株価のチャートの種類とそれぞれの見方、さらにおすすめサイト・アプリ

  • 2017年12月15日
  • 2021年10月15日

株式投資を始めるときに誰もが耳にするのが「ファンダメンタルズ投資」「テクニカル投資」ということばです。

ファンダメンタルズ投資が企業業績から株価を分析するのに対し、テクニカル投資は株価の値動き、すなわち「チャート」から将来の株価を予想するものです。

テクニカル分析は非常に奥が深く、シンプルにラインを引くものから、株価の値動きを波動ととらえ細かく分析していくものまで数多く存在します。

そのため初心者の方にとっては、やや敷居が高く感じられるかもしれませんが、まずは基本的なものを押さえておけば大丈夫です

全てのテクニカル分析を一度に使うわけではないですし、自分が分かりやすいものからまずは利用してみればよいからです。

今回は基本中の基本であるローソク足の見方から始め、今からすぐに使えるボリンジャーバンド、RSIなどの利用法について見ていきましょう!

目次

1、株価のチャートの種類 

まず、テクニカル分析の手法は「トレンド系」「オシレーター系」の大きく2つに分類されることを知っておきましょう。

「トレンド系」は”trend”、すなわちチャートの株価推移の”傾向”の勢いの強弱を判断するものです。

そして「オシレーター系」は現在の株価が買われすぎか売られすぎかの目安を教えてくれるものです。

今回紹介する5つのチャートの見方もそれぞれトレンド系、オシレーター系に属するものです。

  • 【トレンド系】ローソク足
  • 【トレンド系】単純移動平行線
  • 【トレンド系】ボリンジャーバンド
  • 価格帯別出来高
  • 【オシレーター系】RSI

の5つですが、

ただし「価格帯別出来高」だけは「出来高系」というものに分類されるとの見方もあり、他の4つとはやや違うものと考えておいてください

実際の利用イメージとしてはトレンド系のローソク足をベースに、他トレンド系指標と、オシレーター系を組み合わせチャート分析していくといった感じです。

2、ローソク足チャートの見方と買うべきタイミングを見極める方法

(1)ローソク足チャートから分かること

まず「ローソク足」の定義について確認しておきましょう。

ローソク足とは、一定期間の株価の動きを一本のローソクのような形で表したものです

さっそく下の日足ローソク足チャートを例として見てみてください。

中が塗りつぶされていないものといるものとありますが、このチャートでは前者を「陽線」、後者を「陰線」と呼びます。

陽線の陽は”プラス”の意味ですから、「その日の始めの値段(始値)」からプラスで終えたら陽線、逆に陰線の陰は”マイナス”の陰なので、「その日の始めの値段(始値)」からマイナスで終えたら陰線を形成することになります。

例に挙げたチャートを見ると、値が上がっているときには陽線が、下がっているときには陰線が多いなぁということが感じられたのではないでしょうか。

このようにしてローソク足を見ることで一定期間の株価の動きを一本のローソクで確認することができます。

(2)ローソク足チャートの見方

さて、「始値からプラスで終えたローソク足」のことを陽線、「始値からマイナスで終えたローソク足」を陰線と呼ぶとのことでした。

ここからは更に詳しくローソク足の詳細についてチェックしていきましょう。

ローソク足の四角い長方形の部分は「実体」と呼ばれ、上下についている棒のようなものは「ヒゲ」と呼ばれるものです。

“実体”の大きさはその日の始値と終値で決まり、”ヒゲ”はその日の高値と安値で決定されます。

例えば実体の上に大きなヒゲが出来ると、それを「上ヒゲ」と言いますが、「高値になったところで大きく売られたから上ヒゲが出来たのか」ということを推測することが出来ます。

逆に上ヒゲがない形で陽線の実体が大きくなっているもの、「大陽線」が出来ているなら、「売りよりも極端に買いが強かった」ということをイメージできますね。

一本のみではなく複数のローソク足を眺めてみると、その期間における買いと売りのバランス・価格推移を予想することが可能になり、売買に役立てられます。

ローソク足の組み合わせから株価を分析する「酒田五法」では、「三空」「首吊り線」「最後の抱き線」など様々なパターンが知られており、ローソク足だけをとっても非常に奥深い分析方法があることが分かります。

