貯蓄から投資へ!長期投資で安心と楽しみの両方を上手に手に入れる

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貯蓄好きと言われる日本人ですが、しかし経済的により豊かで安心できる生活を手に入れるには、積極的に投資を行うべきであることがデータからも示されています。

1、日本人はなぜ貯蓄好きなのか?投資が必要な理由とは

(1)日本人はなぜ貯蓄好きと言われるのか

日本人が貯蓄を好み、投資に消極的な理由としては、一般的に以下のようなことが言われています。

①労働によらずお金を稼ぐことをよしとしない風潮

「働かざるもの食うべからず」という言葉もあるように、日本では汗水垂らして働きお金を稼ぐことを美徳とし、投資などで労働によらずお金を稼ぐことを卑しむような風潮さえあります。

投資教育の進んだ欧米では、企業や国などの発展を支援し、その対価として利益を受け取る投資は、お金を稼ぐ真っ当な方法であると広く認識されており、その認識の違いが投資に対する姿勢にも表れていると考えられます。

②投資は損をするという考えが根強くある

バブルとその崩壊を経験した日本では、投資は大損するリスクがあるという考えが根強く残っており、それも投資に消極的な要因と考えられます。

一方でパチンコや競馬、またFXや仮想通貨など、より投機性の強いものにいち早く飛びつくのも日本人です。

堅実な貯蓄を好みながら、キャンブルも好むという極端な国民性とも言えます。

③金融資産の多くが(リスクをとった投資のできない)シニア層が保有している

日本の金融資産の8割近くは、50歳以上のシニア層が保有しています。

この世代では資産を増やすことよりも減らさないことが優先されるため、リスクをとった投資は避けるのが一般的です。

また若い世代は収入が少なく、住宅ローンや教育資金などの負担により、投資に回せる資金が限られている状況もあります。

かつての米国でもこれと同じ状況から、株式・投資信託の保有割合が低水準にあったものの、401k(企業型確定拠出年金)やIRA(個人型確定拠出年金)の導入により、少額からの長期投資積立をサポートしたことで、株式・投資信託の保有割合を高めることに成功しています。

日本でも、それに倣いNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)などを導入し、投資の普及に受けた取り組みが進んでいます。

(2)なぜ投資が必要なのか

2016年時点における日本の家計金融資産は1815兆円このうち過半を現預金が占めており、1割弱の米国と比べると、日本人の資産はかなり現預金に偏っていることがわかります。

