小型株のバリュー投資!その魅力を探る

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多くの上場銘柄がある中で、投資先として注目されている小型株。この記事では小型株バリュー投資の魅力に迫っていきます。

まずは小型株の位置づけを確認し、儲かる投資法を習得しましょう。

今後のあなたの株式投資にお役に立てましたら幸いです。

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1、小型株とは?大型・中型・小型株の違い

まず小型株とは、株式時価総額(=株価×発行済株式総数)と流動性の低い銘柄のことを言います。

東京証券取引所では、東証1部上場銘柄の中で時価総額と流動性の高い上位100銘柄を「大型株」、それに次いで時価総額と流動性の高い上位約400銘柄を「中型株」、それ以外の銘柄を「小型株」と定義しています。

銘柄数では小型株が全体の7割以上を占めますが、時価総額(浮動株ベース)では、全銘柄の5%に満たない大型株が全体の6割を占められています。

分類 東京証券取引所における定義
(東証1部上場銘柄)
銘柄数 時価総額
(浮動株ベース)
大型株 東証1部上場銘柄の中で時価総額と流動性の高い
上位100銘柄
100銘柄
(4.8%)
241兆7563億円
(57.9%)
中型株 大型株に次いで時価総額と流動性の高い
上位400銘柄
401銘柄
(19.1%)
130兆6453億円

(31.3%)

小型株 大型株・中型株以外の銘柄 1,598銘柄
(76.1%)
45兆2037億円

(10.8%)

(2018年9月末日時点・東京証券取引所

また、JASDAQやマザーズといった新興市場、および東証2部上場銘柄などは、通常小型株に分類されます。

2、小型株の特徴

ここでは、小型株の特徴について押さえておきましょう。

(1)値動きが大きい

機関投資家から個人投資家まで幅広い投資家によって取引が行われ、流動性の高い大型株は、比較的値動きが安定しています。

それに対して流動性の低い小型株は、取引への参加者が少ないため、普段はあまり株価が動かないものの、取引が増加すると値動きが大きくなります。

ストップ高やストップ安をつける銘柄の多く占めるのも小型株です。

値動きが大きければ、株価の上昇で大きな利益が期待できる反面、株価が下落してしまうとなかなか取引が成立せず、損失が拡大するリスクが高くなるため、リスク管理が重要となります。

また自分の注文によって株価を不利な方向へ動かしてしまうこともあり、大口の注文は出しにくく、多額の資金を投資する機関投資家などが小型株を投資対象とできない、要因ともなっています。

(出所:SBI証券)

(2)事業内容がシンプルでわかりやすい

小型株には企業規模が小さく、事業内容もシンプルな企業が多いため、収益構造がわかりやすいのが特徴です。

また業績の変化などが、株価に反映されやすい傾向もあります。

(3)外部要因の影響が少ない

グローバルに展開する企業が多い大型株は、為替や世界経済の動向などによっても株価が左右されます。

一方で内需企業の多い小型株の株価は、外部要因の影響を受けにくいという特徴があります。

(4)割安に放置されたお宝銘柄が残されている

小型株は機関投資家の投資対象となりにくく、アナリストもカバーしきれていないマイナーな銘柄もあり、本来の企業価値に対して株価が割安に放置されたお宝銘柄も多く残されています。

情報の量・質・スピードでは機関投資家に太刀打ちできない個人投資家であっても、小型株であればチャンスは十分にあります。

3、小型株の探し方

(1)バフェット・コード

投資候補となる小型株を探す場合には、時価総額などを基準にしてスクリーニング機能を利用するのが便利です。

無料で利用できるスクリーニングツールは多くありますが、そのまま企業分析も行え、使い勝手のいい『バフェット・コード』というサイトがおすすめです。

スクリーニング条件を入力し検索すると、条件を満たす銘柄が一覧で表示され、一覧から銘柄を選択すれば、過去五年間の業績の推移などを確認することができます。

(2)優良小型株スクリーニング条件

【優良小型株スクリーニング条件例】

  • 時価総額:100億円以下
  • 自己資本比率:60%以上(財務健全性)
  • PER(予想):30倍以下(割安性)
  • ROE:12%以上(収益性)

