1000万円を増やす適切な使い道とは?おすすめの3つの投資と注意点

資産形成において、1,000万円の貯蓄は一つの節目です。

「1,000万円貯まったから、賢い使い道を知りたい」
「手元の1,000万円を運用して、もっと増やしたい

せっかく貯めたのだから、このように賢く効率的に増やしたいと思うものですよね。

1,000万円の使い道には、海外旅行や高級車の購入など、夢を叶えることが挙げられます。ですが、本当に消費に回して良いのでしょうか。1,000万円は大金に思えますが、取り崩しを始めたらあっという間になくなってしまいます

 

1,000万円の使い道としておすすめなのが、中長期での投資です。資産を積み上げることで、より大きな資産に成長させられるからです。

この記事では、おすすめの投資方法や投資の注意点を解説し、実際に投資をした場合の資産の成長をシミュレーションしました。1,000万円の使い道をどうしようか迷っている方は、この記事を参考に使い道を考えていきましょう。

1,000万円の使い道でお金持ちになれるか決まる

1,000万円の使い道でお金持ちになれるか決まる

手元の貯蓄が1,000万円を超えたり、もうすぐ1,000万円が貯まりそうになったり。資産形成で「1,000万円」という金額が見えてくると、使い道をどうしようか悩む方は多いと思います。

まとまった貯蓄ができたのだから、「何か大きな買い物がしたい」「旅行に行きたい」と思う方もいるでしょう。

 

しかし、お金が貯まったら何かを買おう・使おうという発想では、お金持ちにはなれません。お金持ちになれる人は、貯まったお金をさらに増やす方法を考えます。せっかく貯めてきた1,000万円を「貯まったから使おう」ではなく、「貯まったからもっと増やそう」とするのがお金持ちの発想です。

なお、ここでのお金持ちとは、未来を安心して過ごせるお金のある人と定義しています。単純に億万長者を目指せと言っているわけではありません。「経済的な不安のない人を目指そう」ということです。

 

人によって人生に必要なお金は異なります。ですので、1,000万円あればもう十分という人は、無理に増やす必要はありません。

しかし、「経済的な不安をなくし、ゆとりを持って生活したい」「せっかく貯めた貯蓄をもっと増やしたい」少しでもこのような思いがある人は、1,000万円をさらに増やすため、投資をして資産形成を加速させることをおすすめします。

自分の人生に資金的・精神的なゆとりを持つため、お金持ちの発想で資産を増やしましょう。

1,000万円あったらできること

旅行を楽しむカップル

お金持ちになりたいなら、貯まった1,000万円を使うのではなく、投資に回して増やすことを考えたほうが良いでしょう。しかし、1,000万円あればどんなことができるのか、想像してみたい人も多いのではないでしょうか?

1,000万円があれば、たとえば次のようなことができます。

  • 海外旅行
  • 高級車の購入
  • マイホームの購入
  • 家のリフォーム
  • お店の開業
  • ローンや奨学金の返済

1,000万円あれば、趣味を充実させたり夢を叶えたりすることができます。また、ローンや奨学金の返済といった必要資金に充てることも可能です。

ですが、1,000万円を運用するよりも良い選択肢なのでしょうか?資産運用を組み合わせることで、すぐに1,000万円を使ってしまうよりも、充実した暮らしができるかもしれません。

 

たとえば、1,000万円あれば毎年海外旅行ができるでしょう。しかし、消費に使ってしまったお金は戻ってきません。贅沢をしたいなら、まず1,000万円を運用し、得られた利益を使って贅沢するのはどうでしょうか

1,000万円を年率5%で運用できれば、1年の利益は50万円です。50万円の利益があれば、毎年家族で海外に行くことは充分に可能です。資産運用で同じ成果を出し続けられれば、毎年50万円の利益が得られるので、毎年海外に旅行することだってできます。

 

1,000万円を取り崩すだけだと、いつかはお金が尽きてしまいます。そうならないためにも、1,000万円を運用して増やし、得られた利益によって暮らしを充実させるという考え方をしましょう。