次からはローソク足チャートから分かる買い・売りのタイミングを見ていきますが、前提として「ローソク足は長い期間のものほど信頼性が高い」ということは頭に置いておいてください。

5分間の値動きを表したローソク足を「5分足」、1時間の値動きのものを「1時間足」、一日の値動きを表して「日足」、さらに「週足」「月足」と続きますが、基本的には日足もしくは週足をベースに考えるのが良いかと思います。

というのも短いレベルのローソク足だけを判断基準にするとノイズとなるようなダマシの動きが出ることがあり、見込みと違った値動きが起きることも多いからです。

(3)ローソク足チャートから見る買うべきタイミング

ここからはローソク足チャートから分かる買うべきタイミング・売るべきタイミングの具体的な例を見ていきます。

このサインが出たから絶対に買い、ということではなく、こういった値動きの後にはこのようにローソクが続くことが多い、という統計的パターンの一つの紹介です。

ところで「買うべきタイミング」とはどんなときなのでしょうか?

当たり前ですが「買いの勢いが売りの勢いより強いとき」、すなわち「大きな陽線」が出ていればそれは強い買いが入っているということになります

中でも株価が底値圏で推移しているときに大陽線が出れば底打ちサイン、そこを下値メドとし上昇トレンドに転じることがあります。

そこでローソク足が陽線で3本続くかたちを「赤三兵」と言い、相場の上昇の初動を示すシグナルとして多くの投資家が注目しています。

(4)ローソク足チャートから見る売るべきタイミング

赤三兵は上昇相場の初動とのことでしたが、逆に株価が頭打ちになり何らかの要因で下落するタイミングを計るシグナルもあります。

それが「黒三兵」で、株価が大きく上がったのちにローソク足の陰線が3本続くかたちのことを指します

黒三兵に限らず、天井圏で陰線が何本も続く場合は買いが少なくなり売りが増えてきていることを示しますので、くれぐれも高値掴みにならないように注意したいですね。

あとに紹介する「チャートなび」などでローソク足のパターンを頭に入れておくと様々な相場に対応することが可能になるでしょう。

まったく同じローソク足の組み合わせが二度登場するということは滅多にありませんが、ローソク足の動きの背景にある投資家心理を知ることが役に立つはずです。

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3、単純移動平行線チャートの見方と買うべきタイミングを見極める方法

(1)単純移動平行線チャートから分かること

「単純移動平均線」は、一定期間の株価の終値の平均値を結んだ線のことです。

5日移動平均線、25日移動平均線のように、多くの投資家が注目する平均線は決まっていますが、一本のみで使用するのではなく、短期目線・中期目線・長期目線と複数の視点から移動平均線を使う方が多いですね。

移動平均線は株価の終値の平均値を結んだものですから、ローソク足チャートが上がれば基本的にはそれにあわせて動いていくことになります。

実際の例を見てみましょう。ローソク足チャートに5日移動平均線と25日移動平均線を表示したものです。

5日移動平均線に比べ25日移動平均線は長い間の株価の終値の平均値をとっていますので、動きがなだらかであることが分かりますね。

5日移動平均線は最も短期的な株価の勢いを示した線、のようにイメージしておくとよいでしょう

株価が上がっているときはそれに合わせてローソク足とともに移動平均線が急激に右肩上がりになっているのが見てとれると思います。

(2)単純移動平行線チャートの見方

移動平均線は日足チャートレベルの場合、他にも「75日移動平均線」や「200日移動平均線」が使われることが多いです。

週足レベルの場合は「13週移動平均線」「26週移動平均線」といったものが多いですね。ローソク足の週足13本の終値の平均値をとって結んだもの、ということです。

さきに「短期・中期・長期と多くの目線から利用する」「移動平均線は株価の動きの勢いを示すもの」と書きましたが、たとえば5日移動平均、25日移動平均、75日移動平均が全て右肩上がりになっていれば、当たり前ですが短期~長期どの目線で見ても株価は順調ということ、強い上昇トレンドを示すひとつのサインになります

しかし5日という短い期間では上昇していても、25日の平均値という視点で見ると株価はそこまで上がっていないということもあります。

二つの平均線に注目しながら、上に例として挙げたチャートをもう一度見てみましょう。

緑の25日移動平均線がゆっくりと山なりで上昇していく前に、紫の5日移動平均線が25日移動平均線を上抜いているタイミングがあります。

このように短期目線での平均線が中期目線での平均線を上回れば、それは「短期での株価の上げの勢いが強くなった」ということになりますね。

その後勢いが続き更に上昇していくかどうか、ということはその時点では分かりませんが、このように移動平均線チャートでは株価の勢い=トレンドをつかむことが出来るのです

(3)単純移動平行線チャートから見る買うべきタイミング

移動平均線チャートを利用して買いタイミングを計るにはどうしたらよいのでしょうか?

