コモンズ投信の評判は?ファンドの詳細や運用実績について解説

コモンズ投信という投資信託について気になって情報を収集しているという方も多いのではないでしょうか?コモンズ投信は2009年に運用を開始し、2021年現在では300億円以上の資金を運用する巨大なファンドへと成長しました。

運用方針や代表者の理念に共感する声も多く、人気の高いファンドです。今回は、コモンズ投信の評判やファンドの運用成績について解説していきます。

コモンズ投信とは

コモンズ投信の公式ホームページ

コモンズ投信とは、ファンドを運用している日本国内の会社です。会社概要は以下の通りです。

会社名コモンズ投信株式会社
所在地〒102-0093
東京都千代田区平河町2-4-5平河町Kビル5階
電話番号03-3221-9230
資本金1,551,895,000円(資本準備金を含む)
代表取締役社長伊井 哲朗
設立年月日2007年11月6日
商号等金融商品取引業者
(投資運用業・第二種金融商品取引業)
関東財務局町第2061号
事業内容投資運用業ならびに販売(第二種金融商品取引業)
加入団体一般社団法人 投資信託協会

「誰もが長期的な資産形成ができる長期投資のファンド」を目標に、30年目線で運用を行う投資が特徴です。現会長(2021年7月現在)の渋沢 健氏は、「資本主義の父」と呼ばれた渋沢 栄一の孫にあたり、外資系金融機関で米大手ヘッジファンドの代表者を務めた実績もあります。

コモンズ投信のファンドを運営するメンバーは次の通りです。

  • 伊井 哲朗(代表取締役 兼最高運用責任者)
  • 渋沢 健(取締役会長 ESG責任者)
  • 上野 武昭(シニアアナリスト)
  • 末山 仁(シニアアナリスト)
  • 原嶋 亮介(アナリスト)

上記の5名のメンバーについては、公式ホームページで経歴などが掲載されており、顔の見えるファンドとして安心感が高くなっています。

コモンズ投信で運用されているファンド

資産を運用するファンドマネージャー

コモンズ投信で運用されているファンドには次の2種類があります。

ファンドの種類特徴
コモンズ30ファンド・30年程度の長期投資が前提のファンド
・グローバル企業に集中投資
ザ・2020ビジョン・5〜10年程度の中長期投資が前提のファンド
・経営上の変化に着目して銘柄を選定

どちらも、中期〜長期投資を前提にしているファンドであることがわかります。また、インデックスファンドやアクティブファンドなどのベンチマークと連動しているファンドとは異なり、独自の選定銘柄でリターンを狙うファンドです。

上記の2つのファンドは、SBI証券や楽天証券などのネット証券会社や銀行などで購入ができます。それぞれのファンドの特徴や運用方針について詳しく解説していきましょう。

コモンズ30ファンド

コモンズ30ファンドの特徴は次の通りです。

ファンド名コモンズ30ファンド
基準価格(2021年7月21日時点)36,665円
純資産総額276億3,100万円
信託報酬1.08%
資産構成国内株式:94%
その他:6%

コモンズ30ファンドの基本的な運用方針は「30年」「30銘柄」「対話」です。具体的には、次のような運用方針に基づいています(参照元:コモンズ30ファンド)。

  • 投資の目線は30年(長期運用前提)
  • 質の高いグローバル企業を中心に30銘柄程度を集中投資
  • 企業との対話を重視
  • 企業と顧客が対話できる環境づくりに専念
  • 信託報酬の一部を社会貢献に活用

組入銘柄はグローバルに活躍している企業の中から中期〜長期的に活躍できる企業をピックアップして長期保有前提で投資を行います。組入銘柄の例については次の通りです。

組入銘柄の例

  • 丸紅
  • 旭化成
  • 味の素
  • 資生堂
  • 楽天
  • セブン&アイホールディングス など

企業の長期的な評価を行うためには、目に見える財務情報だけでなく、目に見えない価値が重要であると判断しています。そして、グローバル展開や、対話力、企業理念などにも着目し銘柄を選定しています。

また、信託報酬の一部を社会貢献に活用している「コモンズSEEDCap」を行なっています。しかし、信託報酬は1.08パーセント特別高いというわけではなく、単純に社会のための活動として行なっているため、社会的な評価が高いです。

ザ・2020ビジョン

ザ・2020ビジョンの特徴は次の通りです。

ファンド名ザ・2020ビジョン
基準価格(2021年7月21日時点)24,156円
純資産総額68億2,800万円
信託報酬1.27%
資産構成国内株式:93%
その他:7%

