2018年も盛り上がるインバウンド銘柄オススメ10選

  • 2018年4月2日
  • 2021年10月15日

2020年の東京オリンピックを控え、2018年もインバウンド銘柄はさらなる盛り上がりが予想されます。

日本全国の観光地は、海外からの旅行客でホテルの需要が追いつかない状況のようです。

他にも日本の経済に様々な影響をもたらしているインバウンドですが、いまはどんな業種に注目が集まっているのか、そして今後さらなる成長が見込める銘柄はどこなのか?

今回は2018年も目が離せないインバウンド銘柄についてみていくことにしましょう。

1、インバウンドとは?

インバウンド(Inbound)とは、外国人が訪れてくる旅行のことを言います。

これに対し、日本人のいわゆる「海外旅行」はアウトバウンド(Outbound)と言います。

「ヴィジット・ジャパン(Visit JAPAN)」を掲げ、政府としても観光を国の主要産業とすべく、インバウンドの増加に向けた取り組みを推進しています。

ヴィジット・ジャパンがスタートした2003年に約521万人であった訪日外国人数は、2013年に1,000万人、2016年には2,400万人を超えるなど急速に増加しています。

これは2020年に2,000万人という当初の目標を大きく上回りました。

この状況を受けて、政府は東京オリンピック開催される2020年に4,000万人、さらに2030年には6,000万人という目標を掲げており、訪日外国人はさらに増加していくと予想されています。

(訪日外国人総数推移 出所:日本政府観光局 (JNTO) 統計より作成)

2、インバウンド銘柄とは?

訪日外国人は、当然ただ日本にやってくるだけでなく、様々な場所でお金を使います。

一時期ニュースでも頻繁に取り上げられていた「爆買い」は印象に残っているのではないでしょうか。

訪日外国人旅行消費額は、2017年には約4.4兆円(観光庁・訪日外国人消費動向調査(速報))と5年連続で過去最高を更新しています。

政府は2020年に訪日外国人旅行(インバウンド)消費額を8兆円とすることを目標に掲げており、今後もインバウンド需要は拡大していくことは、ほぼ確実です。

このインバウンド需要の拡大によって恩恵を受ける銘柄がインバウンド銘柄です。

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3、インバウンド銘柄 人気の業種別銘柄

インバウンド需要は、以下のような業種に特に恩恵をもたらしています。

これらの業種・銘柄は、今後もインバウンド需要の増加による成長が期待されます。

関連業種関連銘柄例
宿泊関連
(ホテル運営企業など)
3010価値開発
3258ユニゾHD
4681リゾートトラスト
5261リソルHD
6076アメイズ
6097日本ビューホテル
6547グリーンンズ
9115明治海運
9616共立メンテナンス
9695鴨川グランドホテル
9704アゴーラ・ホスピタリティー・グループ
9708帝国ホテル
9713ロイヤルホテル
9720ホテル、ニューグランド
9722藤田観光
9723京都ホテル
3287星野リゾート・リート投資法人
8985ジャパン・ホテル・リート投資法人
宿泊関連
(民泊)
1435インベスターズクラウド
2120LIFULL
3300AMBITION
6030アドベンチャー
6191エボラブルアジア
8889アパマンショップHD
航空関連
(航空会社・空港設備)
9201日本航空
9202ANA HD
9206スターフライヤー
2729JALUX
8864空港施設
9706日本空港ビルディング
 

鉄道関連
(鉄道)
(ホテル・デパート)

9001東武鉄道
9003相鉄HD
9005東京急行電鉄
9006京浜急行電鉄
9009京成電鉄
9010富士急行
9020東日本旅客鉄道
9021西日本旅客鉄道
9022東海旅客鉄道
9024西武HD
9031西日本鉄道
9041近鉄グループHD
9042阪急阪神HD
9044南海電気鉄道
9045京阪HD
レジャー関連4661オリエンタルランド
8136サンリオ
9681東京ドーム
9603エイチ・アイ・エス
小売関連
(家電)
2730エディオン
3048ビックカメラ
7419ノジマ
7513コジマ
8173上新電機
8202ラオックス
8282ケーズHD
9831ヤマダ電機
小売関連
(ドラッグストア)
2664カワチ薬品
3088マツモトキヨシHD
3098ココカラファイン
3141ウエルシアHD
3148クリエイトSDHD
3194キリン堂HD
3349コスモス薬品
3385薬王堂
3391ツルハHD
3544サツドラHD
3549クスリのアオキHD
7649スギHD
9989サンドラック
小売関連
(百貨店)
3086J.フロント リテイリング
3099三越伊勢丹HD
8233高島屋
8237松屋
8242エイチ・ツー・オー・リテイリング
8244近鉄百貨店
8252丸井グループ