ただし、住宅ローンや奨学金の返済などは、繰り上げして早く返済したほうが得な場合があります。1,000万円を取り崩すことになりますが、早く返済を終わらせたい方は、ローンや奨学金の返済に充てるのも良いでしょう。

1,000万円のおすすめ使い道は投資

1,000万円のおすすめ使い道は投資

1,000万円の使い道として、少しでも資産を増やしたいのであれば投資をしましょうとお伝えしました。では、なぜ投資をおすすめするのか?その理由は、次の3点です。

  • 1,000万円あればほとんどの金融商品に投資できる:資産運用の選択肢が多くなる
  • 投資元本が大きいと投資効率が良くなる:見込めるリターンも大きくなる
  • 幅広い金融商品・金融資産に分散投資できる:リスク対策を取りやすい

1,000万円あれば、投資の選択肢はぐっと広がります。価値観やリスク耐性に合わせた、自分にぴったりの方法を選べるのです。

また、1,000万円も投資元本があれば、投資効率も良くなります。元本が大きければリターンも大きくなりやすいため、初心者でも資産を増やしやすいというメリットがあるのです。

 

ただし、投資目的で金融商品を購入する際、ほとんどのものには元本保証がない点には注意が必要です。期待リターンが高い投資は、それだけ資産が減るリスクも高くなります。

特に気を付けたいのが、短期間で数倍にもなるような「ハイリターン」の方法です。短期間で資産を何倍にも膨らませる方法は、資産がマイナスになる可能性も大きくなっています。

つまり、1,000万円が短期間で2,000万円、3,000万円になるような方法だと、短期間で500万円に減る可能性もあるのです。特に高額資金を持つ方には、詐欺的な取引の勧誘が増えます。「絶対儲かるから」「ここだけの話」このようなうまい話は警戒し、わけのわからない投資話には耳を貸さないようにしてください。

では、せっかく貯めた1,000万円を投資する際、どのような運用をすれば良いのでしょうか?

1,000万円の投資は中長期で運用しよう

1,000万円の使い道として投資をする場合は、10年~数十年という中長期の視点で運用するようにしてください。中長期の運用をおすすめする理由は、次の2点です。

  • 時間をかければリスクをコントロールしやすい
  • 複利効果で資産を増やしやすい

リスクとは、投資対象の資産価値が上下に揺れ動く際の「変動幅」を指しています。時間をかけて運用していけば、資産価値が-50パーセントになる可能性の幅を、-10パーセントの幅にできるといったイメージです。

もちろん、投資なので元本割れの可能性がゼロになるわけではありません。ただ、時間をかけるだけで、できる限り変動幅を小さくできるということです。

 

また、「複利」とは、投資で得た利益も元本に組みこみ、元本+利益をあわせて運用していくことを言います。利益を投資元本の1,000万円に組みこんでいけば、投資元本も利益も少しずつ増えていきますよね。

このように、少しずつ投資元本も利益も増やしていく複利効果を使えば、時間をかけるほど資産が雪だるま式に増えやすくなります。要は、時間をかければリスクを抑えて資産を増やしやすいのです。

将来の老後資金目的で1,000万円を中長期運用すれば、資産をコツコツと、着実に育てられます。現在20代・30代の方なら30年、40代の方なら20年程度を運用期間に回せるのではないでしょうか。

 

もちろん、途中で子どもの教育費や住宅ローンの繰り上げ資金など、資金を取り崩すこともあるでしょう。資金を取り崩しつつも、できる範囲で運用を細く長く続ければ良いのです。

何十年と時間をかければ、手元の1,000万円を2,000万円に育てることも、不可能ではないでしょう。

1,000万円を投資する際の注意点

1,000万円を投資する際の注意点

1,000万円の使い道として、中長期の視点で投資・運用することをおすすめしました。ここでは、実際に投資する際に注意したい3つのポイントについて解説します。

  • 1,000万円とは別に生活防衛資金は別に用意しておく
  • リスクの高い投機的取引は避ける
  • 集中投資ではなく分散投資を心がける

ほとんどの投資商品には、元本保証がありません。また、時間をかけて運用したからと言って、「絶対に儲かる」わけでも、「リスクがゼロになる」わけでもありません。

同じ金融商品への投資であっても、取引方法が違えば1,000万円が増えることも、逆に減ることもあるのです。

 

