クリスマスの経済効果!関連銘柄25選

  • 2018年11月19日
  • 2021年10月15日

今年も気づけばクリスマスの季節が近づいてきました。

この記事では、日米におけるクリスマスの経済効果について解説し、クリスマス効果で株価上昇が期待できる関連銘柄をご紹介します。

1、なぜアメリカは、クリスマス商戦が激しいのか?その理由とは

クリスマスは本来キリストの誕生を祝うものであり、家族や友人、恋人と過ごしプレゼントを贈り合う習慣が、世界中に広まったものです。

この習慣を商業化し、クリスマス商戦という一大消費イベントを作り上げたのが、まさにアメリカなのです。

赤い服に白髭という定番のサンタクロースの姿も、コカ・コーラ社のクリスマスキャンペーン用に描かれた絵をきっかけとなっています。

(出所:日本コカコーラ株式会社

アメリカのクリスマス商戦は、11月第4木曜日の感謝祭翌日からクリスマス・イブまでの約1ヶ月間続きます。

特にクリスマス商戦の始まる感謝祭翌日の金曜日は「ブラックフライデー」と言われ、多くの小売店などで定価の半額以下といった大バーゲンセールが始まります。

大勢の買い物客が早朝から長い列を作って並ぶ光景は風物詩となっており、この日はアメリカの小売業界では1年で最も売り上げを見込める日とされます。

近年ではアマゾンなど、ネットショッピングの比率が高まっており、ネット版ブラックフライデーの「サイバーマンデー」が盛り上がりをみせています。

このクリスマス商戦、約1ヶ月間でアメリカ小売業界の年間売上の約2割を占め、今年は約7200億ドル(約79兆円*)と予想されており、その規模の大きさには驚くばかりです。

(*全米小売業協会・2018年11〜12月米国小売売上高(自動車・ガソリン・外食を除く)・ロイター)

さらにアメリカでは国内総生産(GDP)に占める個人消費の比率が約70%と高く(日本は約60%)、クリスマス商戦が企業の株価、さらに経済全体へ与える影響も大きくなります。

2、日本のクリスマスにおける経済効果は?

アメリカほどではないにせよ、日本におけるクリスマスの市場規模は7000億円とも言われ、特に小売業界や飲食業界などにとって、この時期の売り上げは業績にも大きく影響します。

たとえば、ケンタッキーフライドチキン(以下、KFC)などを展開する日本KFCホールディングスグループでは、12月の売り上げが突出しています。

(出所:平成30年3月期(第49期)日本KFCホールディングス株式会社決算参考資料より作成)

これはクリスマスに七面鳥を食べるアメリカやカナダの風習をもとに、日本では馴染みのない七面鳥の代わりにフライドチキンを売り出し、1974年から始まった「クリスマスにはケンタッキー」というKFCのキャンペーンによるものです。

キャンペーンは見事成功し、今やフライドチキンはクリスマスの定番となっています。

3、クリスマス関連銘柄25選

では実際どのような銘柄にクリスマス効果による値上がりが期待できるのか。注目の関連銘柄をご紹介していきます。

(1)飲食関連(ケーキ・フライドチキン・レストランなど)

①不二家(2211)

不二家(2211)
製菓・洋菓子販売大手、山崎製パン傘下。クリスマスケーキ需要。株価
(2018/10/18終値)
2,464円

②山崎製パン(2212)

山崎製パン(2212)
国内シェア4割を占める製パン最大手、不二家を子会社に持ち、クリスマスケーキ需要の恩恵が期待される。株価
(2018/10/18終値)
2,090円

③モロゾフ(2217)

モロゾフ(2217)
神戸を本拠を置き、チョコ・洋菓子の製造・販売を行う老舗。クリスマスケーキ需要。株価
(2018/10/18終値)
5,420円

④B-R サーティーワン アイスクリーム(2268)

B-R サーティーワン アイスクリーム(2268)
アイスクリーム専門店『サーティーワン』を展開する業界トップ。不二家と米国バスキンロビンスの合弁。アイスクリームケーキなどでクリスマスケーキ需要の取り込みが期待される。株価
(2018/10/18終値)
4,035円

⑤日東富士製粉(2003)

日東富士製粉(2003)
製粉準大手。小麦粉の製造のほか、ケンタッキーフライドチキン(KFC)をFC展開する。ケーキやピザなどの需要やKFCの売上増加が期待される。株価
(2018/10/18終値)
5,200円

⑥モスフードサービス(8153)

モスフードサービス(8153)
『モスバーガー』を展開。クリスマスに向け、定番商品でもあるフライドチキン『モスチキン』の売上増加が期待される。株価
(2018/10/18終値)
3,030円

⑦日本KFCホールディングス(9873)