既にお気づきの方もいるかもしれませんが、「短期、中期、さらには長期の移動平均線が上向きそうなタイミングで買う」ことが出来ればよいのです。

先ほど5日移動平均線と25日移動平均線がクロスしているチャートを挙げましたが、まさにそれが上記のタイミングの典型例となり「ゴールデンクロス」と呼ばれます。

そして過去の終値の平均値を結んだのが移動平均線ですから、その終値の平均値よりローソク足が高い位置にあると株価の勢いが強いということが分かります。

よく言われるのは「ローソク足が5日移動平均線を上回ったら買い、下回ったら売り」というものですが、もちろんいつも当てはまるパターンではないものの、タイミングとしては非常に分かりやすい例となります。

これは25日移動平均線と75日移動平均線の関係でも同じことですね。

そこまで多くの移動平均線を考える必要はありませんが、5,25,75の3本の組み合わせを表示させておくとよいと思います。

(4)単純移動平行線チャートから見る売るべきタイミング

移動平均線チャートから見る売るべきタイミングは、買うべきタイミングでの「移動平均線のクロス」や「ローソク足と平均線の位置関係」と逆になります。

5日移動平均線の勢いが下がり25日移動平均線を下回ったとき、それを「デッドクロス」と言いますが、そこが一つの売りポイントになります。

そしてローソク足が移動平均線を下回れば、株価推移の勢いは売りに傾いたということが分かりますね。

これも先ほどのチャートから分かりますが、2つの売りサインが出たあとは株価が下落基調にあるのが見てとれます。

ローソク足は5日移動平均線を下回ったあと、更に緑の25日移動平均線をも下回り長めの下落トレンドに入っていることも分かります。

こういった移動平均線を日足、週足レベルで検証してみると株価の動きの勢いが分かり将来の予測に役立ちます。

まずは色々な銘柄の過去のチャートの日足をチェックしたり、移動平均線の数値を変えてみたりするなどして多くの例に触れてみることをオススメします

4、ボリンジャーバンドの見方と買うべきタイミングを見極める方法

(1)ボリンジャーバンドから分かること

ボリンジャーバンドはローソク足や移動平均線に比べ、比較的新しいトレンド系のテクニカル分析手法です。

「バンド」は音楽面での意味ではなく、「帯」という意味を持ち、チャートに複数の帯を表示させて株の売買サインをつかむためのものとして用いられます。

ボリンジャーバンドは移動平均線を中心に、うえに+1σ、+2σ、3σ、したに-1σ、-2σ、-3σと広がります。

ひとつ前に見た移動平均線では「ローソク足が移動平均線を上回れば強い動き、下回ると弱い動き」と書きましたが、ボリンジャーバンドでも同様、バンドの上に近づくほど強い動き、下に近づくほど弱い動きということになります。