投資で資産を増やすということは、こうしたデメリット・リスクを理解したうえで行わなければなりません。大切なポイントですので、それぞれの注意点を具体的に解説していきましょう。

注意点1:生活防衛資金は別においておく

失業や病気で一定期間収入が途絶えるなど、予測不可能な事態に備える資金を生活防衛資金と呼びます。要は、収入がゼロになっても住宅ローンや光熱費を支払い、普段どおりの生活を送るために必要な生活費です。

生活防衛資金の一般的な目安は、「毎月の生活費の3ヶ月から6ヶ月分」と言われています。しかし、各家庭の働き方や生活費などの状況によって、必要額は変わってくるため注意が必要です。

上記の目安はあくまで参考にしながら、各家庭で必要な金額を決めて準備するようにしてください。

 

特に気をつけたいのは、「家庭の収入源が一つだけ」という家庭や、「小さな子どもがいる」家庭です。

このような家庭では、世帯主が失業や病気になった際、家計に与える影響が大きいです。

代わりに配偶者が働きに出ようと思っても、小さい子どもがいれば働ける時間も制限されてしまいます。世帯主に何かあった時の影響が大きな家庭では、生活防衛資金を多めに備えておくようにしましょう。

注意点2:投機的取引は避ける

投機的取引とは、デイトレードのような短期間で大きな利益を得ようとする取引です。

1,000万円を投機的取引にあてるのは、資産が目減りするリスクが高いのでおすすめしません。では、なぜリスクが高いのでしょうか?

 

投機とは、資産価値の変動によって利益を得るものだからです。例えば、株式のデイトレードでは、株価は秒単位で動きます。市場が開いている間はチャートに張り付き、売買のタイミングを見極めなければなりません。

短い時間で大きな資金を動かす度胸と判断力が必要ですし、一瞬で資産を失ってしまう可能性もあります。投機は、プロでさえ難しい取引なのです。

せっかく貯めた1,000万円を初めて運用するという方には、投機は不向きでしょう。まずは中長期の投資で、堅実に資産運用していくことをおすすめします。

注意点3:集中投資ではなく分散投資

1,000万円を投資に使う際、一つの銘柄やサービスだけに投資する「集中投資」はやめましょう。なぜなら、投資に元本保証はなく、投資対象の価値は変動するものだからです。

「長期運用すれば良いのでは?」と思うかもしれませんが、長期の運用でもリスクはゼロにできません。

 

例えば、世界中の株で時価総額1位のアップル株に、1,000万円をすべて投資するとどうなるでしょうか?伸び続けている銘柄なので、このまま右肩上がりであれば資産も増やせるでしょう。

しかし、現時点で世界1位とはいっても、この先絶対にアップルが成長し続けるかはわかりませんよね。企業業績が好調でも、市場の需給状況によっては簡単に下がるのが株価です。

 

もしアップルのみ集中投資している場合、株価が下がればその影響をダイレクトに受けることになります。せっかく貯めた1,000万円が、いとも簡単に900万円、800万円に下がるのです。

その値動きの変化に、あなたは耐えられるでしょうか?「下がったら上がるまで持っていればいい」とは言っても、回復までに何年もかかることもあり得ます。

あのリーマンショックでも、相場の回復には2年ほどかかりました。資産が上がるまで待っていたら、せっかくの運用資金を長期間使えず、機会損失が発生します。

 

こうした集中投資による価格変動リスクを抑えるために、分散投資が大切なのです。分散投資とは、投資対象の資産や国・地域を複数に分け、資産全体の値動きを抑える方法です。

株式投資で言えば、アップルという米国の株を一つだけ買うのではなく、日本や新興国株、株以外の資産も複数買って、投資先を分散させるイメージです。一つの銘柄やサービスに囚われず、できる限り投資対象を分散させるようにしてください。