2020年を起点に日本の株式市場は大きく変化するという考えから、この先に起こる変化を見通したいという目的でこのファンドの名前がつけられました。ザ・2020ビジョンの運用方針は次の通りです((参照元:ザ・2020ビジョン))。

  • 定性評価(経営方針や経営者の変化に着目)
  • 日本株50銘柄を運用
  • 定量評価(PER、PBR、ROEなどの指数から選定)
  • 株式組入比率の大幅な調整(リスクが高い場合には現金の割合を高める)

ザ・2020ビジョンの銘柄選定のキーワードになるのが「変化」です。積極的に変化を続ける企業、変化にチャレンジしている企業に着目しながら財務分析によって銘柄を厳選します。組入銘柄の例については次の通りです。

組入銘柄の例

  • 任天堂
  • エムスリー
  • ソニー
  • ダイフク
  • KADOKAWA
  • 村田製作所
  • レーザーテック など

また、大きな特徴としては株式組入比率の大幅な調整が挙げられます。例えば、大きな暴落が予想される場合や株価の下落が続くと予想される相場では、株式の比率を下げ現金の保有率を大きく上げます。株式の保有率を下げることによって、相場が下落した場合のリスクヘッジになります。

中長期的なリターンは狙いながらも、リスクの高い場面では株式保有率を下げるという戦略でリスクを抑えています。

コモンズ投信の運用成績

投資の戦略を練るマネージャー

ファンドの優良性を確認する上で重要な項目の一つが運用成績です。過去の運用成績を確認することで、そのファンドがどのくらいリターンを出していて、今後どのくらいのリターンを見込めるのか予測することができます。

では、2つのコモンズ投信ファンドのこれまでの運用成績について、詳しく確認していきましょう。

コモンズ30ファンド

コモンズ30ファンドのこれまでの運用成績は次の通りです。

基準価格前年比
2011年11,296円
2012年13,486円19.40%
2013年18,853円39.80%
2014年21,700円15.10%
2015年23,361円7.70%
2016年24,333円4.20%
2017年30,121円23.80%
2018年24,825円-17.60%
2019年29,600円19.20%
2020年33,915円14.50%

出典:モーニングスター

2018年に大きな損失となっていますが、ほとんどの年で10パーセント以上のリターンとなっています。コロナショックが起きた2020年も+14.5パーセントのリターンとなっており、リスクにも強いファンドといえるでしょう。

2011年の基準価格と比べてもここ10年間でおよそ3.3倍に値上がりしているため、運用成績としては申し分ないものとなっています。

ザ・2020ビジョン

コモンズ・ザ・2020ビジョンの運用成績は次の通りです。

基準価格前年比
2014年11,881円
2015年13,628円14.70%
2016年13,219円-3.10%
2017年16,706円26.40%
2018年12,556円-24.80%
2019年17,956円43.00%
2020年24,707円37.60%

運用実績は浅いですが、価格変動の激しいファンドであることがわかります。2018年に前年比-24.8パーセントを記録しましたが、翌年の2019年には+43.0パーセントのリターンとなっており、ハイリスク・ハイリターンな運用であるといえるでしょう。

2014年と比べて6年間で基準価格が2.1倍に上昇しており、中長期的な運用に成功していることがわかります。

コモンズ投信の評判は?

ヘッジファンドで働く人々

コモンズ投信を検討している方の中には、評判やメディアからの評価について気になる方も多いでしょう。ここからは、口コミの評判やファンドの受賞履歴について解説していきます。

口コミによる評判

コモンズ投信のSNSなどの評判をまとめてみましょう。

運用成績を評価する声やファンドの運用方針を評価する声など、さまざまな口コミがありました。利用者からの良い評判が多く、信頼性の高いファンドといえるでしょう。

メディアからの評判、受賞歴はある?

コモンズ投信の「コモンズ ザ2020ビジョン」がモーニングスター社の「ファンドオブザイヤー2020」の国内株式部門・優秀ファンド賞に選定されました(参照元:MORNINGASTAR)。

選定理由については次の通りです。

  • 2020年の運用リターンは上位2%、運用効率は上位6%と高パフォーマンスだから
  • 機敏な対応、成長株の評価がファンドの高パフォーマンスに直結しているから
  • 創業者の伊井氏の理念、積極的な開示姿勢に投資家が共感したから

2020年の運用リターンは上位2%、運用効率は上位6%と高パフォーマンス

類似ファンドの2020年のリターンが20パーセント程度であったのに対し、ザ・2020ビジョンのリターンは38パーセントほどで、大きく上回っていました。

ソニーや任天堂の急騰も相まって、類似83銘柄中2位のリターンを残しています。また、シャープレシオは1.21と、上位6パーセントを記録し、運用効率の面からも良好なファンドと評価されました。