最も買いの勢いが強い場合でも+3σに留まることが多いとされ、ボリンジャーバンドの帯の中をローソク足が推移することが多いのが分かります。

(2)ボリンジャーバンドの見方

ボリンジャーバンド内で株価が動く確率を統計的に示したデータからは、

-1σ~+1σ 内で株価が動く確率 : 約68.3%

-2σ~+2σ 内で株価が動く確率 : 約95.5%

-3σ~+3σ 内で株価が動く確率 : 約99.7%

ということが分かっています。

つまり99.7%の確率で±3σ内でローソク足は動くということですから、例えばある銘柄が急騰し+3σを抜けた場合も、

あくまでもそれは短期のみでの上昇であり、時間がたてばバンド内に戻ってくるということになります。

先ほど例に挙げたチャートをもう一度見てみましょう。

このチャートもやはり、+3σを上抜ける強い動きが数日間見られたものの、最後には陰線を出しバンドの中央に近いところまで推移しているのが分かります。

こういったことが意識できていれば、例えば上昇のはじめの方でこの銘柄を購入し、勢いがなくなり+2σを割ったら売りというような売買をすることが可能です。

また上がっている株を見ると「もっと上がるのではないか?」と思って高値掴みをしてしまうこともありますが、「株価はバンド内で推移することが多いのだから、ボリンジャーバンド+3σを何日も上抜ける動きは過熱感がありすぎなのではないか?」ということを頭の隅に置いておければうっかり高いところで買ってしまうというミスもなくなるでしょう。

(3)ボリンジャーバンドから見る買うべきタイミング

ボリンジャーバンドの動きには、「スクイーズ」「エクスパンション」「バンドウォーク」というものがあります。

今回は買うべきタイミングとして、「エクスパンション」に重点を当ててみていきますが、

かんたんにそれぞれの単語の意味を確認しておきましょう。

「スクイーズ:squeeze」は、和訳すると「絞る」という意味で、バンドが狭い範囲内に絞られている状態のことを示します。

対して「エクスパンション:expansion」は「拡張」、スクイーズされた状態から上下どちらかに株価が抜け、それに合わせてバンドも広がった状態のことを指します。

そして「バンドウォーク」は、ローソク足がバンド±2σラインに沿ってトレンドを描いているときのことを表しています。

これらのことから、買うタイミングとしては、株価がよこよこ・バンドもよこよこの「スクイーズ」の状態から、バンドが上方向に「エクスパンション」したときに買えばいいということになります

これも先ほどのチャートを例として見てみましょう。

大きな陽線が出たときに買い、バンドウォークが終わり+2σを下回ったら売るというのが一つのタイミングだと言えます。

ほかの買いタイミングとしては、逆張りとして「-3σを下回ったときに買う」というものがありますが、急落した銘柄を買うのにはリスクもあり、やるとしてもまずは上の順張りに慣れてからの方がよいでしょう。

(4)ボリンジャーバンドから見る売るべきタイミング

ボリンジャーバンドから見る売るべきタイミングに関しては、買うべきタイミングを見る際にも少し触れてきました。

「バンド+3σを何回も上回っている場合」や、「+2σを上回るバンドウォークが終わった際」などですね。

またボリンジャーバンドは急な株価の動意がないとエクスパンションすることが少ないため、レンジ相場ではあまり注目されないという特徴があるのは注意しておきましょう

5、価格帯別出来高チャートの見方と買うべきタイミングを見極める方法

(1)価格帯別出来高チャートから分かること

「出来高」は通常、ある銘柄がその日何株売買されたか、というものを表しますが

「価格帯別出来高」はどの価格帯で何株売買されたか?ということを示すデータとなります。

実際の例を見てみましょう。

横に棒グラフで表示されているのが価格帯別出来高です。

その価格帯で出来高が多い、ということが何を表しているかと言いますと、そこで多くの買いポジション、もしくは売りポジションをとった人が多いということを意味することになります。

したがってその価格帯では利益確定の売りなどポジション解消の動きが出やすく、「壁」になりやすいということが知られています。

(2)価格帯別出来高チャートの見方

もう一度さきに挙げたチャートを見てみましょう。

価格帯別出来高が多くなっている節目では、一度頭打ちになっている場面が多いことが分かります。

しかし一度その節目を抜けてしまうことが出来れば、出来高が少ない価格帯に突入することができ、比較的値動きが軽くなっているということも見てとれます。

このように価格帯別出来高が多いところでは価格が一度止まることが多く、そこを突き抜けるにはエネルギーが必要だということを覚えておきましょう

(3)価格帯別出来高チャートから見る買うべきタイミング

価格帯別出来高チャートから見る買うべきタイミングは、出来高が多い価格帯を抜けたときがその一つとして挙げられるでしょう。

先ほどのチャートで見ても、出来高の多い場所を強い陽線で抜けた場合は更に高いところまで上伸しているのが分かります。

しかし逆に出来高が少ないところに行くと突発的に大きな利益確定の売りが出てくることもあり、買いが遅くなると売りの強い勢いに巻き込まれることもあるため注意が必要です。