1,000万円の運用におすすめの投資方法3選

1,000万円の運用におすすめの投資方法3選

1,000万円の使い道としては、老後資金として中長期の視点で運用していくことをおすすめしてきました。中長期の運用に適した投資方法は、次の3つです。それぞれ解説していきましょう。

  • 王道の株式投資
  • 賃貸収入を見込める不動産投資
  • プロに丸投げできるヘッジファンド

資産運用の王道・株式投資

数ある資産運用の中でも、世間に広く知られているメジャーな方法が株式投資です。1,000万円の使い道に株式投資をおすすめする理由は、次の4点です。

  • 市場規模が大きいため書籍やネットで得られる情報が多く、投資ツールも充実している
  • 1,000万円あれば、国内外の株を複数購入して分散投資できる
  • 株式の売買によるキャピタルゲイン(売買差益)と、株式の保有による配当収入(インカムゲイン)の両方を得られる
  • 経済情勢に詳しくなるため、ビジネス感覚も養われる

最たるメリットは、市場規模の大きさでしょう。株式市場は多くの人が参加しているため、関連情報を得るのに苦労しません。

ネット社会ということもあり、簡単に有益な情報や知恵にアクセスできます。投資人口が多いと相談できる人も多くなるため、気軽に始めやすくなっています。

 

ただし、株式投資ではデイトレードのような投機的取引は避け、複数の株を長期にわたり保有する長期分散投資を心がけてください。

株価というものは、市場が開いている間に秒単位で変動します。1,000万円もの投資資金になると変動する金額も大きくなるため、相場の流れに一喜一憂してしまう方もいるでしょう。

 

しかし、相場を気にしすぎて無駄に売買回数を重ねるのは、リスクも高くなるためおすすめしません。最初からすべての資金を投資するのではなく、少しずつ投資額を増やしていくこと、できる限り複数の銘柄に分散投資して、リスクを抑えること。こうした対策によって、長期で安定して資産を育てられるようにしてください。

インカムゲイン狙いで不動産投資

マンションやアパートの経営者、いわゆる「大家さん」になって賃貸収入(インカムゲイン)を得る方法が不動産投資です。1,000万円の使い道に不動産投資をおすすめする理由は、次の4つです。

  • 1,000万円あればローン比率を下げられるので、手取りの家賃収入を大きくできる
  • 長期で安定した賃貸収入(インカムゲイン)と、将来の売却益(キャピタルゲイン)の両方を手にできる
  • ローンの団信を活用すれば、生命保険代わりになる
  • 場合によっては、節税効果を得られることもある

不動産投資は安定して人気のある投資方法ですが、初期投資に数百万円かかるため、気軽には始められません。頭金なしでローンを組み、数年は赤字経営になってしまうケースもざらにあります。

その点、1,000万円あればローン比率を大きく引き下げられます。毎月安定した手取り収入を得やすくなるため、インカムゲイン狙いの方に適しています。ローン完済後に物件を売却すれば、売却益も見込めるでしょう。

 

人が生きていくうえで、住む場所は絶対に必要です。特に、人が集まる場所・人口が伸びている場所においては、不動産の需要が極端に下がることもないでしょう。

逆に言えば、人口減少地域では需要が下がることになるので、立地と物件選びは非常に重要です。

投資を始める前は入念な下調べをして、空室リスクや自然災害リスクなど、想定できるリスクへの細かい対策をしなければなりません。

 

したがって、不動産投資は、事前準備の時間を取れる余裕のある方におすすめです。安定した収益を得るためには相応の準備が必要ですので、余裕を持って取り組むようにしてください。

運用のプロに任せるヘッジファンド

これまで紹介してきた株式投資や不動産投資は、投資家自身が投資対象を選び、運用を行うものでした。しかし、仕事や育児などが忙しく、勉強や下調べする余裕がない方もいらっしゃるでしょう。

忙しい方が高額資金の運用をする時の投資先としては、ヘッジファンドがあります。1,000万円の使い道にヘッジファンドをおすすめする理由は、次の4つです。

  • 高額の資産運用に慣れた投資のプロに投資を一任できる
  • 相場の動きに関わらず高い収益を目指せる
  • 投資対象の選定や調査が不要なので、投資に手間がかからない
  • ファンドごとにさまざまな運用方法があり、自分にあったファンドを選べる