4、訪日外国人が日本に訪れる理由を知ってインバウンド銘柄を検索

さまざまな業種に恩恵をもたらしているインバウンドですが、訪日外国人が日本を訪れる理由について考えてみたいと思います。

そこが分かればさらに銘柄を絞り込むことができることでしょう。

(出所:観光庁・訪日外国人の消費動向平成29年10-12月期 報告書より作成)

観光庁による調査では、訪日外国人が最も訪日前に期待していたことは「日本食を食べること」、次いで「ショッピング」「自然・景勝地観光」「温泉入浴」「旅館に宿泊」という結果となっています。

「ショッピング」は小売関連、「自然・景勝地観光」や「温泉入浴・旅館に宿泊」は宿泊関連や鉄道関連といった銘柄に恩恵をもたらします。

そして最も期待の高かったのが「日本食を食べること」となっており、訪日外国人にとってユネスコ無形文化遺産にも認定された「日本食・和食」が大きな魅力となっていることがわかります。

 

関連業種関連銘柄例
日本食関連1301極洋
1333マルハニチロ
2193クックパッド
2502アサヒ
2531宝HD
2533オエノンHD
2538ジャパン・フード&リカー・アライアンス
2551マルサンアイ
2593伊藤園
2695くら
2700木徳神糧
2705大戸屋HD
2789カルラ
2801キッコーマン
2802味の素
2812焼津水産化学工業
2814佐藤食品
2815アリアケ
2816ダイショー
2820やまみ
2897日清食HD
2899永谷園HD
2923サトウ食品
2926篠崎屋
3065ライフフーズ
3067東京一番
3075銚子丸
3372関門海
3397トリドール
3563スシローGHD
6405鈴茂器工
7421カッパ・クリエイト
7522ワタミ
7604梅の花
7616コロワイド
7621うかい
7630壱番屋
8160木曽路
9305ヤマタネ
9828元気寿司
9900サガミ
9945プレナス
9950ハチバン
(日本食情報)2371カカクコム
2440ぐるなび

5、おすすめインバウンド銘柄10選

最後にインバウンド銘柄として今後注目しておきたい、おすすめのインバウンド銘柄を厳選してご紹介します。

(1)エディオン(2730)

西日本地盤の家電量販店大手。家電インバウンド銘柄の中では株価が割安な水準にあり、今後の上昇が期待できます。

(2)HANATOUR  JAPAN(6561)

インバウンド専門の旅行会社。親会社は韓国企業であり、インバウンドの約半数を占める韓国・中国の団体客手配を中心に、インドなどインバウンド需要を取り込み成長中の注目銘柄です。

(3)象印マホービン(7965)

炊飯ジャーや電気ポットに強みを持つ家電メーカー。アジアを中心に根強い人気で、インバウンド需要の拡大の恩恵が期待できる銘柄です。

(4)ラオックス(8202)

外国人観光客向けの免税品販売をメインとする家電量販店。現在は中国の爆買いブームで急成長した2015年の株価の1/10以下に停滞していますが、今後のインバウンド需要の拡大による持ち直しに期待したい銘柄です。

(5)高島屋(8233)

全国に展開する老舗百貨店。インバウンド需要により、関西店舗を中心に好調であり今後も期待できる銘柄です。

(6)西日本旅客鉄道(9021)

西日本を地盤とする鉄道会社。「ホテルグランヴィア」などのホテルも展開し、関西の旺盛なインバウンド需要を取り込み成長が期待できる銘柄です。

(7)ビジョン(9416)

Webマーケティング支援とグローバルWiFiルーターレンタルを行う会社。インバウンド需要による訪日外国人向けWiFiルーターレンタルサービスやウェアラブル翻訳機事業の成長が期待できる。

(8)共立メンテナンス(9616)

「ドーミーイン」などビジネスホテルや寮を運営。新規開業を継続しており、インバウンド需要を取り込み、地方も好調。増収増益を続けており堅調な成長が期待できる。

(9)ロイヤルホテル(9713)

大阪の名門ホテル「リーガロイヤルホテル」を運営。関西は京都・奈良を抱え、2019年G20の大阪開催が決定するなどインバウンド需要が旺盛。現在停滞している株価が、動意づく可能性を期待する銘柄です。

(10)サンドラッグ(9989)

ドラッグストア大手。爆買いの沈静化で落ち込んだ売り上げも回復基調に入り増収増益。免税対応店を拡大しており、再びインバウンド需要の取り込みで成長加速が期待できる銘柄です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

インバウンドは、今後も市場規模が拡大していく見込みであり、インバウンド銘柄の成長期待は高いと言えます。

今回ご紹介した銘柄を含め、インバウンド銘柄への投資を検討してみてはいかがでしょうか。

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