(4)価格帯別出来高チャートから見る売るべきタイミング

価格帯別出来高チャートから見る売りタイミングとしては、出来高の多い価格帯が上値に迫ってきたときだと言えます。

そこを抜ける可能性もありますが、一般的にはそこで頭打ちとなる、もしくはよこよことなるパターンが多く、更に上伸びするためには何らかの追加要因が必要となるためです。

このように価格帯別出来高チャートは他の投資家のポジションがどのようになっているか、を推測するのに役立てられ、非常に有用となっています。

節目を意識してトレードすれば、極端なミスはかなり減ることでしょう

6、RSIの見方と買うべきタイミングを見極める方法

(1)RSIから分かること

ここまでは【トレンド系】、また【出来高系】のテクニカル分析を見てきました。

今回のRSIは【オシレーター系】に属していますが、最初にも書いたとおりオシレーター系のテクニカルは「買われすぎ、売られすぎ」を教えてくれるものです。

今回のRSIでは、「50%が中心ラインで、数値が100%に近づくほど買われており、0%に近づくほど売られている」ということと、「70%以上水準が買われすぎライン、30%以下水準が売られすぎライン」ということをまずは知っておきましょう。

できれば計算式についても知っておいた方がよいのですが、投資を始めたばかりであれば「こんな指標もあるのだな」と気軽に使ってみて慣れていく方がよいと思います。

(2)RSIの見方

RSIについて見ていく前に、基本的に【オシレーター系】のテクニカル指標はローソク足チャートとは別のところに表示されます。

実際にどのように表示されるかを見てみましょう。

実際には引かれていませんが、先に書いた「買われすぎ、売られすぎ」のラインである70%にオレンジの線を、30%に緑の線を引いています。

オレンジの線を上回ったときチャートはどのような位置にいるか、そして緑の線を下回ったときはどのような位置にいるか、ということを意識して見てみてください

RSIは移動平均線のように一定期間内の株価の終値をもとに算出されます。

あまり言われないですが、移動平均線のように9日RSIや14日RSIと、何日の期間をとったかを表してRSIの前に日数をつけて呼ぶ場合もあります。

一定期間の株価の終値の「上昇幅」を因数に計算されるRSIは、とる期間が長くなればなるほどゆったりとした波を描くケースが多くなります。

RSIは株価チャートとあわせてチェックしますが、レンジ(株価があまり上下せずよこよこの動き)の時より、大きく値が動いたときの方が分かりやすく変動します。

先ほどのチャートに追記を加えたものを見て見ましょう。

RSIがそれぞれの線を上回ったとき、下回ったときに株価が特徴的な位置にあるというのが分かると思います。

RSIの見方の簡単なまとめとしては、「チャートやトレンド系テクニカル指標とあわせてチェックしながら、株価の買われすぎ売られすぎを探る」ということになります。

(3)RSIから見る買うべきタイミング

RSIを利用して買いタイミング・売りタイミングをつかむにはどうしたらよいのでしょうか?

RSIは基本的に「逆張り」、つまり銘柄が売られて安くなっているときに買い、そして強く買われて高くなっているときに売るために使われるオシレーター系指標です。

ここまでも軽く書いてきましたが、一つの買いタイミングとしてはRSIが「売られすぎライン」を下回ったときになりますね。

ただ更に株価が下落する可能性も十分あるわけですから、30%を下回ったからすぐ買い!というわけでなく、あくまでも買いに動く準備に入る、といったところでしょう

ここまで紹介してきたトレンド系の指標と組み合わせて買えそうなところにあれば打診で入ってみる、というのもありですね。

(4)RSIから見る売るべきタイミング

RSIから見る売るべきタイミングも同様、「買われすぎラインを越えたら売る」というものです。

これだけ言えばとてもシンプルなのですが、当然例外もあり、RSIが買われすぎラインの70%を上回ったまま上がり続け、その後株価が下落しないまま買われすぎラインを下回ってくるというケースも往々にしてあります。

RSIだけを見て判断するのではなく、「どうして株価がこのような動きをしているか?」という背景は必ず理解しておくべきでしょう

7、株価のチャートを見るならおすすめサイト5選

ここまでトレンド系、オシレーター系、など5つのテクニカル分析に役立つ方法について学んできました。

実際に売買に活かしていく前に、まずは過去のチャートを見て値動きを検証したり、そこから将来株価の予想をたてる練習をすることをおすすめします。

以下に紹介する5つのサイトを参考に、テクニカル分析をマスターしていきましょう!