投資のプロに資産運用を任せるという点では、ヘッジファンドは投資信託と似ています。しかし、誰でも投資できる投資信託と違い、ヘッジファンドは「特定少数の投資家」のみを対象としています。必要投資額は最低でも1,000万円からであることが多く、高額資産のある人だけができる投資です。

多くの投資信託は、相場の流れによって収益が左右します。一方で、ヘッジファンドはどんな相場環境でも収益を目指すため、下げ相場でも高いリターンを期待できるという特徴があります。

 

こうした「絶対的に収益を目指す」という特性から、いつしかヘッジファンドと言えばハイリスク・ハイリターンと言われることが増えました。しかし、ヘッジには“リスク回避”という意味があります。

実際には、ファンドごとにさまざまなリスク対策を取っており、ヘッジファンドのすべてがハイリスク運用をするわけではありません。ファンド内で複数の資産を保有している場合もあり、一つのファンドに投資するだけで分散投資できるケースもあります。

 

また、2008年のリーマンショックの影響もあり、リスク対策を重視するヘッジファンドは増えています。以下のポイントに気を付けてファンドを選べば、個人でもヘッジファンドで中長期の投資をすることは可能ですよ。

 

ヘッジファンド選びのポイント

  • どのようなリスク対策を取っているのか
  • ファンド内でどのように資産を分散させているのか
  • 投資家への情報開示量は多くなっているか
  • 投資にかかる手数料体系が明確か

こうしたファンドの運用方針や運用時の手数料をしっかり確認し、中長期で運用できるファンドを探しましょう。

ヘッジファンド選びで悩んだら、こちらの記事も参考にしてみてください。特に、Japan Actは中長期で資産を育てていく投資スタイルなので、リスクを抑えて運用したい方に適しているのではないでしょうか。

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1,000万円を運用する際のシミュレーション

1,000万円を運用するのにおすすめの方法として、株式投資、不動産投資、ヘッジファンドの3つを紹介してきました。これらの商品に1,000万円を投資すると、どれくらいお金を増やすことができるのか気になるところでしょう。

この章では、それぞれの商品に1,000万円を投資した場合の、資産形成のシミュレーションを行います。ご自身でも1,000万円を何年でいくらに増やしたいのかイメージしながら、シミュレーションを比較し、自分に合った商品を見つけましょう。

株式投資

株式の長期投資の場合、配当金による利益と、株価の値上がりによる利益の2つが収益源となります。値上がり益は銘柄によって異なるので、ここでは配当金による利益をシミュレーションしていきましょう。

配当金利回りは、0%から4%程度(税引き後)の銘柄がほとんどです。ここでは高配当株に投資をしたとして、年率4%で1,000万円を運用する場合を考えます。

 

この場合、1年間で40万円の利益を得られます。40万円の利益があれば、毎年海外旅行をしたり、高級ブランドの洋服やバッグを買ったり、記念日に高級レストランで食事をしたりと、趣味や楽しみを充実させることができますよね。

利益を消費に回さず、再投資しながら20年間運用すると、以下のグラフのように資産を増やすことができます。

4%のシミュレーション

元本の1,000万円は、11年で1,500万円に、18年で2,000万円になり、20年で2,100万円に増やせます。このシミュレーションでは配当金利回りだけを考慮しましたが、もし値上がりによる利益が生じたら、1,000万円はもっと大きな金額に増えています。

さらに、投資する株式によっては、株主優待の制度があり、企業から自社商品や割引券、カタログギフトなどをもらうことができます。1,000万円の投資でも、名店のカタログギフトやお取り寄せグルメを優待で楽しめます。浮いたお金を投資に回して元本を増やせば、上記のシミュレーションよりも大きな資産を形成することが可能です。

不動産投資

不動産投資の利回りは、5%から20%程度が目安となります。利回りに幅があるのは、所有する物件の立地や築年数、物件タイプなどによって収益性が異なるからです。

空室リスクが比較的低く、初心者でも投資を始めやすい都市部のマンションだと、利回りは6%から7%程度が一般的です。空き家を買ってリノベーションして貸し出す空き家投資になると、初期費用がかなり低く抑えられるので、利回り10%や20%を狙うことが可能となります。

