のヘッジファンドにも投資しやすいことです。日本にいると、海外の投資情報を見つけるのは難しいです。ヘッジファンドは私募形式で情報をあまり公開していないのでなおさらです。

情報を持っているプライベートバンクを利用すると良いでしょう。

デメリット

プライベートバンクを利用してヘッジファンドを購入するデメリットは、手数料がかかる点です。特に、口座維持手数料は日本人にとってはなじみがなく、抵抗感があるかもしれません。

日本は銀行にお金を預けているだけで手数料を取られることがないからです。

向いている人の特徴

プライベートバンクは、海外ヘッジファンドに投資をしたい人や、金融資産だけでなく不動産など現物資産の相談をしたい人に向いています。法務・税務の専門家でもあるので、管理を任せたい人にもおすすめです。

もともと超富裕層向けの銀行なので、お金持ちの悩みに応えてくれる業種です。海外ヘッジファンドに投資するためだけに口座を開設するのはもったいないかなと感じるかもしれませんが、億単位の資産運用に悩んでいるという方にはおすすめです。

まとめ

まとめ

ヘッジファンドに投資するための、購入方法を中心に解説してきました。具体的な方法は、次の4つです。

  • アクティブ型投資信託を購入する
  • 国内ヘッジファンド会社に直接申し込む
  • 投資助言会社を通じて申し込む
  • プライベートバンクを活用して申し込む

購入方法によって、最低投資額や手数料、メリット・デメリットが異なります。自分にとってメリットが大きく、デメリットが小さい方法はどれなのかよく考え、ヘッジファンドの購入を検討しましょう。