一方で株式・投資信託の保有割合については、増加傾向にはあるものの、依然2割に満たず、過半に迫る勢いの米国の半分にも及ばない低い水準となっています。

(家計金融資産の構成 出所:金融庁平成28年度 金融レポート

日米で家計金融資産の推移を比較すると、過去20年間で家計金融資産が3倍になった米国に対し、日本では約1.5倍の増加に留まっています。

家計金融資産の構成の違いによる運用リターンの差が、この差を生んだと考えられます。

積極的な投資は企業の成長を後押しし、企業業績の向上が給与水準の向上につながるとともに、運用により得られるリターンにより、わたしたちに経済的なゆとりを生みます。

つまり、投資はわたしたちの生活が豊かにするために必要なのです。

(日米英の家計金融資産の推移 出所:金融庁平成28年度 金融レポート

日本と米国・英国における家計金融資産の伸びを比較すると、資金流入による伸びにあまり差はないが、運用リターンによる伸びで大きな差がついている。

(2016年中の家計金融資産の伸びとその要因分解  出所:金融庁平成28年度 金融レポート

2、どのくらい貯蓄から投資に回せばいい?投資金額の決め方

どのくらい投資に回せばいいのか。それは投資の目的やあなたの資産状況、収入状況、家族構成などによって変わり、一概に決まっているものではありません。

そのため、まずはあなたに必要な投資金額を定める必要があります。

(1)投資目的・投資期間を定める

まずなんのために投資を行うのか、投資目的を定めます、この目的が曖昧なまま投資をすると、必要以上にリスクをとってしまう可能性も高く、望ましくありません。

5年後の住宅購入の頭金、15年後の子どもの大学進学資金、30年後の老後資金など、具体的な目的が定まることで運用期間が決まります。

またその資金を用意する必要性の高さによって、どの程度のリスクをとった運用ができるかが決まり、期待リターンからおおよその必要投資額の目処がつきます。

たとえば15年後の大学進学資金300万円を目標として、年率1%(年複利)で積立投資を行う場合、毎月の必要積立額は15,448円(*keisanサービスにより試算)となります(つみたてNISAを利用して運用益は非課税と仮定)。

積立総額:2,780,640円(=15,448円×12ヶ月×15年)

→ 積立元利総額:3,000,141円(運用益:219,501円)

(2)投資資金の原資を確保する

必要な投資額の目処がついても、その原資がなければ実際に投資することはできません。

そこで家計に投資余力があるか、家計の状況を把握します。

①投資に回せる資産(ストック)を確認

まずは、バランスシートを作成して保有資産(金融資産・実物資産)と負債の状況を確認します。

負債も含めた資産状況を把握することで、投資にお金を回せる余力がどのくらいあるかを知ることができます。

投資に回せる資金としては、金融資産から短期負債を差し引いた金額が目安となります。

このうち数年以内に必要な資金については、定期預金や個人向け国債など、安全性・流動性(換金性)の高い商品での運用が基本です。

10年以上使い道のない資金を、株式や投資信託などリスクをとった運用に回します。

②投資に回せる収入(キャッシュフロー)を確認

キャッシュフロー表を作成し、収入から支出を差し引いた収支を把握して、収入から新たに投資に回せる余力を確認します。

もしキャッシュフローのマイナスが続いているようなら、資産を切り崩している状況であり、家計に問題があります。

まずはマイナスを解消するため、無駄な支出を減らす、あるいは収入を増やすといった対策を講じ、キャッシュフローをプラスにすることが必要と言えます。

③目標に応じて投資資金を振り分ける

人生においてはさまざまな資金が必要となるため、それぞれの目的に応じて投資資金を振り分ける必要があります。

その際、近い将来に必要となる資金には、収入からのキャッシュフローによる資金を優先し、長期的に必要となる資金には保有する資産(ストック)を優先して振り分け長期投資により資産を増やすことで、より大きなリターンが期待できます。

3、すぐに使う予定のない貯蓄は長期投資で増やす

投資は元本保証ではなく常に増減を繰り返すため、すぐに必要となる資金をむやみに投資してしまうのは好ましくありません。

しかし、当面使う予定のないお金については、ゆとりのある長期投資ができるため、適切なリスクをとり効率よく運用するのが賢明と言えます。

ゆとりのある長期投資には、以下のようなメリットがあります。

(1)複利効果

アインシュタインが人類最大の発明であるといった「複利」という仕組みです。

利益が利益を生み、雪だるま式に資産が増えていくこの仕組みは、投資期間が長くなるほどその効果が大きくなります。

(2)収益(リターン)が安定する

株式など価格の常に変動する商品への投資では、短期的には収益(リターン)の振れ幅が大きくなりやすく、目標に対して期待する収益が得られなかったり、損失の可能性も高くなります。

しかし、投資期間が長くなるほど収益の振れ幅は小さくなり、より安定した収益が期待できるようになります。

(出所:一般社団法人 投資信託協会

(3)コスト軽減効果

商品を売買する際の売買手数料、売却して利益を得た際の税金など、投資にはコストがかかります。

デイトレードなどの短期投資では、頻繁に売買を繰り返すため、その都度手数料や税金が発生し、パフォーマンスへの影響は大きくなります。

それに対し長期投資では、一旦購入した商品を長期間に渡って保有することで、結果的に手数料や税金がかかる頻度が少なくなります。

またNISAなど税制優遇制度もあり、より効率的な投資が可能となります。

4、プロによる長期投資で資産をふやす

長期投資は売買頻度が少なく、忙しい方でもじっくりと資産を増やしていくことができます。

しかし売買頻度が少ない分、投資先の選択が投資成果に大きく影響し、投資先を見極める能力が重要になります。

またよりパフォーマンスを向上させるためには、一度投資して終わりではなく、相場環境などに応じて資産配分や投資商品の入れ替えなど、適宜ポートフォリオのメンテナンスも必要となってきます。