(画像:バフェット・コード

4、小型株とバリュー投資の関係

本来の企業価値に対して、株価が割安な銘柄に投資するバリュー投資は、上記のような特徴から、小型株との相性が良い投資手法と言えます。

(1)企業価値を見極めやすい

バリュー投資では、投資候補の株価が割安かどうかを判断する前提として、財務状態やキャシュフロー、ブランド力などの要素をもとに、その企業の本質的な価値を見極めることが重要なポイントとなります。

一般的に多くの事業部門や連結子会社などを抱える大型株は、収益構造が複雑な分、企業価値の見極めが難しくなります。

それに対して事業内容がシンプルな小型株は、収益構造もシンプルで、比較的企業価値を見極めやすいと言えます。

ただしマイナーであるがゆえに情報を入手しにくかったり、主力事業がコケてしまうと株価への影響がかなり大きくなるリスクもあります。

(2)株価が割安に放置されている銘柄が多い

小型株は機関投資家の投資対象となりにくく、一般の投資家からの注目度も低いため、本来の企業価値に比べ株価が割安に放置されやすい傾向があります。

また発行済株式総数が比較的少ない銘柄や低位株も多く、なんらかのきっかけで注目が集まれば、株価の大幅な上昇が期待できます。

物言う株主とも言われるアクティビストも、割安な小型株を投資対象とするケースも多く、株主としての権利を行使して投資先企業に要求や提案を行い、企業価値(株価)の向上のため、自ら働きかけを行っています。

それまで注目されていなかった銘柄に注目が集まるには通常時間がかかるものですが、アクティビストの働きかけによって、注目が集まりやすくなり、より早いタイミングの株価上昇が見込めるため、アクティビストの投資する銘柄は要チェックです。

5、おすすめのバリュー投資ファンド・投資会社

ここでは、小型株への投資を行い高い運用成果をあげている、オススメのファンド、投資会社をご紹介します。

(1)投資会社M&S

公式サイト:M&S

M&Sは日本株をメインとしてバリュー(割安)株投資を行う独立系の投資会社です。

投資先企業の手掛ける事業の優位性や将来性、保有資産を徹底的に分析し、企業本来の価値と現在の企業価値(市場における時価総額)との間に乖離のある銘柄を対象に、中長期的なスタンスで投資が行われています。

M&S 直近3年間のパフォーマンス
M&S (参考:TOPIX配当込)
2016年 45.26% 0.30%
2017年 27.06% 22.2%
2018年
(9月末時点)
12.23% 2.0%

彼らはアクティビスト(物言う株主)として活動しながら、一貫して小型株へのバリュー投資を行っています。

市場平均を大きく上回る驚異的なパフォーマンスを上げる一方、今年に入って相場が低迷する中でもプラスのリターンを維持しており、下値が抑えられた堅実な運用が行われていることがわかります。

(2)レオス・キャピタルワークス(ひふみ投信)

レオス・キャピタルワークスは、藤野英人氏が2003年に創業した、国内トップクラスの資産規模を誇る独立系投信運用会社です。

主力商品である『ひふみ投信』は、主に国内外の成長企業を投資対象として、資産を「守る」ことにも重点をおきながら、長期的な資産形成を目指し「守りながらふやす運用」を行う。

財務指標や株価など定量的な数値と、経営方針・戦略といった数値にはあらわれない定性的な要素、その両面から徹底的に調査・分析を行い、投資環境に左右されず独自に成長できる企業へ投資を行っている。

業種や企業規模に捉われず世界中の銘柄を投資の対象し、変化する相場環境に応じて現金比率を50%まで高められるなど、柔軟な運用ができることも特徴です。

時価総額別比率
大型株(3000億円以上) 43.9%
中小型株(300億円以上3000億円未満) 49.7%
超小型株(300億円未満) 4.3%
現金等 2.0%

 