機敏な対応、成長株の評価がファンドの高パフォーマンスに直結している

ザ・2020ビジョンは下落リスクが高い局面で株式組入比率を下げるという柔軟な対応を行なっています。2020年2月のコロナショック時に現金保有比率を11パーセント程度に上げたことで、含み損を抑えることに成功しました。

また、保有現金が多いことで、コロナショック時の暴落した銘柄の安く買い入れることにも成功しています。このようなリスクの対応や銘柄の選定が2020年の高利回りに直結していると評価されました。

創業者の伊井氏の理念、積極的な開示姿勢に投資家が共感している

創業者の伊井氏は、コモンズ投信の理念やファンド、運用方針を積極的に公開しており、顔の見えるファンドとなっています。これにより、投資家たちはコモンズ投信のファンドに安心感を示していました。コモンズ投信の資金流入額を見ると144ヶ月間のうち130ヶ月間が流入超過となっており、投資家たちの支持が高いことから選定の基準となったようです。

コモンズ投信に投資する際の注意点

契約を交わしたビジネスマン

コモンズ投信は運用実績も豊富で、口コミの評判も良いファンドですが、運用する際には次の注意点があります。

分配金はない

コモンズ投信は、年に一度を分配金の有無を決定します。しかし、発生した分配金は自動的に再投資されます。現金でもらえないという点には注意が必要です。

分配金が再投資されるメリットとデメリットは次の通りです。

メリットデメリット
複利の効果が得られる(分配金にも利回りが乗る)解約しないと現金化できない

コモンズ投信では、長期投資を前提としているため、分配金再投資による複利の効果は必然的に大きくなります。分配金を現金で受け取りたい方にはあまりおすすめできません。

取り扱いファンドは2種類のみ

コモンズ投信で運用されているファンドは「コモンズ30ファンド」「ザ・2020ビジョン」の2種類のみです。どちらも日本株式で運用されているファンドですので、日本の景気や国内の情勢に価格が左右される可能性が高いです。

コモンズ投信で国内株式に分散されているとはいえ、日本株式に集中しているというリスクには注意が必要です。

一部のファンドや金融機関ではNISA、iDeCoなどに非対応している

コモンズ投信では、NISAやつみたてNISA、 iDeCoの口座からファンドを購入することができますが、一部のものについては対応していない場合があります。

種類コモンズ30ファンドザ・2020ビジョン
NISA対応対応
つみたてNISA対応非対応
 iDeCo一部金融機関のみ対応非対応

NISAやiDeCoは運用益が非課税になるメリットがあるためぜひ活用したいところですが、「ザ・2020ビジョン」については、iDeCoやつみたてNISAに対応していないため注意しましょう。

長期投資を考えるならヘッジファンドもおすすめ

投資の運用についてディスカッションする人たち

長期のコモンズ投信もおすすめですが、5~10年といった中長期投資を前提に運用していくのであれば、ヘッジファンドもおすすめです。ヘッジファンドとは「私募投資信託」と呼ばれ、証券会社から購入せずに直接取引するファンドのことです。

ヘッジファンドは株式だけでなく、債券や信用取引、先物取引などさまざまな投資手法を駆使してリターンを目指します。また、レバレッジをかけて運用するため高いリターンを期待することもできます。さらに、指数に依存しない運用のため、下落相場であってもリターンを得ることが可能です。

ヘッジファンドに運用する場合は、Japan Actがおすすめです。

Japan Act

Japan Actは日本経済新聞に掲載実績のあるヘッジファンドで、バリュー投資とアクティビスト(投資先企業へ積極的に提言を行う)投資で高いリターンを目指しています。

コモンズでは大幅にマイナスとなった、2018年も大幅なプラスで着地し、年間平均約10%以上の成果を出しています。

長期投資を考えており、コモンズ投信よりも高いリターンを狙いたい方は、ヘッジファンドの運用がおすすめですので、Japan Actでの投資を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

コモンズ投信の評判、ファンドの概要や運用成績について解説しました。

コモンズ投信は中長期投資を前提として運用しており、高い運用成績を残しているファンドです。口コミ評判も良く、モーニングスター社からの受賞実績もあり、おすすめのファンドといえます。

また、運用資金に余裕があり、高いリターンを目指したい人は、ヘッジファンドでハイリターンな運用を狙うのがおすすめです。

今回お伝えしたことを参考にして、投資信託やヘッジファンドの運用を検討してみてはいかがでしょうか?

なお、おすすめのヘッジファンドについて知りたい方は、こちらの記事もご参考ください。

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