(1)SBI証券

HP:https://site0.sbisec.co.jp/marble/domestic/top.do?

口座を開設していなくともSBI証券のチャート分析を利用することが出来ます。

ツール顔負けのテクニカル指標を使ってチャートをチェックすることができ、非常にオススメです

(2)チャートなび

HP:http://chartnavi.com/

チャートなびでは様々なローソク足のパターンを見ることが出来るほか、過去のチャートを利用して演習問題を解くことが可能になっています。

ローソク足のパターンを覚えるにはうってつけのサイトで、ゲーム感覚でテクニカル分析を知ることが出来ます

(3)Yahoo!ファイナンス

HP:https://stocks.finance.yahoo.co.jp/

Yahooファイナンスは基本的なチャート分析ができるほか、銘柄のニュースチェックなどもあわせて閲覧でき初心者にオススメのサイトです

株式ランキングなども便利で、毎日見ておくことで相場観が養えるようになるでしょう。

(4)株マップ.com チャート王

HP:http://game.kabumap.com/servlets/game/Action?SRC=chartgame/stock

株マップ.comの提供する「チャート王」というゲームでは、過去実際にあったチャートを使い勉強をすることが出来ます。

実際の売買さながらの雰囲気を体験でき、遊びながら知識を蓄えることが出来ます。

(5)モーニングスター PTS株式

HP:http://portal.morningstarjp.com/StockInfo/pts/ranking

モーニングスターのPTS株式ランキングではPTS(夜間株式取引)のチャートをチェックすることが出来ます。

ザラ場時間外の株価の動きを知っておくことはとても重要で、またランキング形式でも見られるため話題の銘柄を見つけやすくなっています

8、株価のチャートを見るならおすすめアプリ4選

株価のチャートをチェックするおすすめアプリとしては、各証券会社の提供するものを使うことを一番オススメします。

証券会社はどこも口座開設をするだけなら無料なので、とりあえず口座だけ開いてみてアプリを利用して比べてみるのもよいでしょう。

(1)SBI証券 株

hyper
SBI証券の株アプリはもともと非常に優れたUIでしたが、アップデートされ更に機能が更新されました。

テクニカル指標をより細かく設定できるようになったり、PTSチャートを確認できたりと他のアプリにはない機能を持っています

(2)楽天証券 iSPEED

ispeed_stock
楽天証券のiSPEEDはチャート分析はもちろん、チャート形状から銘柄検索ができる独特の機能を持っています

チャートチェックだけでなく銘柄分析に非常に特化しており、他の証券会社のアプリを使っている方にも併用をオススメしたいです。

(3)Yahoo!ファイナンス

yahoofinance
Yahooファイナンスのアプリはサイトより優れているのではないかというほど機能が充実しており、チャートチェックのほか仮想ポートフォリオを作ることが出来るなど初心者の方にとっては至れりつくせりのアプリです

(4)株取引シミュレーションゲーム トレダビ

toredabi
「株取引シミュレーションゲーム トレダビ」は実際の株価・チャートを参考にデモトレードをすることが出来るアプリです

まずは実際の資金ではなくリアルさながらのバーチャルトレードをすることで、よりスムーズに実際の投資を行うことが出来るようになるでしょう。

まとめ

ひとくちにチャート分析といっても多くの種類があり、それをどう使うか、どれくらい使うかというのは人によって異なります。

またチャートを利用したテクニカル分析のみでなく、企業業績をリサーチするファンダメンタルズ分析もあわせて利用する、ということが大事になってくるでしょう。

まずは上で紹介したチャートの見方を過去の株価の値動きと照らし合わせるなどして、バックテストを重ねること。

そして予測と検証に基づいたプラスの期待値をはじき出せる手法を作っていくことが大事になります。

基本的なチャートに対する考え方をベースにある程度マスターし、紹介したサイトやアプリで徹底的に検証を繰り返せば投資の腕が上達することは間違いないはずです。

「ローマは一日にして成らず」と言いますが、日々の努力を大切にしながら資産運用を頑張っていきましょう!