 

ここでは、不動産投資の初心者が最初に購入する物件を前提に、利回りは7%と想定します。また、一般的にはローンを組んで不動産を購入しますが、簡単にするため、今回のシミュレーションでは一括で1,000万円の不動産を購入したと仮定します。

1,000万円を7%で運用できるので、年間の利益は70万円になります。本業のボーナスよりも多いと感じた人も多いのではないでしょうか?不労所得として年間70万円が手に入れば、自分の趣味を充実させたり、授業料など子ども、孫のためにお金を使ったりできるようになります。

利益を消費に回さず再投資を続けると、以下のグラフのように資産を成長させることができます。

7%のシミュレーション

元本の1,000万円は、11年で2,000万円に、17年で3,000万円になり、20年で3,600万円に成長します。1,000万円を貯めた方の中には、次の目標として2,000万円や3,000万円が見えている方もいると思いますが、資産運用だけでもその目標は達成できるのです。

なお、ローンを組んでより高額な不動産を購入すれば、同じ利回りでも高い利益を狙えます。たとえば、1,000万円から頭金やリフォーム費用をやりくりし、3,000万円の不動産を購入した場合、利回り7%なら年間210万円の利益が期待できます。利益を再投資した場合も、上記のシミュレーションより大きな資産形成が可能です。

ヘッジファンド

ヘッジファンドは富裕層向けの商品で、原則として最低投資資金が1,000万円です。限られた人しか投資できませんが、それゆえに高利回りが期待できる商品です。年利10%や20%といった高い成果を出しているヘッジファンドも珍しくありません

ここでは控えめに見積もり、年利10%のヘッジファンドに投資したとしてシミュレーションしていきます。1,000万円を利回り10%で運用すれば、年間の利益は100万円です。毎年100万円の利益が得られれば、使い道の幅もかなり広がります。毎年世界一周旅行に行くことだって可能となる金額です。

 

利益を消費に回さず再投資し続けた場合、1,000万円は以下のグラフのように増えていきます。

10%のシミュレーション

元本の1,000万円は、8年で2,000万円、13年で3,000万円、15年で4,000万円とスピーディーに増えていき、20年で6,000万円に成長します。ヘッジファンドはほかの商品に比べて利回りが高いので、資産の成長スピードが速く、同じ運用年数でも大きな資産形成が期待できます。

 

ただし、ヘッジファンドの運用成績は毎年何パーセントと決まっているものではありません。そのときの相場環境に合わせて柔軟に運用を行い、収益性を追求するので、利回り20%など非常に高い年もあれば、利回り5%など控えめな年もあります。ときには、マイナスの利回りになってしまうことも。

上記のシミュレーションでは、毎年10%の利回りが出ると仮定しましたが、これは計算を簡単にするための仮定であり、現実には即しません。ヘッジファンドの利回りは年ごとに大きく異なります。数十年を平均して見れば、年利10%~20%になる商品が多い、ということです。

まとめ

1,000万円の余剰資金ができたとき、おすすめの使い道は、投資をしてさらに資産を増やすことです。リスクを抑えつつ、1,000万円を育てるための投資で重要なポイントをまとめました。

  • どの方法でも「中長期の分散投資」でリスクを抑える
  • 投資の選択肢には株式の長期保有や不動産投資、ヘッジファンドがある
  • 1,000万円とは分けて、生活防衛資金を別に用意する(目安は生活費の3ヶ月~6ヶ月分)
  • 株式のデイトレードなど、ハイリスクな投機的取引は避ける
  • 何か一つの銘柄・一つの方法に集中投資せず、分散投資を心がける

もっとも重要なポイントは「中長期」と「分散投資」です。短期間で大きなリターンを目指せば、その分資産を失うリスクが高まります。シミュレーションでも解説したとおり、時間をかければ大きな資産を形成することができます。

じっくり時間をかけ、分散投資でリスクを抑え、大切な1,000万円を増やしていきましょう。

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