より効果的な運用をめざすには、プロの力を借りるのもひとつの方法と言えます。

(1)独立系投資会社 M&S

プロによる集中投資と積極的な企業への働きかけで高いリターン狙う

公式サイト:M&S

M&Sは私募型の投資ファンドに近い形でプロに運用を任せることができる独立系の投資会社です。

日本株をメインにバリュー(割安)株投資を行い、高い運用成果を上げています。

アクティビスト(もの言う株主)としても積極的に活動しており、株主の立場から企業と対話を通じて、さまざま要望や提案を行い、自ら企業に働きかけることで、企業価値・株主価値の向上に貢献しています。

その成果もあってか、2016年の設立以降毎四半期プラスの運用成果を出しており、いずれも日経平均・NYダウなどの主要指標を大きく上回るパフォーマンスをあげています。

(2)レオス・キャピタルワークス(ひふみ投信)

公式サイト:ひふみ投信

『ひふみ投信』『ひふみプラス』は設定以来高い運用実績をあげ、個人投資家からの人気の高い商品です。

藤野英人氏率いる独立系投信会社、レオス・キャピタルワークスが運営し、主に国内外の成長企業に投資。資産を「守る」ことにも重点をおきながら、長期的な資産形成を目指し「守りながらふやす運用」を行うファンドです。

投資銘柄の選択においては、財務指標や株価など定量的な数値と、経営方針・戦略といった数値にはあらわれない定性的な要素、その両面から徹底的に調査・分析を行い、投資環境に左右されず独自に成長できる企業を選びます。

業種や企業規模に捉われず世界中の銘柄を投資対象とし、変化する相場環境に応じて現金比率を50%まで高められるなど、柔軟な運用ができることも特徴です。

直近では相場全体の急落の影響などもあり運用実績の落ち込みがみられるものの、運用期間全体を通しては高い運用実績をあげています。

出所:ひふみ投信 月次ご報告書2018年11月度

(3)鎌倉投信(結い2101)

公式サイト:鎌倉投信

 

鎌倉投信は2008年に設立された直販型の投信会社です。

100年個人投資家に支持される長寿な投信、300年社会に貢献する企業を支援、1000年続く持続的な社会を育むことを標榜し、「これからの社会にほんとうに必要とされる会社」への投資をコンセプトとする『結い2101』を運営しています。

投資する会社が行う事業やその会社に関わる様々な人によって創造される本物の価値や豊かさを蓄え、そこから生まれる社会の豊かさから投資の果実を享受するという投資哲学に基づいた運用が行われます。

 

値動きから利ざやだけを狙うのではなく、豊かな社会の創造に貢献することで生まれる「こころの満足度」という面を重視しており、社会貢献を通じ有意義な投資をしながら資産をふやしていきたいと思う方にはおすすめの投資会社と言えます。

出所:鎌倉投信 結い2101 投資信託説明書(交付目論見書)2018.10.20

まとめ

いかがでしたでしょうか。

貯蓄をするのは、将来のお金の不安によるところが大きく、将来の見通しが立たなければ、いくらお金があっても安心はできません。

その不安を解消し、安心を手に入れるには、まず将来必要なお金について明確にし、それを準備するための計画を立てることから始めます。

その際には、自ら働いて得られる収入だけでなく、お金を投資して得られる利益も含めて考えることが大切です。

お金にもしっかり働いてもらうことで、効率よくお金を増やすことができ、安心と楽しみが手に入る可能性はぐっと高まります。

眠ったままになっている資金は投資に回し、積極的に活用していきましょう。

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