ひふみ投信 (参考:TOPIX配当込)
運用成績(1年) 15.6% 10.8%
運用成績(3年) 70.6% 37.3%

(2018年9月末時点 参考:ひふみ投信 月次報告書

成長期待の大きい中小型株への投資比率を高め、高いパフォーマンスをあげたことで一躍注目を集める。

大型株主導の相場へ移行したことや、ファンド規模が拡大したことなどから、現在は小型株への投資割合は低下傾向。

大型株の比率が高まったことで市場との連動性が高まっている点は、今後のパフォーマンスへの懸念材料といえます。

公式サイト:ひふみ投信

(3)コモンズ投信

コモンズ投信は、長期投資を通じて最良な企業と出会える場を提供すれば、持続的な価値創造が可能になるという想いのもと、2004年に設立された独立系投信運用会社です。

真のグローバル企業を中心に約30銘柄に30年の長い目線で投資する『コモンズ30』と、変化を始めた企業、変化にチャレンジする企業を中心に中長期的に投資を行う『ザ・2020ビジョン』を運用しています。

今年公表された、3月末時点の金融庁・共通KPI実績において、コモンズ投信における含み益の顧客比率は98%と、調査対象会社の中でトップとなっています(参考:日本経済新聞)。

コモンズ30 ザ・2020ビジョン (参考:TOPIX配当込)
トータルリターン
(1年)
13.76% 20.32% 10.8%
トータルリターン
(3年・年率)
15.01% 12.35% 11.2%

(2018年9月末時点 参考:モーニングスター

いずれのファンドも市場平均を上回る運用成果を残しており、コモンズ30はつみたてNISAの対象商品にもなっており、長期的な資産形成におすすめできるファンドと言えます。

公式サイト:コモンズ投信

(4)鎌倉投信

鎌倉投信は、鎌田恭幸氏ら外資系金融機関で共に働いていた仲間4人が、2008年に設立した独立系投信運用会社です。

『結い2101(ゆい にいいちぜろいち)』を唯一の運用商品とし、「人材を生かせる会社(人)」「循環型社会を創造する会社(共生)」「匠(たくみ)の技術・感動的なサービスを提供する会社」という3つを銘柄選択の柱として、中小型株を中心に55社(2017年7月19日時点・運用報告書第8期)へ投資している。

(出所:いい会社とは 鎌倉投信

結い2101 (参考:TOPIX配当込)
トータルリターン(1年) 10.70% 10.8%
トータルリターン(3年・年率) 8.55% 11.2%
シャープレシオ(1年) 2.27 1.1
シャープレシオ(3年・年率) 1.26 0.8

(2018年9月末時点 参考:モーニングスター

運用成績は市場平均をやや下回る水準で推移しています。

これはゆっくりと安定した資産形成を目指すというファンドの運用方針によるところもあり、現金比率やシャープレシオの高さにもそれは現れています。

高いリターンを狙うファンドではないため、それを理解した上で投資する必要があると言えます。

公式サイト:鎌倉投信

(5)さわかみ投信(さわかみファンド)

さわかみ投信は、澤上篤人氏により1999年に設定された日本の独立系投信会社のパイオニア的存在のファンドです。

唯一の運用商品である『さわかみファンド』は、国内外の株式を主な投資対象として、その時点で最も割安と考えられる投資対象の中から、将来価値に比べ市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して投資し、割安な状態が解消されるまで持続して保有する「長期バイ・アンド・ホールド型」のバリュー投資を基本に運用が行われています。

将来社会に必要とされる製品やサービスを生み出していくと思われる企業に、投資するという投資方針を掲げており、一時的なトレンドやブームに翻弄されることなく、長期的な資産形成を期待することができます。

バリュー投資ファンドとして屈指の規模を誇り、長い運用実績を持つ安心感はありますが、ファンド規模が大きくなり、市場平均を上回るリターンをあげることは難しくなっている部分があります。

さわかみファンド (参考:TOPIX配当込)
トータルリターン
(1年)
10.03% 10.8%
トータルリターン
(3年・年率)
11.37% 11.2%

(2018年9月末時点 参考:モーニングスター)

公式サイト:さわかみ投信

まとめ

ポテンシャルを持った割安な銘柄の多い小型株は、バリュー投資との相性もよく、魅力的な銘柄が多くあります。

スクリーニング機能や、ファンドや投資会社の投資する銘柄も参考に、投資候補となる小型株を探してみてはいかがでしょうか。

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ソフトバンクグループの中核通信会社である

証券会社、生損保代理店での勤務を経てファイナンシャルプランナーとして独立。

(保有資格)1級FP技能士・証券外務員一種
(試験合格)宅建士・行政書士

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