日本KFCホールディングス(9873)
『ケンタッキーフライドチキン』を展開。フライドチキン需要。12月は1年で最も売上の多い月であり、業績への寄与は大きい。株価
(2018/10/18終値)
1,983円

⑧やまや(9994)

やまや(9994)
イオン系酒類専門店、東北を地盤に関東、関西にも展開。ワイン、シャンパンなどの売上増加期待。株価
(2018/10/18終値)
2,759円

⑨ひらまつ(2764)

ひらまつ(2764)
東京を中心に各地で高級フレンチレストランなどを展開。クリスマスディナー需要。株価
(2018/10/18終値)
444円

(2)プレゼント関連

①J.フロント リテイリイング(3086)

J.フロント リテイリイング(3086)
百貨店『大丸』と『松坂屋』を中核に、パルコ、『GINZA SIX』などを運営。クリスマス商戦・プレゼント需要。株価
(2018/10/18終値)
1,514円

②三越伊勢丹ホールディングス(3099)

三越伊勢丹ホールディングス(3099)
百貨店『三越』『伊勢丹』を運営、百貨店首位。クリスマス商戦・プレゼント需要。株価
(2018/10/18終値)
1,268円

③高島屋(8233)

高島屋(8233)
百貨店『高島屋』を運営。クリスマスプ商戦・プレゼント需要。株価
(2018/10/18終値)
1,753円

④任天堂(7974)

任天堂(7974)
ゲーム機最大手『3DS』『スイッチ』などは世界的にも人気が高く、クリスマス・年末商戦においても注目。株価
(2018/10/18終値)
39,640円

⑤バンダイナムコホールディングス(7832)

バンダイナムコホールディングス(7832)
玩具大手。クリスマスプレゼント需要が期待される。株価
(2018/10/18終値)
4,250円

⑥タカラトミー(7867)

タカラトミー(7867)
玩具大手。クリスマスプレゼント需要。株価
(2018/10/18終値)
1,197円

⑦ビックカメラ(3048)

ビックカメラ(3048)
家電量販大手。家電をはじめ、ゲーム機や玩具なども多く取り扱う。株主優待(買物券)もあり個人株主からの人気も高い。株価
(2018/10/18終値)
1,479円

⑧4℃ホールディングス(8008)

4℃ホールディングス(8008)
ジュエリー『4℃』などを展開。クリスマスプレゼント需要。株価
(2018/10/18終値)
2,485円

⑨カカクコム(2371)

カカクコム(2371)
価格比較サイト『価格.com』やグルメサイト『食べログ』を運営。クリスマスプレゼントの購入やレストランの予約などアクセス増加が期待される。株価
(2018/10/18終値)
2,127円

⑩ヤマトホールディングス(9064)

ヤマトホールディングス(9064)
宅急便国内首位。プレゼントやケーキなどに加え、お歳暮の時期とも重なり、取扱量の増加が見込まれる。株価
(2018/10/18終値)
3,327円

 

(3)イベント・レジャー関連

①オリエンタルランド(4661)

オリエンタルランド(4661)
東京ディズニーリゾートを運営。クリスマスイベントを開催。株価
(2018/10/18終値)
10,930円

②H.I.S.(9603)

H.I.S.(9603)
旅行大手。クリスマス・年末休暇の旅行需要。また運営する『ハウステンボス』ではクリスマスイベントを開催。株価
(2018/10/18終値)
3,720円

③KNT-CT ホールディングス(9726)

KNT-CT ホールディングス(9726)
旅行大手。クリスマス・年末休暇の旅行需要。株価
(2018/10/18終値)
1,237円

④楽天(4755)

楽天(4755)
ネット通販大手。クリスマス向けキャンペーンを実施。『楽天トラベル』ではクリスマス・年末休暇の旅行需要を取り込み。株価
(2018/10/18終値)
843円

⑤ドンキホーテホールディングス(7532)

ドンキホーテホールディングス(7532)
ディスカウントストア『ドン・キホーテ』を展開。パーティーグッズやクリスマスプレゼント需要。株価
(2018/10/18終値)
6,730円

 

⑥ビューティ花壇(3041)

ビューティ花壇(3041)
生花事業を展開。クリスマスシーズンは需要増加。株価
(2018/10/18終値)
316円

 

(チャート:SBI証券)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

クリスマスは、飲食業界や小売業界など関連業界にとって大きな稼ぎ時であり、この時期の売り上げは業績にも大きく影響します。

関連銘柄にはクリスマスに向けて思惑買いが入りやすく、株価の上昇も期待されます。「麦わら帽子は冬に買え」という相場格言がありますが、夏から秋にかけては相場全体が下落しやすいこともあり、10月、11月からでもチャンスが十分に残されていると言えます。

過去の値動きのパターンなども参考に、上昇の見込めるクリスマス関連銘柄に早めに投資してみるのも良いかもしれません。

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